まず動く

「動く」と,ものごとが見えてきます。仕事や旅などで動きまわり、そこで経験したことや見聞したことについて述べたいと思っています。ここで、「動く」という意味は身体だけでなく、頭も口もです。  いつまでも元気でありたいと願い、「動き」を実践しています。
 
2025/09/07 23:52:04|老々介護について
23.【最悪事態が発生し、穴があったら入りたい!!】
 恐れていたことが現実に起こった。それは、6月28日(水)デイサービスの日、いつもより男性利用者が多い日であった。レッドコードを使うリハビリを実施する直前、トイレに行った。失禁パンツを履いていたにも関わらず、尿がズボンに滲み出てしまい、前から見るとその染みが見えるほどであった。その染みをトイレットペーパーで吸い取ったが短時間ではそれを乾かすことは無理であった。トイレから戻り、レッドコード指導員○○さんの真正面に座わる指示を受け座ったので、パンツの染みは恐らく見えたとお思う。次のコースは足浴であったので、誰にも気づかれなかった。
 その次のコースはマッサージ、これが問題であった。仰向けに寝た状態で脚を開いたり閉じたりの脚部ストレッチなので、失禁で発生したズボンの染みは○○さんに確実に見えたはず。この失禁事実を伝える勇気がなくとぼけて、いつものように仰臥し脚のリハビリを行なってもらった。○○さんは、恐らくその染みを見て見ぬふりをしてくれたようだ。この間、失禁事実を伝えるか伝えないかを悩んだ。しかし、恥ずかしくて口に出せず、仰臥位の脚部ストレッチコースを終えた。
 最近、頻尿気味で夜中に数回トイレに通うようになり悩んでいる。ステッパーを買い、就寝前に10分間ステッパーに乗り脚の運動を始めたところ、トイレは夜中に1回ぐらいで済むようになった気配を感じ、喜んでいたところである。しかし、このところステッパーに乗ることを怠っていたので、28日(水)のデイサービスではこのような失態を起こしてしまった。当日、担当の○○さんに迷惑をかけ申し訳なく思うと同時に私自身は生まれて初めての失態であった。今後は、男子用トイレがないところでは、座って用を足すように心がけるつもりである。
2023年7月5日(水)







2025/09/07 9:40:50|老々介護について
22.【レッドコードを使うストレッチ 大好きだ!】
 前回(2023年6月14日(水))の運動型デイサービスで参加20回目を迎えた。リラクサイズ武蔵藤沢は、自宅から徒歩10分ぐらいの位置にあるが、歩行に不自由をしているので、送迎をお願いし大助かりしている。施設にはフィットネスバイク(脚の筋肉強化用の自転車型運動機器(同一機器4台)、腰・肩・上腕・前腕の運動強化機器3台、脚部振動機器2台、レッドコード(天井から下がっている赤色ロープに掴まり、上腕・前腕、腰部、脚部などの身体部位に力の刺激を与える用具(6人同時に利用可)などのトレーニングマシンがある。さらに利用者全員が気に入っているウオーター・ベッドもある。これは利用者がウオーター・ベッドベッド上で仰向けになり急変する水圧が、人の手で背面を叩たくようにマッサージする水圧利用の背面マッサージ機具である。
 以上に加え、脳トレ用の簡単な「計算問題」、「漢字問題」、「間違い探し」、「けん玉(小川提供)」、「パズル」など沢山の資料やパズルなどが用意されている。喉が渇くとお茶、コーヒー、冷たい水など水分補給用のサービスで一息つける。
 私が一番好きなトレーニングマシン(運動強化用機器)は、前記した「レッドコード」である。椅子に座り天井から下がっている2本の赤色ロープを左右の手で握り、そのロープにつかまりながら左右の手を大きく伸ばす。その状態で上体を左右前後にゆっくり屈曲する。上体が屈曲すると、ロープを握った腕に上体重力(上体体重)が加わる。このロープの反力が手、前腕、上腕、上体を通して腰に伝わる。8秒ほど数を数え、この状態を保つ。両手にロープを握り左右に伸ばしたまま、今度は上体を右方向、左方向に回転させる。この場合、腰を捻るので腰に程よい力の刺激が加わる。
 指導者の指示に従いこの用具を使いストレッチを行うと、利用者の各身体部位には引っ張り、圧縮、捻りなどの力(力の刺激)が加わる。そのため各関節の筋肉緊張をほぐし、全身体の効率的なストレッチが行える。特に胸郭(胸部の骨格)、肩甲帯(背骨・肩甲骨)を無理なく、柔らかくほぐせるので呼吸が楽になるような気がする。また、ゆっくり心地よいスピードで動かすことで、呼吸を整え、自律神経の調節にも役立っていると思う。
 レッドコードを使うと普段使わない筋肉が刺激されるので、疲れるが心地良いストレッチが行える。このレッドコードを使ったストレッチは、私だけが好きかと思っていたが、妻眞喜子も好きと言っている。多くの利用者さんもこの用具を使うストレッチは気に入っているようである。
 上述したレッドコードを使うストレッチの運動効果が得られるのは、指導者の正しい指導の下で実施しているからである。指導者の皆さんに感謝する。
2023年6月28日(水) 







2025/08/31 22:14:04|老々介護について
21.【遠出の散歩は、まだ厳しい!手術恐怖緩和の旅】
 毎週水曜日はリラクサイズ武蔵藤沢で運動型デイサービス、自宅では足腰を鍛えるステッパーを利用し脚力強化の運動を行い、天気の良い日には近所の散歩を行なよう努力している。ステッパーを使う運動は鑛一で、眞喜子は目が悪くなり7月に両目の手術を予定している。少しは健脚になったかと思い、熱海まで「真喜子の手術恐怖をなくす旅」と称し1泊2日の旅を実行した。
 2023年6月18日(日)、19日(月)KKR熱海ホテル(KKR:国家公務員共済組合)に1泊2日で熱海に行き温泉と食事を楽しんだ。ホテルまで健常者なら徒歩約10分で行ける道のりである。しかし、熱海駅から緩い下り坂を歩き、海岸近くのホテルによろめきながら歩き、チェックインを済ませた。道は緩い下り坂で容易に歩けるかと思ったが、眞喜子ともども足が弱まっているため、結構、難しく何回か立ち止まりながら予定の倍以上時間がかかりホテルに到着した。坂道を下るのは上るより容易でないことが理解できた。今回は歩いたが、以前宿泊した時はワンメーターで行けるタクシーを利用した。今回は歩行能力を確かめたいと思い歩いてホテルまで行った。チェックイン後、目が悪い眞喜子は部屋から温泉風呂場まで恐る恐る出かけ、温泉を楽しんだ。温泉好きな鑛一は、不安定な足どりで温泉風呂まで行き、のんびり温泉を楽しむことができた。
夕食はホテル開業25周年記念(食の饗宴プレミアムプラン)という特別メニュー、食べることと喋ることは健常者並みなので、栄養補給がしっかりできた。
 今週は、表題のように「遠出はまだ厳しい!手術恐怖緩和の旅」と名付け歩行の回復具合を確認するため実践を試みた。駅からホテルまでの往きは歩きであったが、帰りはホテル送迎バスが出ているので、それに乗り熱海駅にたどり着いた。
 今回の温泉一泊の旅は、年齢およびこれから先の二人の身体具合を考えると残念ながら二度と出かけることができない身となり、我々二人の人生最後の温泉旅行になったと考えている。残念だがやむを得ない。
2023年6月21日(水)
【歩行運動とステッパー利用の運動差異について】
歩行は誰でも毎日行なっている。この歩行を身体運動の一環と考え、歩行と健康ステッパー利用の運動を階段上りの運動と考え両者の差異を考えてみる。
  • 歩行運動:身体をわずかに前傾させ、傾いたら片足をわずかに上げ1歩前に振り出すと1歩の歩行が完成する。歩行は身体が倒れる原理を使い、倒れそうになると片方の足を前に振り出し転倒を防ぐ。次に上体をわずかに前傾し、他方の足を同様に振りだすと次の1歩の前進ができる。これを繰り返し、歩行は出来る。歩行時の身体重心の上下移動はあまり大きくないが、前後方向の重心移動は歩幅で大小が決まる。
  • 健康ステッパーを利用した運動:ステッパーの足置き場に両足を乗せ起立する。次に片方の足に身体重心を移す(力をいれる)と、その足は沈み他方足は上昇する。次に上昇した足に力を加える(体重をかける)と、その足は沈み他方の足が上昇する。これを繰り返すため脚の筋肉は大きな筋力を使う。このステッパーは階段などの段差を上る時に発揮する脚の筋力を使う。この時の上下身体重心移動は、上向きに階段の段差分だけ持ち上げ移動する。ステッパーの場合、歩行と異なり、前進移動はないので、身体重心を上方に片足で交互に持ち上げる運動である。この身体重量の持ち上げ移動高さは、歩行の場合と比べ、かなり大きい。そのため、歩行時の運動量とステッパーのそれを比べるとステッパーは大きな運動量となる。 
  • 最近、歩行とステッパーを使う運動を行なっているが、ステッパーは10分続けると息切れがするが、散歩のための歩行は息切れしない。歩行の速度を上げれば別だが、脳梗塞を患ってから普通に行う歩行がきなくなった現状では、10分間の速い歩行は不可能である。以上のように考えると健康ステッパーは、効率のよい運動が自宅で出来ていると考えられる。まだ、使い始めて1ヶ月半なので、ステッパーの使用効果を明らかにできない。もう少し頑張り歩けるとか体重が減ったかという効果が出ることを願っている。
2023年6月14日(水)
 
 







2025/08/30 22:20:56|その他
20.【楽しかったKさんの退院祝い】
 私が所属するロングステイ会員のKさんが狭窄症の手術入院から2023年6月2日(金)に退院した。そのKさんの「退院祝いとその後のリハビリを応援する会」に参加した。日時と場所は以下の通り。
日 時:2023年6月2日(金)午前11時30分〜午後1時30分(2時間)
場 所:スペイン料理レストラン「バル デ エスパーニャ ビルゴ」
お料理:本格パエリヤとイベリコ豚など計8品目+選べる2ドリンク付き
(スパークリング・赤白ワイン・ビール・カクテルなど)
予 算:一人2800円(税別)
住 所:東京都中央区銀座5-6-13 西五番街ビル地下1F
 当日は、あいにく台風2号が接近し、雨と強風であった。目が不自由な妻真喜子は傘をさし会場まで移動するのが怖いという。参加予定であったが急遽欠席、私一人で出席した。往きは大雨、風がなく良かった。しかし、会を終えた帰りの午後2時ごろ、大雨で強風、思うように歩けず、びしょ濡れになった。特に西武線武蔵藤沢駅から生協の駐車場までは短い距離だが、大雨・強風の中を歩き、ずぶ濡れに近い状態で自宅に戻った。天候が悪かったので、右足を悪化させたと思った。しかし、一晩ぐっすり寝たためか、翌日3日には足の痛みは解消したので一安心。
 コロナ禍で3年以上会う機会がなかったロングステイクラブ会員の皆さんと、美味しいスペイン料理を楽しみ、久しぶりに楽しい会話が弾み、雨と強風の中参加でき本当に良かったと思っている。参加した仲間は、全員ロングステェイクラブ会員である。会員の多くは、定年退職後に国内外の旅を楽しみにして、集まった高齢者が多い。今回この会に参加した会員の半数以上は80歳を超えた元気な老人である。
 国内外の旅を楽しむためには、どこへ、なにしに、どのように、いくらのホテルに泊まるなど旅の計画する必要がある。そこには脳トレ(脳を活性化するためのトレーニング)を実行するためには動きが伴うので、頭と全身体部位を動かす必要がある。過去の記録を見ると、例えば3週間の旅では、ほとんど毎日10,000歩から23,000歩も歩いたとメモがある。ところが、歩行困難な現在では、毎朝近くのゴミ捨場に行くために歩くが、その歩数はわずか500歩前後である。「ロングステイクラブ会員の皆さんは若くて元気」と会員外の方々からからよく言われる。それは上記のように旅するために計画を立て、それに従い歩き、美味しいものを食べ、美しい景色を楽しむので全身体部位を動かしているからである。そのため実年齢より「若いと言われる」のは事実と思われる。旅を実行に移した成果は、旅をしないと得られない未知の世界(景色、建造物など)、その思い出、旅の出会、見聞きした感動と喜びなどである。同じ場所にとどまっていると、それらは決して得られない。
 リラクサイズ武蔵藤沢のデイサービス(毎週行う体操、ストレッチ、脳トレ、談話)とロングステェイクラブ会員が行なう国内外の旅とを比べると、前者は固定された場所で身体を動かす、後者の旅は仲間と一緒に動くので、その仲間および旅先で出会う地元の人達との談話(おしゃべり)をよくする。旅先の地図を見て目的地へ向けて移動方法を考え、ホテル探し選定などは、知らないうちに脳トレ(脳を活性化するためのトレーニング)を行っているといえる。旅行は自ら動かなければ達成できない。このように考えると運動型デイサービス(体操、ストレッチ、マシンを使う運動)も国内外の旅を楽しむロングステイ会員も同様に老化予防を行ってなっていると言える。
2023年6月7日(水)







2025/08/28 11:51:47|老々介護について
19.【リラクサイズ武蔵藤沢のデイサービス​​​​​​​】
 デイサービス職員の方々は、いつも私たち利用者に優しくかつ親切に接している。そのお陰で、毎週水曜日のデイサービスを妻眞喜子ともども楽しみにして参加している。ここでのサービスがいかに楽しいかは、サービスが終わり、帰りの送迎車に乗り込んだ別れ際でわかる。それは、見送りいただく職員の方々と利用者の相互が別れぎわ窓越しに大声で「バイバイ」と大きく手を振りあい送迎車は出発する。子供のころ、友達と学校帰り、あるいは近所の友達と遊びふけった日暮れどき、別れぎわにこうした振る舞いをしていた自分のことを思い出すからである。しかし、大人になり老人と言われるこの年になった今日まで、手を振り「バイバイ」と声をだす動作を行なった記憶はまずない。この行為は、一緒に勉強したり遊んだりして楽しかったので別れを惜しみ「さようなら」「また明日(来週)会おうね」との思いがあるからに違いない。
 私たちもここリラクサイズ武蔵藤沢で午前の3時間を過ごす運動型デイサービスも同様、歳をとった老人たちが軽い身体運動、「ラジオ体操」、「トレーニングマシンを使う筋力増強運動」、「足温器で足を温め血行を良くする」、「固まった身体をほぐすマッサージ」、「頭を使う各種脳トレ(折り紙、塗り絵、数ドク、計算、間違い探しなど)」、呂律(ろれつ)や嚥下(えんげ)障害に役立つ「発声法とその実践」「唾(つば)の出し方」「間違わない嚥下の話」など、それに水分補給のためお茶・コーヒー・ジュースを飲みながら談話する休憩時間など密度が濃い3時間のデイサービスを受けている。このようなサービスを受けているので、別れ際で指導職員と利用者が交わす「バイバイ」行為が自然にでるのだと思う。
 定年退職後、郵便物、メール、電話はほとんどなくなった。人との交流もなくなり、おまけに3年前の2020年ごろからコロナ禍蔓延、さらに悪いことに軽い脳梗塞を患い、外出する機会はほとんどなくなった。そのため運動不足になり、筋力は衰え、体重は10kgほど減り、歩行困難になった。このような時期(2023年1月)に運動型デイサービス・リラクサイズ武蔵藤沢にお世話になり始めた。2ヶ月遅れて妻の真喜子も参加できることになり、それ以来、夫婦ともども運動型デイサービスの日(毎週水曜日)を楽しみにしている。いつか、転倒の心配がなく安定した歩行ができることを願い、毎週水曜日の身体運動指導を受け、身体を動かすことの重要性を感じながら楽しくリハビリ指導を受けている。感謝です。
 本稿を提出した2023年5月は、私が88歳米寿を迎えた年で子供4人、孫3人全員入間市の実家に集まり、盛大に米寿の誕生日を祝ってくれた。このとき妻眞喜子は失明前であったので、夫婦ともども人生最高の元気で幸せなひと時を味わった。
2023年5月31日(水)