デイサービス職員の方々は、いつも私たち利用者に優しくかつ親切に接している。そのお陰で、毎週水曜日のデイサービスを妻眞喜子ともども楽しみにして参加している。ここでのサービスがいかに楽しいかは、サービスが終わり、帰りの送迎車に乗り込んだ別れ際でわかる。それは、見送りいただく職員の方々と利用者の相互が別れぎわ窓越しに大声で「バイバイ」と大きく手を振りあい送迎車は出発する。子供のころ、友達と学校帰り、あるいは近所の友達と遊びふけった日暮れどき、別れぎわにこうした振る舞いをしていた自分のことを思い出すからである。しかし、大人になり老人と言われるこの年になった今日まで、手を振り「バイバイ」と声をだす動作を行なった記憶はまずない。この行為は、一緒に勉強したり遊んだりして楽しかったので別れを惜しみ「さようなら」「また明日(来週)会おうね」との思いがあるからに違いない。
私たちもここリラクサイズ武蔵藤沢で午前の3時間を過ごす運動型デイサービスも同様、歳をとった老人たちが軽い身体運動、「ラジオ体操」、「トレーニングマシンを使う筋力増強運動」、「足温器で足を温め血行を良くする」、「固まった身体をほぐすマッサージ」、「頭を使う各種脳トレ(折り紙、塗り絵、数ドク、計算、間違い探しなど)」、呂律(ろれつ)や嚥下(えんげ)障害に役立つ「発声法とその実践」「唾(つば)の出し方」「間違わない嚥下の話」など、それに水分補給のためお茶・コーヒー・ジュースを飲みながら談話する休憩時間など密度が濃い3時間のデイサービスを受けている。このようなサービスを受けているので、別れ際で指導職員と利用者が交わす「バイバイ」行為が自然にでるのだと思う。
定年退職後、郵便物、メール、電話はほとんどなくなった。人との交流もなくなり、おまけに3年前の2020年ごろからコロナ禍蔓延、さらに悪いことに軽い脳梗塞を患い、外出する機会はほとんどなくなった。そのため運動不足になり、筋力は衰え、体重は10kgほど減り、歩行困難になった。このような時期(2023年1月)に運動型デイサービス・リラクサイズ武蔵藤沢にお世話になり始めた。2ヶ月遅れて妻の真喜子も参加できることになり、それ以来、夫婦ともども運動型デイサービスの日(毎週水曜日)を楽しみにしている。いつか、転倒の心配がなく安定した歩行ができることを願い、毎週水曜日の身体運動指導を受け、身体を動かすことの重要性を感じながら楽しくリハビリ指導を受けている。感謝です。
本稿を提出した2023年5月は、私が88歳米寿を迎えた年で子供4人、孫3人全員入間市の実家に集まり、盛大に米寿の誕生日を祝ってくれた。このとき妻眞喜子は失明前であったので、夫婦ともども人生最高の元気で幸せなひと時を味わった。
2023年5月31日(水)