まず動く

「動く」と,ものごとが見えてきます。仕事や旅などで動きまわり、そこで経験したことや見聞したことについて述べたいと思っています。ここで、「動く」という意味は身体だけでなく、頭も口もです。  いつまでも元気でありたいと願い、「動き」を実践しています。
 
ハワイで気功体操
 2016年1月8日、日本と約20℃の温度差がある暖かいハワイから帰国して、早いもので1週間以上が過ぎた。寒さにやっと慣れてきた今日この頃だ。この間、忙しいことが重なり、投稿を怠り、投稿したい記事がたまり気になっている。大きな旅行をした時には、想い出多い記事をまとめて世界に一冊しかない本(すでに4冊完成)にするようにしているのだが、それも出来ずに今日にいたっている。
 
 ハワイでなにしているのとよく聞かれる。まだ、半分現役で教壇に立ち、たまに原稿も依頼されるので、講義の準備や執筆(パソコンに文字を打ち込む作業)を行っている。今年は新たな教科書を作成するということで、熱心にパソコンの前に座っていることが多かった。何しろ、ベランダからヨットが、観光船が、サーフィンしている人たちの動きが見える海が目の前に広がっているという贅沢な環境で仕事が出来るので、これに味を占めハワイに出かける。
 
 その一方で、帰国してから頑張れるようにと滞在中に体力をつける意味で、毎朝欠かさずに気功体操を行っている。その気功体操の様子を以下に述べる。
 
 毎年12月ホノルルマラソンの本部が設置されるコンベンション・センターがホノルル市内にある。その裏側にアラワイ運河がある。その運河沿いの細長い公園で毎朝7時より8時まで気功体操が行われる。昨年の12月、ハワイでロングスティを始め4年目に入るが、最初の年に参加して以来、滞在中は毎日1日も休まずに通っている大変気入った気功体操である。

  気功は英語でQi Gongというようだが、インターネットで用語を調べると、YouTubeにその動画が投稿されているのでそれを見た。このQi Gongの動画を見るとかなり静かな動きで、我々がアラワイ運河沿い公園で毎朝行っている気功とかなり異なる。我々が行っている気功体操は、ゆったりした動きもあるが、かなり激しい動きのシーンが多い。気功そのものを知らないので、YouTubeの気功と比べることは出来ない。これが気功なのかと疑うほど激しい運動である。現地の人たちが気功(Qi Gong)と呼んでいるので“気功”に“体操”を付け加え、我々夫婦の間で「気功体操」と勝手に名付け、毎朝飽きずに会場へ通い、現地の人たちに混じり運動を行っている。
 
 毎朝、日の出前の暗いうちに家をでる。この気功体操を終えるとかなり消耗するが、なんともいえない心地良さを感じる。それは、手足の指から頭、首、上肢、腰、下肢など身体部位すべてをまんべんなく動かしているような気がするからなのかもしれない。ホテルに戻ると8時半ごろだ。朝食を済ませると疲れで眠気を抑えきれず朝寝をする。
 
 最上段左の写真と最下段中央の中央が先生(Master)、他の人たちは毎朝集まる常連で、たまに通りがかりにこの気功体操に加わる飛び入りの人もいる。毎朝通ううちに現地の人たちと挨拶を交わすようになり、いつの間にか楽しい会話もできるような友達ができた。今回は、写真にみるように各自が食ベもの、飲み物、サラダ、果物などをもちより、気功体操終了後に簡単な持ち寄り食事会を開いてくれた。
 
 この気功体操は、リーダー、世話役、幹事、役員など係の人はだれもいない。朝7時になると、どこからともなく現地の人が集まり、やがてMasterといわれる先生がやって来る。先生が号令を出すわけでもなく先生自らが手足を動かし始める。それを真似するかのように、参加者も手足を動かす。背伸びする、しゃがむ、手を上がる、手を振る、手をねじる、上体を反る、上体をひねる、足を組み前屈する、頭を前後左右に振る、曲げるなどして身体すべての部位の筋肉、関節を使い、身体部位をくまなく動かす。そのため、終わってからの疲労感は身体全体に及び、なんともいえない心地よさと疲労感を覚える。というわけで、気功体操が終わると午前中は朝寝するという習慣になった。
 
 この体操のお陰で、帰国後に残る1年のうちの11ヶ月間の健康が維持されるような気がしてならない。今年の活動も昨年同様、元旦の気功体操で始まった。【2016年1月1日】
 
平成28年1月25日(月) 自宅にて記す







ホノルル「木曜午餐会」の講演
 木曜午餐会が毎週午後12時半〜1時半までマキキ聖域キリスト教会で開催される。この教会の外形は、高知城天守とそっくりで1932年に建てられたプロテスタント教会。「一生青春、一生勉強」という信念のもと、木曜午餐会が創立されたのは1918年(大正7年)で、歴史のある午餐会である。その午餐会の講演は99年間も続いているというから素晴らしい。在ホノルル日本総領事館の第9代、諸井六郎総領事の発案によるものだそうで、毎週木曜日に開催されていたので木曜午餐会という。この木曜午餐会は、日米対戦中も細々ではあるが「一生青春、一生勉強」という思いの火を一時たりとも消すことなく今日まで続いているという。その講演会にホノルル到着後2日目の12月3日(木)に参加した。
 年会費$20だが、非会員は参加の都度$2支払う。参加には会員資格はとくにないようで、誰でもが聴講可能。会員になれば毎週木曜日の講演を年会費わずか$20で聴講できる。我々夫婦は1ヶ月しかホノルルに滞在しないので、4回分の会費で済むので非会員として参加した。
 
 木曜午餐会のことは、ハワイシニアライフ協会会員になったお陰で、受け取ったHISLEA便りで知った。参加初日、12月の木曜午餐会の講演予定、講師、演題が以下の通りであることがわかった。
・12月3日 「賢い医者ノ選び方 その3」 寺久保 篤志博士(心臓内科医)
・12月10日 「人間の身体の細胞 〜どこから来て、どんな働きをしているのか、そして一体何ができるのか」柳町隆造博士(ハワイ大学名誉教授)
・12月17日 「肌で感じた中国」 丸山浩一 主席領事
・12月24日 「クリスマスを楽しむ」 エノック山田氏(キリスト福音伝道者)
・12月31日 大晦日のため休講です。
 
 我々みたいに短期であるが、講演会があることを知り参加した人もいる。聴講している多くの皆さんはハワイ滞在が長いお年寄りのように見受ける。講演は、ハワイ大学の現役の先生、退職した元教授、領事館関係者、教会員あるいは教会関係者、その道の専門家などにお願いしているようだ。
 講演する先生方はとても分かりやすく話され、聞いてためになり、感動する話しが多い。
 
・寺久保篤志先生(心臓内科医):今日はテーマと異なり、心臓のことは何でもお聞きくださいという質問コーナーですと前置きあり。ステント何本まで入れられるかとの質問に対し、17本入れたという記録はあるがこれはお勧めしないとのこと。
・柳町隆造先生(1928年生まれ/ハワイ大学名誉教授):とても87歳には思えない若々しさである。細胞は生き残るために絶えず変わる/そのため絶えず食べ続ける/過去→現在→未来ですべての細胞は変わる/科学者は子供だ/細胞が変わるからよい/阿倍首相が何人もいたらどうなる/クローンの話し/ナイフは人を殺すが手術で人を助ける/物は使いようだ/1番はOK、2番はだめ/子供が足りない、クローンで増やせば?どうなる未来
 
・丸山浩一(ハワイ総領事館主席領事):中国に長年滞在/中国滞在中のエピソードの紹介
・エノック山田氏(キリスト福音伝道者):日が沈むと1日が始まる。夕方からその日は始まり、翌日日が沈むまでが1日/BC:before century、AD:Anno Domini ラテン語/ある人が教会関係者「教会でクリスマスのお祝いをする」と言った、するとそれを聴いた人が「教会でもクリスマスをやるのか」と言った。笑い話/オーストリア818年の話し。クリスマス前夜、讃美歌を歌うときオルガンが急に故障した。ヨセス・モーアはギターで[きよしこの夜]の歌を歌った。[きよしこの夜]はオルガンが故障したので生まれたという/セント・ニコラス→サンタクロース。クリスマスとサンタクロースは無関係/コカコーラがクリスマスキャンペーンを行い、サンタクロースを広めた/受けるより与えよ/聖書は分からないことだらけ
 
 隣に座ったIさんが講演終了後に、オバマツアーに行かないかと誘ってくれた。オバマ米大統領が高校を卒業した学校「Punahou School」(165年前に創設されたキリスト教主義の学校)が近くにあり、大統領が当時おばあさんと暮らしていたコンドミニアムもあるので、そこを見て回った。その後、ハワイ王朝が決定されたという谷・ヌアヌパリ展望台(Nuuanu Pali Lookoutなどを見学させてもらう。この谷は、風邪が強い場所として有名、訪れたときも強烈な風邪でおまけに小雨で曇り空、長くいることが出来ない。Iさんおにぎりを持ってきているので、よく来る美しい公園で食べようと提案するが、その公園のベンチが濡れていて座れない。しょうがないので車の中で食べ、帰路につく。上記のツアーが出来たのも、木曜午餐会に参加したからである。Iさんに感謝。【平成27年12月17日】
 
平成28年1月7日(木) イリカイ・ホテルに記す







近所で咲いている花
 今年もイリカイ・ホテルで正月を迎えた。相変わらず朝5時半に起き、まだ暗いうちの6時半にホテルを出て気功体操をするためにアラワイ運河沿いの公園に向かう。気功体操をやるために集まる現地の人たちは少ない日で約20人、多い日には約50人も集まる。なぜかこの気功体操が気に入り、当地に来て34日経つが1日も休んだことはない。皆勤賞ものだ。頭、胴体、腰、手・足、手足の先まで捻ったり、曲げたり、反ったりと身体のすべての筋肉を動かす体操なので、終わると気だるく心地よい疲労感に襲われる。部屋に帰ると直ぐに横になり、一寝入りする。起きるとすっきり、元の体に戻っている。こうして、毎朝の気功体操のお陰で、次回訪れるまでの11ヶ月を元気で健康的に過ごせるのではないかと思うようになった。この気功体操を行う習慣がMakikoともども過去4年間も続いていることからもそう思えてならない。
 上記気功体操を行う公園まで行くのにおおよそ20分かかる。往復する道のりで見かける花々が綺麗なので携帯デジカメで撮り、まとめたら30種(写真)ちかくある。ハワイでも12月、1月は寒い時期ではあるが、最低気温が20℃前後、最高気温が26℃前後なので花はいつも咲いているといえる。【2016年1月4日】
 
平成28年1月4日(月) イリカイ・ホテルにて記す







明けましてお目出とうございます
 今年も幸いなことにお正月をハワイで迎えることができましたので、ホノルルから新年のご挨拶をいたします。
 
 毎日が、1ヶ月が、1年が、一生が短く感じている今日この頃です。昨年2月、「スポーツも人生も後半戦が面白い」というハワイシニアライフ協会に入会し、12月1日にハワイに来ました。それ以来はやいもので1ヶ月が過ぎました。この間、ハワイシニアライフ協会に入会したお陰で、毎週実施している「英語でお喋り会」「木曜午餐会」それにクリスマスパーティに参加することができ、例年にない充実したハワイ・ロングスティを楽しんでいます。
 おまけに、毎日アラワイ運河沿いの公園で行う「気功体操」に出席することも日課となっています。4年前にこちらにくるようになってから毎朝6時半にホテルを出て、7時から8時までこの気功体操で汗をながしています。そのためか、年の初めにハワイから日本に帰国し、また年末に再びハワイへ行くまで11ヶ月間は健康が維持されているような気がしてなりません。1ヶ月という短い期間ですが、寒い日本を離れ暖かいハワイで生活しますと、ロングスティを終え日本に帰ると2ヶ月ほど寒さの中で頑張るとすぐ春がやってきます。そのため、1年の生活サイクルが順調に巡るような気がしています。
 上述の「英語でお喋り会」は、緑が多いハワイ大学キャンパス内で、バイリンガルの先生指導のもと、英語でお喋りし、間違った表現に注意を与えていただいています。もう一つの「木曜午餐会」は1918年(大正7年)に創立というから約100年間も続いている勉強会(講演)で、「一生青春、一生勉強」という思いの火を消すことなく今日まで続いています。講演はハワイ大学の名誉教授、現役の教授、知名人などにより毎週木曜日13時〜14時まで行われています。

  私たちが来た12月の講演は以下の通りです。昨日は木曜日でしたが、12月31日は年末ということで、残念ですが休みでした。次回の木曜日は、年明け7日ですが、この日は帰国日ですので残念ですが参加できません。
12月3日「賢い医者ノ選び方 その3」、寺久保 篤志博士(心臓内科医)
12月10日「人間の身体の細胞 〜どこから来て、どんな働きをしているのか、そして一体何ができるのか」、柳町隆造博士(ハワイ大学名誉教授)
12月17日「肌で感じた中国」、丸山浩一 在ホノルル日本国総領事館主席領事 
12月24日「クリスマスを楽しむ」、エノック山田氏(キリスト福音伝道者)
12月31日 大晦日のため休み
 以上の演題からわかりますように、身近なテーマですし、聴講者はハワイに長年住んでいるシニアの人たちが多いので、内容をわかりやすく話されるので、各講演はとてもよく理解でき感銘を受ける話しばかりでした。
 以上のように、勉強会、パーティなど今年は例年になく盛りだくさんのイベントがあったため、思うほど以上に早くに時日が過ぎてしまいました。
 
 今回のハワイ・ロングスティを間もなく終え、7日に帰国の途につきます。8日夜には寒い入間の自宅にもどります。
 どうぞ本年もよろしくお願いいたします。
平成28年 元旦







JimmyとKimmyとホノルルのチャイナタウン
 Jimmyは元ハワイ大学の教授、KimmyはJimiyの奥さんでベトナム人。Jimmyとは、4年前に毎朝の気功体操に参加したときに知り合った。気功体操にはアメリカ人、カナダ人、オーストリア人、ドイツ人、ベトナム人、韓国人、中国人、日本人などとインターナショナルな人たちが集まる。この気功体操に誘ってくれた日本人のHさんがJimmyを紹介してくれた。紹介されてわかったことは、年齢は同年齢でハワイ大学元教授。専門は「整形外科、身体障害者のリハビリテーション」で、私の専門「人間工学、ボディメカニクス」に近い。このようなわけで、一昨年きたときは、ハワイ大学の元職場を案内してもらい研究設備を見学させてもらった。退職後は、非常勤で大学に出入りしているようだ。
 以上のようなわけで、毎朝、アラワイ運河沿い公園で行う気功体操の仲間となり、ハワイに来る度に自宅にお邪魔しお茶するようになった。外食だがホノルルに来る度に一緒に何回か食べに行くことがある。こちらもお返しにということでたまに日本食レストランに案内する。
 
 今回もチャイナタウンで食事し、買い物をしようと誘ってくれたので、迷わずOKしでかけた。彼ら夫婦は、気功体操を行う公園沿いのアラワイ運河真ん前のマンション28階に住み、ジープを所有している。我々の住むイリカイ・ホテルからJimmy & Kimmy宅へは徒歩15分ほどでいける。午前11時、Jimmy & Kimmyが住むビル入り口で待ち合わせ、ジープでチャイナタウンへ向かう。ベトナムレストランにてフォの昼食、美味しい。その後、チャイナタウン内を散策。奥さんのKimmyはベトナム人なので、ごちゃごちゃしたところが大好きなようで、野菜・果物屋で珍しいハワイで採れた梨、ランプータン、ドラゴンフルーツを買いMakikoにプレゼントしてくれる。KimmyはさらにMakikoに$5の首飾りを買いプレゼントしてくれる。Makiko、言葉は通じないが、大喜びだ。
 
 その後、コストコへ移動し、バカでかい店内を見学。入店にはコストコカードを見せる。そのカードは日本のカードでも有効のようなので、次回は持ってくると我々だけで行ける。しかし、コストコは、まとめ買いなので車でないと品物を買ったものの、重くて持っては帰れない。JimmyとKimmyは肉、野菜など食料品を大量に買いにこにこ顔だ。外のベンチでKimmyを除く3人がアイスクリームを食べながら、Kimmyの買い物待ちだ。大きなピザを抱えるようにして持って帰るまで座って待つ。待った理由は、注文したピッザが焼き上がるまで10分ほどかかるというからだ。ハワイに来る度に、有りがたいことにいろいろ面倒を見てくれるJimmyとKimmyに感謝。イリカイ・ホテルまで送ってもらう。午後3時。【2015年12月28日】
 
平成27年12月31日(木) イリカイ・ホテルにて記す