首都バンコクはタイ王国のどの辺に位置するかは、普段世界地図を開かない人にとっては分からない。まして、チェンマイはどこ、スコータイはどこと言われてもピントこないのが普通である。タイの首都バンコクを基準にするとチェンマイは、バンコクの北にあって、その間の距離は約700 kmもある。東京〜広島間の距離が約600 kmですから、それより100 km以上も遠くに位置する。一方、バンコク〜スコータイ間の距離は北へ約430 kmあって、車で行くと約5時間かかる。この距離は、おおむね東京〜神戸間の距離である。滞在中のチェンマイから古都スコータイまでの距離を調べたらチェンマイの北部、約300 kmあって、車で約4時間かかる。
チェンマイ滞在中、公私にわたり大変お世話になっている幹事のKさんから以下のような親切・丁寧なメールをあらかじめいただいている。その旅行が今日2月1日実施される。
旅行名
「スコータイ&シーサチャナーラィ日帰り旅行」 開催日 2月1日(水)
参加費 2、500バーツ/名
参加者 25名
集合場所と時間
@ 「オーキットホテルに6:45am頃までにお集まりください。」
A 「カンタリー ヒルズ ホテル 」には、LSCロゴマークの車が6:30amに迎えに行きます。
B 移動 30人乗り観光バス、日本語ガイド付き。当初、「8人乗りワンボックスカー」を予定していましたが、参加者が27名になり、「観光バス」に変更しました。
C 都合悪く不参加の場合、キャンセル料が発生します。
D バス運転手と日本語ガイドさんには「チップ」払いたいと思います。
E 参加費に含まれるもの「日本語ガイド」「ガソリン代」「入場料」「昼食」「乗り換え車代」。
F 旅行業者へは1月30日に支払います。
G 関東支部の方は、1月30日の「情報交換会」の折りにご集金致します。
今日2月1日は、チェンマイからスコータイ&シーサチャナーラィ日帰り旅行の日である。朝4時半、起床。6時半に旅行会社のバンがカンタリー ヒルズホテルまで出迎え、これに乗ってオーキットホテルまで移動、ここで今日の旅を共にするLSCの皆さんと合流し、大型バスに乗り込む。27名の参加である。
これから観光するスコータイというのは、「幸福の夜明け」を意味するそうである。1238年(13世紀)にタイ族による最初の王朝が開かれ、仏教の普及とともに多くの寺院を建造、そこからタイの文化芸術の古典様式が花開き、タイの文字や文学が生み出されたという。当時の栄華を偲ばせる荘厳で美しい遺跡群(写真)はユネスコの世界遺産に登録されている。一方、バンコクに近いアユタヤの遺跡が作られたのは1351〜1767年(14世紀〜18世紀)の
アユタヤ王朝のころであるということから、スコータイの遺跡の方が古い。
今回はスコータイ遺跡とシーサチャナーラィ遺跡公園の観光である。後者のシーサチャナーラィ遺跡公園はスコータイから車で1時間ぐらいの距離にある。シーサチャナーラィ遺跡はスコータイ時代の第2の都市の遺跡で、広い敷地に遺跡が点在している。歴史的価値や芸術的価値が認められ、1991年にユネスコ世界遺産に登録された。広い敷地内の遺跡を観光するための移動・観光用の連結自動車(写真)、貸し自転車屋がある。この遺跡の見学にやってきたタイの小学生の姿(写真)もあった。
今日の観光は、晴天に恵まれたため、往復の移動には時間がかかったが、素晴らしい日帰り観光ツアーが出来た。日本での観光であるならツアーの手配は容易かと思う。しかし、海外におけるツアーのお世話となると言語(タイ語の文字や言葉)、ツアー費用(バーツ)、ツアー会社とのやりとりなど各種の問題がある。こうした諸問題がある中、計画・立案・案内・実行を行っていただいた世話役のKさん、Sさんに厚く感謝いたします。天候にも恵まれ、700年以上の昔に建造されたタイの寺院の遺跡を観て触って、登ることが出来、想い出に残るツアーが出来た。お世話いただいた皆さんに心よりお礼申し上げます。【2017年2月1日】
平成29年3月8日(水) 自宅にて記す