まず動く

「動く」と,ものごとが見えてきます。仕事や旅などで動きまわり、そこで経験したことや見聞したことについて述べたいと思っています。ここで、「動く」という意味は身体だけでなく、頭も口もです。  いつまでも元気でありたいと願い、「動き」を実践しています。
 
ハワイで仕事を楽しむ
 よくハワイに1ヶ月もいて、何をしているのかと人から尋ねられる。幸いにして、我々夫婦は手仕事を持っているので、キザなようだが、常に時間が欲しいと言っている。その仕事の一端を紹介する。
 
 Koichiは、まだ教壇に立ち人間工学という学問を看護専門学校の学生に教えている。この人間工学という分野は、その名前を見ただけでは、どのような分野か分かりにくい。説明され、その説明された“モノ”を見て、実際にその“モノ”に触ったりし、自分で体験しないとなかなか納得がいかない分野のようだ。人間工学は人が生きるために、必要な“モノ”は全て関係している。また、人が仕事をする、運動をする、遊ぶなどある目的をもって動く場合の人の姿勢や動作にも関わっている。
 
 特に興味を持ち研究し、教えてきたことは看護や介護に携わる人達が腰痛を起こすことが多いので、その原因を調べ、腰痛を起こさない姿勢なり動作なりの提案をすることを目的としてきた。しかし、腰痛発症の要因は、多義にわたり医療に精通していない者にとって、原因究明、その予防というようなことを提案することは不可能である。我々が腰痛をおかす場合のことを考えると、書物を入れた重いミカン箱、あるいは旅行用の重い鞄を車のトランクに入れようとした時に腰痛を発症することが多い。それは地球に重力があるからだと考え、重力下で生活する我々の姿勢を物理、特に力学の面から考え、腰痛発症の原因について考えている最中である。
 
 高校で物理を履修しないで看護専門学校に入学した1年生に、重力だ、加速度だ、運動の法則だ、テコの原理だ、力のモーメント(トルク)だ、慣性力だなどを説明することは難しい。こうした力学の諸原理を説明するために、身近にある振動、圧力、摩擦、テコなどの現象が応用されている模型を作り、その模型を例にして物理や力学原理を理解してもらうように努力している。こうした現象と人間の姿勢や動作とどう関係があるかと必ず質問される。そこで、写真の上段に示したような木製人モデルを作成した。人は臀部を壁につけてお辞儀すると、その状態では頭を深く下げることはできないことを知ってもらう。その姿勢を今度は模型を使い説明すると、納得する。写真上段の片足立ちでも写真のように脚部を右に傾け、上体を左に傾ければ倒れることはない。また、脚部を左に傾け、上体を真っ直ぐにした状態でも片足立ちが出来ることも理解できる。これは、重心線と支持基底面を説明することで理解してもらえる。
 
 ハワイになぜ木製人モデルを持ってきたかというと今月末に「重力があるから人は腰痛起こす 〜腰に大きな力がかかる話〜」を木曜午餐会で講演を予定しているからである。上述した木製人モデルを使って、人は倒れる、人は滑って転ぶ、人の腰あるいは腕には想像もつかないような大きな力がかかることを説明できる。現地ハワイでの講演準備、帰国後の講義の準備などをするためにパソコンを持参し、毎日ブログ投稿、Eメールで日本の家族・友人と情報交換、原稿書きなどで忙しい日々を送っている。
 
 一方のMakikoはといえば、パッチワークを趣味をとし、パッチワーク教室にいまだに通っている。人に見せるような作品はないと謙遜しているが、これまでに結構大きな作品、あるいは人が喜ぶ小さな作品をかなり沢山作ってきた。来春の展示会に出品する作品を宿題として、パッチワーク教室の先生から申し渡されている。そのため、ハワイに来ても写真2段、3段に示したように毎日せっせと作品を完成させるべく仕事をしている。その合間に相棒がちょっかいをだし、木製人モデルが作品を馬鹿にしたようなポーズをとらせている(下段中)。それでも、ヒマワリと思われる作品の花びらを一枚ずつ切り出し、それをつなぎ合わせ、その間に緑の葉っぱを入れ、最下段右の図のようなヒマワリ一輪を完成させている。最下段の右には葉っぱがついた花は2輪しか写っていないが、すでにそれを10輪完成している。あと10輪をハワイから帰るまでに当地で完成さえようと目下努力中である。【2017年12月12日】
 
平成29年12月12日(火) イリカイ・ホテルにて記す
 







アロファ・スタジアムのスワップミート
 アロファ・スタジアムはホノルルにあるアメリカンフットボールの競技場である。このアロファ・スタジアムで毎週競技場を取り巻く膨大なスワップミートが開催される。ここで、スワップミート(swap meet)というのは、物々交換を意味することばであって、今では青空市場、あるいは日本のフリーマーケットのような感覚で、ショッピングを楽しむところと言えそうだ。スワップミートは、思わぬ掘り出し物に出会あえることと、価格交渉をしながら売り手とのやりとりを楽しむことができるので、チャンスがあれば一度訪れたいところである。
 10日(日)のホノルルマラソン後に開催される「10k ラン&ウオーク」を断念したので、時間に余裕が出来た。そこで、過去2回ほど訪れたことがあるアロファ・スタジアムへでかけた。午前中は、気功体操の疲れがでたので、いつものように朝寝し、午後から行くことにした。イリカイ・ホテル前でバス20番に乗ると「ダニエル・K・イノウエ空港」を経由してアロファ・スタジアム前まで乗り換えなしで行ける。ただし、空港経由なので意外と時間がかかり、1時間以上も冷房のよく効いたバスに乗る。バス停に近づくとアロファ・スタジアムは右手前方に見えてくるし、また、バス内でアナウンスも聞けるので、下車の意志を伝える窓際のワイヤを引けば「NEXT REQUESTED」のサインが表示されるので、下車するのを見逃さない。
 
 午後に来たせいか、スタジアム入り口周辺の自動車誘導用の路上ポールなど片付け始めている。店じまいは午後3時のようで、2時頃になると各店舗は店じまいの準備に入るようだ。我々は午後1時ごろ着いたので、訪れる客が少なく入場門に管理者はいない。以前来たときには確か$1を入場するために支払ったような気がするが、今回は終了間近に来たせいか、入り口に誰もいないので、そのまま入場する。
 
 スタジアム周辺は、ハワイで初めての鉄道の工事が行われている(写真上段左)。バスを降りると直ぐにスタジアムが見え、工事中の高架線下ごしにスタジアムが見え、入り口が見えてくる(上段中・右)。スタジアムを覗くと子ども達がサッカーをやっている様子が見える(写真中段左)。スタジアム周囲には小さな土産を売る店、宝石屋、パッチワーク、アロファシャツ・ムームーを売る店、木工製品店など、雑多な店舗が所狭しに道の両側に軒を並べている道路に至る(写真中段中)。衣料品店に入り、簡単なものなら試着が出来る(写真中段右)。店前に展示されているのはほんの一部で、中に入ると同じような商品が沢山あるので、選択に迷うようだ(下段左)。
 
 午後3時が近づき、客の姿が消えはじめたので帰ることにし、道路反対側にある帰りのバス停(写真下段中)に向かう。都合よく、バス20番がやってきたので乗る(下段右)。このバスは、アラモアナ・センターを通り、イリカイ・ホテルまで乗り換えなしで行ける。アラモアナ・センターで降り、1人前を2人で食べ丁度よい夕食用の食材を買って帰る。【2017年12月10日】
 
平成29年12月12日(火) イリカイ・ホテルにて記す
 







「10k ラン&ウオーク」歩けず残念
 昨日10日(日)はホノルルマラソンの日。前日までの3日間風邪で終日寝ていた。10 kmレースディウォークに参加する予定であったが、今年からその名称が「10k ラン&ウオーク」と変わった。さらに、参加申請ルールも変わり、これまで80歳以上のシニア参加費は無料であったが、今年から85ドルを支払うことになった。一般の参加者も70ドルであったものが85ドルに値上がりした。このことは当地に来て、現地登録場所のコンベンションセンターに来て始めて知った。前記したように風邪を引き、寝ていて体力が衰えていたので、申し込み用の登録機に氏名など記入し始めたが、風邪の完全回復に至らないことと、上記したシニアの有料化、一般参加費の値上がりを考え、エントリーを断念した。今年からの新名称の「10k ラン&ウオーク」は、歩くばかりではなく走ってもよいというようなルールに変わったようだ。
 
  42 kmホノルルマラソンと「10k ラン&ウオーク」が、花火打ち上げと大音響の音を合図に午前5時にスタートした。参加を諦めた我々は、午前6時半過ぎいつものように気功体操のアラワイ運河へ行くべく、ホテルを出ると、アラモアナ・センター前を出発したウオーカー達がチャイナタウンを回って戻りワイキキに向かっているのに出会う(写真上段・2段)。イリカイ・ホテル前のアラ・モアナ・ブルーバード通りは、大勢の「10k ラン&ウオーク」の人達がワイキキに向かって歩いている姿に出会う。イリカイ前は、出発点のアラモアナ・センター前から総距離7km地点(写真上段中・右)である。ウオーカーたちはあと3 km歩くとゴールのワイキキに着く予定である。
 
 この7km地点を通過する人達とは逆の方向にあるアラワイ運河へ向かい(写真2段右、Makikoの逆走)、いつもの気功体操を行ってきた。ホテルに帰ると、「10k ラン&ウオーク」およびマラソンを完走した人達もイリカイに戻りはじめ、完走を証明するメダルを胸に下げていた(写真3段、4段)。マラソン参加者は完走するとメダルをもらえることは知っていた。「10k ラン&ウオーク」参加者にも今年からメダルが出るようになったようだ(写真4段のメダル)。完走した参加者は、ほこらしげにそのメダルを首に下げている。我々は参加しなかったので悔しい思いをしている。メダルを下げている参加者にメダルの写真を撮らせてもらった。この時、参加者の家族の中に高齢の85歳のおじいさんがいた。来年、我々も可能ならメダルを目指してこのおじいさんのように10 km完走し、メダルをゲットしたいと思っている。【2017年12月10日】
 
平成29年12月11日(月) イリカイ・ホテルにて記す







オリベット・バプテスト教会のクリスマス礼拝に参加して
 オリベット・バプテスト教会で行われた第7回連合「心に光を」クリスマス礼拝に参加した。この教会へ行くのは始めてなので、場所を特定するために前日にイリカイ・ホテルから地図を頼りにして歩いて行った。時間は測らなかったが1時間ぐらいは歩いたような気がする。やっと到着するが、門戸が閉ざされ誰もいない。教会関係者と思われるお隣の人が教会周辺をうろついている我々を見つけ声を掛けてくれた。バス停を教えてくれたが、そのバス停も見つからない。しょうがないから、帰りも歩いた。つまり、往復で2時間以上歩いたことになる。こうして、イリカイ・ホテルからだと、結構遠いことがわかり、クリスマス礼拝の当日は、タクシーで行くことにした。
 
 タクシーはめったにのらないので、いくらかかるか検討がつかない。6時半を目指すため5時半にイリカイからタクシーに乗った。乗ったはいいが渋滞で進まない。初乗り運賃は3.5ドルと比較的安いと感じたが、のろのろ走ったり泊まったりしているうちに運賃メータが徐々に上がるので気が気でない。100mも進まないうちに10ドルを超えた。そのうちに渋滞がなくなり一気にオリベット・バブテスト教会がある1775 S.Beretania Stに走ることができた。メータは21ドルを示し、チップを入れ24ドル払った。渋滞がなければ、半額で行けたはずだ。その証拠に、礼拝が終わった午後9時ごろに教会役員にタクシーを呼んでもらい乗ったところ、10ドルでイリカイに着いたので13ドルを支払った。
 第7回連合「心に光を」クリスマス礼拝のプログラムは以下の通りである。

1部:ゴスペル・フラ:「心に光を」連合のフラチームのフラダンス
・さやかに星はきらめき
・パラダイス
・かいばの桶で
・王様、ようこそ 

2部:スペシャル・ゲスト
・音楽とメッセージ
Manami live
1, シャングリラ
2, miss little voice
3, 愛の輪
4, 昨日の僕を超えていく
5, ホライズン
6, ジャンゴーデンナイト
7, 踊れティーダ,
・創作太鼓集団心(沖縄エイサー太鼓)の舞踊と太鼓演奏
 
3部:皆で歌おう!
・ハレルヤコーラス 

4部:キャンドルライト・サービス
・きよしこのよる

 教会内で演奏されるクリスマス音楽は心にしみて感動する。とてもよい一夜を過ごすことができた。【2017年12月7日】
 
平成29年12月10日(日) イリカイ・ホテルにて記す
 







マキキ聖城キリスト教会とレースデーウォーク申しこみ
 ハワイ滞在中、楽しみにしているひとつにマキキ聖城キリスト教会で行われる木曜午餐会への参加がある。この木曜午餐会は毎週木曜日に行われる講演会で、今年で99年、来年100周年という長い歴史を持つ会である。この会に参加するために、イリカイ・ホテルからマキキ聖城キリスト教会まで行くのにアラモアナ・センターまでバスで、その先を歩いて行っている。バス路線があることを聞き、アラモアナ・センターからバス17番に乗って行ったところ、この路線は巡回するバスで40分ぐらい乗った後、マキキ聖城キリスト教会に最も近いバス停に着いた。行きはこのように長時間乗ってやっと着く、帰りは行きに乗ったバスを下りたと同じバス停から乗ると直ぐにアラモアナ・ショッピング・センターに着くことが分かった。教会まで行くのに行きは徒歩、帰りはTheBusを利用するとよいことが分かった。ただし、運悪くバスが来ないような場合は、歩いた方が早くアラモアナ・センターに着くことになる。こうした知らない土地の交通機関のことは実際に乗ってみないとわからない。
 マキキ聖城キリスト教会は世界でも類をみない日本の高知城をかたどった教会堂なので、側を通ると直ぐに分かる。
 
 以上のようにして毎週参加する木曜午餐会会場のマキキ聖城キリスト教会までの行き方は、アラモアナ・センターからは徒歩で行くのが確実であることが分かった。次に気になっていたことは、ホノルル・マラソンの後に開催されるレースデーウォークの参加申込みである。この申込み場所は、コンベンション・センターである。アラモアナ・センターから徒歩で行ける距離なので歩いてでかけた。会場は昨年に比べ活気がないような気がした。また、我々が歩く予定のレースデーウォークという名称が変わり「ホノルルマラソン10k ラン&ウオーク」となったようだ。それに、登録料が$70から$85(約9,350円)に、さらに80歳以上のシニア料金は無料であったのが、一般と同様$85になった。こうして、参加費の値上げと80歳以上の無料化はなくなったことを、ここ現地に来て知った。
 
 一度は参加しようかと登録用の入力装置に氏名を入力したが、ここに来て風邪を引き2日ばかり寝込んでいたので、無理して参加することはない判断し、入力を途中で中止し、今年の参加を断念した。
 10k ラン&ウオークの参加費用関係が以上のように変わったので、ついでにフルマラソンの参加登録費用を調べた。その結果、アーリーエントリーで20,000円、1期27,000円、2期29,000円、ホノルル現地受付340ドル(約37,000円)とかなりな高額登録料を支払わなければ走れないということが分かった。【2017年12月7日】
 
平成29年12月10日(日) イリカイ・ホテルにて記す