まず動く2

ブログ「まず動く」の写真容量が不足したため、ここに改めて「まず動く2」を立ち上げました。以前のブログ同様に、写真付き日記のつもりで投稿します。ご覧いただければ嬉しい限りです。
 
2017/08/17 18:17:58|運動・趣味
出てきたお腹を筋トレ・マシンで減らす努力に挑戦!
 自分が太っているかそうでないのかを示す指数として、体格指数BMI(Body Mass Index)がある。この指数は適性体重を算出するために用いられていて、体重[kg]と身長[m]が分かっていると次式で求められる。
 
BMI = 体重[kg] ÷(身長[m]×身長[m])
 
 指数BMIの標準は22であって、18.5〜25未満の人は「標準体型」であるといわれる。25を越える人は、「肥満」の範ちゅうに入る。体重73kgf、身長1.72mの私のBMIは、上式で計算すると24.7、ぎりぎりのところで標準体型の中に入っている。しかし、おへそ周りを測る、つまり腹囲を測ると何と105cmもある。今現在、狭心症を患い3本のステントを入れていて頂いた心臓外科医の先生と糖尿病予備軍で内科医の先生にお世話になっている。月々の定期診断時、両先生に腹囲を測ってもらっているが、上記した数値が一向に変わらないので、食事に注意することと運動するようにと言われている。男性腹囲が85cm以上はメタボリック症候群と言われるので、確実にその仲間に入っている。
 
 メタボリック症候群(英:Metabolic syndrome)というのは、内臓脂肪型肥満(内臓肥満、腹部肥満)に高血糖、高血圧、脂質異常症のうち2つ以上の症状が一度に出ている状態であるとう。内臓脂肪型肥満ではあるが、高血糖、高血圧、脂質異常症にはなっていないので注意は必要である。定期的な診断を受け、本格的なメタボにならないよう心がけている。
 
 3ヶ月ほど前、所要で出かけることがあったので、かつて愛用していたズボンを履こうとした。10本ほど試したがいずれも履けない。XLサイズのズボンを改めて買い求め、その場を凌いだ。これまで履いていたズボンが履けなくなり、医者からは外食を避け、「パン、ご飯、うどん」などの白物を控えるよう忠告を受けている。また、「積極的に運動する」ようにともコメントを頂いている。このようなことがあったので、食事の白物は半分に減らし、片道徒歩15分ほどの距離にある近所の公園まで毎朝出かけ、ラジオ体操、ストレッチにはげんでいる。しかし、一向に体重の変化は見られず、腹囲にも変化は現れない。ある日、医師の診断を受けた際、機械の力を借りたらどうかとコメントを頂いた。それは、フィットネスクラブ、スポーツジム、健康センターなどで使われている筋トレ用の機械を利用して腹囲を減らす作戦である。これまで、筋トレ用機械のメカニズムには興味はあったが、筋トレ・マシンは使ったことはない。今思い出すと、一昨年、Jimmyさんというハワイ大学をリタイヤした先生とハワイで知り合いになった。その先生が在籍していた研究室に設置してある身障者の健康増進のために開発したというトレーニングマシンを見学させてくれた。それに座ったことがある程度で、それ以外トレーニングマシンには縁がない。
 
 入間市には健康福祉センターがる。そこにはフィットネスクラブやスポーツジムにあるような筋トレ・マシンが沢山設置されてあり、多くの市民が利用している。問い合わせたところ、狭心症の既往症があるため直ぐには機械を使わせてもらえず、まずは医師の診断書を提出するように言われた。診断書を書いてもらうため、主治医のところに行くと、トレッドミルに乗り、心電図を測る。その検査結果を見て主治医は診断書を作成してくれた。この診断書を提出したところ、健康福祉センターの指導員が、センター内に設置されてある筋トレ・マシンの説明、準備体操のやりかた、機械の扱い方などを親切に教えてくれた。
 
 この説明を受けた翌日から、自由に健康福祉センターを利用出来るようになり、はや2ヶ月が過ぎた。妻Makikoもメタボ傾向なので、一週間ほど遅れて一緒にセンターへ行くようになった。この施設は有料、一回の利用は65歳以上で200円、回数券11回で2,000円、1か月定期券で3,000円、3ヶ月で4,000円である。機械になじめないで止める人もいるようだから、最初は1回200円ごとに利用券を求めて入場したらどうかとコメントを受けた。最初の1、2回は、その都度200円で入場した。直ぐに機械になじめそうだし、汗を流す心地よさを実感出来たので、その後直ぐに1ヶ月の定期券を、そして今では3ヶ月の定期券を求め、センターに通っている。
 
 最初に始めた時は、指導員から準備体操、基本的な「自転車エルゴメーター(ergometer)」、動くベルト上を歩く「トレッドミル(treadmill)」の扱い方を教わった。その他にもあまり聞いたことがない「ローロー(row -row)漕ぐような動作で背中を総合的に鍛える」「アブドミナルクランチ(前屈し腹部を鍛える)」「レッグプレス(スクワット(squat)のように腰と脚部を鍛える)」「アブダクター(両脚を開き股関節周辺部やお尻の横の筋肉(外転筋)を鍛える)」「アダクター(両脚を閉じ股関節周辺部やお尻の横の筋肉(内転筋)を鍛える)」という難しい名前の機械を扱う指導を受けた後、それらの機械に挑戦した。上記した筋トレ・マシンはカタカナと横文字で書かれてあるので何を意味するのかわからない。そこで、マシンに書かれてある名称を調べたところ、ここに示した図の機械であることが分かった。ここで、アブドミナル(abdominal)は腹部、アブダクター(abductor)は外転筋、アダクター(adductor)は内転筋という意味がある。このことから、筋トレ・マシンの一部は筋肉名を使い命名されたと思われる。
 
 入間市健康福祉センターへ通うようになり、上記した機械を使い無理のない範囲でトレーニングを平均週4回行っている。センターは朝9時から午後10時(日曜日は午後5時)まで休みなしで利用できるので、時間の許す限りで出かけるようにしている。午前中は込むと聞いていたので、午後早く、夕方、夜間と出かける時間帯を変え、空いている時間帯を探った。その結果、夕食を済ませて1時間ほど間をあけ、午後8時ごろ出かけると比較的空いていることが明らかになった。この時間帯で1時間半ほど汗を流すのが我々夫婦にとって適切かと思い、夕食後1時間ほど経ったこの時間帯に健康福祉センターへ出かける習慣になった。運動を済ませ、自宅に戻りシャワーを浴びて寝ると、直ぐに深い眠りに入れる。
 
 まだ、出てきたお腹を凹ます成果は顕著に現れない。実感として分かってきたのは、「良く寝られるようになった」、「和室の畳みやフローリングで座った状態からの立ち上がりが楽になった」、「就寝後のトイレ回数が減った」、「階段の上り下りが楽になった」、「足の爪切り時に前屈することが楽になった」などが挙げられる。今のところ血圧、心拍数は良好で、腹囲と体重に目に見える変化はないが、心持ち減ったような気はする。指導員によると、もう少し汗を流すことを続けると腹囲や体重減少の効果が現れるという。もうしばらくこの調子で頑張る予定である。【2017年8月16日】
 
平成29年8月17日(木) 自宅にて記す
 







2017/08/11 19:54:33|思いつくままに
「お値打ちランチを食べる会」と葛飾北斎画 富嶽三十六景
  ロングステェイクラブには通称「ランチ会」、正式には「お値打ちランチを食べる会」という同好会がある。お値打ちで毎月一回、ランチを楽しみましょうということで、この「ランチ会」が始まり、何と52回もの多くの会を迎えた。その52回目の「ランチ会」は、8月10日(木)東京墨田区両国にある江戸東京博物館から徒歩1分という近くの路地裏にある江戸蕎麦「ほそ川」で行われた。このそば屋は、ミシェラン1つ星獲得の人気のお蕎麦屋さんである。開店は11時45分、15分早くに着いたが、もうすでにLSCの仲間と個人客が玄関入り口の椅子にかけ大勢待っている。
 開店近くになると道路には行列ができはじめている。中に入るとそんなに広くなく、古風な感じで薄暗く、日本蕎麦を食べるのにはとてもいいムードである。蕎麦としては少々お高いと思ったが十割蕎麦の穴子天せいろ(2,650円)を注文した。腰があって美味しい。蕎麦湯がこれまで飲んだことのないどろっとした感じでとても美味しい。蕎麦の量を沢山あるような演出なのか、蕎麦を載せるザルが山型になっていて、大盛り蕎麦が出てきたと勘違いする。

 店内から窓越しに外を見ると長い行列が出来ている。ゆっくり食事ができない雰囲気なので、食べ終わると直ぐに会計を済ませて外に出る。あらかじめ幹事さんから、歩いて数分のところに「すみだ北斎美術館」があるので葛飾北斎画を観賞したらどうかと美術館までの地図コピーを配布していただいていた。一般入場は400円、65歳以上のシニア料金は300円、ところが今は特別企画「富嶽三十六景(Thirty-six Views of Mount Fuji)」が開催中(8月20日まで)で、シニア900円である。子供の頃、教科書で何枚かの葛飾北斉の絵は、目にした程度である。

 今回のように大量の素晴らしい絵を直に観たのは初めてである。調べたところ、物のない時代に葛飾北斎は生涯に3万点もの作品を遺したというから、見事で、素晴らしく、すごい作品であるとの一言である。特に今日観た富嶽三十六景は、歩くしか移動の手段のない江戸時代に、静岡、神奈川、東京、埼玉と富士山が見える各場所で富士山を描いた作品を沢山観賞出来た。絵のなかには富士山だけでなく、江戸庶民の生活様式の一端がうかがえ、観ていて飽きない。美味しいランチを食べ、見事な富士の絵を観賞できた、楽しい一日であった。今回も企画していただいた「ランチ会」幹事の皆さんに感謝する。【2017年8月10日】
 
平成29年8月11日(金) 自宅にて記す
 







2017/07/24 10:42:31|研究・教育の思い出
腰部の大きな力が体感できる「力のモーメント体感モデル」
 前傾姿勢で重い物を持ち上げると腰には大きな力がかかるので、このような姿勢で行う重量物持ちあげは腰痛を起こしやすい。このことはよく知られているが、なぜ、大きな力が腰にかかるのかの説明はあまり聞かない。生身の人間体内にある筋肉が発揮する力は測定出来ないので、その力の大きさはわからない。ところが図に示すような装置を使うなら、腰を中心に上体を曲げたときには大きな力がかかるということの理屈を推測、体感できる。その推測は、力のモーメントの原理を利用すると理解できる。
 図左上の写真は、腰部を想定した試作モデル(「力のモーメント体感モデル」)で、この写真以外は試作2号のモデルである。図に見える木製円盤には、紐の先端を固定してあり、紐の他端を引くと円盤は回転するようになっている。その円盤には人の上体を模した竹の30センチ物差しが固定されてあるので、円盤が回ると物差しは上方に向かって上がる。
 竹製物差しは、人の上体(胴体部)を模している。この物差しに薄くて細長い鉄の板が貼り付けてある。この鉄板に直方体の磁石を吸い付けることが出来、その位置を変えることが出来る。磁石は、負荷(120g)であって、この磁石は人が持ち上げる重量物を想定した負荷である。なぜ負荷として磁石を使ったかというと、磁石は鉄板の長さ方向に容易に移動出来るからである。この磁石の位置を物差し先端に移動すると、木製円盤に取り付けた紐を強い力で引かないと、物差しは持ちあがらない。このように、磁石を物差し先端位置に移して持ち上げる場合の力(紐力大)と、木製円盤に近い位置に磁石を移動させて紐を引いた場合の力(紐力小)では、力の違いがかなりあることが体感出来る。
 
 腰を曲げ本を入れたダンボール箱をうっかり持ち上げると腰痛を起こすことがある。こうした姿勢での持ちあげは、腰痛発症の原因のひとつである。看護現場では、ベッド上の重い患者がベッドの壁側に移動していた場合、その患者の位置を直してあげようと持ち上げた場合に腰痛を起こすことがある。つまり、看護師が上体を前傾させて、手を伸ばして重い患者を持ち上げる姿勢が腰痛発症の原因のひとつである。重い物体は身体に近づけてから持ち上げるというボディメカニクスの教えがある。開発した図のモデルは、この教えを体感できるモデルである。使い方としては、垂直な棒を左手で持ち、右手で紐を下方に引く。すると、人の上体を模した竹製の物差しが持ちあがる。このときの紐の力は、負荷である磁石の位置によって大きく変わることが体感出来る。負荷である磁石が物差しの先端に近いほど大きな力を紐に加えないと、物差しは持ちあがらない。看護動作に置き換えると、看護師が前傾姿勢で手を差し伸べ、ベッド上の重い患者(あるいは物体)を持ち上げようとする場合に腰に大きな負担がかかるということがこの「力のモーメント体感モデル」を使うと理解出来る。
 以上は、負荷の重量が変わらず、位置だけを換えた場合の力の差違である。ところが、負荷の重量を換えても当たり前だが、紐の力は大きく変わる。重い負荷を物差し先端に移動させて引く紐の力は非常に大きい。このことを力のモーメント(回そうとする能力)で表現すると(重量)×(腕の長さ)となる。この式から、持ち上げる負荷の重量が重くても、腕の長さ(木製円盤中心位置から負荷の位置までの距離)が長くても力のモーメントは大きいので、その大きな力のモーメントにつり合わせるための紐の力は大きくなることが分かる。

 このモデルは看護専門学校の講義の補助教材として試作した。学生全員に試しもらう時間はない。代表者数人に試してもらうと、試した学生全員が前傾姿勢で手を伸ばして物を持つとどのような筋力が腰に作用するかが推測でき、理解してもらえた。【2017年4月1日】
 
平成29年7月24日(月) 自宅にて記す
 







2017/07/11 22:26:05|研究・教育の思い出
看護姿勢・動作が分かる木製人型モデル
 業務で起こす看護師の腰痛は約80%と多い。そこで、看護専門学校で「人間工学」の講義を受け持っているので、その中で腰痛予防に関わる身体の力学(ボディメカニクス)の話しをする。人間の起立は基本姿勢であって、この起立状態を維持する姿勢の原理を説明する。その説明を分ってもらうために重力、重心、重心線、支持基底面、テコの原理、力のモーメントなどの物理の話をする。看護学生は高校で生物を履修し、物理は習っていない学生が多く、中学で習う数学についても一次方程式は忘れているというのが現状である。理系のセンスはほとんど持っていない。このような背景を持つ学生に上述した、姿勢を維持するために関わる物理の基礎を分かってもらうにはどうしたら良いかを考えながら講義を行っている。

 一般に物事の理屈が分かってくれば、やる気を一層起こしてくるのが普通である。日常使っているホチキスや消しゴムなどの文房具を取り出し物理との関わりを説明する。例えば、ホチキスならテコの原理が、消しゴムなら圧力の話しをし、物理と文房具が関わっていることの話しをし、その関係を理解してもらう。また、看護動作のなかで患者を仰臥位から側臥位に体位変換する場面ではテコの原理と関係があるとか、褥瘡(床ずれ)は圧力と関係があるなど看護動作・姿勢にも物理と看護が深く関係していることを説明する。こうして、物理があらゆる人や物の姿勢・動作に関係していることを解説する。物理の力学に興味を持つようになると、今度は人が立つとか座る動作・姿勢が物理・力学に関係していることを理解してもらう必要がある。上述した重心、重心線、支持基底面、力のモーメントなど力学の話しに移っていく。

 腰痛は前傾姿勢で重い荷物を持つときによく起こす。つまり、腰を中心に上体をお辞儀するような姿で荷をもつから腰部に大きな負担がかかり、腰痛が起こる。これはある軸(腰)を中心に重い上体が90°ほど回転すると腰に体重の4倍とも5倍ともいわれる大きな力がかかるという事実がある。そのために脊柱に大きな力がかかり腰痛が起こるといえる。このような大きな力がかかっているという事実は目に見えないので一般には理解しがたい。

  以上のように人は何らかの作業を行う場合、関節を中心に角度は小さいが身体部位を回わす動きを行い作業を成し遂げている。この動きを行うため筋肉は大きな力を発揮する。ベッド回りの看護作業であれば、ベッド上の患者のケアをするために、前屈を余儀なくされれる。前屈しただけでも腰に大きな力がかかるのに、重い患者を持ち上げ移動するとなるとさらに腰の負担は増加する。

 ベッド回りの看護動作・姿勢を説明するために、関節を中心に手足、胴体、頭部が動く写真のような木のモデルを作成した。このモデルを使うと、お辞儀するときには人は無意識に臀部を後ろに引いている姿を再現できる。このような姿勢をとるために人は倒れることはない。また、支持している脚部を真っ直ぐにしておいて胴体部を曲げると片足立ちが出来ることも示せる。胴体部を曲げないで支持脚に角度をつけても片足立ちが出来る。このように人が倒れる・倒れないということをこのモデルで示すことができる。こうして、人が両足で立つ姿、お辞儀姿、片足立ち姿をこのモデルで示し、倒れるということは、重心線が支持基底面の外に出るからであると説明できる。そのため、このモデルを観ていると人の転倒の理屈が理解出来るので、学生にとって物理と人の姿勢との関係がよく理解できるようになったと評判がいい。【2017年6月14日】

2017年7月15日 自宅にて記す







2017/06/26 21:35:54|研究・教育の思い出
KJ法を使ったグループワーク(ブレーンストーミング)
 2017年、4月から2016年同様に講義初日にKJ法の解説、2回目以降KJ法による講義のノート(図解化)を宿題とし、15回の講義を無事終えた。提出された宿題には必ず目を通し、確認印を押し学生に返却した。返却する前にKJ法による講義のノートの出来映えが良いものとあまり上手に出来ていないもののコピーをとった。そのコピーをパワーポイントに移し、氏名や作成日などの記入もれ、島作りの枠線の細さなど不具合ヶ所の指摘を次回講義前に解説するようにした。14回にわたるKJ法による講義のノート作りを行うことは忙しい看護学生にとって大変かどうかの感想も毎回の提出A4用紙に記入してもらった。最初のうちは大変だとの意見も多々あったが、回を重ねるうちに面白く楽しくなったという意見も多く聞けるようになった。そして、宿題回数が10回を越す頃になると上手くまとめる学生が多くなり、KJ法による講義のノート作成が楽しいとの声も多く聞けるようになった。
 
 問題を解決するためのアイディア収集は、ブレーンストーミングによる方法が良い。このブレーンストーミングというのは、ひとつの問題についてあらゆる角度から討論し、その場で回答を求め、短時間に大量のアイディアを得る方法である。ブレーンストーミングには4原則がある。それは、以下のようである。
(1)「批判をするな」:他人の意見を批判してはいけない。
(2)「自由奔放」:思いついた考えをどんどん言う。
(3)「質より量」:できるだけ多くのアイディアを出せ。
(4)「連想と結合」:他人の意見に触発され、連想を働かせ、他人の意見に自分のアイディアを加えて新しい意見として述べる。
 
 KJ法による問題解決とは、複数人でブレーンストーミングを行い、その後に問題解決の1行文章をシールに書き写し、問題点を明らかにし問題解決の道を探ることを行う。15回の講義が終了後にグループワーク(ブレーンストーミング)を行った。提起した課題は「各自が遭遇したヒアリ・ハットを報告し、そのヒアリ・ハットをKJ法図解化する。図解を見て事故はなくせるかを検討せよ」とした。ブレーンストーミングを30分ほど行い、KJ法による島作り作業(図解化)を行った。他の学校でも行ったが、ここでは、旭中央病院付属看護専門学校で行ったKJ法による図解化作業の様子を説明する。この学校の1年生は59人である。場所は、旭中央病院内の広い講堂を使い、そこに6人ずつ座れるテーブルと椅子を設け、10グループとした。写真は10グループに分けた学生がブレーンストーミングを終え、ヒヤリ・ハット事例をまとめている(図解化)様子である。集合写真は、1年生全員59名で全員がブレーンストーミングを終えた直後の記念写真で、看護初学者にとって初めて聞いた講義「看護人間工学」を終了しほっとしている姿がうかがえる。
 
 以上述べたのようにKJ法図解化でまとめた講義のノートを14回にわたり作成した。最初は初めて聞くKJ法で戸惑ったようだ。回を重ねるうちに個性溢れる作品が出来上るようになり、まとめるのが楽しくなったという学生が増えた。
 
 14回にわたりKJ法による講義のノートづくりを指導した。これは、どちらかというと個人ワークである。ブレーンストーミングは複数人で行うのでグループワークである。講義のノート作りだけで終わると、本来のKJ法による問題解決ができない。個人ワークは、グループワークであるブレーンストーミングを行い、その結果をまとめる(島作り、図解化)時に役立つことを念頭においた演習のつもりで行った。といって、グループワークとしてブレーンストーミングばかりを行っていると時間不足になり、本来の講義「看護人間工学」は終わらない。そこで、KJ法による講義のノート作りは大変であろうが、本来のKJ法による問題解決ができるようになるための演習のつもりで行った。グループワークでブレーンストーミングを行うのは、講義最終日に1コマ時間をとってもらい、KJ法による問題解決の手法を学んでもらった。そのお陰で、ブレーンストーミングは楽しく行え、その結果をまとめる図解化も講義のノート作りで腕を磨いておいたお陰で、問題なく奇麗にスムースにまとめ上げることが出来た。
 
 KJ法は図解化までは比較的楽に行える。最初の図解化は問題解決の第1ラウンドであって、この図解化で解決の先が見えない場合は、第2ラウンドを行う。こうして何回かKJ法を重ねるうちに問題解決の糸口が見えてくる。問題解決以外でのKJ法の応用は、個人あるいはグループで行う視察旅行のまとめ、新製品開発、創造性開発、個人で行う看護研究、旅行記作成、論文・レポートのまとめなどが考えられる。
 KJ法図解化までは、誰でもが比較的容易に行える。論文やレポートあるいは旅行記などの報告書を書くときは、図解化の先の文章化が待っている。この時点で行き詰まることはあるが、KJ法で出来上がった図解化をながめると一行見だしがあり、その見だし中に要点が書かれてあるので、見出しと要点を見ながら文章化すれば、文章力にもよるが立派な報告書ができ上がるはずである。高学年になるとグループワーク、看護研究も行うであろうから、その時にここで習ったKJ法が役立つことを期待する。【2017年6月15日】
 
平成29年6月26日(月) 自宅にて記す
 







[ 1 - 5 件 / 76 件中 ] 次の5件 >>