今年最後の「みなとみらい会」 原鉄道博物館見学と忘年会の連絡をメールで受けた。ロングステイクラブ(LSC)にはいくつかの支部があり、その支部のひとつに「みなとみらい会」がある。LSCの会員であれば、どこの支部や同好会にでも参加可能である。したがって、場所的、日程的に合えば神奈川でもロングステイクラブ関西でも支部があるところへ出かけで参加できる。どの会でも同好会でも歓迎してくれ、楽しい一日を過ごすことができるのでうれしい。 子どものころ鉄道模型を作ることに熱中したことがある。終戦間もない物のないときに子ども時代を送ったので、思うような模型はできなかった。ひとつだけ、自分なりによくできたと思う省線電車がある。それは、天井と床面は木製、車体の側面と正面・後面は画用紙で作った。窓をくりぬき、その窓枠のまわりに段差を付けるためにさらに画用紙を四角に切り取り貼り合わせた。当時の省線電車の色は茶色であったので、その色を塗った。その台車と車輪、パンダグラフは作れないので購入した。走らせるためにはレール、モータ、電源などが必要だ。資金、能力不足で走らせることはできなかったが、飾り物としはまあまあの出来具合であった。 原鉄道博物館は、原信太郎という人が自身で作り、自身で収集した鉄道模型約1千輌が展示されてある見事な博物館である。その数といい規模といい半端でないのには驚く!原信太郎が小学校6年生の時に作ったという模型が写真1である。上述のように模型を作った経験から、小学校6年生の時に作ったというこの電気機関車を一目見て、すごい人だと分かる。自身で製作した模型の他、実際に国内外へ出向き乗車し、写真に収め、収集した写真や鉄道模型の数々が一般公開されている。 館内には、普通の人にはまずできないであろう、大鉄道パノラマがある。そこには、実物そっくりな列車が走っている。線路結合部で車輪が通過するとき発する音まで聞こえる。特に印象に残ったのは、普通、模型電車を走らせる場合はパンダグラフから電気をとらない。パンダグラフは飾りである。一般的に走らせる模型電車の電気は線路からとっている。それが、原信太郎の車両は、ごく一部の区間ではあるが、架線を張り、パンダグラフをその架線に接触させ、そこから電気をとって走らせているので感心する(写真2の左の電車)。パノラマには列車を走らせているが、その走る列車が止まる駅もまた立派である。それはフランスのリオン駅を模倣したという駅舎で写真3のように駅前の自動車や人の姿が本物のように見える。 午前11時開館で昼の忘年会開始までの1時間半をこの鉄道模型博物館で過ごしたが、もう少し時間がほしいところであった。この博物館は、JR横浜駅からみなとみらい線で1駅の新高島駅から徒歩2分と近い。再度訪れたいと思いながら博物館を後にした。 忘年会は横浜中華街の中華菜館「同発」別館ということで、新高島駅から再びみなとみらい線に乗り元町・中華街駅まで移動する。この中華レストラン「同発」は横浜中華街を代表する老舗の大型広東料理店である。広東点心 10 点コースを会員の皆さんと円卓を囲みいただき、楽しく談話ができた。 今日も、珍しい鉄道模型の数々と美味しい中華料理を食べ、幸せな一日を過ごすことができた。「みなとみらい会」の幹事の皆さん、ありがとうございました。【2013.12.4】 写真1:原信太郎が小学校6年生の時に作ったという電気機関車 写真2:原信太郎が架線を使って走らせた模型(今でも走っている) 写真3:フランスリオン駅をモデルにしたという駅舎 写真4:忘年会が行われた中華菜館「同発」別館前にて 2013.12.11 自宅にて記す |