まず動く

「動く」と,ものごとが見えてきます。仕事や旅などで動きまわり、そこで経験したことや見聞したことについて述べたいと思っています。ここで、「動く」という意味は身体だけでなく、頭も口もです。  いつまでも元気でありたいと願い、「動き」を実践しています。
 
帰国

 9月1日にハワイ入国し、10月1日にハワイを出国したので、丁度1ヵ月間ハワイの秋を楽しんだことになる。秋といっても日本のようにはっきりした四季がないが、日差しがやや弱くなり、やや気温も低くなったような気のする程度である。それに日出が遅くなり、日没も早くなったことも気付く。今朝のベランダから見える風景は写真1のようで、やや曇りがちである。
 
 昨日は、終日家の掃除と荷物の整理をした。運ぶ荷物には限度があるので、体重計を使ってトランクの重さが “23kg(制限重量)”以下であるかどうかを確かめながら、物の出し入れを行った。コンドミニアムに入室した時のような状態に戻すことになっているので、もったいないけれどトランクに入りきれないものは処分する必要がある。こうして、なんとか収めたトランクが写真2である。
 
 ホノルル午前11時35分発の成田行きANA航空機に乗るので、タクシーを使い朝8時にイリカイ・コンドミニアムを出発し空港に向かう。25分ほどで着く。チェックイン時に、荷物を計量したところ、大きいトランクが23.5kgと0.5kgオーバーだが、OKをもらう。小さい方のトランクは19.5kgで問題なし。普通、座席チケット発券の際にパスポートとチケット控えを提出するが、控えのほうは不要という。パスポートを見せそれをチェックインのための機械に照合すると直ぐに座席チケットが出てくる仕組みになっている。座席の希望を述べると仮に決めてあった座席を希望の座席に直ぐ変更してくれ新搭乗券の発券作業は終了。こうして、出国検査へ向かう。
 
 毎度のことだが、出国検査は厳しく、ズボンのバンドは外し、ポケットに入っているペン、小銭入れ、財布などすべての物はとり出す。パソコンとiPadは鞄から出し見えるようにするなどし、さらに靴も脱ぐ。その後、金属探知機?検査のゲートをくぐる。そのうえ、服装・態度が少々変だと検査官に疑られると、体を触られ精密な身体検査を受ける。こうしてやっと免税店が並ぶ空港出発ロビーに入ることができる。搭乗ゲート7は駐機場の端のほうにあるので時間を持ってゲートまで行くようにと告げられる。
 
 空港は広く、ゲート7まで行くのに10分ぐらいかかると言ったような気がする。途中で、方向を間違えたため結構な時間がかかってゲート7に着く。それでも、時間の余裕を十分とって空港へきたので、1時間ほどここゲート7前の待合室で待つ。予定通り30分前に機上の人となる。2回の機内食が出て、搭乗約7時間半後に成田に着く、成田周辺は雨という機内放送。日本上空付近は厚い雲に覆われ、海上に浮かぶ船や海岸線を見ることなく着陸体勢い入り、陸地が見えたかと思うと直ぐに着陸。午後2時半成田に無事到着。20kg前後の重い荷物2個は宅配便で入間の自宅まで送る。明日午前には着くという。手ぶら同然で自宅まで帰れるので、なんと便利なことか。もしも、昔のようにこうした便利な宅配便がなかったなら、重い荷物を運べない高齢者にとって海外旅行は制限されてしまう。
 
 前回同様に郵便物預かり手続を行って出かけた。しかし、帰国日をハワイ出発の10月1日と届けてしまった。実際に自宅に着いたのは2日である。時差のことを忘れていたので、帰国後に手渡されないで郵便箱に入れられた。そのため郵便箱はぎっしり満タンだ。それらを取り出すのに大変な苦労をした。【2013.10.2】
 
写真1:帰国する10月1日のベランダからの眺め
写真2:掃除も終わり広々となった部屋と荷物
写真3:空港は広くハワイアン航空の飛行機が目立つ
写真4:ホノルルの航空管制塔
 
2013.10.6  自宅にて記す







運動(氣功)

 ハワイに来て毎朝行っている運動(氣功)は、先生に聞くと「氣功」いう。氣功のことは皆目わからないで、先生の動きと姿勢を真似して体を動かしている。それが、結構きつい動きなので、これが氣功とは思えない動きである。
 
 氣功のことをインターネットで調べたら、以下のようなことが示され、これ以外に難しい解説が長々と書かれている。「心身が安定してゆるんでいる状態で、動作、呼吸法、イメージや瞑想を用いて、総合的に心身の自己コントロールを行なうのが気功の特徴である。また、スポーツでは筋肉を鍛えるが、気功は内臓を鍛えるともいう」「自分自身の気のエネルギーを調節し、バランスを良くしてゆく運動をする。色々な型や動作があるが、要点は仙骨をゆらし、背骨の歪みを運動で治していき、身体を柔らかくしていく。そして、末端まで血の巡りを良くする」などと書かれてあるが、これが氣功であるということは、この文面からはよく分からない。
 
 理屈はともかく、実際に毎朝身体に良いと思って実施している運動(氣功)である。この運動(氣功)を始めるときは、イリカイからコンベンション・センターまで、緑に囲まれたアラワイ運河沿いを軽やかにノルディックウォーキングしながらやってくる。この運動(氣功)を終えて帰る路では脱力感を覚え、ポールを担ぐような恰好でのろのろとイリカイに帰る。帰ると8時、ベッドに身を横たえ2時間ほど寝る。起きると、体は元通りに回復し、激しい運動をした後とは思えないほどである。
 
 ここで行う運動(氣功)は、両手を前後左右に振る、腰を振る、足を前後左右に振る、手をねじる・のばす・上げる、指を折る・ねじる、腰をねじる・曲げる、頭を前後左右に振る、上体を前屈させる・回すなどであって、関節でつながっている身体のあらゆる部位を動かす運動である。このときの動きは結構速いシーンと遅いシーンが組み合わさっている。こうして全身を動かすためか、前述したように運動(氣功)を終えた後に脱力感を味わう。この運動を行っている人の中には、喉のポリーブがなくなったとか、癌に冒されている人が数人いてこの運動を行っているので調子がいいと言っている人もいる。いずれにしても体を動かす、使うことはよいことのようだ。それに場所も写真でわかるように大樹の下で、しかも前方は運河でカヤックが行き来するので、非常によい環境だ。少々の雨でも中断することはない。雨が降ると、帰りがけに綺麗な虹がでるので、雨ふりも楽しみである。集まって運動(氣功)する人たちは、中国、韓国、日本、ベトナム、アメリカ、カナダ、デンマークといろいろな国の人たちである。
 
 明日は帰国する日なので、今日は部屋の掃除や荷物の整理に終日費やす。【2013.9.30】
 
写真1:先生(模範演技者)
写真2:先生の助手(動きのタイミングや号令を掛けてくれる)
写真3:道路の両側が運動(氣功)場所で、真ん中は通行人が通る
写真4:左右に身体方向を変え両手を激しく振ったり延ばしたりもする
 
2013.9.30 イリカイ・コンドミニアムにて記す







Hawaiian Quilt のHirokoさん

 Hawaiian Quilt Correctionは8店舗あり、その中の一つがAla Moana Shopping Center内3階にある。Hirokoさんは、アラモアナ・センターのHawaiian Quilt Correctionのマネージャーである。キルト愛好家であるMakikoがアラモアナ・センター内でHirokoさんのお店を見つけたのが、去年2012年の12月。ハワイアンキルトのパターンセットを求めると3時間ハワイアンキルトのやり方を教えてもらえる教室に参加できることを聞き、教室に通い始めHirokoさんとの交流が始まった。
 
 ハワイアンキルト教室は毎週水曜日の午前9時から12時までの3時間行われる。キルトのパターンが出来ているセットを求めると教室は無料になる。場所はワイキキにあるHayatt Regency Waikikiホテルのロビーで行うという。ホテルのロビーで教室とは奇異に思った。しかし、このホテルにもHawaiian Quilt Correctionの店舗があり、ここでキルト教室があるということをホテルは宣伝できるので教室場所を提供していると思われる。この教室の生徒は1人、つまりマン・ツー・マンの時もあり、また、生徒が5人になりロビーの椅子を集めるのに苦労することもあるようだ。それにしても滝のあるロビーでのハワイアンキルトのお勉強、なんとも優雅な教室だ。ぜひ、キルトに興味がある方は、アラモアナ・センター内の3階にあるHawaiian Quilt Correctionを訪ね、親切なHirokoさんに会いハワイアンキルトの教えを乞うことをお勧めする。
 
 鹿児島出身だというHirokoさんとMakikoは波長が合い、仲良くなりキルト以外にもいろいろとハワイのことを教えてもらったようだ。とくに、毎朝参加している運動(氣功)は、当地に来た当初に、Hirokoさんが場所と時間を教えてくれ、参加したのが始まりである。一度参加し、とてもよい運動だということがわかり、それ以来30日滞在中28日間運動(氣功)に参加したというというから、93%の高参加率で今日にいたった。この運動に参加できたお蔭で、Makikoは体が柔らかくなり、一晩寝るとあの激しい昨日の運動の疲れが不思議なくらくいなくなっているのに気づくといっている。
 
 運動(氣功)のありがたさに加え、運動しにやってくるハワイの住む何人かと仲良くなれ、お宅までお邪魔したこともある。また、ハワイ大学見学の機会も得たことは貴重な体験である。こうしたつながりができたのもHirokoさんから、紹介されて参加し始めた運動(氣功)のお蔭であると感謝している。今日は、Hirokoさんに日本へ帰るお別れの挨拶をし、またの再開を約束して別れる。【2013.9.29】
 
写真1:Hawaiian Quilt Correctionの入り口
写真2:仲良くなったHirokoさんとMakiko
写真3:店内を見入るMakiko
写真4:さようならHirokoさん
 
2013.9.30 イリカイ・コンドミニアムにて記す







ビーチ日曜礼拝

 運動(氣功)を毎日行っているうちに、いつの間にかJoyce & Ingemar(Joyce McQueen and Ingemar Ahlberg )という老夫婦と仲良くなった。奥さんが80歳、ご主人が70歳という夫婦である。奥さんのJoyceはアメリカ人、ご主人Ingemarはスエデン人で大学は工学部電気工学出身、プログラミングなども詳しい。Calfornia, Hawaii and Swedenに家を持っているという。そのご夫婦に大変気に入られ、氣功の後にお茶(ソフトドリンク)を誘われ、家に招待してくれた。Joyce & Ingemarの家は、イリカイの斜め前の建物で彼らの家からイリカイはよく見える。
 
 ジンジャーエールにビールを少々ついでくれたようで、帰りがけに顔が赤くなる。今日10時半からヒルトン・ハワイアン・ビレッジのビーチで礼拝があると教えてくる。部屋に帰りシャワーを浴びビーチへ向かう。砂浜にテントを張りその下に椅子が並べられてある。テント数は少ないのでテント外にも椅子が設けられてある。テント内の椅子に座り30分間待つ。Joyce & Ingemarもやってくる。礼拝の歌のなかにハワイアン・ダンスが織り込まれている。手話も入る。アメリカ国歌を歌うときに全員起立する。プログラムには11時半終了とあるが、牧師の話しが長引き12時に終わる。Joyce & Ingemarと挨拶を交わし再会を約束し別れる。
 
 誠心レストランで昼食の海鮮丼(2人で$33)を食べ部屋にもどると取っ手に袋がかかっている。中身は教会が発行しているアルミのメタルと「The Greatest is Aloha」と書かれたバイブルが入っていた。わざわざ届けてくれた。感謝、メールでお礼をいう。
 
 ビーチ礼拝後、昼食を終えて帰り、直ぐに寝る。起きたら午後3時だ。Hawaiian Quilt CorrectionのHirokoさんに運動(氣功)に誘ってくれたお礼の手紙を書く。アラモアナ・センター内で「どら焼き」4個$12を求め、別れの挨拶をする。帰りFood Courtにてチャーハンと2種のおかずをテークアウト容器に入れてもらう。これが、今日の夕食$10だ。【2013.9.29】
 
写真1:砂浜の立てられたテントの仮教会
写真2:礼拝のスケジュール看板
写真3:テント外の座席と海の背景
写真4:牧師と手話する女性
 
2013.9.30







パレード

 運動(氣功)を終え、朝食を済ませイリカイ前のアラモアナ通りを進行するパレードを待ち構える。9時丁度アラモアナ公園方向から警察官のバイク5台を先頭にし、それに続く各団体のバンドの音が聞こえてくる。
 
 パレードの正式名称は「Aloha Festivals Parade」というそうで、アロファ・フェスティバルの行事の一環のようだ。アロハ・フェスティバルはハワイ6つの島で開催されるそうで、ハワイの文化と伝統を紹介する催し物である。その催しの最後を飾るからであろうか、アラモアナ公園からカビオラニ公園まで、延々2時間半にわたる長時間のパレードが行われる。着飾ったハワイ美人、ミスUSA、学校や軍隊のブラスバンド、毎週聴きに行っている王室バンドのローヤル・ハワイアン・バンド、馬に乗ったハワイ人、大きなトラック上で踊るハワイアンダンスなどなどの行進が次々に続く。次にどのようなパレードが現れるのか期待に胸が膨らみ、席を離れることができない。毎週のように聴きに行ったローヤル・ハワイアン・バンドが通過する際、指揮者のブライトさんと目が合い、思わず大手を振った。先方も気がつき投げキッスを送ってくれた。うれしい。
 
 パレードはアラモアナ・ビーチパークからカラカウア通りを行進し、カビオラニ公園で終わると聞く。このパレードを朝9時から11時半まですべての  パレードを立ってみてしまった。早朝に運動(氣功)を行っているため大変疲れた。このパレードを見て、印象に残ったのは、写真3のように汗をかきながら行進する団員に補助員が首筋へ手動でプラスチック容器の水を噴霧している姿と、必要に応じてか進行中の楽器を吹く団員の口に水を直接注入している姿も見た。暑い最中の行進ゆえ、こうした処置が必要のようだ。
 
 また、乗馬姿のパレードも何組かあったが、その馬の行進中に馬がする糞の処分をする部隊が必ず後に付いて行進する。写真5がその行進する様子で、糞を入れる便器?はパレードする団体によって異なる。写真5はパイナップルを形どったものだが、棺桶の形をした便器の行進もあった。【2013.9.28】
 
写真1:ローヤル・ハワイアン・バンドのパレード
写真2:高校生の・バンドパレード
写真3:暑いので手で首周辺に水かけをする
写真4:ハワイの民族衣装?を着ての乗馬パレード
写真5:パレード後に糞後始末要員とパイナップルトイレの行進
写真6: ハワイア民族衣装のパレード
写真7:動く車両の上でフラダンス
写真8:ミスUSA?のパレード
 
2013.9.30 イリカイ・コンドミニアムにて記す