まず動く

「動く」と,ものごとが見えてきます。仕事や旅などで動きまわり、そこで経験したことや見聞したことについて述べたいと思っています。ここで、「動く」という意味は身体だけでなく、頭も口もです。  いつまでも元気でありたいと願い、「動き」を実践しています。
 
2018/05/05 22:51:02|パッチワーク愛好家
おもしろい!パッチワーク
 Makikoは自称“パッチワーク愛好家“。パッチワーク教室のY先生に指導を受けながら目下大作?の完成を急いでいる。というのは、教室の生徒さん達の作品展を10月末に行うというので、その日に間に合うよう張り切ってパッチワーク作業を進めている。
 長い間、一緒に生活しパッチワーク愛好家がこれまで手がけた作品をいくつも見てきている。今回の作品は手が結構込んでいて、その作品への思いは半端でない様子がうかがえる。写真に示す作品がその大作である。写真右下はハワイアン・キルトで、昨年から手がけている作品である。こちらは、模様がすでにできあがっている布地の周辺を縫い上げていくと完成するパッチワーク(ハワイアンキルト)である。

 一方、写真のハワイアン・キルト以外は、作品テーマを「ヒマワリ(仮題)」と決め、目下制作中のパッチワークである。そのヒマワリの布地の色やサイズはどうしようかと悩んでいた。葉に相当する部分の布地の色やサイズ、ヒマワリの数を何個にし、花の周辺を色取る布地をどのようなものにしようかとこちらも散々悩んでいた。こうして、半年ほど前に構想を練り、素材を集め、制作図面を描き、制作を開始しやっと20数個のヒマワリが完成した。それらをベッド上に並べて見た写真が左下である。ここまで出来たという喜びは、物作りの経験がない人には分からないと思う。同居人のKoichiも物作り大好き人間で、現役のころは実験装置を手作りし、それを使って研究成果を上げていた。退職後の今も自宅において、大がかりな物は出来ないが小さなアイディア製品をちょこちょこと作り楽しんでいる。興味の分野は異なるが夫婦して物を創ることが好きなので、話しが良く合う。

 ハワイアン・キルトは飽きてくるとMakikoはよく言うが、このヒマワリの制作は飽きずにこの半年間やり続け、やっていてとても面白いという。夢中で作業していると真夜、朝方になることもよくある。その代わり昼寝はよくする。それでもパッチワークの制作が面白いというので、陰ながら応援している。10月の作品展に間に合うよう、立派な作品を完成させてくれることを願っている。【2018年5月5日】

 
平成30年5月5日(土) 自宅に記す
 







2018/04/29 18:12:55|研究・教育の思い出
戴帽式

 4月から済生会川口看護専門学校他4校で看護初学者に対し人間工学という科目の講義が始まった。講義開始後、3週間後の4月29日に行われる戴帽式に招待された。人間工学は1年生に講義しているが、戴帽を受けるのは昨年教えた2年生である。
 
済生会川口看護専門学校は、JR川口駅前からバスで20分ほどのところにある西川口6丁目バス停から徒歩3分の距離にある。戴帽式はJR川口駅前の川口総合文化センター リリア4階の音楽ホールで開催された。戴帽式が行われる今日4月28日は土曜日、大型連休がスタートし日である。開場は午後1時、開催は午後1時半である。開催時間に間に合うよう午前10時半、自宅を出発。西武池袋線の武蔵藤沢駅から連休初日で混雑する池袋へ、ここで埼京線に乗り赤羽駅へ、そしてさらに京浜東北線に乗り換え一駅のJR川口駅まで移動する。
 
戴帽式は、学校長式辞、来賓祝辞、戴帽生誓いの言葉、キャンドルサービス、戴帽生全員で斉唱するナイチンゲール誓詞(立派な看護師になりますという誓い)と続く。最後に先輩同窓生から花束が贈呈され、校歌斉唱で閉式。こうして2年生41名の戴帽の儀式が無事に終了した。この戴帽式には妻Makikoと共に毎年参列している。ナイチンゲールの像を前にして、41名の学生と共に厳粛な気持ちで式典に臨むことができた。臨床実習がこれから始まるので、戴帽した学生たちは、戴帽式を契機に看護師としの新たな立場を自覚したに違いない。我々参列者もキャンドルサービス、ナイチンゲール誓詞に心打たれ、厳粛な気持ちになる。戴帽生誓いの言葉を述べた学生の言葉に感動する。
 
済生会は、明治天皇が107年前の明治44年に「医療を受けることができないで困っている人たちに施薬救療の道を拡めるように」という趣旨のもとに創設された。川口看護専門学校は、済生会川口総合病院を母体として、今から39年前の昭和54年に開校された学校である。この学校の教育理念は、済生会の基本理念となる生命の尊厳・人間愛を基盤として豊かな感性を養い、人々の健康と福祉の向上について学び、且つ国際的感覚を備え、看護師としての使命感と誇りを持って、人々から信頼される看護師の教育をめざしている。済生会は、全国で99の病院・診療所を持つが、看護専門学校はわずか7校しかない。その学校の一つが川口看護専門学校である。【2018年4月29日】
 
写真1:連休初日で混雑するJR池袋駅
写真2:戴帽式会場入り口
写真3:戴帽を受ける前の学生
写真4:戴帽を受けた後の学生
 
平成30年4月29日(日) 自宅にて記す
 
 
 
 







帰 国
 昨年2017年11月27日ホノルル入りして以来43日間ホノルルに滞在した。2018年1月9日に帰国するために、再び43日前に来たダニエル・K・イノウエ(Daniel K. Inouye)国際空港に来ている。空港に早く着いたので、ラウンジで休憩し空港に出入りする飛行機を眺め出発時間が来るのを待った。
 
 6年間にわたり毎年12月にロングステェイで世話になったのは、部屋こそ変わったが同じイリカイ・ホテルである。なぜ、イリカイかというと、これまでに何度も記したように部屋からラグーンと大海原が見え、ワイキキとアラ・モアナ・センターのほぼ中間に位置し、交通の便がよいからである。それに治安の良さ、観光客がすくなく静かで落ち着いているからでもある。
 毎年12月にハワイでロングステェイを行う1番の理由は、寒い時期を1ヶ月でも南国で過ごせば、春が直ぐやってくると考えているからである。それに、まだ半分現役の身分なので、パソコンを持参すれば、海を見ながら半袖・半ズボン姿で仕事ができるからでもある。それに加え、毎朝の気功体操で汗をながすこと、新知識を吸収できる木曜午餐会の講演を聴くこと、金曜開催の心安らぐロイヤル・ハワイアン・バンドの演奏を聴くこと、金曜夜にラグーンで打ち上げられる花火が見られることなど興味を引くことが沢山ある。毎日あるいは毎週こうした行事に参加することが日課となり、それが楽しみになっている。毎朝顔を合わせる気功体操の仲間で行う2度の「持ち寄りパーティ(ポットラック:potluck party)」は、現地の人たちとの交流が深まり、忘れがたい思い出だ。
 
 Makikoの誕生日は11月28日。長期滞在、短期滞在する日本人が情報交換したり助け合ったりする「サンライズの会」という集まりがある。この会は毎月最後の火曜日に開催される。昨年11月の「サンライズの会」は28日の火曜日で、丁度その日はMakikoの誕生日であった。あらかじめ幹事さんに誕生日を知らせてあったので、なにかサプライズを計画していただけるということになった。会に参加した3人の方がウクレレを持参し、Makikoの誕生祝いにそのウクレレ伴奏で全員がハッピーバースディを歌ってくれた。このように大勢に祝福された誕生日は過去になかったので、彼女は涙を流さんばかり大喜びした。
 
 現地滞在が長い、木曜午餐会会長の新名瑛さんには、木曜午餐会の講演でお世話になり、また2度にわたりご自宅に招待いただいた。そのうちの1回は大晦日に招待いただき、夕食、年越しそばをご馳走になり、年明けのワイキキ打ち上げ花火を屋上で皆さんと一緒に眺める機会をいただいた。また、Makikoのパッチワークの先生である宇田川弘子さんご夫婦には、オアフ島北部のハレイワまでベンツでドライブしていただき、珍しいブロイド・チキンでピクニックランチをしていただいた。嬉しい思い出である。
 LSC(ロングステェイクラブ)の仲間6人がLSC Short Stay in Hawaiiと名付け、我が家?を訪問していただけ、一緒に散歩、買い物ができたことも忘れがたい。さらに、LSC会員のMichikoさんが3週間イリカイ・ホテルに滞在され、一緒に食事したり彼女がよく知るワイキキを散歩したりできたこともよい思い出となった。
 
 12月はホノルルマラソンの月、第2日曜日にそのマラソンは開催される。マラソンに参加するは無理なので、レースデーウォークといってマラソンの後で、マラソンと同じコースを10 km歩く大会に毎年参加していた。これに参加することもハワイ滞在の楽しみのひとつである。ところが、2017年はマラソンの日の直前に風邪を引き、参加を断念した。ホノルルマラソン事務局の話だが、今年からレースデーウォークは名称が変わり「10k ラン&ウォーク(英語名:START TO PARK 10K)」となったという。それに、一昨年まで一般現地登録の参加費は70ドルであったのが、85ドルに値上がりした。おまけに80歳以上の参加費は無料であったが、それもなくなり、一般同様85ドルとなったという。その代わりこれまで完走証明書とうちわが渡されただけだったが、2017年から完走記念のメダルが与えられるようになった。マキキ聖城基督教会での日曜礼拝に参加、また元日には同教会で行われた子供餅つき大会に参加し、つきたてのお持ちをお腹いっぱいご馳走になったことも忘れがたい。思い出といえば、イリカイ・ホテル裏の浜辺でサンセットを見ようと出かけた折り、丁度ハワイ・モンク・アザラシが砂浜に上がってきた瞬間を見た。日が暮れ周辺が暗くなってもアザラシは海に戻らないので、我々がホテルに戻ることになった。あの巨体を目前に見たのは初めてであったので、これも忘れがたい思い出となった。
 
ロングステェイを行う以前に何回かホノルルを訪れているが、その時の市内の移動はもっぱらトロリーであった。ところが、ホノルル市営のTheBusの乗り方が分かり、4年間有効で乗り降り自由なシニアカードの存在を知り、そのカードを手に入れてからオアフ島のどこへでも自由に行けるようになった。そのため、遠方にあるショッピングセンターへも気軽に出かけることができた。6回目のハワイロングステェイを振り返ると、例年になく密度の濃い滞在ができた。今回の滞在で、毎年お世話になり、帰国時にはイリカイ・ホテルから空港まで荷物を乗せて見送りにきてくれるJimmyとKimmyさんご夫婦が、今年の12月はベトナムでロングステェイしているというので、会えなかったことが誠に残念である。2018年の12月もハワイで過ごす予定にしているので、ぜひ、また会いたいと思っている。【2017年1月9日】
 1月10日に無事成田に帰国した。それ以来、もう3ヶ月が過ぎた。この間にいろいろなことが起こったのでブログ投稿したいと思っていたが、雑用があり今日に至っている。
 
平成30年3月24日(土) 自宅にて記す







マキキ聖城基督教会で日曜拝礼
 マキキ聖城基督教会は、「1904年4月8日奥村多喜衛牧師によって創立され、1932年世界でも類例のない日本の古城(高知城)をかたどった現在の教会堂が建てられた・・・・・・」と教会前の拝礼案内に記されてある。本物の高知県にある高知城は1601年に築城を着工したが、ハワイのマキキ聖城基督教会は、高知城が築城されてから331年後の1932年に建てられた。それ以来、さらに86年たった2018年に我々は訪れたことになる。教会の外形は高知城そっくりである。また、内部の天井には建設当時に描かれたのだろうか、沢山の異なる花の絵がはめ込まれてある。
 日曜礼拝は午前11時20分からである。その時間に間に合うよう、イリカイに滞在中のLSCの仲間Michikoさんと我々夫婦3人で出かける。ハワイ在住が長くこの教会員であるミヨコさんから、教会で合流しようということになっている。教会に着くと、初参加ということで、レイをかけて頂く。拝礼のときに初めて日本から参加したということで、教会員に我々夫婦とMichikoさんが紹介される。拝礼に先立ち、教会員によるフラダンスが披露され、続いて牧師さんの説教がある。日曜拝礼が終わると、食堂に集まり教会員の皆さんと一緒に昼食をとる。我々は初めての参加ということで、特別に歓迎昼食券があらかじめいただいているので、無料で昼食を頂けた。こうして、帰国を目前に控えて慌ただしい中であったが、教会の日曜拝礼に参加出来、クリスチャンであるMakikoは、非常に満足したようだ。初参加で頂いたオレンジ色のレイは、毛糸で編んだしっかりした手編みのレイで、目立つ色なので愛車のバックミラーにかけてある。こうすることによって、駐車場での目印にもなっていて、車に乗る度にハワイを思い出す。【2018年1月7日】
 
平成30年3月12日(月) 自宅にて記す
 







遊びと教育と研究のための人間木製モデル
 姿勢が変えられる人間木製モデル2つ作りそれをハワイまで持って行った。持って行った理由は二つある。その一つは、木曜午餐会というハワイ在住のお年寄りが一生青春、一生勉強というかけ声で学ぶ場において「重力があるから腰痛が起こる」という話しをすることになり、教材として使うために手作りモデルを持参した。もうひとつの理由は、4月から始まる看護専門学校での講義で、重心、重心線の話しをするのでそのモデルの使い方を研究するためである。講義を行うとき、人の重心は姿勢とともに変わるということを物体の重心と人間の重心を例に挙げ説明するための準備として持参した。
 
 写真に示したスリムな方のモデルは“けんちゃん”、太り気味のモデルは“てっちゃん”と二つのモデルに名前をつけた。これらの名前は、内緒だが2人の息子のニックネームである。けんちゃんはまじめでスリムな体型、てっちゃんは太めでおとぼけが好きな性格なので、ぴったりな名前である。2つの人間木製モデルたちは、写真上段に示すようにハワイに行け大はしゃぎしている。写真中段、下段のようにいくつかのポーズをモデルにとらせた。4月から始まる講義で、この人間木製モデルを使いポーズをつくり演示しながら話しをすると、迷講義ができると自負する。
 
 写真中段写真に示すように、けんちゃんモデルは側面から見てわかる起立、前屈、そり姿勢を示している。一方、写真下段のてっちゃんモデルは、前面から見た片足立ち姿勢を示す。上体姿勢を変えずに人が片足立ちする場合は、下段左の写真のように脚部を少し傾ければ転ばずに立てる。また、上体姿勢を大きく傾けた姿勢で立位を保とうとする場合は、脚部を写真に示すように大きく傾ける必要がある。モデルに貼り付けた黄と赤の丸印は、身体部位の相対的位置がわかるように目印として貼付したもので、重心位置を示している印ではない。
 
 人はなぜ起立できるかを説明するために、写真のようなけんちゃん、てっちゃんモデルを作った。側面姿勢と前面姿勢が同時に示せる人間木製モデルを作るのは、困難である。そのため、側面から見た姿勢と前面から見た姿勢を形作れるモデルを2つ作成した。そのモデルたちが倒れないということは、重心線が支持基底面(身体を支えるために、床と接している足部分を結んだ範囲)内にあることが必要である。このことを理解してもらうための視覚化モデルが“けんちゃん”と“てっちゃん”モデルである。ここに示した写真のモデルの重心線は、支持基底面内に収まっているので転ばないで立っている。【2018年1月7日】
 
平成30年3月9日(金) 自宅にて記す