まず動く

「動く」と,ものごとが見えてきます。仕事や旅などで動きまわり、そこで経験したことや見聞したことについて述べたいと思っています。ここで、「動く」という意味は身体だけでなく、頭も口もです。  いつまでも元気でありたいと願い、「動き」を実践しています。
 
マキキ聖城基督教会で日曜拝礼
 マキキ聖城基督教会は、「1904年4月8日奥村多喜衛牧師によって創立され、1932年世界でも類例のない日本の古城(高知城)をかたどった現在の教会堂が建てられた・・・・・・」と教会前の拝礼案内に記されてある。本物の高知県にある高知城は1601年に築城を着工したが、ハワイのマキキ聖城基督教会は、高知城が築城されてから331年後の1932年に建てられた。それ以来、さらに86年たった2018年に我々は訪れたことになる。教会の外形は高知城そっくりである。また、内部の天井には建設当時に描かれたのだろうか、沢山の異なる花の絵がはめ込まれてある。
 日曜礼拝は午前11時20分からである。その時間に間に合うよう、イリカイに滞在中のLSCの仲間Michikoさんと我々夫婦3人で出かける。ハワイ在住が長くこの教会員であるミヨコさんから、教会で合流しようということになっている。教会に着くと、初参加ということで、レイをかけて頂く。拝礼のときに初めて日本から参加したということで、教会員に我々夫婦とMichikoさんが紹介される。拝礼に先立ち、教会員によるフラダンスが披露され、続いて牧師さんの説教がある。日曜拝礼が終わると、食堂に集まり教会員の皆さんと一緒に昼食をとる。我々は初めての参加ということで、特別に歓迎昼食券があらかじめいただいているので、無料で昼食を頂けた。こうして、帰国を目前に控えて慌ただしい中であったが、教会の日曜拝礼に参加出来、クリスチャンであるMakikoは、非常に満足したようだ。初参加で頂いたオレンジ色のレイは、毛糸で編んだしっかりした手編みのレイで、目立つ色なので愛車のバックミラーにかけてある。こうすることによって、駐車場での目印にもなっていて、車に乗る度にハワイを思い出す。【2018年1月7日】
 
平成30年3月12日(月) 自宅にて記す
 







遊びと教育と研究のための人間木製モデル
 姿勢が変えられる人間木製モデル2つ作りそれをハワイまで持って行った。持って行った理由は二つある。その一つは、木曜午餐会というハワイ在住のお年寄りが一生青春、一生勉強というかけ声で学ぶ場において「重力があるから腰痛が起こる」という話しをすることになり、教材として使うために手作りモデルを持参した。もうひとつの理由は、4月から始まる看護専門学校での講義で、重心、重心線の話しをするのでそのモデルの使い方を研究するためである。講義を行うとき、人の重心は姿勢とともに変わるということを物体の重心と人間の重心を例に挙げ説明するための準備として持参した。
 
 写真に示したスリムな方のモデルは“けんちゃん”、太り気味のモデルは“てっちゃん”と二つのモデルに名前をつけた。これらの名前は、内緒だが2人の息子のニックネームである。けんちゃんはまじめでスリムな体型、てっちゃんは太めでおとぼけが好きな性格なので、ぴったりな名前である。2つの人間木製モデルたちは、写真上段に示すようにハワイに行け大はしゃぎしている。写真中段、下段のようにいくつかのポーズをモデルにとらせた。4月から始まる講義で、この人間木製モデルを使いポーズをつくり演示しながら話しをすると、迷講義ができると自負する。
 
 写真中段写真に示すように、けんちゃんモデルは側面から見てわかる起立、前屈、そり姿勢を示している。一方、写真下段のてっちゃんモデルは、前面から見た片足立ち姿勢を示す。上体姿勢を変えずに人が片足立ちする場合は、下段左の写真のように脚部を少し傾ければ転ばずに立てる。また、上体姿勢を大きく傾けた姿勢で立位を保とうとする場合は、脚部を写真に示すように大きく傾ける必要がある。モデルに貼り付けた黄と赤の丸印は、身体部位の相対的位置がわかるように目印として貼付したもので、重心位置を示している印ではない。
 
 人はなぜ起立できるかを説明するために、写真のようなけんちゃん、てっちゃんモデルを作った。側面姿勢と前面姿勢が同時に示せる人間木製モデルを作るのは、困難である。そのため、側面から見た姿勢と前面から見た姿勢を形作れるモデルを2つ作成した。そのモデルたちが倒れないということは、重心線が支持基底面(身体を支えるために、床と接している足部分を結んだ範囲)内にあることが必要である。このことを理解してもらうための視覚化モデルが“けんちゃん”と“てっちゃん”モデルである。ここに示した写真のモデルの重心線は、支持基底面内に収まっているので転ばないで立っている。【2018年1月7日】
 
平成30年3月9日(金) 自宅にて記す







ロブスタ食べに中華料理店へ
 中華料理店(フックユエン・シーフード・レストラン)は、もう帰国した「LSCショートスティ イン ハワイ」の人からその店の所在地を教えてもらった。地図も描いてくれたので場所は特定でき、イリカイから歩いて行ける距離であったので、出かけた。人気の店と聞いていたので夕方開店5時前に店に着くようホテルを出た。道すがらアラワイ運河にかかる橋からみたダイヤモンドヘッドの裏側は、平らであることがわかる。また、運河の近くにも住宅用のビルが立ち並んでいることもわかる。
 店についたのが早かったので、ドアは閉まった状態だ。玄関前で写真を撮り、近くのコーヒー店にはいり、お茶しながら30分ほど時間調整をし、店にもどると店は開き中には大勢の客が陣取っていた。あらかじめ予約しておいたので、スムーズに席に着くことができ、オーダー開始。といってもメニューでロブスタは分かるが他の中国料理名と中身は一致しない。焼きそば、スープ、その他を注文したら、写真のような料理がでてきた。美味しかったが、ロブスタはイメージと異なり、殻の周りにも味がついた糊状のべたべたしたものがついているので、中身を取り出すのに苦労する。ロブスタ肉部を取り出すのに指がべとべとになり、ロブスタを口にいれるのに苦労した。
 以前食べたことがあるが、その時のロブスタは、茹でたもので、今回は中華風の料理なので殻部分にも味付けされていて、べたべたしていた。安くて美味しいと評判の中華料理店なので、食べ終わって店をでるときには、行列ができていた。店を出たのは、午後8時で外は暗くネオンが輝いていた。【2018年1月6日】
 
平成30年3月9日(金) 湯本冨士屋ホテルにて記す
 
 
 







ロイヤル・ハワイアン・バンドの演奏会
 ロイヤル・ハワイアン・バンドは、1836年にカメハメハ三世によって創設されたハワイ王朝専属の音楽バンドで、王朝の伝統を受けつぎ100年以上も演奏活動をつづけているホノルル市営バンドである。このバンドの指揮者はブライアンさんといって、6年前に我々が演奏を聴きにきたときの指揮者が今でも演奏の指揮をとっている。毎年、12月にハワイでロングステェイするたびに演奏会場を訪れるので顔なじみになり、演奏を聴きにくる初日に、日本の卓上カレンダーをお礼にプレゼントし、また演奏を聴きにきましたとお礼の挨拶を交わしている。毎週金曜日のイオラニ宮殿前の広場で演奏される演奏会にはほぼ確実に通い、芝生に座ってのんびりと演奏を楽しませてもらっている。
 今年も、演奏を聴くことを楽しみにハワイにやってきたが、金曜日の何日かは、別様が入り滞在期間中わずか2回しか演奏を聴けなかった。2回のうち1回はアラ・モアナ・センター内の舞台で、2回目はイオラニ宮殿であった。その2回目の演奏会の様子がここに示す写真である。
 3人の団員がホラ貝吹き、その音を演奏開始の合図とし、ハワイ語によるお祈りのような言葉があり、その後に演奏が始まる。開催時の最初に演奏する曲は、ハワイ州歌である。続いて、流れる曲は、ハワイアンソング、ポピュラー曲、クリスマスソング、クラシックなど週によって異なる演奏を楽しませてくれる。特に、ハワイアンソングの演奏時にはハワイアンダンスを踊る専属のダンサーがダンスを披露してくれる。
 演奏会は正午から1時間と短いが、毎週同じ時間、同じ場所で開催されるので、ハワイ滞在中の日課に組み込み、演奏を楽しんでいる。今年は、LSC会員の柴崎通子さんが丁度滞在していたので、その演奏を聴く機会があったので一緒に演奏を楽しんだ。彼女は、その昔、今はなきご主人とよくハワイに来たことがあり、ハワイアンダンスも習っていたとのこと。ローヤル・ハワイアン・バンドの演奏を聴き、そのリズムにのって踊り出さんばかりの様子で熱心に演奏を楽しんだ様子だ。演奏の最後に「・・・・・・また会えるその時まで」アロハオエを演奏して終わる。演奏が終わるのは午後1時、お腹が空く時間なので近くのWWCAの食堂あるいは少し足をのばしてチャイナタウンで中華の昼食を済まして帰ることが多い。
 なお、ロイヤル・ハワイアン・バンドの演奏は、カピオラニ公園でも毎週水曜日に定期的は行われているようだが、我々は金曜日のイオラニ宮殿の芝生で聴く演奏会を好んで出かけている。【2018年1月5日】
 
平成30年3月9日(金) 湯本冨士屋ホテルにて記す
 







毎週金曜の打上げ花火
 ホノルルのワイキキ・ビーチとアラ・モアナ・センターのほぼ中間位置にヒルトン・ハワイアン・ビレッジ・ビーチリゾート&スパという大きなホテルがある。このホテルはビレッジという名がついているように、ホテルではあるが敷地内には、いくつかのプールそれに美しいビーチを持ち、宝石・衣服・ハワイアンキルト店・コーヒー店など有名な各種店舗、洋食・和食レストラン、コンビニABCストア、アイスクリーム屋など沢山の店が連ねている。ホテルとは思えず、繁華街かのような雰囲気があるホテルである。
 このホテルとお隣のイリカイ・ホテルの間にラグーン(正式名:デューク・カハナモク・ラグーン)がある。ここで、ラグーン(lagoon)というのは、潟(かた)もしくは潟湖(せきこ)で湾が砂州(さす)によって外海から隔てられ湖沼化した地形のことをいう。
ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ・ビーチリゾートには専用のカハナモク・ビーチがある。このビーチはまた米軍専用のホテルとして有名なハレ・コア・ホテルのビーチにもつながっている。このビーチ沿いをさらに進とワイキキビーチに至る。
 前述したラグーンの岸で、毎週金曜になると花火が打ち上げられることは、広く知られている。そのため、ラグーン沖には金曜の夜7時ごろになると、船上で夕食をしながら花火見学できるツアークルーズ船が出たり、近くのヨットハーバーからヨットが沖に出て花火見学する姿が見えたりする。このように海上からも毎週金曜の夜には花火見学が出来る。一方、我々はといえばホテルの部屋でベッドに横たえながら、花火見学ができる部屋で毎年贅沢なロングスティステイを行っている。打ち上げられる花火は、30階建てホテルの高さ以上の上空で炸裂するので、日本の花火大会より小規模な花火であるが見応えはある。ただし、その花火打ち上げ時間はわずか10分ほどと短いのが欠点である。それでも毎週打ち上がるので、金曜の夜になるとラグーン周辺に多くの人が集まり、瞬時ではあるが打ち上げ花火を楽しんでいる。
 金曜日は終末ということもあるのか、ホテルの中庭でハワイアンミュージックとフラダンスが公開され、観光客を楽しませてくれる。そのため、ラグーンまで出かけ身近に打ち上げ花火を観ることとフラダンスを楽しむことことが出来るので、金曜日は花金である。【2018年2月27日】
 
2018年2月27日 自宅にて記す