まず動く

「動く」と,ものごとが見えてきます。仕事や旅などで動きまわり、そこで経験したことや見聞したことについて述べたいと思っています。ここで、「動く」という意味は身体だけでなく、頭も口もです。  いつまでも元気でありたいと願い、「動き」を実践しています。
 
珍客 アザラシ君 上陸
 夕方、曇りがちだが太陽が見え、その太陽が沈みかけているので、イリカイ裏手海岸へサンセットを見に出かけた。写真に見るような大きなアザラシ(Monk Sealと言うそうだ)が海から陸へ上がってきた瞬間を見た。サンセット見学は、観察者が海辺の岩に座り、太陽が沈む瞬間を見守るのが普通である。我々は、たまたま現地の人達がたむろしている別のところで太陽が沈む海辺を見ていた。突然、大きな黒いアザラシがゆっくり陸に向かって上がってくるのでビックリし、移動する方向を見守っていた。
 
 そのアザラシは海辺から10mほどの位置にある樹木をめざしてやってくる。その樹木の下には土地の人達がいる。彼らはこのMonk Sealが保護動物だと知っているので、我々観光客が近寄らないように監視していて、アザラシが動きを止め休み始めた時に人が近づかないように足で砂を擦り、線引きをして近寄らないように促している。写真右側上に真喜子が写っているが、その彼女は興奮気味で眺めている。この写真の時点では海から這い上がってきたばかりなので、体は真っ黒できれいである。やがて、砂浜が気持ち良いのであろうか、ねがいりを繰り替えし、砂だらけの体になる(写真左下)。
 
 動物園や映画では観たことがあるが、本物のアザラシが海から這い上がってくる姿、砂浜に寝転がりごろごろと回転し、真っ黒だった体が、砂で染まった姿、その顔を左右上下に振ってはまた居眠りするかのような振る舞いをする動作は愛くるしくて観ていて飽きない。サンセットが終わり、あたりが暗くなってもアザラシは、時たま頭を振って寝たふりをしている。周辺がかなり暗くなったら、アザラシは海に帰るかと思い、その帰りを待っていたのだが、その様子は全くない。残念だが、海に帰る様子を見るのをあきらめ、我々は帰路についた。【2017年12月2日】
 
平成29年12月4日(月) イリカイ・ホテルにて記す
 







ハワイでクリスマスシーズンを迎える
 今日は12月1日(金)で、クリスマスシーズンに入り、ホノルルの街のあちらこちらにクリスマスツリーが飾られるようになった。イリカイ・ホテル内にも例外でなく、写真上段のような大きなツリーが飾られた。ホテルの裏側はヨットハーバーで、毎年いち早くマストにイルミネーションを飾るヨットがある。
 ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ・ビーチリゾートとイリカイ・ホテルの間にラグーンがある。クリスマスとは関係なく、そのラグーンの岸部で毎週金曜日の夜7時45分に打ち上げる花火は名物となっている。その花火を見ながら夕食を提供するディナークルーズもでるくらいである。
 一昨日の水曜日と昨日の木曜日の夜7時ごろ、突然部屋から覗けるラグーンの水上から大音響とともに花火が上がった。前述した金曜日に上げる打ち上げ花火の練習で、打ち上げ場所がラグーンに変わったのかと思った。今日金曜日も夜7時45から打ち上げがあるとアナウンスはあった。水、木曜日の花火はラグーンであったが、金曜日の花火はラグーンではなく、ヒルトンの海側で打ち上げ準備をしている。窓から準備作業の様子が見えるので、その現場へ行ってみる。ヒルトンの海側であることがわかり、イリカイの我が部屋からは、ヒルトンの客室ビルが邪魔して見えそうにない。今年から、ヒルトンの海側に打ち上げ場所が変わったようなので、金曜日の打ち上げ花火はラグーンまで足を運ばないと見えないことが分かった。過去、5年間毎年イリカイ・ホテルにロングスティし、ベランダから良く見えた花火が今年から見られなくなった。これまで、部屋にいながら毎週金曜日に花火を見ていたので、残念である。しかし、1分とかからないところの砂浜に出れば、眼前に打ち上げは見えるので、花火見物は、毎週できる。それにしても水曜日と木曜日の花火は何のための打ち上げかと疑問をもった。金曜日に打ち上げ準備を行っている側で安全警備のおばさんがいたので、尋ねる。それによるとパーティだという。ということは、結婚式のようなパーティでよく行う、サプライズの花火のようだ。このラグーンで打ち上げた花火は、金曜定例の花火より綺麗で打ち上げ時間も少々長いようであった。それにしても、水、木、金と3日間連続して同じ時間帯で花火打ち上げを目の前で観ることができ誠にラッキーであった。
 今日金曜日の午後7時45分打ち上げ花火は、ラグーンまで出かけ、目前で打ち上げを楽しんだ。イリカイに戻ると中庭の電飾、それにウクレレ生伴奏でフラダンスを踊っている。この踊りも毎週金曜日に行われるようで、踊りが終了すると客にレイを掛けてくれるサービスがある。近くで観ていたMakikoも運良く、レイを掛けてもらった(写真最下段中)。直ぐ隣に小さい可愛い女の子がいたので、一緒に写真を撮らしてもらおうと子供のお母さんにお願いした。OKをもらったのだが、子供のご機嫌がよろしくなく、背を向けられた。“フラレ“たのだ(写真最下段右)。
 こうして、当地に来てはじめての金曜日を迎え、花火とフラダンス鑑賞を楽しんだ。【2017年12月1日】
 
平成29年12月3日(日) イリカイ・ホテルにて記す
 
 
 







オリベット バブテスト教会探し
「サンライズの会」に出席した折、ある参加者から下記の案内チラシを頂いた。
 
第7回連合「心に光を」クリスマス
Dec. 7 2017 (Thu)
At Olivet Baptist Church
オリベット バプテスト教会
1775 S.Beretania St.
Door Open (開場)6:30pm
Start(開演)7:00pm

 
 クリスチャンであるMakikoが、ぜひ参加したいという要望があり、その会場であるオリベット バプテスト教会の所在場所を開催日の前に調べておこうということになり出かけた。地図で見ると気功体操を行っているアラワイ運河公園(コンベンションセンター裏)よりさらに南に所在し、イリカイと気功体操場所の倍の距離と推定し、歩いて行った。歩くといいことがある。それは、2回ほど虹を見たことだ。当地は今の時期は雨期で曇りがち、小雨が降る。その合間に青空が顔をだす。小雨の後に太陽が顔を覗かせると虹は出やすい。ということで、30分間歩く間に2回もの虹を見ることが出来た。

  知らない土地、読めない地名の標識で迷いながら何とか教会にたどり着いた。着いたのはいいが、教会の門は閉ざされ、ドアはロックされ誰も見当たらない。教会周辺をうろうろしていると隣のおばさんが、なにかようかと聞く。チラシを見せ、教会の所在を確かめにきたというと、チラシの催しは確かにここだという。この事を知っているということは、教会と何らかの関わりがある人と判断。帰りのバス停の場所とバス・ナンバーを尋ねると、バス停への道順とバス・ナンバーは2番であると親切に教えてくれる。しかし、聞き間違えたのだろうか、その場所へ行ってもバス停は見つからない。アラモアナ・ショッピング・センターと思われる方向に向かって歩き出す。30分ほど歩くと、見慣れたアラワイ運河に至った。ここまでくれば、分かるのでアラモアナ・ショッピング・センターへまずは出かけ、トイレに入り、キルトショップのHirokoさんに会いに行く。Hirokoさんは、Makikoのキルト教室の先生である。一年ぶりに再会したが、店内は客で混み合っているので、いつか食事をしましょうと約束して別れる。夕食のお弁当をアラモアナで求め、イリカイへ向かう。

 こうして、朝の気功体操を終え、朝寝を2時間ほどし、ホテルを出発、途中でマクドナルドに立ち寄りハンバーグとコーヒーの軽食をすませ、午後4時近くにホテルに戻った。万歩計を忘れたので不確かだが、2万歩近くは歩いたような気がする。二人とも、口を利くのもおっくうなくらい疲れ果てていた。当地へ来てまだ4日目、無理しないように気をつけようと早寝する。【2017年11月30日】
 
平成29年12月1日(金) イリカイ・ホテルにて記す
 







ハワイで迎えるMakikoの誕生日
 今日は11月28日Makikoの誕生日。夕方6時から「サンライズの会」がサンライズ・レストランで開催された。この会はハワイに住む人、ハワイを訪れる人達が集まり、情報交換や親睦を深める会である。その会には会長のSさんと元会長のJさんが参加。Jさんは我々がハワイに来る度にお世話になる若い内科医で今年の初めまでハワイ大学で研究生活を送っていて、現在日本に帰り活躍中の方である。そのJさんにMakikoの誕生日のことを知らせたのでJさんはサプライズを準備しましょうと提案してくれた。月の最後の火曜日に開催される「サンライズの会」に今日28日(火)は10人が集まった。皆さんハワイに長くお住まいの方ばかりである。今日の「サンライズの会」で、Makikoの誕生会を行うことを知らされた参加者お二人がウクレレを持ってきて弾いてくれた。会食・懇談が終わりに近づくころ、会長のSさんがMakikoの誕生日が今日であるとアナウンスしてくれた。そこでみんなでウクレレ伴奏付きでハッピーバースデーの歌を大合唱した。誕生祝いとして首に掛けるレイを用意して頂いた。会場となったサンライズ・レストランは、新婚さんいらっしゃいというテレビ番組に以前取り上げられ、日本人にとって知名度の高いレストランである。
 
 Makikoはこんなに盛大に誕生日を祝ってもらえたのは初めてだといい涙を流さんばかりに感動した様子だ。「サンライズの会」会場からの帰りは、隣に座ったハワイ長期滞在の女性Sさんが車でイリカイ・ホテルまで送ってくれた。ホテルを出るときにはまだ、準備中だったクリスマスツリーが夜の9時に帰ったときには、出来上がっていて綺麗に飾られていた。また、中庭を覗くと大きな木々は、イルミネーションできれいに輝いていた。こうして、ハワイに到着2日目というのに、当地の人達に誕生日を祝ってもらえたMakikoは幸せ者である。来年彼女は、いよいよ大台の超高齢者の仲間入りする。【2017年11月28日】
 
平成29年11月30日(木) イリカイ・ホテルにて記す







ハワイへ向け出発〜〜
 羽田国際空港行きの所沢駅東口バス停まで重いスーツケースを引きずりやってきた。バスに乗り遅れないようにと早めにタクシーを呼び自宅をでたら、40分も早くバス停に着いた。時間があったので駅改札口前の店で好物のたい焼きを買い、寒々とするバス停で暖かいたい焼きを食べながらバスがくるのを待っ(写真左と中上)。羽田空港までのリムジンバス代は一人1,530円である。

 出国手続きの際、空港内中に入ってから搭乗口までは遠いので遅れないようにと注意を受けた。出発まで1時間ほど余裕があるのでラウンジで40分ほど過ごす。スーツケースはチェックイン時に預けたので、機内持ち込みバックだけで遠い出発ゲートまで歩くことは問題ない。ゴルフ場で使っているカートのような車に偶然出くわし、無料で乗せてくれるというサインを見たので乗ってみた(写真右上)。初めての経験だ。歩くより少し早い速度の電気自動車だ。
 搭乗機は三分の一以上、日本製部品が使われているといわれる機体ボーイング787で席は満席だ。トイレによく行くので、機体後部でトイレに近い3人がけ席の通路側に座る。窓側に座った人がトイレによく行くので、その都度席を立ちよく寝れない。

 ホノルル国際空港へついて順調にタクシー乗り場まで移動。タクシーはイリカイ・ホテルまで35ドル、チップ込みで40ドル支払う。重い荷物を4個運ぶのに快く手伝ってくれたからだ。ここで、到着空港の名前をホノルル国際空港と記したが、実は2017年4月からこの空港は「ダニエル・K・イノウエ空港」と名称変更になっている。当地に着いてから3日後の11月30日(木)に参加した木曜午餐会の講演を聴き、詳細が分かった。
 
 イリカイ・ホテル(写真中左)の部屋は20階の眺めのよい2018号室である。この番号は来年2018年1月まで滞在するので、その年号と一致していて覚えやすい。部屋に入ると床はフローリング(板張りの床、英語で“wooden floor”)で、改装した形跡がある(写真中中・右)。所々古いままの箇所があり不満なところがある。特に台所のシンク、シャワールームなど水まわりがいけない。シンクに溜まった水はけが良くない。溜まった水が流れ終わるのに相当の時間がかかる。そこで翌日、不具合箇所を直してくれるテクニシャンに来てもらう手続きをとる。翌日、朝9時に来てくれ不具合箇所を検査し直してくれる。流し台はディスポーザルになっていて、野菜や食べ残しをはけ口に入れると回転翼が高速で周り、廃棄した食物が砕けて流れていく仕組みになっている。そのはけ口内部に、先住した宿泊客が誤って入れたと思われるプラスチックの破片が3つほど引っかかっていた。それらを長いペンチで取り除いたら、水はけはよくなった。
 以上のようで、所沢駅バス停および羽田国際空港でそれぞれ1〜2時間待たされ、無事に「ダニエル・K・イノウエ空港」に着き、タクシーに乗ってイリカイ・ホテルに、そして眺めのよい20階の部屋(写真下中・右)に落ち着くことが出来た。【2017年11月27日】
 
平成29年11月30日(木) イリカイ・ホテルにて記す