まず動く

「動く」と,ものごとが見えてきます。仕事や旅などで動きまわり、そこで経験したことや見聞したことについて述べたいと思っています。ここで、「動く」という意味は身体だけでなく、頭も口もです。  いつまでも元気でありたいと願い、「動き」を実践しています。
 
2013/12/12 19:00:00|小さな旅の思い出
​原鉄道博物館見学と忘年会

 今年最後の「みなとみらい会」 原鉄道博物館見学と忘年会の連絡をメールで受けた。ロングステイクラブ(LSC)にはいくつかの支部があり、その支部のひとつに「みなとみらい会」がある。LSCの会員であれば、どこの支部や同好会にでも参加可能である。したがって、場所的、日程的に合えば神奈川でもロングステイクラブ関西でも支部があるところへ出かけで参加できる。どの会でも同好会でも歓迎してくれ、楽しい一日を過ごすことができるのでうれしい。
 
 子どものころ鉄道模型を作ることに熱中したことがある。終戦間もない物のないときに子ども時代を送ったので、思うような模型はできなかった。ひとつだけ、自分なりによくできたと思う省線電車がある。それは、天井と床面は木製、車体の側面と正面・後面は画用紙で作った。窓をくりぬき、その窓枠のまわりに段差を付けるためにさらに画用紙を四角に切り取り貼り合わせた。当時の省線電車の色は茶色であったので、その色を塗った。その台車と車輪、パンダグラフは作れないので購入した。走らせるためにはレール、モータ、電源などが必要だ。資金、能力不足で走らせることはできなかったが、飾り物としはまあまあの出来具合であった。
 
 原鉄道博物館は、原信太郎という人が自身で作り、自身で収集した鉄道模型約1千輌が展示されてある見事な博物館である。その数といい規模といい半端でないのには驚く!原信太郎が小学校6年生の時に作ったという模型が写真1である。上述のように模型を作った経験から、小学校6年生の時に作ったというこの電気機関車を一目見て、すごい人だと分かる。自身で製作した模型の他、実際に国内外へ出向き乗車し、写真に収め、収集した写真や鉄道模型の数々が一般公開されている。
 館内には、普通の人にはまずできないであろう、大鉄道パノラマがある。そこには、実物そっくりな列車が走っている。線路結合部で車輪が通過するとき発する音まで聞こえる。特に印象に残ったのは、普通、模型電車を走らせる場合はパンダグラフから電気をとらない。パンダグラフは飾りである。一般的に走らせる模型電車の電気は線路からとっている。それが、原信太郎の車両は、ごく一部の区間ではあるが、架線を張り、パンダグラフをその架線に接触させ、そこから電気をとって走らせているので感心する(写真2の左の電車)。パノラマには列車を走らせているが、その走る列車が止まる駅もまた立派である。それはフランスのリオン駅を模倣したという駅舎で写真3のように駅前の自動車や人の姿が本物のように見える。
 
 午前11時開館で昼の忘年会開始までの1時間半をこの鉄道模型博物館で過ごしたが、もう少し時間がほしいところであった。この博物館は、JR横浜駅からみなとみらい線で1駅の新高島駅から徒歩2分と近い。再度訪れたいと思いながら博物館を後にした。
 
 忘年会は横浜中華街の中華菜館「同発」別館ということで、新高島駅から再びみなとみらい線に乗り元町・中華街駅まで移動する。この中華レストラン「同発」は横浜中華街を代表する老舗の大型広東料理店である。広東点心 10 点コースを会員の皆さんと円卓を囲みいただき、楽しく談話ができた。
 
 今日も、珍しい鉄道模型の数々と美味しい中華料理を食べ、幸せな一日を過ごすことができた。「みなとみらい会」の幹事の皆さん、ありがとうございました。【2013.12.4】
 
写真1:原信太郎が小学校6年生の時に作ったという電気機関車
写真2:原信太郎が架線を使って走らせた模型(今でも走っている)
写真3:フランスリオン駅をモデルにしたという駅舎
写真4:忘年会が行われた中華菜館「同発」別館前にて
 
2013.12.11 自宅にて記す







2013/12/11 11:37:01|思い出
​ペットボトルとCDディスクのお見合い

 今年の9月、ハワイで1ヶ月のロングステイを行った。そのとき、仕事も当地で少々行ったので、ボールペン、サインペン、ハサミなど文具が机上に散乱し見つけるのに手間取ったことがあった。その整理に使用済みのペットボトルを活用し、筆立てを作ったことがある。このときは、単にペットボトルを半分に切り取り、その底部分に鉛筆、ボールペンを立てた。ペットボトルの底はやや丸みを帯びているので、転倒しやすく不安定であった。
 
 帰国後、ある物作りで「セメダイン・スーパーXクリア、超多用途」という接着剤を使ったところ、結構頑丈に接着ができることが分かった。この接着剤を使用し、ペットボトルの半分を録画に失敗した不要CD・DVDディスクに接着すれば、安定した筆立てができると思い試作した。まず、カッターナイフを使い、ペットボトル中程を切り下方部分と飲み口のある上方部分とに二分する。不要になったCDディスクあるいはフロッピーディスクの上に切り取ったペットボトルを前述のセメダインで接着する。そうすると写真1のような筆立てが出来上がる。写真1中の上部に見える茶色い箱は商品化された筆立てである。下方の左から2個見える白ディスクは、ペットボトル上端部分を上にした筆立てである。これは飲み口に鉛筆を立てるので、鉛筆を立てる本数はわずかである。一方、右端の黒い円盤に接着した筆立ては、ペットボトルの飲み口部分を下にしてプラスチック円盤に接着した筆・道具立てである。この筆立て底の黒い円盤は、実はCD50枚が入った円筒状のプラスチックケース底の部分である。
 
 写真2は、半分に切り取ったペットボトルの底部分と飲み口がある頭部をCDディスク記録面側(光っている)に2つ同時に接着したものである。こうすることによって、鉛筆を立てる部分と消しゴムなどの小物を入れる部分が出来上がる。写真ではクッキーを乗せてあるが、飴玉でもガムでもよい。
 
 写真3の左の筆立ては写真2と同じだが、右は50枚いりCDディスク・ケースの蓋部分(内側)にペットボトルの下半分を接着したものである。こうすることによって、ペットボトル部分には写真のようにハサミや鉛筆を、ディスク・ケースの蓋部分には消しゴムでもセロテープでも置くことができる。
 
 写真4は、以上のようにして作成したペットボトルの筆立てを並べてみた様子である。鉛筆やハサミなどを机上に横たえておくと、使用したいときに目的のものが見つけにくいことがよくある。ここで紹介したように、鉛筆でもハサミでも、あるいはドライバーやニッパーなど小型工具類を立てておくと、使いたいときに直ぐに見つかって便利である。
 
 パソコンを使い始めたころに利用したフロッピーディスクが我が家で何枚か見つかった。そのフロッピーディスクにも切り取ったペットボトルを貼り付けてみた。これはこれで、底面(支持基底面)が四角なので、机上に並べると円盤のCDディスクよりまとまりが良さそうだ。こうして、不要ペットボトル活用の筆立てで、いろいろな身近で横になっているものを立ててみると、これまでの文具の使用勝手と違いがでてきた。それは、筆記用具、カッターナイフ、ハサミ、ドライバー、ペンチ、ニッパー、消しゴムなどがよく見えるようになったからだ。探す手間がなくなり、仕事の効率?が上がるような気がする。これを書いているとき、テレビとDVDレコーダのリモコンが目についた。これをペットボトル筆立てに立てたら、寝ているものが起き上がりその所在がよく分かるようになった。【2013.12.5】
 
2013.12.11 自宅にて記す







2013/12/09 20:53:45|思い出
​2013年の干し柿

 今年も干し柿を作った。10月30日に山梨県のフルーツパーク富士屋ホテルに泊まり、その翌日JAフルーツ山梨直売所に立ち寄り、百目柿を2箱(約30個)求めた。帰宅した後、直ぐに皮をむき熱湯に10秒間つけ消毒し、ベランダの物干し竿に写真1のようにつるした。それが、3週間ほど経った11月下旬にほどよく黒ずみはじめ、美味しそうになった。
 
 早速、色づいた柿をつるした紐にハサミを入れ(写真3)、2個ほど収穫し2人で試食した(写真4)。美味しい。お正月に孫達が集まるのでご馳走しようとの思いで、これ以上食べないことを誓う。誓ったはずだが、それが少しずついつの間にか減り、今では8個を残すのみとなった。その8個は、やや硬くなりはじめている。今思うと、つるしてから3週間経過後に食べた時の干し柿が一番美味しかったことに気がつく。
 
 黒く硬くなった干し柿であるが、孫達が背伸びして柿をむしり取る姿が見たくて、もうしばらくこのままにしておくことにする。お正月が楽しみだ。【2013.11.31〜12.9】
 
写真1:柿の皮をむき終え、物干し竿につるした柿
写真2:3週間すると黒く色が変わり干し柿らしくなる
写真3:収穫の時期かなと2個の紐を切る
写真4:3週間経過した柿が、とても甘くて美味しい!
 
2013.12.9 自宅にて記す







2013/12/08 20:55:41|思い出
​2人合わせて153歳

 Makikoの誕生日は11月。昔から夫婦お互いの誕生日はあまり気にせず、いつのまにか年を重ね今日にいたっている。市役所から後期高齢者の健康保険証、その他の連絡を受け高齢者の仲間入りを実感したようだ。2人合わせて153歳。Koichiは、非常勤ではあるが、まだ大学と専門学校に出向いていている。そのため、若い人達と接触があるので、行動や気持ちはかなり若く極めて元気だ。自称おしゃべりが趣味なので、我が家に夫婦2人でいるときは話しが絶えない。その話しを絶やさない工夫として、できる限り行動を共にして同じ土俵にたつよう心がけている。
 
 狭い一軒家の中で暮らすわけだから、こうすることによって話題は共有でき、なにかにつけ話しは合う。生活する上でお互いのコントロールもうまくいく。行動を共にするとお互いのもめ事もたまに起こる。その原因を突き止めると、些細なことが原因で他人様からみたら笑われそうなことばかりだ。なぜ、そんなにムキになって怒らなければならなかったのかとその都度反省する。
 
 旅行は国内外問わずいつも一緒に出かける。海外旅行にでかけ同じ行動をとると助かることが多々ある。例えば、トイレに行くときの荷物の監視役、スリに出会いそれを見つけてくれる役、1人なら気がつかない忘れ物をどちらかが気づく、風邪ひき熱を出したとき冷蔵庫の中の冷えた飲み物を熱冷ましに使う、外国のホテルは2人1室が基本なので割安、食事準備など2人で行動するといろいろと都合がよいことが多い。それにもまし、毎回の食事が美味しい。
 
 誕生日を迎えた朝、自宅前の落ち葉を掃除することが、この日の初仕事。大きなゴミ袋4袋にかき集めた落ち葉を収めた。レストラン「サンマルク」から誕生日の食事案内ハガキが届いていたので予約しておいた。夕方、予約しておいたレストラン「サンマルク」へ出向く。メニューを見ると、お一人2000円から準備するという。食べ過ぎないようにと思い一番安いコースメニューを選ぶつもりでレストランに入る。しかし、テーブルに席をとりメニューを見ると美味しそうなもののコースが目につく。つい、今日のお目出たい?日を祝うため、最高級のロイヤル◌◌コースを選ぶ。超満腹。これを食べ、さらなる長生きが期待できそうな気配を感じ家路につく。【2013.11.28】
 
 
写真1:後期高齢の日を迎えた朝、落ち葉の掃除をするMakiko
写真2:2人合わせて153歳の祝い
写真3:この食欲、長生き間違いなし
写真4:ローソクがついた誕生祝いケーキにMakiko大喜び
 
2013.12.8 自宅にて記す







2013/12/06 11:22:00|思い出
​風林とオーストラリア大使館

 おかしなタイトルである。これは、訪れた場所が2箇所あって、そのひとつは「風林」という中華レストラン、もう一つはセミナー「ノーリフトの活用によって変わる医療や介護の世界」が開催されたオーストラリア大使館の名称である。両者とも地下鉄“麻布十番”駅から近い。特に中華レストラン「風林」は、地下鉄出口7番から出てわずか1分、いや30秒かもしれないところにある。一方のオーストラリア大使館の所在地を地図で調べると、「風林」から15分ほどのところにある。セミナー開催は午後1時半というので、以前ロングステイクラブの「お値打ちランチを食べる会」で訪れ、昼食をとった中華レストラン「風林」で食事し、オーストラリア大使館へ出かけることにした。
 
 麻布十番駅に着いたのは午前11時半少し前、ややはやい食事だと思ったが、美味しくて安い「風林」の中華レストランに向かった。11時半の昼食は早いかと思ったが、入ってみると数人がすでに食事を始めていた。一通りおいしそうな中華料理を皿に盛り、席につくころには、客席がほぼ埋まるほどに大勢の来客が席に着いていた。人気のあるレストランであることが伺える。ロングステェイクラブの「お値打ちランチを食べる会」に参加し、このレストランを初めて知った。それ以来、一度きたことがあり、今回で3回目である。入間市からわざわざ食べにくると交通費が料理代より高くなるので、麻布、三田界隈に用事できたときに立ち寄ることにしている。相変わらず種類が多くおいしいので、ダイエット実施中であることをすっかり忘れ、お腹いっぱいとなった。
 
 オーストラリア大使館のセミナーは、「オーストラリア大使館セミナー in 2013」の案内を日本ノーリフト協会からメールで頂いて知った。その内容は、「ノーリフトの活用によって変わる医療や介護の世界」ということで、大変興味深い内容だ。以前、協会代表の保田淳子さんとセミナーでご一緒した関係で案内を送って頂いたようだ。20年ほど前、看護師の腰痛に関する調査や研究を実施したことがある。また、今では看護大学、看護専門学校で腰痛予防を含む看護人間工学という講義を行っている関係でセミナーには大変興味があり出席した。
 
 保田ノーリフト協会代表のセミナー最初の講演「日本の看護・介護職6000人に及ぶ腰痛関連調査報告」は大変興味深く傾聴した。それによると、オーストラリアでは、患者・被介護者を持ち持ち上げない、上げる場合はリフターを使いなさいということになっている。そのため、看護職員や介護職員の腰痛発症は皆無に近いという。一方、日本では、医療関係以外の職種では年々腰痛発症は減少している反面、写真4に示すように看護・介護など医療間関係では増加しているという。この分野では人で不足であるため、もしも患者や高齢者を持ち上げ腰痛を起こすと人材不足をさらに加速することになる。
 
 ノーリフトは理解できるが、日本の病院や施設の現状をみるとリフトという機械導入に必要な空間の確保、それを保管する場所、機械の扱いなど問題が山積されている。家庭においては、日本の家屋構造の問題がある。リフターという機械が仮に小さいといってもそれを導入するには、その保管場所、使う場所、使う人の機械離れなどに問題がありそうだ。私のように理系の人間ならよろこんで使うであろう。しかし、電気炊飯器のタイマー設定やテレビの録画などに苦労している人達のことを考えると、病人や高齢者を持ち上げ動くリフターの扱いには問題がありそうだ。看護や福祉用のロボットの開発研究は大学・企業で行われている。産業分野で使うロボットと異なり、生身の人を持ち上げるロボットは安全面からまだまだ先になりそうだ。
 
 以上のように、今日は安くて美味しい中華バイキングを食べ、有益な講演を聴講でき満足な一日を過ごすことができた。【2013.11.26】
 
写真1:安くて美味しい中華レストラン「風林」の正面玄関(2階)
写真2:オーストラリア大使館入口にて
写真3:保田淳子さんの有益な講演
写真4:保健衛生業の腰痛発症は年々増加のグラフ
 
2013.12.6 自宅にて記す