まず動く

「動く」と,ものごとが見えてきます。仕事や旅などで動きまわり、そこで経験したことや見聞したことについて述べたいと思っています。ここで、「動く」という意味は身体だけでなく、頭も口もです。  いつまでも元気でありたいと願い、「動き」を実践しています。
 
孫はきて良し、帰ってよし

 旦那が運転する車で一人娘の孫Kをつれ娘一家が我が家を訪れた。遅い昼食を近所のファミリーレストランでとり、娘夫婦は我々に孫を預けて帰っていった。普段、我々夫婦だけで生活しているので、小さな孫が来ると嬉しいのだが、そのお相手は大変疲れる。孫は来て良し、帰ってよし とよく聞くが、その通りだと思う。小学校3年生になったばかりの孫だが、これで2回目の1人でのお泊まりだ。小学校に入ってからは、3ヶ月に一度ぐらいにしか会っていないので、会うたびに生長していることが分かる。かつては母親の姿がちょっと見えないと大騒ぎしたKだが、今では両親が帰り、1人置き去りにされても平気になった。
 
 孫Kは今月6月で9歳の誕生日を迎えた。まじめで几帳面。理系のセンスがあるのかどうかわからないが、我が家に来ると実験しようと言いだすので、私としては嬉しい。というのは、我が家には木片、金属材料、部材などがあり、それらを切ったり繋いだりして物を作るのに不自由しない程度の小道具が揃っている。それらで遊べるからだろうか。小さいころから我が家に遊びにくると道具を自由に使わせ、それを遊び道具にさせていた。
 
 幼いころ我が家にくると一緒に風呂に入り遊びながら全身を洗ってやった。今でも指名され一緒に入るのだが、昔と違い髪の毛から体全体までを自分で洗えるようになり、洗ってやると言っても断わられる。なぜ一緒に入りたいかと聞いたところ、1つ目の理由は湯船のなかで壁に貼り付けたスポンジのおもちゃを注射器利用の水鉄砲で打ち落とす遊びを一緒にしたいからだという。2つ目は、窓から誰かが入ってくると怖いので番人(ガードマン)のためだという。孫と風呂に入ると湯船で長遊びするので、くたくたに疲れる。
 
 ゴム銃二丁を佐倉のYさんから頂いたことは前回のブログに記した。そのゴム銃2丁を孫に見せたら大喜び。早速、射的屋(彼女はこの言葉は知らない)ごっこをしようと景品の的とするガラクタを並べ始める。写真に見るように、丸椅子を持ちだし、その上に木片のタワー、その前に組み立て式の足場台を置き空のペットボトル3個を逆さに立てる。普通に立てたら輪ゴムが当たっても倒れないのでキャップ側を底にして立てると倒れやすくするのだという。足場台には幅広の木の板を斜めに立て、その上にカードやスポンジなどの標的を並べる。これらに輪ゴムが当たると、傾斜した板の上をゆっくり下がっていくが見えるので面白いという。ゴム銃のお陰で、射的屋遊びをしばらくの時間楽しめた。この遊びを準備している様子を見ていると、そこらに転がっている物はなんでも遊び道具の対象にしている。こうした創意工夫はとても大切なことだと思い、我が家に来て遊び相手になっている間は、散らかし放題で勝手に好きなようにやらせている。
 
 ゴム銃遊びが終わると、こんどはMakikoの出番。Makikoは丁度パッチワークの作品を制作中なので、彼女指導のもと布地のアイロンかけから作り方の指導が始まる。それが終わると針に糸をとおしてアイロンをかけたばかりの布地を縫いはじめる。未完成ながら、なにやら布製の物入れの形ができた。孫Kが帰ってから出来具合を聞いたところ、縫った後の糸は蛇行し、縫い上げる間隔も不揃いで物にはなっていないという。後で私がやり直すと内緒の話しをしてくれた。
 
 2階で仕事している私のために、1階からお菓子とお茶を運ぶロープウエイを作るといい、階段の壁際にピンを取り付け、それに毛糸を引っかけ1階から2階まで毛糸を張りめぐらせ、小さな竹の籠を結んで持ち上げ移動実験を行った。毛糸だけだとどうやら動いたが竹の籠をつけると動かない。お菓子の運搬は、このアイデアでは絶対に無理なことはわかっている。毛糸のロープウエイを熱心に作っているのは、2階で仕事する私のためだというのですごく嬉しい。この工事も中途半端で終え、続きは夏休みにきたときにやるといい、毛糸のロープウエイはそのままにしてある。こうして、ゴム銃を使った男性ぽい遊びと針仕事という女性らしい仕事、そしてロープウエイ工事と全てを中途半端で終え、1泊2日のお泊まり日程を終えた。
 
 帰るとき、誰に教わったのか知らないのだが、下記のような書き置きを残し、夏休みにまた来ると言い残し帰って行った。いつのまにか文字が書け、文章を作れるようになっている。子供の成長は早いものだと驚く。【2016年5月29日】
 
<家のルール>

  1. 朝は5時より後におきる
  2. 夜は、9時までにねる
  3. 8時より後は何も食べない
  4. レストランで食事するとき以外は、食べ始めて25分〜35分に出たりょうりを食べる
  5. 1時間に(ごはんをぬく)食べ物は、10こまで
  6. 食べ物はねる15分まで
  7. とうばんをきめる
  8. ふっきんをする。とうばんは10回。そうでない方は20回
  9. 1週間に1度だけ食べものを買いに行く
  10. おふろに入ってあせをかく








2016/06/23 19:59:00|研究・教育の思い出
 久しぶりの再会をバラ園で!
 今から30年以上前の放送大学が開学した。開学間もない頃、大学の卒業研究を指導したYさんが千葉県のJR佐倉駅近くに住んでいる。成田市そして旭市へ講義に毎週出かけていることをブログで知り、佐倉駅を通過するなら一度会いたい旨のメールが届いた。JR佐倉駅で途中下車し、会いませんかというメールである。久しぶりに会うのでお茶(酒は全く飲めない)でも飲んで話しをしたいと思った。佐倉には今なお城下町の名残を感じる史跡や印旛沼を取り囲む自然など多くの観光スポットが点在している。農業体験 陶芸教室、ガラスペインティング教室、七宝教室、押し花教室などの体験ができたり教室で習いごとができたりする佐倉草ぶえの丘があり、その中にバラ園もあるとも教えてくれる。また、国立歴史民族博物館、佐倉順天堂記念館、DHI川村記念美術館などいくつかの博物館もあるので指定してくれればそちらも案内しますとのこと。旭市で講義を終えての帰り道なのであまり歩きたくないので、バラ園へ行ってそこで綺麗なバラを見ながら話しをしようということになった。講義を終え帰宅途中の午後2時過ぎ佐倉駅で途中下車し、車の出迎えを受け佐倉草ぶえの丘バラ園へ出向いた。
 
 バラ園へ行く途中に本物に近いオランダ風車があるというのでそこに立ち寄る。この風車は、佐倉市制40周年を記念し、佐倉ふるさと広場に機械部分をオランダで製造し、オランダ技師により建設された本格的オランダ風車である。用途は水くみ用風車で木および鉄製、羽根は4枚羽根、直径27.5mと大きい。風車がある建屋は外壁レンガ積みの鉄筋コンクリート造りの4階建だ。周辺にはチューリップ畑があり美しい姿で建っている。
 
 今日は風がやや強いので風車は回っているという情報が入ったのでかけたのだが、着いたころに風の勢いがなくなり風車は止まっている。管理人さんが少し風車の向きを変えてくれたところ、ゆっくりと回転始め、風車小屋内部で木製の歯車が見事にかみ合い回る姿を見ることができた。この風車は観光用で風車を利用して水くみをさせているそうだ。
 
 風車の外部を良く眺め、内部にも入りあきらめていた風車が運良く回転しはじめたので、木製歯車がきしみながら回る姿を見ることができた。また、先人達が機械化に取り組んだ遠い昔の苦労を垣間見ることができた。
 
 佐倉草ぶえの丘バラ園は、バラの原種、オールドローズを中心に1050種2500株のバラが植栽されているという。5月の末に訪れたので丁度見ごろで、奇麗なバラがたくさん見事に咲いていた。我が家でもMakikoがバラ好きで、沢山植えているのだが、このような大規模なバラ園を訪れると我が家のバラは見劣りがする。自宅で寝転んで窓越しに見ていたバラも6月下旬となった今では、わずか咲いているだけで寂しくなった。秋バラが咲く時期が楽しみだ。

 夕方、京成電鉄の佐倉駅まで送ってもらい、駅前の喫茶店で一休み。ここで、Yさんからゴム銃の話しがでた。Yさんは趣味としてゴム銃を作成し競技会に参加しているようである。インターネットで検索したところ、会委員総数3,146人で構成する日本ゴム銃射撃協会があることがわかり、Yさんはその会員である。何回か東京で開催される競技会見学に誘われたが、忙しさのあまり日程調整ができず参加していない。別れ際に、立派に作り上げたゴム銃二丁をお土産に頂戴した。またの再開を約束し、Yさんと別れ家路についた。Yさん、佐倉バラ園での楽しいひとときとお土産有り難うございました。【平成28年5月26日】

平成28年6月23日(木) 自宅にて記す
 







2016/06/20 6:20:43|研究・教育の思い出
講義の旅はもうすぐ終わり

 月曜日から金曜日まで戸田市、川口市、成田市、旭市、姫路市にある看護専門学校で看護のための人間工学の講義を行うため移動している。人間工学という分野の研究や講義は面白いし、実際に研究し講義を行っていて楽しい。以前、在籍していた大学で人間工学の研究を行っていたが人間工学という講義科目は設けていない。人間工学研究室というのもなかった。「人間工学研究室」という看板を掲げ看護技術と関係ある人間工学の研究を行ってきた。こうしたこともあって、定年退職後も看護専門学校より人間工学の講義依頼を受け、11年目に入る。その講義を行うために、各地を飛び回っている。その講義の5分の4を終えたところである。 

 看護師は腰痛を発症することが多いと聞き、その原因を調べることから研究を始めた。人間の腰から上の上体(胴体、頭、両手)の重さは、体重の66%の重さがある。体重50kgfの人なら、腰から上の重さは33kgfと非常に重い。お辞儀をするとその重さ33kgfが腰から前に移動するので、その重さを支えるために脊柱起立筋が大きな力を発揮する。その力は体重の3倍とも4倍ともいわれるほど大きい。お辞儀をし、上体を前傾するだけでこのような大きな力を発揮するので、前傾姿勢で重い患者を支えたり持ち上げたりすれば、その患者体重の影響が加わるため、さらに大きな力を脊柱起立筋は発揮しなくてはならない。また、ベッドまわりで患者を支えたり、移動あるいは移乗させたりするときには重心が変動し、倒れる可能性もでてくる。このように倒れるとか転倒するとかいうことを力学的に解説し、転倒の理論を理解してもらい看護姿勢に気をつけるよう促す講義を行っている。このような力学原理に基づいた看護や介護の姿勢のありかたを考究する分野はボディメカニクスという。このボディメカニクスは、看護師や介護士の負担を軽減し、腰痛予防につながる話しであるので、講義する人間工学の中でも力を入れて話しを行っている。全般的な人間工学の講義としては、「人間機能に合わせた安全で使いやすいデザイン」、「働きやすい職場環境」、「生活しやすい環境の実現」、「安全で使いやすい道具や機械のデザインと製造」というような「人に役立つ実践的な科学技術」、「安全で働きやすい職場環境の実現」の話しも講義のなかに含まれている。 

 今年から講義方法を変えたところが2点ある。その1つ目は15章からなる新しい教科書を創り使用したこと。2つ目は講義中の話しを良く聴きKJ法ラベルに書き、それを白紙のA4用紙に貼り付け、島作りし、タイトルを付けて毎回提出することとした。最初はKJ法とは何か、どのようにラベルに書くのか、島作りはどうするのか、得られた島にタイトルをどのようにつけるのかといろいろな悩みが学生達にあった。こうしたやり方は教科書の2章に書いてあるので、講義2回目にその内容を解説する。この時点から講義内容を聴いて印象に残ることをラベルに書き取らせた。ラベルの数は20枚程度とすると、A4用紙に貼付してバランスがとれるノートが作れることがわかった。

 看護師は看護現場で患者の要求や看護に必要な工夫やアイデアが要求されることが多い。そうした要求に応えるため、創意工夫やアイデア創出が望まれる。このような場面で役立つ方法のひとつにKJ法がある。このKJ法を講義ノートのつもりで授業記録に応用する試みを今年度から行った。その授業は先週8割がた終えた。授業最後のKJ法に関する授業評価で、以下のようなコメントを受けた。 

「グループワークなどで皆と話し合う時にKJ法は役立った」「KJ法は大事な言葉、要点をまとめることができ、とてもよい」「KJ法を活用することで情報共有をしやすくなったので、これからも活用したい」「KJ法で講義ノートを作成するのが楽しい」「KJ法で講義内容をまとめると後で見直す時によく思い出せる」「KJ法でのノート作りは楽しかったしまとめやすかった」 

 講義は物理・力学を高校で取っていない学生がほとんどである。腰痛を起こす可能性のあるところの物理・力学をパワーポイント、支持基底面、テコ、力のモーメント、摩擦、慣性などが理解できる力学実験の手製モデル作成し、看護動作と結びつけて講義をすすめた。その甲斐あって、最終講義では人間工学は面白い、KJ法は楽しく役立ちそうだとの回答している学生がほとんどであった。【2016614日】

平成28年6月15() 旭中央病院にて記す








2016/06/18 15:31:00|国内旅行
標高1502mの谷川岳天神峠に上る

 講義の旅の中休みのつもりで水上温泉の水明荘に1泊してきた。我が家では野菜食が多く、肉類はあまり食べない。温泉につかり、しゃぶしゃぶ料理(特選料理ということで案内をもらっている)を食べ、まだ続く旅のエネルギー補給のために出かけた。
 
 谷川岳ロープウエイ乗り場まで水明荘から車で約30分。このロープウエイ乗り場の直ぐ側に山岳資料館がある。この資料館は、何年か前に来たときは土産物屋であった。ところがその土産物屋は資料館に変わっている。資料館の中には谷川岳のことがよく分かる地図や写真、谷川岳で活躍した登山家達の写真や登山用具などが展示されている。
 
 数年前に来たときは、一の倉沢まで一般乗用車で行けた。ところが今は、道路が封鎖され通年一般車両は通行止めとなっている。ではどうして一の倉沢まで行くかというと4.6 kmの道のりを徒歩で55分かけて行くという。もしくは障害者やお年寄りのためにと電気自動車(電気ガイドバス)が走っているのでそれに乗る。運賃は無料だが観光ガイド料として500円かかる。観光ガイドが出来ない場合の乗車は無料であるという。電気ガイドバスは1時間に1本しか出ていないことと乗車定員は運転手を含めわずか10人しか乗れない。乗客が多い場合は、次の発車まで1時間待たなくては一ノ倉沢まで行けない。
 
 以上が一の倉沢へ行くための現状である。以前毎年のように水上温泉の水明荘で過ごし、その足で一の倉沢までドライブができたころがなつかしい。そのドライブコースは非常に狭い道で、対向車があり難儀してすれ違ったことを思い出す。このような思い出があるので、今回も一の倉沢まで久しぶりに行ってみようと思い、車でやってきたが上述のような理由で車は行けず断念。
 
 谷川岳ロープウエイに着くと、まずは500円払って駐車場に車を預ける。上記したように一の倉沢まで車で行けないので、谷川岳ロープウエイ(22人乗り)に乗り山頂を目指し天神平駅に行く。さらに、スキー客用2人乗りのリフト(天神峠リフト)に乗って1500mの天神峠まで上がる。ここはスキー場として全国に知られているところである。冬期のスキーヤー達はこのリフトに乗って山頂まで行き、そこから滑り下りるようだ。この山頂には、上信越高原国立公園、日本百名山、谷川岳1977mと記された表示がある。表示の真後ろが谷川岳で、その山頂まで3.5 kmで歩いて行けるようだ。
 
 いずれにしても眼前に谷川岳がよく見える景色のよい地点に立ち、天気にも恵まれたので、気持ちの良いひとときをここ山頂で過ごせた。この地点で、しばらく山間の景色を堪能すると同時に綺麗で美味しい空気を腹にいっぱいため込み引き返す。上記したように、ここから谷川岳山頂までわずか3.5 kmなので山頂を目指す登山客があとをたたない。
 
 スキーリフトとロープウエイを使い下山し、その後、高速道路を使い湯沢駅を目指す。湯沢駅近くにあるNoguchiという新潟県の物産が豊富に揃っている大型店舗(スーパーマーケット)を目指す。ここへは、以前ロングスティの仲間と観光バスで立ち寄ったところなのでよく覚えている。そのときは美味しい佐渡の塩辛を買った。後日、美味しかったので同じ塩辛を通信販売で求めたことがある。
 
 今回は水上まで来たのでお隣の湯沢まで足をのばし、湯沢駅近くのNoguchiへも立ち寄り美味しい新潟魚沼産のお米「こしひかり」と塩辛を買って帰るつもりで来た。2人暮らしなので多くはいらない。美味しいお米、魚沼産の塩沢米10kg求めて夕方帰宅した。【2016年6月3日】
 
平成28年6月15日(水) 旭中央病院にて記す








2016/06/13 11:04:37|思い出
5月22日のバラの花
 5月も下旬に近づくと、花びらを開くバラたちに貫禄がついてきたようにも思える。【2016年5月22日】
 
平成28年6月13日(月) 自宅にて記す