まず動く

「動く」と,ものごとが見えてきます。仕事や旅などで動きまわり、そこで経験したことや見聞したことについて述べたいと思っています。ここで、「動く」という意味は身体だけでなく、頭も口もです。  いつまでも元気でありたいと願い、「動き」を実践しています。
 
2025/09/09 23:49:49|老々介護について
24.【妻眞喜子緑内障・白内障手術で入院】
 私より3歳若い妻真喜子は、自称「パッチワーク愛好家」という名刺を友人に作ってもらい、パッチワークを趣味として長年にわたり作品作りを楽しんできた。そのパッチワークを熱心にやり過ぎためかと思われるが視力を失い、右目視力0.1で緑内障、左目視力0.5で白内障という診断を受けた。自宅近くの眼科に防衛医科大学病院宛の紹介状を書いてもらい、両眼手術のため2023年7月9日に防衛医科大学病院に入院し、手術を行うことを決めた。医師から手術結果が順調なら一週間以内で退院だが、2週間入院する予定でいてほしいと言われ、長期入院を覚悟でいた。
 その手術は、入院翌日の7月10日に緑内障、2日間をおいて白内障の手術する予定でいる。7月10日の緑内障の手術は、無事に終った。次の7月13日予定の手術は、まだ入院中なので、12日(水)のリラクサイズのデイサービスは参加できないので、休む予定だ。
 眞喜子は、長い間病気や怪我をせず健康で今日にいたった。子供3人の出産で入院した以外、入院の経験はない。今回の入院は約50年振りに病院のベッドに横たわったことになる。そのため、勝手がわからず入院準備に手間取り、相当緊張して入院した。
 緑内障の手術で目が良くなることは期待できないが、白内障は期待できる。7月13日の白内障手術を行い視力が良くなることを願っていた。

注:妻眞喜子は2025年9月現在87歳で、2年前の2023年7月85歳の時に目の手術をした。白内障手術で片方の目は見えるようになることを期待したが、残念ながら失敗し、このブログを投稿した2025年9月9日現在両目とも失明状態である。両目が見えないとこれまで行なっていた家事全般は出来ない。そのため、手術した2023年7月から自宅で彼女が寝室からトイレまで一人で行けるように天井と床の間に突っ張り棒を取り付けその突っ張り棒に横向きの手すりを取り付けた。身体に入れる食事は鑛一が1から始めた料理で何とか今日まで生き延びてきた。体から出す方はトイレまでの移動ができれば何とか事を済ませられるので、手すりをなん本も設置し介護を受けずに一人でトイレに行けるようにした。
 失明した2023年7月〜2025年3月(この3月に老人ホームに入所)まで約2年間、自宅で夫の鑛一は家事一切を妻眞喜子から受け継ぎ、同時に彼女の介護も行なってきた。この2年間に行なった介護は、いわゆる「老々介護」と言える。この時の介護は、ベッドにうまく横になれない、シャツ・パンツが脱げない・着られないというような時の簡単な介護であった。ところが徐々に物忘れが多くなり、失禁も始まり、介護する鑛一は、脳梗塞を2回患い手足が思うように動かせなくなってきている。おまけにしゃがむと自力で立ち上がれない状態である。介護される妻眞喜子の介護状態は要介護3、介護する夫鑛一の介護状態は要介護1なので、両者とも介護されたい身分でもある。眞喜子が失明したころ家族会議を開き、夫鑛一は心臓血管にステント3本入れる手術、前述した脳梗塞を2回(右の手と足の動きに障害、嚥下と呂律に障害)患っているので、いつ倒れてもおかしくない状態にある。ここで、もし鑛一が倒れたら、目が見えない眞喜子は生きていけなくなり、両人共倒れとなる。そのため、真喜子が倒れても安心・安全な老人ホームに先に入所するのが良いとの結論になった。
 2025年3月に老人ホームに入所した。2025年5月で90歳になった夫鑛一は、目が見えなくなった妻の介護は体力的に困難になり、止むを得ず眞喜子が老人ホームに入所してもらうことにした。妻老人ホームに入所後は、鑛一は一人で自炊生活を始めている。
2023年7月12日(水)
 小川鑛一
 







2025/09/07 23:52:04|老々介護について
23.【最悪事態が発生し、穴があったら入りたい!!】
 恐れていたことが現実に起こった。それは、6月28日(水)デイサービスの日、いつもより男性利用者が多い日であった。レッドコードを使うリハビリを実施する直前、トイレに行った。失禁パンツを履いていたにも関わらず、尿がズボンに滲み出てしまい、前から見るとその染みが見えるほどであった。その染みをトイレットペーパーで吸い取ったが短時間ではそれを乾かすことは無理であった。トイレから戻り、レッドコード指導員○○さんの真正面に座わる指示を受け座ったので、パンツの染みは恐らく見えたとお思う。次のコースは足浴であったので、誰にも気づかれなかった。
 その次のコースはマッサージ、これが問題であった。仰向けに寝た状態で脚を開いたり閉じたりの脚部ストレッチなので、失禁で発生したズボンの染みは○○さんに確実に見えたはず。この失禁事実を伝える勇気がなくとぼけて、いつものように仰臥し脚のリハビリを行なってもらった。○○さんは、恐らくその染みを見て見ぬふりをしてくれたようだ。この間、失禁事実を伝えるか伝えないかを悩んだ。しかし、恥ずかしくて口に出せず、仰臥位の脚部ストレッチコースを終えた。
 最近、頻尿気味で夜中に数回トイレに通うようになり悩んでいる。ステッパーを買い、就寝前に10分間ステッパーに乗り脚の運動を始めたところ、トイレは夜中に1回ぐらいで済むようになった気配を感じ、喜んでいたところである。しかし、このところステッパーに乗ることを怠っていたので、28日(水)のデイサービスではこのような失態を起こしてしまった。当日、担当の○○さんに迷惑をかけ申し訳なく思うと同時に私自身は生まれて初めての失態であった。今後は、男子用トイレがないところでは、座って用を足すように心がけるつもりである。
2023年7月5日(水)







2025/09/07 9:40:50|老々介護について
22.【レッドコードを使うストレッチ 大好きだ!】
 前回(2023年6月14日(水))の運動型デイサービスで参加20回目を迎えた。リラクサイズ武蔵藤沢は、自宅から徒歩10分ぐらいの位置にあるが、歩行に不自由をしているので、送迎をお願いし大助かりしている。施設にはフィットネスバイク(脚の筋肉強化用の自転車型運動機器(同一機器4台)、腰・肩・上腕・前腕の運動強化機器3台、脚部振動機器2台、レッドコード(天井から下がっている赤色ロープに掴まり、上腕・前腕、腰部、脚部などの身体部位に力の刺激を与える用具(6人同時に利用可)などのトレーニングマシンがある。さらに利用者全員が気に入っているウオーター・ベッドもある。これは利用者がウオーター・ベッドベッド上で仰向けになり急変する水圧が、人の手で背面を叩たくようにマッサージする水圧利用の背面マッサージ機具である。
 以上に加え、脳トレ用の簡単な「計算問題」、「漢字問題」、「間違い探し」、「けん玉(小川提供)」、「パズル」など沢山の資料やパズルなどが用意されている。喉が渇くとお茶、コーヒー、冷たい水など水分補給用のサービスで一息つける。
 私が一番好きなトレーニングマシン(運動強化用機器)は、前記した「レッドコード」である。椅子に座り天井から下がっている2本の赤色ロープを左右の手で握り、そのロープにつかまりながら左右の手を大きく伸ばす。その状態で上体を左右前後にゆっくり屈曲する。上体が屈曲すると、ロープを握った腕に上体重力(上体体重)が加わる。このロープの反力が手、前腕、上腕、上体を通して腰に伝わる。8秒ほど数を数え、この状態を保つ。両手にロープを握り左右に伸ばしたまま、今度は上体を右方向、左方向に回転させる。この場合、腰を捻るので腰に程よい力の刺激が加わる。
 指導者の指示に従いこの用具を使いストレッチを行うと、利用者の各身体部位には引っ張り、圧縮、捻りなどの力(力の刺激)が加わる。そのため各関節の筋肉緊張をほぐし、全身体の効率的なストレッチが行える。特に胸郭(胸部の骨格)、肩甲帯(背骨・肩甲骨)を無理なく、柔らかくほぐせるので呼吸が楽になるような気がする。また、ゆっくり心地よいスピードで動かすことで、呼吸を整え、自律神経の調節にも役立っていると思う。
 レッドコードを使うと普段使わない筋肉が刺激されるので、疲れるが心地良いストレッチが行える。このレッドコードを使ったストレッチは、私だけが好きかと思っていたが、妻眞喜子も好きと言っている。多くの利用者さんもこの用具を使うストレッチは気に入っているようである。
 上述したレッドコードを使うストレッチの運動効果が得られるのは、指導者の正しい指導の下で実施しているからである。指導者の皆さんに感謝する。
2023年6月28日(水) 







2025/08/31 22:14:04|老々介護について
21.【遠出の散歩は、まだ厳しい!手術恐怖緩和の旅】
 毎週水曜日はリラクサイズ武蔵藤沢で運動型デイサービス、自宅では足腰を鍛えるステッパーを利用し脚力強化の運動を行い、天気の良い日には近所の散歩を行なよう努力している。ステッパーを使う運動は鑛一で、眞喜子は目が悪くなり7月に両目の手術を予定している。少しは健脚になったかと思い、熱海まで「真喜子の手術恐怖をなくす旅」と称し1泊2日の旅を実行した。
 2023年6月18日(日)、19日(月)KKR熱海ホテル(KKR:国家公務員共済組合)に1泊2日で熱海に行き温泉と食事を楽しんだ。ホテルまで健常者なら徒歩約10分で行ける道のりである。しかし、熱海駅から緩い下り坂を歩き、海岸近くのホテルによろめきながら歩き、チェックインを済ませた。道は緩い下り坂で容易に歩けるかと思ったが、眞喜子ともども足が弱まっているため、結構、難しく何回か立ち止まりながら予定の倍以上時間がかかりホテルに到着した。坂道を下るのは上るより容易でないことが理解できた。今回は歩いたが、以前宿泊した時はワンメーターで行けるタクシーを利用した。今回は歩行能力を確かめたいと思い歩いてホテルまで行った。チェックイン後、目が悪い眞喜子は部屋から温泉風呂場まで恐る恐る出かけ、温泉を楽しんだ。温泉好きな鑛一は、不安定な足どりで温泉風呂まで行き、のんびり温泉を楽しむことができた。
夕食はホテル開業25周年記念(食の饗宴プレミアムプラン)という特別メニュー、食べることと喋ることは健常者並みなので、栄養補給がしっかりできた。
 今週は、表題のように「遠出はまだ厳しい!手術恐怖緩和の旅」と名付け歩行の回復具合を確認するため実践を試みた。駅からホテルまでの往きは歩きであったが、帰りはホテル送迎バスが出ているので、それに乗り熱海駅にたどり着いた。
 今回の温泉一泊の旅は、年齢およびこれから先の二人の身体具合を考えると残念ながら二度と出かけることができない身となり、我々二人の人生最後の温泉旅行になったと考えている。残念だがやむを得ない。
2023年6月21日(水)
【歩行運動とステッパー利用の運動差異について】
歩行は誰でも毎日行なっている。この歩行を身体運動の一環と考え、歩行と健康ステッパー利用の運動を階段上りの運動と考え両者の差異を考えてみる。
  • 歩行運動:身体をわずかに前傾させ、傾いたら片足をわずかに上げ1歩前に振り出すと1歩の歩行が完成する。歩行は身体が倒れる原理を使い、倒れそうになると片方の足を前に振り出し転倒を防ぐ。次に上体をわずかに前傾し、他方の足を同様に振りだすと次の1歩の前進ができる。これを繰り返し、歩行は出来る。歩行時の身体重心の上下移動はあまり大きくないが、前後方向の重心移動は歩幅で大小が決まる。
  • 健康ステッパーを利用した運動:ステッパーの足置き場に両足を乗せ起立する。次に片方の足に身体重心を移す(力をいれる)と、その足は沈み他方足は上昇する。次に上昇した足に力を加える(体重をかける)と、その足は沈み他方の足が上昇する。これを繰り返すため脚の筋肉は大きな筋力を使う。このステッパーは階段などの段差を上る時に発揮する脚の筋力を使う。この時の上下身体重心移動は、上向きに階段の段差分だけ持ち上げ移動する。ステッパーの場合、歩行と異なり、前進移動はないので、身体重心を上方に片足で交互に持ち上げる運動である。この身体重量の持ち上げ移動高さは、歩行の場合と比べ、かなり大きい。そのため、歩行時の運動量とステッパーのそれを比べるとステッパーは大きな運動量となる。 
  • 最近、歩行とステッパーを使う運動を行なっているが、ステッパーは10分続けると息切れがするが、散歩のための歩行は息切れしない。歩行の速度を上げれば別だが、脳梗塞を患ってから普通に行う歩行がきなくなった現状では、10分間の速い歩行は不可能である。以上のように考えると健康ステッパーは、効率のよい運動が自宅で出来ていると考えられる。まだ、使い始めて1ヶ月半なので、ステッパーの使用効果を明らかにできない。もう少し頑張り歩けるとか体重が減ったかという効果が出ることを願っている。
2023年6月14日(水)
 
 







2025/08/30 22:20:56|その他
20.【楽しかったKさんの退院祝い】
 私が所属するロングステイ会員のKさんが狭窄症の手術入院から2023年6月2日(金)に退院した。そのKさんの「退院祝いとその後のリハビリを応援する会」に参加した。日時と場所は以下の通り。
日 時:2023年6月2日(金)午前11時30分〜午後1時30分(2時間)
場 所:スペイン料理レストラン「バル デ エスパーニャ ビルゴ」
お料理:本格パエリヤとイベリコ豚など計8品目+選べる2ドリンク付き
(スパークリング・赤白ワイン・ビール・カクテルなど)
予 算:一人2800円(税別)
住 所:東京都中央区銀座5-6-13 西五番街ビル地下1F
 当日は、あいにく台風2号が接近し、雨と強風であった。目が不自由な妻真喜子は傘をさし会場まで移動するのが怖いという。参加予定であったが急遽欠席、私一人で出席した。往きは大雨、風がなく良かった。しかし、会を終えた帰りの午後2時ごろ、大雨で強風、思うように歩けず、びしょ濡れになった。特に西武線武蔵藤沢駅から生協の駐車場までは短い距離だが、大雨・強風の中を歩き、ずぶ濡れに近い状態で自宅に戻った。天候が悪かったので、右足を悪化させたと思った。しかし、一晩ぐっすり寝たためか、翌日3日には足の痛みは解消したので一安心。
 コロナ禍で3年以上会う機会がなかったロングステイクラブ会員の皆さんと、美味しいスペイン料理を楽しみ、久しぶりに楽しい会話が弾み、雨と強風の中参加でき本当に良かったと思っている。参加した仲間は、全員ロングステェイクラブ会員である。会員の多くは、定年退職後に国内外の旅を楽しみにして、集まった高齢者が多い。今回この会に参加した会員の半数以上は80歳を超えた元気な老人である。
 国内外の旅を楽しむためには、どこへ、なにしに、どのように、いくらのホテルに泊まるなど旅の計画する必要がある。そこには脳トレ(脳を活性化するためのトレーニング)を実行するためには動きが伴うので、頭と全身体部位を動かす必要がある。過去の記録を見ると、例えば3週間の旅では、ほとんど毎日10,000歩から23,000歩も歩いたとメモがある。ところが、歩行困難な現在では、毎朝近くのゴミ捨場に行くために歩くが、その歩数はわずか500歩前後である。「ロングステイクラブ会員の皆さんは若くて元気」と会員外の方々からからよく言われる。それは上記のように旅するために計画を立て、それに従い歩き、美味しいものを食べ、美しい景色を楽しむので全身体部位を動かしているからである。そのため実年齢より「若いと言われる」のは事実と思われる。旅を実行に移した成果は、旅をしないと得られない未知の世界(景色、建造物など)、その思い出、旅の出会、見聞きした感動と喜びなどである。同じ場所にとどまっていると、それらは決して得られない。
 リラクサイズ武蔵藤沢のデイサービス(毎週行う体操、ストレッチ、脳トレ、談話)とロングステェイクラブ会員が行なう国内外の旅とを比べると、前者は固定された場所で身体を動かす、後者の旅は仲間と一緒に動くので、その仲間および旅先で出会う地元の人達との談話(おしゃべり)をよくする。旅先の地図を見て目的地へ向けて移動方法を考え、ホテル探し選定などは、知らないうちに脳トレ(脳を活性化するためのトレーニング)を行っているといえる。旅行は自ら動かなければ達成できない。このように考えると運動型デイサービス(体操、ストレッチ、マシンを使う運動)も国内外の旅を楽しむロングステイ会員も同様に老化予防を行ってなっていると言える。
2023年6月7日(水)