まず動く

「動く」と,ものごとが見えてきます。仕事や旅などで動きまわり、そこで経験したことや見聞したことについて述べたいと思っています。ここで、「動く」という意味は身体だけでなく、頭も口もです。  いつまでも元気でありたいと願い、「動き」を実践しています。
 
2025/12/08 21:38:59|老々介護について
64【誕生日と鳩サブレ】
 2024年5月15日(水)に鑛一は、デイサービス利用者さん、職員の皆さんに鳩サブレをプレゼントした。本務(東京電機大学)定年退職後は、看護大学や看護専門学校で非常勤講師の身分で「看護人間工学」の講義、特別講義を月曜から金曜まで毎日20年ほど、どこかの学校で講義を行っていた。4年前(2019年12月)にコロナが蔓延し、それに運悪く軽い脳梗塞を患い右手足の動きが鈍くなり歩行困難になった。その後、2024年、2回目の軽い脳梗塞を起こし、呂律障害、嚥下障害を患った。そのため、上述の講義は全て中止し、病院通いとリハビリに励み今日に至っている。
 前述の講義期間において講義日が運よく鑛一の誕生日(5月17日)に一致した場合、講義を行う学校の学生と教員の皆さんに鎌倉名物の鳩サブレ(クッキー)をプレゼントし、誕生祝いを自ら強要してきた。その結果は、学生たちは喜び、講師の鑛一とも親しみをもち質問や情報交換がスムースにできるようになった。また、講義の受講態度も変わり、質問もよくしてくれるようになった。さらに、工学という文字が入っている「看護人間工学」という講義を積極的に聴講するようになった。さらに人間工学は楽しくて面白く、看護に役立つ重要な学問であることも理解できるようになった。
 ブログが世に広まりつつある時(2009年10月ごろ)、鑛一は「ブログ」の意味を全く知らなかった。学生が講義中に眠気を模様した場合、講義を脱線し海外旅行の話をし、目覚めてもらうような工夫をした。学生は海外の話になると目を覚まし一生懸命聴いてくれた。海外の話ばかりしていると学校当局から私はクビになることを伝えると、それではブログで海外の話題を紹介して欲しいという。そこで、学生からブログの意味やブログ開設の方法を教えてもらい、自らもブログ関連の本を求め勉強し「まず動く」というブログを開設した。
  その開設したブログは、2019年10月に一般公開したが、コロナが蔓延し,脳梗塞を患った2020年1月に一時中止し、現在に至っている。開設以来10年を経過したが、一時中止するまでのブログ「まず動く」のヒット数は、531,645回であった。学生はじめ多くの皆さんに観ていただいたことが伺える。
2024年5月22日(水)
 
 







2025/12/08 21:01:50|老々介護について
63.【大根、人参の煮物作りに再度挑戦】
 過日(5月2日(木))、大根、人参、ごぼう、しらたきの煮物をつくりました。出来上がった煮物の大根は、口に入れるととろけるような食感になることを期待していた。ところが、時間をかけ調理したつもりであったが、出来上がった大根の食感は考えていたほどの柔らかさはなく、筋がついているよう食感であった。さらによく煮たが思うように出来上がりにならなかった。求めた大根のサイズは1/3(98円)です。賞味期限が過ぎ乾燥したか、それとも出来の悪い大根を選んだのか不明である。そこで、大根を購入したスーパーへ5月4日(金)に再び出向き、野菜担当の店員に上記理由を話し、大根の選び方を尋ねた。すると、「良い大根を簡単に選ぶには全体に張りとツヤがあり、まっすぐ伸び、太目のものを選ぶと良い。また、持ったとき、ずっしりと重いものはみずみずしく水分が豊富で、ひげ根の毛穴が浅く、毛穴の数も少なないという。そして表面がなめらかなものがいいと教えてくれた」。そう言われても、説明されたような大根を選ぶのは鑛一にとって至難の業である。美味しそうな大根(葉付き大根1本 258円)の選び方をその場にいた野菜担当の店員に1本選んでもらった。
 買った大根は小さめなので、一本を全て輪切りにし、人参、しらたき、シチュー用肉の塊を大鍋に入れ、ブイヨンで味つけ途中何回か味見をしながら1時間ほど煮た。
 出来上がった大根、人参の煮物はとても美味しく出来上がり、眞喜子からも味・食感は良く、“very good”だよとの褒め言葉をもらった。大根の煮物は、素材である大根の選び方で味の良否が決まることがわかった。
2024年5月15日(水)







2025/12/08 20:34:07|老々介護について
62.【レッドコードとウエーブリングを使用したストレッチ】

 “レッドコードを使ったストレッチ大好き!”というタイトルのレポートを2023年6月28日(水)に提出した。早いもので、あれから毎週一回だがレッドコードを使用したストレッチを行い、11ヶ月が経過した。レッドコードを使うリハビリは、上部から吊り下げた赤色ロープを使った運動で、腕や足腰の筋肉や体幹を鍛えたり、運動機能を回復させたりする運動である。“レッドコード”および“ウエーブリング”は、聞きなれないリハビリ補助具で、ネットでその意味を調べ下記のことが分かった。
 レッドコードを使う身体運動の特徴は、腕や脚など、体の一部を吊り下げることで、筋肉の緊張をほぐし、効率的なストレッチを行うことができる。動きが不安定なロープを用い筋力トレーニングを行う。実生活にも役立つ筋力増強効果や筋肉の協調性向上が図れる。このレッドコードは、 上から吊り下げた赤いロープを使い、利用者の脚や胴体などの身体を支え、負荷を調整しながら効果的なリハビリが行ええる。自分の体重を負荷として利用し、トレーニングや治療効果を高められる。
 一方のウーブリングは、人間工学に基づき開発されたセルフケア、トレーニング器具である。ウェーブリングのダブルアーチの形状は、人体骨格の脊柱・肋骨・骨盤・足底などの部位にフィットするように設計されている。今までにない筋肉の「ほぐし」を可能にし、さらに、インナーマッスルによる効果的な「ストレッチ」まで活用できる。人間本来のしなやかでパワフルなボディアーチが機能的に動けるように引き出すことが出来る。ウェーブ・リングを使うストレッチは、「身体をほぐす、伸ばす、引き締める」ことが簡単にできる。また、軽くて小型リング状なので、仕事の休み時間や旅先の移動中でも気軽にストレッチを行える。身体能力の向上、ケガの防止、痛みの発生予防、または現在の身体機能を維持したい人に、より速い結果を出すことが期待できると言われている。
 上述のようにレッドコードは身体全身のリハビリ、ウエーブリングは指や手、上腕、前腕などのどちらかとゆうと人間の身体部位のリハビリに適した用具のように思える。毎週水曜日に半日デイサービスに参加している。そこでは、鑛一・眞喜子が大好きなレッドコードとウエーブリングを使った身体ストレッチを必ず行う。座位姿勢でレッドコードのロープ端をしっかり掴り、両手を伸ばし、腰から上の上体を前後左右に曲げる。座位から立位に移る時に見られるお辞儀(前傾動作)は、日常生活ではよく見かける。しかし、上体の後傾動作、左右に曲げる動作は、ほとんど見られない。この上体屈曲時には、上体を支えるためにロープ端をしっかり握り力を入れる。その力のため上体は倒れない。レッドコードを使った前後左右の上体屈曲動作は、重力を利用し、左右前後の腰部および腕部のリハビリを行っていることになる。このように日常使わない身体部位のリハビリは、レッドコードを使うと可能になる。その結果、腰部、腕部はとても気持ちよく、リハビリを行っているという実感が湧き、新鮮な気持ちになれる。

2024年5月1日(水)








2025/11/26 20:28:33|老々介護について
61.【簡単なようで難しい「きのこのうどん鍋」】
 料理をつくることは奥深く簡単でないことは前回のレポートに述べた。食べたい食事があっても、その食事を提供するレストランへは、免許返納したので車では行けない。食べたければ自身で作るほかない。
 テレビ放送、ネット検索、料理本で調べ美味しい食事の作り方を学ぶほかない。過日、テレビで「きのこのうどん鍋」いう番組を観たのでそれを早速作ろうと思い、その番組料理が紹介してある雑誌(DAIGOも台所〜きょうの献立何にする〜)を求めた。この本は、40ほどの料理の作り方を紹介してある。この料理本は、個々の料理解説を裏表2頁で写真、食材、分量などを写真および簡単な作り方の解説を紹介しています。また、この表裏1枚分を引っ張ると根本部分が簡単にはがれ、写真と解説部分(「きのこのうどん鍋」のレシピ)の裏表1頁が取れるようになっている。この本を参考に料理する人は、重い本一冊を厨房に持ち込む必要がなく、解説記事が書いてある裏表1頁分だけ持ち込めば料理の参考になるのです。おまけに、参考記事が書かれた裏表1頁を取り出した用紙端にはファイルに整理できる二穴が開いています。読者が食べたいものの料理方法、食材などが整理・整頓してありますのでとても便利だと感じた。このようなアイデアは、人間工学の手法だと思っている。
 「キノコうどん」を作るには、まいたけ、しめじ、えのきだけ、しいたけ、春菊、ゆでうどん、豚バラ肉、コチュジャン、生姜など14種類の材料(2人分)が必要。14種の食材を求めるのは私には無理である。スーパーへ出かけたところ、「しいたけ」と「しめじ」、「ゆでうどん」「豚バラ」などは見つけましたが、他の食材を見つけるのは困難であった。特に4種のキノコのうち「しいたけ」と「まいたけ」は見つけましたが、他は店員に尋ねてあり場所を教えてもらった。このようなわけで、マニュアル通り(レシピ)の「きのこのうどん鍋」料理は完成できず、中途半端な「きのこのうどん鍋」であったが、なんとか食べることが出来た。妻眞喜子は美味しいと言っていたが、本音でなさそうそうだ。以上が「きのこのうどん鍋」料理奮闘記である。
2024年5月1日(水) 







2025/11/05 23:19:53|老々介護について
60.【料理作りは楽しい・面白い!】
 妻眞喜子が失明に近い状態になった2023年の暮れごろから、鑛一は朝・昼・晩3度の食事を毎日作るようになった。これまで、料理作りは眞喜子に任せていたので、鑛一は料理作りの経験は全くない。一方、眞喜子は緑内障で目が見えなくなったが家族5人の食事を長年作り培った料理作りの技は持っている。その眞喜子から調理の指導を受けながら、この半年間、食材の購入から、米研ぎ、ご飯炊き、買った食材を組み合わせた料理、調理、食後の食器洗いなど一連の食事、後片付けなどを教わりながら料理を作ってきた。
 2024年4月7日にカレールーを使いカレーライス、8日には肉、野菜を煮込んだシチューを作った。10日には牛肉と玉ねぎを使い牛丼を作り、「美味しい」と料理長(眞喜子)から「合格」の評価を受け少しは自信がついた。
 物作りは得意で、若い頃は真空管ラジオ、トランジスターが手に入るようになってからトランジスターラジオ、また電車の模型などいろいろな物作りを楽しんだ。研究・教育職についてからは、人間が物や人を動かす動作の研究を始めた。研究に使う実験装置は手作りでる。コップを手に持ちそれを握ったままで、コップに水を注ぐ場合、手・指の力はどのように変化させているかということに疑問を持ち、コップに入る水量(重さ)と手・指がコップに加える力(ニュートン)を測ったことがある。その結果、水量と指の力は概ね比例していることがわかった。このような研究用の実験装置やセンサを自作し、実験データ(成果)を得ることと料理・調理で美味しい食事を完成させるプロセスは、似ていることに気づいた。
 以下は物作りと料理作りの類似点を示す。アンダーラインは物作り、斜体は料理作りの例である。
物作り/【料理作り】作る製品を設計する【食べたい料理を考える】作る製品の材料を確保する【肉、魚、野菜、調味料などの買い物に出かける】道具・工具、機械類(ボール盤、旋盤など)などの機械の力を使う【包丁・鋏など切る用具、鍋・釜・器などの調理用具、電気釜・IH鍋・電子レンジなど煮る、焼くなどの調理熱源、高温熱源であるガスを使う】出来上がった作品の検査・評価をする味、盛り付け、見立てのよさなどを評価する】、完成した製品で満足する【料理の外見が綺麗、食べて美味しいなどで満足する】
 料理を作ったことがない物作り専門の工学系人間が生きるために止むを得ず料理を作り始めた。物作りと料理作りのプロセスがとてもよく似ていることに気がついたので上記したことを考えた。料理は作り始める前に食材を求める必要がある。食材や調味料の種類の多さ、肉・魚・野菜など食材の傷み具合、食材保存方法など数多くの問題が調理・料理にはある。それらの組み合わせを考えると多技にわたる調理と料理があって、出来上がった料理は異なってくる。そのため、料理は非常に奥深いことが理解できた。
さらに分かったことは、食材以外に料理鍋、釜、包丁、まな板、食べるために必要な茶碗、箸、噐など、こちらも数多くの調理用具や食器などがある。このように考えると料理、その準備、食事することは思っていた以上に奥深いことも理解できた。
 年齢と体力を考え、終活の一環として現役時代に使った本や書類、写真やデータなどをパソコンに溜め込んだもろもろのデータなどを少しずつ片付けている。予想外だが、3食の食事準備に時間を取られるようになり、思うように身辺整理が進んでいないのが現状である。しかし、調理・料理には、食材のほか、使用する鍋・釜・フライパン、調理の熱源であるガス・電熱機、電子レンジ、IHなどの調理用具も多く、準備が複雑で時間を要する。それが出来ていれば前述したように楽しく面白くなるので、この調子で眞喜子に喜んでもらえる美味しい料理の開発と探求をしたいと思っている。
2024年4月24日