まず動く

「動く」と,ものごとが見えてきます。仕事や旅などで動きまわり、そこで経験したことや見聞したことについて述べたいと思っています。ここで、「動く」という意味は身体だけでなく、頭も口もです。  いつまでも元気でありたいと願い、「動き」を実践しています。
 
2013/11/18 9:57:36|小さな旅の思い出
軽井沢

 12日(土)の夜、看護人間工学部会の懇親会で帰りが遅くなるのがわかっていたので、滋賀県立大学からほど近い琵琶湖の長浜港そばのグリーンホテルにその日の宿をとった。翌日13日(日)は、琵琶湖畔から次の宿泊予定地中軽井沢まで約320qを5時間かけドライブ。途中どこかでもう一泊しようかとも考えたが、一気に行けそうな気がしたので、朝9時ホテルを出発した。途中のいくつかのサービスエリアで休み中軽井沢にある「すずかる莊」に午後3時少し過ぎに着いた。
 
 「すずかる莊」の正式名称は、私立学校教職員共済組合軽井沢保養所「すずかる荘」と長い。部屋数は和室12室と少ないが、敷地はとても広く立派な温泉宿である。かつて国立の研究所、国立大学に勤務していた関係で、11日に泊まった琵琶湖畔の宿は国家公務員共済組合「KKRホテルびわこ」を利用できた。私立と国立の大学に籍をおいたこともあって、国内旅行では双方の共済組合施設が利用できるので助かる。このほか東横イン、アパホテル、コンフォートホテルなどのビジネスホテルを利用することもある。長旅をするとか、休養目的の場合は、前述の国家公務員連合会「KKRホテル」あるいは私立学校教職員共済組合「しがくの宿」に泊まることもある。どちらかというと安く泊まれる前述のビジネスホテル宿泊のほうが多い。
 
 中軽井沢の宿「すずかる莊」に着いた日は、終日ドライブしたので疲れ宿に着くと直ぐ温泉につかり、夕食をとった。食堂には大勢の宿泊客がテーブルごとに集まり、現地軽井沢で採れた新鮮な野菜サラダを始めとする日本料理の夕食を楽しむ。
 3つばかり先のテーブルで食事する夫婦がいる。ご主人がこちらを見続ける。当方もよく似た人がいるなあとちらちらと食事しながらその男性を見続ける。目が合ったある瞬間、先方で我々を見続けていた男性が我々のテーブルに近づき、名前を告げる。30年前の放送大学の教え子、Oさんである。当時、放送大学に勤務し、毎年10数人の学生の卒業研究の指導をした。Oさんは会社経営者であり、大学が開学したばかりの2回生の学生でもある。卒業研究が必修であった関係で、その研究指導行った学生の一人である。卒業して30年は経つが、その間に何回かは会っている。しかし、軽井沢の私学共済組合保養所でまさか会うとは思ってもいなかったので、奇遇で驚きである。話しによると、奥さんが昔私学に籍を置いていたこともあって、私学共済の宿泊施設が利用できるので、ご夫婦で訪れたという。Oさん夫婦と我々夫婦4人で食後、夜遅くまで当時の研究の想い出や近況を話し合った。Oさんご夫婦は翌日14日(体育の日で休日)に帰るとのことだったので、またの再会を約束し別れた。この宿には2台の貸し自転車があり、それを利用するとよいと教えてくれたので、翌日は自転車で中軽井沢から軽井沢まで行くことにした。
 
 翌日、軽井沢駅まで自転車で行き、ショッピング・プラザ内を散歩。ここ軽井沢駅北側には、「軽井沢・プリンスショッピングプラザ・ニューウエスト」「軽井沢・プリンスショッピング・ニューイースト」「軽井沢・プリンス・ショッピング・プラザ・イースト」「ニューイースト・ガーデンモール」といくつものショッピング・プラザやモールがある。軽井沢は避暑地のイメージがあったが、いまや高級な商店街の感がする。たまたま、半額セールが行われていた店があったので冬物セーター他を求めた。若い女性向きの店が多いようで、12日(土)から14日(月)の体育の日まで3連休であったこともあって軽井沢は大勢の若者たちで賑わっていた。【2013.10.13〜14】
 
写真1:広い敷地の「すずかる莊」
写真2:奇遇にもOさんと食堂にて会う
写真3:大きな池の畔に並ぶショッピング・プラザ群
写真4:自転車に乗って中軽井沢から軽井沢まで買い物
 
2013.11.18 自宅にて記す







2013/11/15 21:39:00|研究・教育の思い出
看護人間工学部会

 10月12日(土)に「日本人間工学会看護人間工学部会 平成25年度 第21回看護人間工学部会総会・研究発表会」が滋賀県立大学で開催されるというので1日早い11日(金)に琵琶湖畔の「KKRびわこ」に着き、翌日部会に出席した。この部会は日本人間工学会の部会として20年前に発足し毎年場所を変え開催され、昨年の20回目総会・研究発表会は横浜で行われた。今年の第21回は、琵琶湖畔に位置する滋賀県立大学で開催され、その総会と研究発表のために出席した。研究発表の演題は「ボディメカニクス実験・演示に関する学生の理解度について」というものである。
 
 学会といえば、現役のころ機械学会、計測自動制御学会、人間工学会、バイオメカニクス学会、日本看護研究学会などに入会し、それなりの研究活動を行ってきた。実験系の研究が多かったため、定年退職後は一部の研究を除き、実験的な研究を行えずもっぱら調査研究のようなことを行っている。現在、看護大学・専門学校で人間工学を講義し、そのなかに看護師が起こしやすい腰痛にかかわる問題を物理・力学の面から話している。数学や物理になじんでいない看護学生に力学の話しを真面目にすると興味を失うと考え、できる限り身近な例、実験・演示を含め看護に関係した力学の話しをするようにしている。実験を通して看護に関係する物理や力学内容を理解してもらうため、講義の中で行った実験の理解度についてアンケート調査した結果を上記部会で発表した。
 
 例えば、重力、重心線、支持基底面、テコの原理、力のモーメントなどは、看護師がおかす腰痛に関係する物理・力学の内容である。このようなテーマについての物理・力学を物理の教科書的に説明しても、看護初学者たちは理解してもらえない。そこで、(1)壁に臀部と踵をつけ起立してもらい、その状態でお辞儀をしてもらう。そうすると上体の前傾はできない。しかし、一歩前へ足を踏み出すと深々と上体は前傾できる。なぜか? また、(2)壁に直角になって片足を壁につけて立ち、さらに身体の上体も壁につける。壁につけた身体側の手を挙げてもらい、その状態で壁とは反対側の足を上げてもらう。この時、足を上げなさいと指示するが絶対にその足は上がらない。なぜか? (3)両足の踵を上げ、爪先で立った姿勢は不安定である。ところが、そばにある机あるは杖に手を触れるととたんに姿勢のぐらつきはなくなり安定する。なぜか?

  (1)の壁に臀部をつけてお辞儀ができないのは、臀部が拘束されているので支持基底面(人間であれば両足の周辺を結ぶ面。4脚の椅子であれば床についた4脚の周辺を結ぶ四角形)から重心線がはみ出すかからである。壁がない状態のお辞儀では臀部を自動的に後退させている。そのため重心線は自動的に支持基底面内に収まるので転倒しない。狭い臨床現場ではベッドや家具があり、それらに臀部が当たる場合がある。その場合には前傾できないので、一歩前進するとよい。 

  (2)の片足を上げられないのは以下の理由である。両足で支えられて立っていた人の片足を上げた瞬間、その人の体重は壁側の片足だけで支えることになる。そうなると上体は壁で拘束されているので動かせず重心線は支持基底面からはみ出すことになる。そのため立っていられない。お腹に赤ちゃんがいる妊婦の姿勢は、これと同じような力学で説明でき上体を後ろに反らした姿勢で起立している。もし、上体を反らすことをしないと前のめりになる。妊婦が背中を壁につけて起立したら、おそらく前方に倒れるような格好になるであろう。この様子は、(2)の壁に側面をつけると片足が上がらないことと同じ理屈である。
 
  (3)の爪先立ちでは姿勢は不安定である。だが、なにかにつかまると姿勢は安定するというのは、机や杖に触ったとたんに支持基底面が広がり重心線の移動範囲はひろがり姿勢が安定する。したがって、机、手すり、杖などにつかまることが転倒防止に役立つ理由は支持基底面や力のモーメントから説明できる。
 
 こうした看護の身体姿勢の問題は、上述した重力、重心、支持基底面、テコの原理、力のモーメントなどが理解できれば、容易にその理屈がわかる。物理や力学の講義の中で看護に関係する部分の理解を深めるために、重心が分かる実験モデル、腰痛の原因となる腰部の力を目に見えるようにした装置、テコの原理が分かる模型などを作り講義と演示を行っている。こうした実験・演示を行っているが、看護初学者にどの程度理解してもらえたかのアンケート調査した結果を報告した。【2013.10.12】
 
写真1:滋賀県立大学にて
写真2:講演風景
写真3:滋賀県立大学が開発したベッドから車椅子へ移乗するための自力支援装置試作機の試乗と説明
写真4:部会終了後の懇親会風景
 
2013.11.15 自宅にて記す
 
 







2013/11/11 6:50:04|小さな旅の思い出
琵琶湖

 琵琶湖周辺を通過したことはあるが、琵琶湖畔にでかけ湖上を船で遊覧することはこれまでになかった。今回、琵琶湖に近い滋賀県立大学で看護人間工学部会の研究発表会があったので参加し、発表も行った。
 
 10月10日入間の自宅を出発し、圏央道の入間ICから高速道路に入る。八王子JCTで中央自動車道に入り、大月を通り諏訪湖SAで一休み。岡谷JCTを通り飯田ICで下り、ホテルルートイン飯田で1泊する。というのは、自宅から琵琶湖まで500q弱あるので一気のドライブではきついと思い、途中飯田で一泊することにした(246qドライブ)。
 
 翌日の10月11日に再び中央道に入り、中津ICを通過し、小牧JCTで名神高速道路に入る。大垣市の養老SAで一休みし、関ヶ原、米原、彦根、四日市、草津、大津IC、ここで下りる。一般道に入り「滋賀県大津市下阪本1丁目1−1」にあるKKRホテルびわこに午後2時半に着く(241qドライブ)。
 
 3時からチェックインで少々早かったが手続きをしてもらえ部屋へ入室できた。夕食まで時間があるので、琵琶湖遊覧のこと尋ねたところ、大津港から観光船ミシガン(写真2)が15:30に出港するという。急いで大津港へ向かう。どうにか間に合い、90分クルーの乗船券(2700円)を手に入れ乗船する。乗船した船の名前はミシガンという。ミシガン州と琵琶湖のある大津市は姉妹友好都市ということで州の名前の観光船(後部外輪船で全長59m、幅11.7m、総トン数1038トン、旅客定員787名)が運航されている。
 
 10月の午後3時半出港の観光船の乗客は、少ない。船内の大広間で乗船に関する注意やミシガン船、琵琶湖に関する説明がある。出港にあたり、乗客の誰かが銅鑼(ドラ)をならさないと出港できないという。誰か挙手するようにというが誰も手を挙げないので、手を挙げドラを鳴らす(写真3)。このドラの音を船長が聞き、出港するという段取りになっているようだ。
 
 出港するとまもなく、オーストリア人女性2人が現れ、1人はエレクトーンの前に座り、もう1人はバイオリンを持つ。2人が弾きながらうた歌い始めた。小規模なライブである。乗客は50人ぐらいしかいないので寂しい。この演奏は30分ほどで終わる。2人の写真屋が船内の客ひとり一人に声をかけ、記念写真を撮らせてほしいという。観光地や観光船にのるときによく見る光景である。買わなくてもいいから撮らせてほしいといい船員帽を貸してくれる。船員気分で湖上を移動する船上で写真を撮ってもらう。下船が近づくとその写真が出来上がり、いかがという。ツーショットの写真を撮ることはあまりないことと結構よく撮れているので、記念にと1500円奮発して求める。
 
 ホテルに戻り、一風呂浴び夕食を待つ間、窓から外を見ると写真4のように湖に浮かぶ釣り船と夕日が沈みかけた美しい光景が見られた。こうして、今日は飯田から240qあまりドライブし、琵琶湖の観光船を楽しみ宿に落ち着くことができた。明日12日(土)は、滋賀県立大学へ移動だ。【2013.10.11】
 
写真1:「KKRホテルびわこ」から見える琵琶湖の風景
写真2:びわこ観光船“ミシガン”
写真3:銅鑼(ドラ)を鳴らさないと出港しないので鳴らす
写真4:ホテルから見える夕日が美しい
 
2013.11.11 自宅にて記す







2013/11/04 21:15:00|小さな旅の思い出
2013 佐賀インターナショナル・バルーンフェスタ 3

可愛いバルーンたち
 一斉にバルーンが飛び去った会場跡には、かわいいキャラクターのバルーンが登場。競技用バルーンが飛び去る前は、このようなキャラクターバルーンがあるとは気がつかない。空高く、競技用バルーンが小さく見えなくなったころ、今度は大きくて可愛いバルーンたちが地面から徐々にふくれあがってきたので子供たちは大喜びだ。これらのバルーンは係留されたままだ。しかし、子どもたちをはじめ大人たちもキャラクターバルーンのバスケット(操縦席)近くまで行くことを許可するという放送が流れると一斉に好みのバルーンの周りに集まる。側に近づくとパイロットがサービスで小さい子どもをバスケットの縁に座らせ、記念写真を撮ることを許している。その上、たまにバーナーを焚き、熱い炎を気球内へ吹き込む様子を見せてくれる。
 
 興味のある子どもはバルーンに近づき、乗せてもらって写真を撮ったりしている。そうでない子どもは離れて大きなキャラクターバルーンを遠回しに見て楽しんでいる。キャラクターバルーンは、ここでは3機しか見えないが、他にも沢山のバルーンが並び見ていて飽きない。【2013.11.2】
 
写真1:可愛いバルーンを見る可愛い子供たち
写真2:人気のキャラクターバルーン
写真3:犬のバルーン
写真4:蛸のバルーン
 
2013.11.4 自宅にて記す
 







2013/11/04 21:08:00|小さな旅の思い出
2013 佐賀インターナショナル・バルーンフェスタ 2

  先を争って空へ舞いあがるバルーンたち
熱い空気を吸い込んだバルーンたちは、一斉に起き上がり、先を争うように大空に舞い上がる(写真1)。まるで、大きな丸い鳥たちが飛んでいるようだ(写真2、3)。観客数も多いがバルーンも多い(写真4)。風をたよりに移動するバルーンだから、全部のバルーンがほぼ同じ方向へ飛んで行く。高度によって無数の風の層があるそうで、それらの層は違った方向に風が吹いているという。バルーンは風まかせで方向は制御できないが、上下の高度は空気を加熱するバーナーにより制御できる。高度を変えて好ましい層をとらえ、その層の風を利用して行きたい方向へ進む。
 
 何年か前にトルコへ行ったとき、早朝のカッパドキアでバルーンに乗ったことがある。2万円ぐらいだと記憶するが、少々高かったが二度と乗れないと思い夫婦で乗った。奇岩の上空を音もなくゆっくりと飛ぶので、不思議な世界に入り込んだような気がした。時たま高度を調整するためにボーというバーナーを焚く音が聞こえる。バルーンは風まかせであるから、上述したように乗ったときと同じ場所へは戻れなかった。【2013.11.2】
 
写真1:ほぼ同時に膨れ上がり起き上がったバルーンたち
写真2:上昇準備ができた順に争うようにバルーンは舞い上がる
写真3:70個ほどのバルーンが一斉に空に舞い上がった
写真4:バルーンの数も多いがバルーンフェスタに訪れた観客の数も多い
 
2013.11.4 自宅にて記す