まず動く

「動く」と,ものごとが見えてきます。仕事や旅などで動きまわり、そこで経験したことや見聞したことについて述べたいと思っています。ここで、「動く」という意味は身体だけでなく、頭も口もです。  いつまでも元気でありたいと願い、「動き」を実践しています。
 
感動の「戦場のメロディ」!
 Makikoがコーラスを趣味としているので、歌や音楽がからむ映画はよく観に行く。映画「戦場のメロディ」は、韓国版“サウンド・オブ・ミュージック”と称される感動の物語だとの新聞広告が目にとまったので観てきた。場所は新宿伊勢丹前にある座席数330席のシネマート新宿である。今日29日がロードショーであり、初日プレゼント(限定版)「初日来場者の方にイム・シワンのスチール写真プレゼント(右下写真)」とも書かれてあったので混むのを覚悟で出かけた。しかし、思っていたより入場者数は少なく,定員の半分ぐらいであった。
 映画は、1952年朝鮮まっただ中、家族、戦友を失ったハン・サンヨル少尉(上記したスチル写真のイム・シワン)と両親を亡くした多くの戦争孤児の音楽を通してのヒューマンドラマである。その音楽とは可愛い子供たちの合唱団結成物語と美しい歌声でもある。約30人の子役がオーディションで選ばれ、4カ月間にわたる特訓で身につけたという美しいコーラスを披露してくれる。
 
 第二次世界大戦終戦前後に両親こそ失わなかったが、戦前に集団疎開で山形へそして終戦後に疎開先から東京へ帰ると亀戸の家は東京大空襲で焼かれ、両親と2人の弟たちは向島に移り住んでいた。疎開で東京にいなかった私を除く家族は、水で濡らした布団を頭にのせ命からがら隅田川に架かる言問橋まで逃げのびたという話しをよく聞かされた。疎開から帰り向島に住み始めたが食糧難で食べるものがなく、よく千葉県の船橋,幕張,津田沼までサツマイモの買い出しに行ったことを覚えている。燃料がなく、焼け落ちた木の電信柱を倒しそれを薪にし、ドラム缶を風呂桶としてお風呂に入ったことも記憶している。映画にでてくる子供たちと同じような生活体験を東京でしたこともあるので、映画にみる戦争混乱期に生きる子供たちの姿を観ると涙が出てくる。その上、合唱団の子供たちをみると丁度同じような年頃の3人の孫娘たちの顔が重なり、なんともいえない感動を覚える。
 
 放映開始直前,私がトイレに行ったわずかな時間にMakikoは主演男優のハン・サンヨルが劇場に来ていて見たという。まさかと思ったが映画が始まるので劇場に入るとき前述したイム・シワンのスチール写真がプレゼントされた。想像するところによると、一般公開開始が11時45分、その10分前に劇場入り口ドア付近にいたが、内部からは映画の音声が流れていた。我々が観る一般公開前の特別時間帯にこの映画「戦場のメロディ」が特別公開され、その場に主演したハン・サンヨルが来て挨拶でもしたのではないかと思う。そうであるなら、Makikoが劇場廊下で出会った人物がイム・シワンであるのは間違いない。普段なら劇場外の廊下で少々の立ち話しをしているくらいではとがめられないのに,今日に限って、数人の客がお喋りしていて静かにして欲しいと劇場係りから注意を二回ほど受けていた。このことからも、イム・シワンが来ていた可能性は高い。
 
 先月「歌声にのった少年」を観た。この映画も戦争に関係した少年の歌声の物語で、感動した映画であった。今日観た「戦場のメロディ」はさらに感動した映画であった。ロングランになる可能性が高いと思っている。映画が終わり劇場を出たとき、出口調査だいうという女性に映画の感想を求められた。思わず夫婦ともに100点と自然に応えた。それほど良い映画であった。【2016年10月29日】
 
平成28年10月29日(土) 自宅にて記す
 







2016/10/26 0:00:32|研究・教育の思い出
作文で佳作をゲット

 今年の5月、日本教育公務員弘済会埼玉支部生涯学習実践作文係が読売新聞紙上に載せた作文公募の記事が目にとまった。テーマは「私の生き方〜ともに学び合う実践〜」であって、自身が日々の暮らしの中、学校や職場やサークルなどでの「ともに学び合う実践」について、具体的に述べて頂きたいとあった。原稿締切は831日、応募資格は埼玉県に住んでいる人、応募形式は400字詰4枚〜6枚である。入賞は期待していなかったが、応募した結果がなんと佳作という嬉しい報告を昨日受け取った。そこには5,000円のデパート商品券も同封されていたので、天に昇る思いである。国語嫌いで理系に進み、こうした作文は生まれて初め書いた。その応募作文で佳作を得たのでこの上なく嬉しい。

 今、ロングステェイクラブに所属しその仲間10人に声がけし、有志が隔週にあつまり英語のお喋りの会をはじめ間もない。この会に関連した記事は、テーマ「ともに学び合う実践」にぴったりなのでどうかと思い応募した。学びはじめて間もないといっても、もう21回目の集まりになる。月に2回開催しているので、おおよそ10ヶ月が過ぎた。この間、仲間(平均年齢70歳)半数がアメリカ大陸を列車と車で横断するという大冒険をし、その旅の話を帰国後に英語でお喋りの会で披露してもらった。言葉の障害があったようで海外旅行での英会話の必要性をあつく語ってくれた。この仲間が留守中には、わずか3人で会を開き片言英語で盛り上がったこともあった。今回、佳作を得た作文は以下の通りである。

“ロングスティ目指し英語でお喋り”
 自分の収入に応じて、自分の力で、自分なりの生き甲斐を求めて、海外生活体験情報を交換し、仲間作りをするためのロングスティクラブ(設立
1990年、以下LSCという)がある。会員は定年退職した高齢者夫婦が多い。200065歳のときにこのLSCに入会し16年が経つ。その当時から海外情報を集め、定年退職後は海外でロングスティを楽しみたいと願っていた。ところが、70歳の定年後も非常勤の仕事が入り、思うような海外ロングスティはできないでいた。76歳のときにハワイオアフ島へツアーで行ったおり、海が見えるコンドミニアムの存在を知る。それ以来、毎年12月にオアフ島で約1ヶ月のロングスティを始め今年で5年目に入る。12月には、ホノルルマラソンと同じ日に「レース・デー・ウォーク(10 km)」、熱帯のクリスマス、ワイキキのカウントダウン花火打ち上げがある。こうした催しと、寒い冬を逃れ1ヶ月でも暖かい所で過ごせると春の訪れが早く感じられる。そのため冬のロングステェイを行っている。

 ハワイに行く度に現地の人たちとの交流の輪が広がり、英語で話す機会も増える。その度に楽しく話せる英会話の必要性を痛感する。英会話は前述したLSCに入会以来、CDによる英語を意識的に聴き勉強している。聞く耳は間違いなくよくなっているが、会話能力は伸び悩んでいる。海外出張、海外旅行の経験があるLSCの仲間たちの英会話は上手と思われない。かつては、LSCにイタリア同好会、ドイツ同好会などあった。会員の高齢化に伴い今では、国内で楽しめる卓球、ダンス、ダーツ、歩く会、ランチ会、観劇、ウクレレ同好会が生まれ活発な活動がなされている。

 LSCの仲間は海外でロングステェイを楽しみたい人が多く「英語でお喋りする会」の発足が望まれている。市町村、学校、企業が主催する会員制有料の「英語でお喋りする会」はある。LSCの仲間10人で、無料の「英語でお喋り」同好会を試験的に立ち上げた。開催場所は、住宅街にある静かなレストランである。ランチをとることを条件とし2時間ほど「英語でお喋り」する許可を得た。12時からのランチタイムでは一般客も来るの、開始時間を遅らせ午後2時とし、2時間ほど場所を使わせてもらうことにした。レストランの名をとり「クリオの会」と称し、20回目の勉強会を終えたところである。

 「クリオの会」は無料だが、コーヒーつき1,000円のランチが会費に相当する。集まる顔ぶれは65歳〜81歳の男女高齢者である。多くの会員は海外の経験はあるが、英語で喋る機会をあまり持てない人たちばかりである。やる気はあって英語で自己紹介は出来るが、お喋りすることは難しいようだ。

 「英語でお喋りする会」を10ヶ月前に立ち上げたものの、英会話が上手なリーダーがいない。それに、まとめ役、会話レベル、英語を喋るルールなどの問題が山積している。そこで、この会でわずかな時間でも英語で喋る場を設けると同時に、中学レベルの基礎英語も勉強することとし、ともかく隔週に集まることにした。いずれは、LSC会員のために公にするのだが、今は試験的に英語でお喋りをするために集まっている。
 この「クリオの会」を始めた頃は、英語でお喋りを試みたものの発言に苦しむ人がいる。英語で意思の交換をすることは結構難しいことがわかる。そこで話題をあらかじめ決め、
110分間喋るルールを作った。喋った後、その話について質疑応答することとして、ともかく継続することを心がけ7ヶ月が過ぎた。
 お喋りのきっかけとなる話題は、「子供のころ
1番印象に残ったこと」、「311日午後246分に発生した東日本大震災の瞬間はどこで何をしていたか」、「海外旅行で印象に残ったこと」、「海外旅行で事故や盗難にあった経験」などである。提示された話題以外でも英語でうまく言えそうなことなら何でもよく、カンニングペーパを準備してもよろしいということにした。

 その後、中学生レベルの英語を改めて勉強することは英会話にとても役立つことに気がついた。多くのLSC会員は大学卒と見うけ、英文はある程度理解できるようだが、喋れないという。語学は読む、書く、喋るが大切であるということは皆が知っている。そこで、「中1英語をひとつひとつわかりやすく(学研教育出版発行)」というテキストを全員が求め、中1の英語基礎も「クリオの会」のプログラムに組み込んだ。といってテキストの最初から始めると時間が足りなくなるので、各単元末にある復習テストを全員で20分ほど費やし解くことにした。テキスト巻末に問題解答を録音したCDが付録にある。その音声解答部分をICレコーダーに録音し、書き終えた英文解答の音声をスピーカーで流し、各自が答合わせをする。この方法で学習すると昔習った英文法を思い出し、英文を書く練習にもなる。同時に英文ヒアリングの勉強にもなる。

 「クリオの会」は英会話の勉強が目的で集まるが、仲間と英語でお喋りをし、日本語による雑談に花が咲き時間が経つのを忘れる。この会の努力目標は「中学レベルの英語で英会話が自由にできるようになること」「日本語字幕の洋画は字幕なし、ミュージカルを観て会話の意味を理解し観客と一緒に笑えるようになること」「2020年の東京オリンピックには訪れた外国人の道案内ができること」などである。今は、試験的に10人が集まり英会話の実践を試みている最中だが、近い将来、LSC会員はだれもが英語を喋れ、海外ロングステェイを安心して楽しめ、行動できるようになりたいと願っている。【20161020日】

平成281025() 自宅にて記す








2016/10/23 20:32:04|思い出
生きている間は健康でありたい! 健康寿命の推定  
 健康寿命が最近話題になっている。この健康寿命というは「病気・怪我などで日常の生活が制限されることなく、健康で自立が出来る期間」をいう。平均寿命と健康寿命との差は、男女ともおおよそ10年あるという。この差が縮まるほど、健康で長生き出来る期間は伸びる。そのことは医療費や介護費の削減につながり家計への負担も減ることになる。
 全日本ノルディックウオーク連盟の自力体力検定士Sさんの指導のもと、以下の体力テストに挑戦した。この体力テストを行うとおおまかに上述した健康寿命が分かるという。
1.歩行能力→・歩く、横断歩道を渡るなどの歩行能力測定
2.身体調整能力→・着替える、段差をまたぐなどの身体調整能力測定
3.手作業能力→・家事をする、ボタンをはめるなどの手作業能力測定
4.姿勢変換能力→・起きる、立つ、座るなどの姿勢変換能力の測定
 上記4項目に対応させてつくられた日常生活動作の動作時間をストップウオッチで計り、総合得点から「総合判定」の評価を算出する。
 
 以上の体力測定場所は近くの公民館である。大広間にある椅子や机を取り除き、体育場のように広い部屋にし、そこを4分割して体力測定を行った。
 上記した「1.歩行能力→・歩く、・横断歩道を渡るなどの歩行」では、床に線を引き、その線に沿って歩く動作。その線は一直線ではなくカーブしたり交差させたりしてある。いくつかの旋回箇所にはポールがおかれ、それを倒さずに曲がるというもので、教習所の自動車運転講習で行うS字運転のような動きである。出発点を出て、カーブを何回か行い再び元の出発点へもどるまでの時間を測る。
 「2. 身体調整能力→・着替える、段差をまたぐ」では、片腕伸ばしたときの腕の長さに相当する綱を両手で握り、立位状態でその両手を水平前方に保つ。この状態から両手に持つ張った綱を床面近くまで下げ、その綱をまたぐ。後ろに回った綱は背中を通り、頭を通りぬけ再び前方に移動させ、再度その綱を下げ、綱をまたぐ。縄跳びのような恰好のこの動作を3回行った時間を測る。
 「3.手作業能力→・家事をする、ボタンをはめる」では、縦・横に沢山の丸い穴が開いている厚い板がある。左右の列に並んだ穴に刺してある直径約2p、長さ10pの棒を引き抜き、中央部分の2列の穴に左右から持ってきた棒を順次差し込み移動する作業である。おおよそ40本ぐらいあっただろうか、左右20本の木の丸棒を両手独立に使い、差しかえていく手作業時間を測る。
 「4.姿勢変換能力→・起きる、立つ、座る」では、臥床状態から起き上がり、椅子に座り、また立ち上がり、床におかれた輪を拾い上げ、万歳のような姿勢をとるまでにかかった動作時間を測る。
 以上の動作時間の測定は、2回行い測定時間が短い方を採用する。評価方法は不明だが、測定した時間を元に、年齢を考慮して点数化を図る。今回の総合得点は17点であった。年齢を考慮したその点数を評価表に対応させた結果は「チーター」さんだという。それがいいのかどうか不明だが、動作が早い順に「チーター」さん、「馬」さん、「犬」さん、「ウサギ」さん、「亀」さん、というような呼び方で結果を表しているので、どうやらよい結果であったといえそうだ。参加者の測定データは、まとめて体力テスト検査の主催者に送られ、改めて計算・評価し、知りたい健康寿命を書いた結果が送られてくるという。
 この体力テストを行い分かったことは、いくら体力があっても身体バランスが悪いと動作時間は短縮しない。ふらつかないためには身体バランスがよくとれ、静的・動的姿勢が安定に保たれていることが必要である。
 
 以前、畳みの上で睡眠をとっていた。夜中にトイレに行く回数が増えるに従い、畳から起き上がる動作が辛くなったので、ベッドで寝るようにした。そうこうしている間に階段を昇るにも昔みたいに2段昇りは出来なくなった。風呂場には早い時期に手すりを設けた。かなり昔、「階段の手すりを使いますか」、とか「お風呂に入るとき手すりを使わずに湯船に浸かれますか」というような質問を高齢者施設へでかけ、お年寄りのアンケート調査を行ったことがある。それが、今では自分が手すりを使う身になった。先輩あるいは友人達が段差わずか1pなのにつまずき倒れたとか、階段から落ちてそのまま寝たきりになったとか、風呂場で転倒したことが原因で天国へ行ってしまったなどの話しを聞く。こうした事故は、いつ起こるか分からない。そのために、五体(頭、両手、両足)と五感(視覚、聴覚、味覚、臭覚、触覚)をよく働かし、計算したり語学を習ったりして頭をよく使うことも健康維持に役立っていると思う。普段から運動をする、よく歩き足腰を動かす、エレベーターやエスカレーターを使わず積極的に階段を使う、女性なら編み物、縫い物、パッチワークのような手作業をする、パソコンのキーボードを使うなど指を動かす。さらに、買い物時の釣り銭を計算する、語学を勉強し頭を働かす、人とよく交流しお喋りを楽しむなどのことが健康維持のために役立つと思う。
 なにか物を作る、物の改良・改善をする、修理をする。料理を作るなどのように作ったり直したりする作業は、頭を使わなければよい作品、よい改良・修理はできない。このようなことを自分で実践するのだと宣言するためにブログのタイトルを「まず動く」とし今日に至っている。かつて、毎日の仕事の予定を書き込んだ手帳は真っ黒であったが、定年退職後は真白だ。できる限り黒くするという気持ちで、なにも用事がないときは映画を観に行く、ショッピングセンターへ出かける、場合によっては電車に乗ってビックカメラ、ヤマダ電機、東急ハンズなどまで足を伸ばし外の空気を吸ってくる。こうしたことを積極的に行うよう努めたお陰で五感や身体が鍛えられ、今の健康が保たれているものと信じている。

 旅行などは、まずどこへ行くかの計画からはじまる。宿、移動手段、観光スポット、旅程、旅行費用など調べれば切りがないほど頭を使う。現地にたどり着き、はじめて観る・見る光景に心を奪われ、生きていてよかったと実感することはよくある。年々行動範囲は狭まるので、残された時間、健康、資金を天秤にかけながら行動しないと、旅の良さを味わえる機会は少なくなる。まだ、夫婦ともに元気で健康に恵まれているので旅は実行しているが、その旅も健康を損ない資金が底をつけば続かない。健康も自分だけではだめで相棒の健康もよくなければならない。
 以上のようなことを思い、考えたりしながらできる限り動くことを心がけている。その動きが少々鈍ってきたことを実感したので、前述の自力体力テストを受け、その結果を知って無理のない行動のあり方を見いだしたいと願っている。自力体力テストの受検者年齢は、推測だが70歳を越えたようなお年寄り20人の参加があった。その中で測定時間が短いというこのましい得点をマークしたことは嬉しい。来春も講義の旅が始まるので、健康でありたいと願っている。【2016年10月8日】
 
平成28年10月23日(日) 自宅にて記す
 







新宿タカノで食事し、“BFG” & “君の名は”を !!!

 せっかく電車賃かけて新宿まで映画を観にきたのであるから、高野フルーツ・パーラーで昼食をすませて、“BFG”を観て時間が許せば“君の名は”も観ようと、106日(木)まずは新宿タカノへ足を運んだ。高野にはフルーツ・パーラーとフルーツ・バー(バイキング)がある。前者のフルーツ・パーラーではサンドウィッチやピザなど簡単な食事が出来る。後者のフルーツ・バイキングは3,000円で高級フルーツやケーキが食べ放題のバイキング形式だ、ただし90分間で食べ終えることと時間制限がある。午前11時に到着したのだが、それでも2時間待ちというほどの盛況ぶり。2時間は待てないのでフルーツパーラーでフルーツ・サンドウィッチとコーヒーで昼食をすませる。

 高野から新宿ピカデリーへは、道路を渡り紀伊國屋書店の裏に回れば、そこが劇場なので歩いて5分ほどで行けるのでパーラで時間調整。午後115分から始まる映画“BFG”をまず観る。ここ新宿ピカデリーは、半月前に来て感動の映画「歌声にのった少年」を観たので、劇場内の様子は分かっている。“BFG”は11階の客席数が少ない劇場で午後115分〜327分(118分)、アニメーション映画“君の名は”は4階の客席数が多い劇場で午後415分〜63分(107分)の放映時間であるとあらかじめ調べておいた。このように人気ある映画は客席数の多い劇場を選んであるようだ。

 “BFG”とは「Big Friendly Giant」の頭文字を並べた題名でスティーブン・スピルバーグが監督した心優しい巨人(BFG)と孤独な少女の友情と奇想天外な冒険のファンタジー映画であるというので、監督の名声から観る気になった映画である。我々にとってあまり感動や印象にのこるような内容の映画ではなかった。

 “BFG”が終わり30分ほど待つと“君の名は”が始まる。この映画は、アニメーションと実写を組み合わせた映像で、確かに画像はきれいだ。しかし、内容については我々にとってあまり理解できないうちに終わってしまった。我々が知る「君の名は」と言えば、1952年にラジオドラマで放送され、映画は佐田啓二(春樹)と岸惠子(真知子)が演じた、すれ違い恋愛映画であると記憶する。今から64年も前のことで、受験勉強に忙しい高校生であったころのドラマで、詳しいことは覚えていない。ただ、昔の「君の名は」はラジオで放送、映画で放映され、有楽町にあった数寄屋橋上で真知子と春樹がすれ違う場面とか、真知子が首から頭にかけてショールを巻いたスタイルは“真知子巻き”といって、大いに流行ったことなど、ごく断片的にしか覚えていない。今回のアニメーション映画「君の名は」のマスコミ広告を見たとき、直ぐに昔の「君の名は」を思い出した。マスコミの広告の絵を見ると今回の“君の名は”アニメーションであることが分かったので、見ないことに決めていた。ところが、マスコミの報道によると人気が上がり観客動員数が異常なほど高くなっているとある。もの珍しさに見てみようと思い“BFG”の後に“君の名は”を観ることにし新宿ピカデリーにやってきた。

 1日に2本の映画を観たことはこれまでにない。その2本の映画が我々にとって印象にのこる内容でなく期待外れであった。映画より高野のフルーツ・サンドウィッチの方が美味しかったという印象が残る。【2016106日】

平成281021() 自宅にて記す








2016/10/15 23:38:06|小さな旅の思い出
泊まりがけの「鎌倉花の寺めぐり」その2
 9月28日、「みなとみらい会」主催の「鎌倉花の寺めぐり」は北鎌倉駅に10時集合。すでに鎌倉に来ているので、朝10時の北鎌倉駅前集合はとても楽だ。朝からの猛暑で今日の散策は少々つらいところがありそうだ。訪れるお寺は@円覚寺(拝観料:300円)、A東慶寺(拝観料:200円)、B浄智寺山門のみ、C明月院(拝観料:300円)、D建長寺(拝観料:300円)、そして最後はE鎌倉八幡宮と6箇所回る予定だ。各お寺内の散策時間は15分〜20分と短い。北鎌倉から上記の各お寺までの移動時間はおおむね徒歩15分とってある。最後は「手打ちそば処鎌倉宮前」にて昼食を会員一同でとり、自由解散の予定だ。お喋りしながらの参詣と移動時間は、上記した時間では苦しいように思う。
 @の円覚寺は北鎌倉駅から近いので、ここまでは幹事さんと一緒に門をくぐることが出来た。広い寺の中、奇麗な花と緑の中に立ち入ると20分で引き上げるのは少々難しい。ついつい会員同士がお喋りしながら移動し、時間が経つのが早い。円覚寺を後にして、東慶寺、浄智寺、明月院、建長寺までなんとか歩く。明月院ではお座敷に上がり丸窓を通して美しい庭園を望む。ここで、寺の庭が美しいので会員の集合写真も撮る。
 
 普段あまり長く歩きつけていないことがあってMakikoともども足の痛みを感じる。ここ建長寺まできたところで丁度市営バスが通り過ぎ、建長寺前で停車。つかさず飛び乗るようにして乗り込み鶴岡八幡宮まで1停留所だけだが乗る。バスに乗ったため建長寺参詣はパスする。北鎌倉駅から鶴岡八幡宮がある鎌倉駅までJRの電車でわずか1駅なのだが、晴天に恵まれたお陰で暑いなか歩き疲れがでた。

 鶴岡八幡宮前でバス停を降り、鎌倉宮門前にある昼食会の「そば処宮前」まで、結構な距離を歩く。簡単な寺巡りの地図を手にして歩く。曲がり角を間違え、道端の店で“そば処宮前”へ行く道を聞く。やっとのことで「そば処宮前」の看板を見つけほっとする。案内の地図通り、鎌倉宮の3件手前だ。バスを利用したので、予定の時刻より30分も早く着く。こぢんまりした店に26人が座るというので、いつもなら店員が立ち働きするカウンター内側までにも客席を設け大賑わいだ。幹事さんの知り合いということで貸し切りにしてもらい、その上そば処というのに美味しいお刺身とお赤飯、蕎麦を振る舞ってくれる。
 店は貸し切りであったお陰で普段あまり話しをしない会員と食事しながら話しが弾む。ロングステェイクラブのこうした催しに参加するたびに、出会った会員からロングステェイに関わる新たな旅情報が聞け、楽しい時間を過ごせる。今回この「鎌倉花の寺めぐり」に参加したお陰で、昼食のそば処でKさんご夫婦と同席できた。Kさんからタイのチェンマイで2月初旬に「花祭り」が開催され、それはとてもきれいで見応えのある祭りだという話をしていただいた。同席した花が大好きなMakikoもこの話しを聞き、行ってみたいといいだす。帰宅後、チェンマイの詳しい旅情報をKさんからメールで教えて頂き、その上チェンマイの旅行会社も紹介して頂いた。2月初旬の花祭り時期に合わせ、来年1月末から2月初めにかけチェンマイへ出かけることを決めた。早速、ホテルと航空券の予約をメールで済ませた。

 ロングステェイクラブは、旅が大好きな人たちの集まりである。そのため、国内外の旅知識が豊富な会員が大勢いるので旅情報を教えてもらう機会に恵まれている。今回、「鎌倉花の寺めぐり」に参加したお陰で、来年2月のタイ旅行ができることになり、楽しみがまたひとつ増えた。【2016年9月28日】
 
平成28年10月15日(土) 自宅に記す