湯本駅から箱根登山電車に乗り強羅駅までくると、ここで箱根登山ケーブルカーに乗り換えると、ケーブルカーの早雲山駅まで行ける。強羅駅から早雲山駅までの標高差は216m(1.2km)、ケーブルカーでわずか10分の登山で早雲山駅にたどり着く。 ケーブルカーが登山中、車輌の前部に座っていたので線路が良く見える。ケーブルカーの名の通り、ケーブルで引っ張られていることは分かる。そのケーブルが走行途中で2本に見えたり1本に見えたりする。なぜかと思い、図面を描いて見た。その図は、下段右の図面で、2本のケーブルが見えるのは図1と図2である。つまり、図1と図2に示すように2台の車輌がお互いに離れているときから2台並ぶ間まで、車輌前面から外を見ると図1と図2のようにケーブルは2本見える。ところが、図3のように左の緑の車輌が下方に下った状態では、左の緑車輌前面から外を見ると右の青車輌は上に移動しているのでケーブルは1本しか見えない。このケーブルカーの駆動方式は“つるべ方式“と言われが、それは井戸の水汲みの原理(つるべ井戸)と同じだからである。【2020年10月28日】 【写真説明】 写真1は図面1に対応する位置関係にあって、緑は左車輌で下り、青は右車輌で登っていく車輌である。図1は単線部分(1車線)を走っているので線路内のケーブルは2本見える。 写真2は図面2に対応し、左側の緑車輌と右側の青車両が丁度すれ違う箇所で、右側の青車輌は視覚には入らない。しかし、ケーブルは左右の線路内に1本ずつ見えている。その様子は図面2に対応していることで分かる。 写真3は図面3の車輌の位置関係とほぼ同じで、左側の緑車輌は下がり、右側の青車輌は登るので、ケーブルは図3に示したように左側の緑車輌のケーブル1本しか線路内に見えていない。線路は1車線と2車線のところがある。それは、すれ違うところでは線路を2車線にしないと左右2台の車輛はすれ違うことはできないからである。それ以外のところは1車線である。【2020年10月28日】 2020年11月26日 自宅に記す |