まず動く2

ブログ「まず動く」の写真容量が不足したため、ここに改めて「まず動く2」を立ち上げました。以前のブログ同様に、写真付き日記のつもりで投稿します。ご覧いただければ嬉しい限りです。
 
〜ホノルルのマキキ聖城キリスト教会で開催する木曜午餐会〜
 毎週木曜日にハワイホノルルのマキキ聖城キリスト教会で開催される木曜午餐会という講演会がある。この講演会は、101年の歴史ある講演会で毎週演題が変わり「一生青春、一生勉強」を目標にしている住民の方々をはじめ、興味ある方は、誰でも参加できる日本語の講演会である。一応、木曜午餐会という会員形式をとっているが、だれでもが参加可能である。木曜午餐会の会員は年会費20ドルを払い毎週講演を聴きにきている方が多い。一方、我々夫婦のように臨時参加の人は、2ドル払うと自由に聴講できる。
 
 講演は、難しい学術的なことをやさしく解説する内容、日常生活に関する実用的なこと、芸術、文化、医学、治療、介護、終活など、幅広い分野の話しである。非常に興味深い話しばかりであって、どの講演を聴いてもためになる有益な話が多い。7年前にハワイのロングステェイを始め以来、この講演会に参加するようになった。毎年、12月のわずか1ヶ月間の滞在ではあるが、木曜日にこの木曜午餐会が開催されることを知ってから、毎週必ず参加し、講演を聴くことが楽しみになった。
2018年の11月〜12月中旬にかけての講演は、以下の通りで、多岐にわたる分野の講師、演題の話であるから面白いし、興味深い。
 
・12月13日「寝ている赤ちゃんを抱っこ すると重いのはなぜ?」 小川 鑛一氏(元東京電機大教授) 
・12月6日 演題:「みんな違って、みんないい〜異文化交流を通してハワイと日本の架け橋を」若林享子(保育園園長)
・11月29日「変わりつつあるお葬式」和田 直子女史(細井葬儀所)
・11月22日 感謝祭のため休講
・11月15日「新しい健康のパラダイム4」亀井 士門東洋医学博士
・11月8日「長唄と三味線で勧進帳」杵屋 勝千華師匠
・11月1日「悪徳業者と分かったら〜不愉快な思いをした時には」山谷美季女史(弁護士)
 
 この伝統ある講演会で聴講するだけでなく、2年前から話す機会を与えて頂き、3年連続で、12月に来たときにお話しさせていただいている。専門は人間工学であるが、人の動きや動作負担に関わる点について物理的な面から話しをさせて頂いている。聴講者は高齢の方が多く、参加者の平均年齢は約80歳と聞き驚く。聴講者は「一生青春、一生勉強」をモットーとして身をもってそれを体験されている。ハワイ生活が長い皆さんの頑張りがあるからこそ元気で長寿なのだと思う。講演を聴いた90歳を超えたお年よりが、はっきりと的を得た質問をする姿を見て驚く。
 
 今年の演題は「寝ている赤ちゃんを抱くと重いのはなぜか?」である。昨年は「重力があるから腰痛が起こる」話しをする予定であった。物理や工学のことについて触れることの少ないお年よりに聴いて頂くのだと思い、例を多く示し時間をかけて説明したために、肝心な話しに至らずに終わった。今年の演題が昨年の演題と同じではまずいと思い、上記の演題(「寝ている赤ちゃんを抱くと重いのはなぜか?」)に変更した。この演題も“重力で腰痛が起こる”も、その起こる力学的原理は、重力が原因しているので、「寝ている赤ちゃんを抱くと重いのはなぜか?」に変更し、「重力があるから腰痛が起こる」話しと繋がる講演を行った。
 「重力があるから腰痛・・・・・・」も「寝ている赤ちゃんを抱くと重い・・・・・・」も股関節と肩関節の違いこそあるが、これらの関節から隔たった位置に重力なり荷重(負荷)なりがかかるので、力のモーメントが増加する。そのために、姿勢のバランスを維持するために活動する筋力は大きくなり負担は増える。こうした説明をさらに理解してもらうために、板や棒を使い、それらの片端を手に持ってもらい、板や棒にかかる負荷(荷重)の位置を変え、手にかかる負担の大きさを体験してもらった。こうした手にかかる負担は、負荷がかかる位置で大きく異なるので、この原理が分かれば腰部あるいは肩部にかかる負担の理屈も同様だと理解してもらえたと思っている。
 
 木曜午餐会の会場は、お城の形をした教会と言えば、ホノルルでは有名であるから、直ぐに分かる。ホノルル滞在中で、日程のなかに木曜日が組み込まれてあるなら、ぜひ木曜午餐会に参加することをお勧めする。【2018年12月13日】
 
平成30年12月19日(水)  自宅にて記す
 







〜10K ラン&ウォーク(10km)完歩!〜
 ホノルル・マラソンにはフルマラソンと10K ラン&ウォーク(10km)がある。後者のウオークに参加し、完歩できとても嬉しく思う。というのは、Makikoは予定していた靴の先に指が当たり少々痛みを感じるといい、新しい靴を買うと言い出した。ところが、新品の靴は往々にして履いてからなじむまでには少々時間がかかるので、買って直ぐに履いて10 km歩くのはどうかと思うと注意した。そこで、Koichiの運動靴を履いてみたら、大きいが意外と楽だといい、この靴で歩いて見ることになった。
 
 一方、Koichiは右足大腿部の一部がしびれ、歩けるかどうか心配になった。そこで、絆創膏を貼り行けそうだと分かったので、2人で12月9日朝5時に、アラモアナ・ショッピング・センター前に出かけた。花火の合図とともに出発したのはいいが、6km付近で大腿部が痛み始めたので、新しい絆創膏に貼り替えウォークを続行した。
 
 こうして、参加はしたものの完歩が出来るかどうかの不安を抱えながら、しかも途中で絆創膏の張り替えなどをしながらのウォークになった。10 kmを約3時間で歩くことができ、待望のメダルを獲得することができた。7年連続でハワイロングスティを行い、昨年レース直前に風邪を引き断念したものの6回は参加した。昨年より紙の完歩認定書から金属のメダルに変わった。それに80歳以上参加費無料であったがその制度もなくなった。
 
 完歩できるかどうか一抹の不安はあったが、何とかフィニッシュ・ゲートを通過でき、目標のメダルを獲得できたことで夫婦ともどもとても嬉しく思っている。11月末にMakikoは傘寿を迎え、こうして何とか10K ラン&ウォーク(10km)を完歩できたことは、2人の健康維持が出来ていることの現れだと喜んでいる。【2018年12月9日】
 
平成30年12月13日(木) イリカイ・ホテルにて記す
 







2018/12/12 18:12:33|その他
〜10K ラン&ウォーク(10km) (英語名: Start to Park 10k)〜
 今年のホノルル・マラソンの開催日は12月9日(日)である。マラソンと同時に「10Kラン&ウォーク(10km) (英語名: Start to Park 10k)」という10kmウォークが開催される。これは、3年前までは10km・レースデー・ウォークという名称で、80歳以上のシニアは参加費無料であった。しかし、昨年よりStart to Park 10K と名称が変わり、シニア無料は無くなった。昨年、ホノルルに来てから開催3日前にコンベンション・センターに登録に行った。シニア無料制度はなくなり、同時に風邪を引いたということもあって、参加を断念した。このシニア無料制度がなくなり一般料金となったので、少しでも安く参加できる早割料金があることを知り、1人8,000円払って今年5月(2018年)に夫婦でエントリ手続きを済ませた。12月9日の開催3日前にゼッケンとユニフォームをホノルル市内のコンベンション・センターに受け取りに行って知ったのだが、現地受付は95ドルとあった。これは11,000円相当なので、早割で手続きしてよかった。歩くだけなのにこの金額をと思うが、実際に歩いてみると分かるが、ホノルル市内の4車線の目抜き通りを交通止めにし、大勢の沿道警備警察官、パトロールカーの配備、安全確保の警備員、要所要所に設置された医療設備、トイレ設備、水分補給箇所、記録計測設備、多くのボランティア、怪我や事故の保険料などを考えるとやむを得ないような気もする。
 
 10K ラン&ウォーク(10km)は、年齢に関係なく、ベビーカーを押す人、杖をつきながら歩く高齢者・身障者、子供の手を引き歩く人、誰でも参加できる。まだ暗い午前5時に花火打ち上げを合図にフルマラソンと同様に10K ラン&ウォーク(10km)もアラモアナ・ショッピング・センター海側道路からスタートする。チャイナタウンで折り返した後、出発地点のアラモアナ・ショッピング・センター前に戻り、そこを通過しゴールのカピオラニ公園を目指す。フルマラソンコースの序盤の10kmをなぞるように歩くのが10K ラン&ウォーク(10km)のコースである。

 この10Kラン&ウォーク(10km)の最大の魅力は、普通なら車で行くようなところを自分の足で歩くことにある。そのため、要所要所で写真を撮りながら楽しみながら、また、歩きながら見知らぬ人と知り合いになり会話を交わしながら歩くこともできる。話しかけた人が偶然にも同じ県の人だと分かると、なおさら話しが弾む。こういったところがこのウォーキングの醍醐味でもある。
 全長10kmコースのうち、3km地点を過ぎるとイオラニ宮殿にいたる。この宮殿の先にホノルル市庁舎があり、その前に巨大なクリスマスツリーが飾られている。市庁舎の周辺は、美しいクリスマス・イルミネーション、無数の電球で飾られた街路樹で彩られている。そして、鮮やかにライトアップされた建物などは、この時期だけの特別な景観である。市庁舎を過ぎるころから、少しずつ夜明けの気配を感じる。明るくなったころには出発地点のアラモアナ・ショッピング・センター前にいたる。7kmのランドマーク地点に来ると、ここは丁度イリカイ・ホテル前。勝手が分かった建物なので、イリカイに入り中庭のトイレに入る。用が済んだら、コースに戻り歩き出す。8km地点を過ぎたあたりから見慣れた景色、ワイキキのメインストリート、カラカウア通りが出現。普段は車やトロリーが行き交う車道のど真ん中、この日だけは大手を振ってここを歩ける。こんなチャンスなかなかない。この辺りに来る頃、ちょうど日が昇り始め、ハワイの美しい朝が始まる。応援してくれる沿道の見知らぬ方々の熱意と、もうすぐゴールへ辿り着ける喜びが重なり、テンションは最高潮を迎える。といっても、目を開くとそこはまだ9 kmのランドマーク地点だ。あと1,000mだと言い聞かせ、歩くが、その千mがえらく長く感じる。
 
 ゴール地点と思われる箇所に至るが、制度改正前のウオーキングでは直ぐに見えたフィニッシュゲートが見当たらない。係と思われる制服を着た何人かに尋ねるが、あっちだそっちだと言われ、何回かゴール周辺で空回りした。ここいる係は全員ボランティアで専門職の人はいないので、分からないのは当たり前かと思う。ゴール近くに到着したももの、30分ほど無駄な時間を過ごし、結局、フルマラソンのフィニッシュゲートと異なるところで、しかも道路に並行に建てられたフィニッシュゲートがあるのを見つけた。遠くからみると、そのフィニッシュゲートは見えない。誘導指示案内も係もいない。フィニッシュゲート地点に到着してから、初めてここがゴール地点かとわかる。フィニッシュゲートは道路に直角に建て、遠くから見えるようにすべきである。もしくは、誘導係を置くべきだと思う。そのゲートをくぐると、フィニッシュメダルを沢山抱えた人が待ち受け、完歩した人に1人ずつメダルを手渡してくれる。
 こうして、重い足を引きずりながらであったが、今年も何とか10 kmを完歩できた。Makiko は80歳の誕生日を先月迎えたご褒美だといい、80歳を超えた夫婦お互い完歩出来たことを喜んでいる。これまでは、紙に印刷された完歩証明書であったので、今回、完歩メダルを獲得できたことは、この上ない喜びと、良い想い出ができたと嬉しく思っている。【2018年12月9日】
注:メダルの小さい方が「10K ラン&ウォーク(10km)」、大きい方が「フルマラソン」のメダルである。
 
平成30年12月11日(火)  イリカイ・ホテルにて記す







〜サンセットと打ち上げ花火〜
 イリカイ・ホテル裏の海岸は、ワイキキビーチの西端に位置する。そのため、この海岸から西日を浴びたダイヤモンドヘッドがよく望める。いつものようにサンセットを見に海岸に出る途中、金曜日のためラグーンの海側で花火打ち上げの準備をしているところに出会った。いつもなら、ベランダから暗くなってからの花火打ち上げを見ているので、打ち上げ現場の様子は分からない。8人の男性が花火打ち上げ用の筒を並べたり、点火装置の配線などをしたりしている現場を垣間見ることができた。この作業の様子を横目で見ながら、いつものサンセット見学用の椅子に座り、美しい雲と太陽の光で映し出される光景を眺めていた。
 砂浜に美女が目の前に突然現れ、逆立ちしたり、身体を屈曲したりし始めた。やがて、日が落ち始めると空が黄色に染まりだし、沈みかけた太陽光が雲を照らすので、雲も黄色に染まりだし絵画のような美しい様相を現しはじめた。その様子は、刻々と変化し、太陽が沈むと徐々に暗闇が迫ってくる様子が分かる。
 
 サンセットという太陽と雲の劇が終わったので、イリカイに戻り夕食を済ませ、午後7時45分から始まる打ち上げ花火開始を待つ。暫く待つと、どーんという音と共に美しい花火が夜空を飾る。わずか5分ほどの短い時間ではあるが、毎週金曜日の夜、この花火は上がる。ヒルトンの花火としてホノルルでは有名になり、この花火打ち上げ時間に合わせたワイキキ沖のディナークルーズも出ている。このことは、金曜日の夜になると、沖に何艘かの明かりを灯した船が現れるのでわかる。
 
 今日金曜日は、気功体操に始まり、ドンキホーテで買い物、コンベンション・センターでゼッケンとTシャツ受け取り、そしてサンセット見学、打ち上げ花火鑑賞と忙しい一日となった。【2018年12月7日】
 
平成30年12月11日(火) イリカイ・ホテルにて記す
 







〜ゼッケンとTシャツ〜ホノルル・マラソン
 ホノルル・マラソンは12月9日(日)開催だ。この日、10km歩く、10K ラン&ウォーク(10km)というウォーキング大会も同時に開催される。この大会に参加するためには、ゼッケンが必要だ。そのゼッケンは、大会当日の3日前から大会前日までに、ホノルル市内のコンベンション・センターで受け取ることになっている。
 大会開催2日前の7日にコンベンション・センターへ出向き、予約受付番号を示し、ゼッケンとユニフォームを受け取った。受付会場内は、沢山のマラソンとウォーキング参加者で溢れている。あらかじめ登録し、参加費も振り込んであるため、予約番号を示すだけで直ぐにゼッケンとユニフォームを受け取ることが出来た。それぞれのゼッケンとTシャツには下記のことが書かれてある。
 
ゼッケンKoichi JAL 44093 START TO PARK 10K HONOLULU MARATHON DEC 9, 2018 KOICHI OGAWA T-Shirt:Man’s XL
T-Shirt DECMBER 9, 2018 START TO PARK HONOLULU MARATHON
 
ゼッケンMakiko JAL 44096 START TO PARK 10K HONOLULU MARATHON DEC 9, 2018 MAKIKO OGAWA T-Shirt:Women’s  XL
T-Shirt DECMBER 9, 2018 START TO PARK HONOLULU MARATHON
 
 コンベンション・センター内で受け付けを済ませてゼッケンとTシャツを受け取り、一回りすると、会場内はちょっとした市場を思わせるような運動靴、各種プロテクタ-、Tシャツ、疲労回復の各種薬品、お土産用のハワイアンキルトなどの販売店が並んでいる。臨時舞台では、浅井えり子 元マラソン選手のインタビューと質疑応答があり、ホノルル・マラソンで走る前の注意事項などの解説がなされていた。ホノルルのマラソンコースは、ダイヤモンドヘッド付近で上下の坂があるので、特に下りで注意するようにとのコメントもなされていた。
 
 コンベンション・センターは、正面から見ると道路に面した変哲も無いところであるが、後ろに回るとアラワイ運河があって、運河に沿って細長い公園になっている。公園の通路は、両側の木が垂れ下がり、木のトンネルの様相を示し、市民から憩いの場所として愛されている。この公園の一角は、毎朝7時から気功体操を行っている場所でもある。【2018年12月9日】
 
平成30年12月11日(火) イリカイ・ホテルにて記す