まず動く

「動く」と,ものごとが見えてきます。仕事や旅などで動きまわり、そこで経験したことや見聞したことについて述べたいと思っています。ここで、「動く」という意味は身体だけでなく、頭も口もです。  いつまでも元気でありたいと願い、「動き」を実践しています。
 
2016/10/23 20:32:04|思い出
生きている間は健康でありたい! 健康寿命の推定  
 健康寿命が最近話題になっている。この健康寿命というは「病気・怪我などで日常の生活が制限されることなく、健康で自立が出来る期間」をいう。平均寿命と健康寿命との差は、男女ともおおよそ10年あるという。この差が縮まるほど、健康で長生き出来る期間は伸びる。そのことは医療費や介護費の削減につながり家計への負担も減ることになる。
 全日本ノルディックウオーク連盟の自力体力検定士Sさんの指導のもと、以下の体力テストに挑戦した。この体力テストを行うとおおまかに上述した健康寿命が分かるという。
1.歩行能力→・歩く、横断歩道を渡るなどの歩行能力測定
2.身体調整能力→・着替える、段差をまたぐなどの身体調整能力測定
3.手作業能力→・家事をする、ボタンをはめるなどの手作業能力測定
4.姿勢変換能力→・起きる、立つ、座るなどの姿勢変換能力の測定
 上記4項目に対応させてつくられた日常生活動作の動作時間をストップウオッチで計り、総合得点から「総合判定」の評価を算出する。
 
 以上の体力測定場所は近くの公民館である。大広間にある椅子や机を取り除き、体育場のように広い部屋にし、そこを4分割して体力測定を行った。
 上記した「1.歩行能力→・歩く、・横断歩道を渡るなどの歩行」では、床に線を引き、その線に沿って歩く動作。その線は一直線ではなくカーブしたり交差させたりしてある。いくつかの旋回箇所にはポールがおかれ、それを倒さずに曲がるというもので、教習所の自動車運転講習で行うS字運転のような動きである。出発点を出て、カーブを何回か行い再び元の出発点へもどるまでの時間を測る。
 「2. 身体調整能力→・着替える、段差をまたぐ」では、片腕伸ばしたときの腕の長さに相当する綱を両手で握り、立位状態でその両手を水平前方に保つ。この状態から両手に持つ張った綱を床面近くまで下げ、その綱をまたぐ。後ろに回った綱は背中を通り、頭を通りぬけ再び前方に移動させ、再度その綱を下げ、綱をまたぐ。縄跳びのような恰好のこの動作を3回行った時間を測る。
 「3.手作業能力→・家事をする、ボタンをはめる」では、縦・横に沢山の丸い穴が開いている厚い板がある。左右の列に並んだ穴に刺してある直径約2p、長さ10pの棒を引き抜き、中央部分の2列の穴に左右から持ってきた棒を順次差し込み移動する作業である。おおよそ40本ぐらいあっただろうか、左右20本の木の丸棒を両手独立に使い、差しかえていく手作業時間を測る。
 「4.姿勢変換能力→・起きる、立つ、座る」では、臥床状態から起き上がり、椅子に座り、また立ち上がり、床におかれた輪を拾い上げ、万歳のような姿勢をとるまでにかかった動作時間を測る。
 以上の動作時間の測定は、2回行い測定時間が短い方を採用する。評価方法は不明だが、測定した時間を元に、年齢を考慮して点数化を図る。今回の総合得点は17点であった。年齢を考慮したその点数を評価表に対応させた結果は「チーター」さんだという。それがいいのかどうか不明だが、動作が早い順に「チーター」さん、「馬」さん、「犬」さん、「ウサギ」さん、「亀」さん、というような呼び方で結果を表しているので、どうやらよい結果であったといえそうだ。参加者の測定データは、まとめて体力テスト検査の主催者に送られ、改めて計算・評価し、知りたい健康寿命を書いた結果が送られてくるという。
 この体力テストを行い分かったことは、いくら体力があっても身体バランスが悪いと動作時間は短縮しない。ふらつかないためには身体バランスがよくとれ、静的・動的姿勢が安定に保たれていることが必要である。
 
 以前、畳みの上で睡眠をとっていた。夜中にトイレに行く回数が増えるに従い、畳から起き上がる動作が辛くなったので、ベッドで寝るようにした。そうこうしている間に階段を昇るにも昔みたいに2段昇りは出来なくなった。風呂場には早い時期に手すりを設けた。かなり昔、「階段の手すりを使いますか」、とか「お風呂に入るとき手すりを使わずに湯船に浸かれますか」というような質問を高齢者施設へでかけ、お年寄りのアンケート調査を行ったことがある。それが、今では自分が手すりを使う身になった。先輩あるいは友人達が段差わずか1pなのにつまずき倒れたとか、階段から落ちてそのまま寝たきりになったとか、風呂場で転倒したことが原因で天国へ行ってしまったなどの話しを聞く。こうした事故は、いつ起こるか分からない。そのために、五体(頭、両手、両足)と五感(視覚、聴覚、味覚、臭覚、触覚)をよく働かし、計算したり語学を習ったりして頭をよく使うことも健康維持に役立っていると思う。普段から運動をする、よく歩き足腰を動かす、エレベーターやエスカレーターを使わず積極的に階段を使う、女性なら編み物、縫い物、パッチワークのような手作業をする、パソコンのキーボードを使うなど指を動かす。さらに、買い物時の釣り銭を計算する、語学を勉強し頭を働かす、人とよく交流しお喋りを楽しむなどのことが健康維持のために役立つと思う。
 なにか物を作る、物の改良・改善をする、修理をする。料理を作るなどのように作ったり直したりする作業は、頭を使わなければよい作品、よい改良・修理はできない。このようなことを自分で実践するのだと宣言するためにブログのタイトルを「まず動く」とし今日に至っている。かつて、毎日の仕事の予定を書き込んだ手帳は真っ黒であったが、定年退職後は真白だ。できる限り黒くするという気持ちで、なにも用事がないときは映画を観に行く、ショッピングセンターへ出かける、場合によっては電車に乗ってビックカメラ、ヤマダ電機、東急ハンズなどまで足を伸ばし外の空気を吸ってくる。こうしたことを積極的に行うよう努めたお陰で五感や身体が鍛えられ、今の健康が保たれているものと信じている。

 旅行などは、まずどこへ行くかの計画からはじまる。宿、移動手段、観光スポット、旅程、旅行費用など調べれば切りがないほど頭を使う。現地にたどり着き、はじめて観る・見る光景に心を奪われ、生きていてよかったと実感することはよくある。年々行動範囲は狭まるので、残された時間、健康、資金を天秤にかけながら行動しないと、旅の良さを味わえる機会は少なくなる。まだ、夫婦ともに元気で健康に恵まれているので旅は実行しているが、その旅も健康を損ない資金が底をつけば続かない。健康も自分だけではだめで相棒の健康もよくなければならない。
 以上のようなことを思い、考えたりしながらできる限り動くことを心がけている。その動きが少々鈍ってきたことを実感したので、前述の自力体力テストを受け、その結果を知って無理のない行動のあり方を見いだしたいと願っている。自力体力テストの受検者年齢は、推測だが70歳を越えたようなお年寄り20人の参加があった。その中で測定時間が短いというこのましい得点をマークしたことは嬉しい。来春も講義の旅が始まるので、健康でありたいと願っている。【2016年10月8日】
 
平成28年10月23日(日) 自宅にて記す
 







新宿タカノで食事し、“BFG” & “君の名は”を !!!

 せっかく電車賃かけて新宿まで映画を観にきたのであるから、高野フルーツ・パーラーで昼食をすませて、“BFG”を観て時間が許せば“君の名は”も観ようと、106日(木)まずは新宿タカノへ足を運んだ。高野にはフルーツ・パーラーとフルーツ・バー(バイキング)がある。前者のフルーツ・パーラーではサンドウィッチやピザなど簡単な食事が出来る。後者のフルーツ・バイキングは3,000円で高級フルーツやケーキが食べ放題のバイキング形式だ、ただし90分間で食べ終えることと時間制限がある。午前11時に到着したのだが、それでも2時間待ちというほどの盛況ぶり。2時間は待てないのでフルーツパーラーでフルーツ・サンドウィッチとコーヒーで昼食をすませる。

 高野から新宿ピカデリーへは、道路を渡り紀伊國屋書店の裏に回れば、そこが劇場なので歩いて5分ほどで行けるのでパーラで時間調整。午後115分から始まる映画“BFG”をまず観る。ここ新宿ピカデリーは、半月前に来て感動の映画「歌声にのった少年」を観たので、劇場内の様子は分かっている。“BFG”は11階の客席数が少ない劇場で午後115分〜327分(118分)、アニメーション映画“君の名は”は4階の客席数が多い劇場で午後415分〜63分(107分)の放映時間であるとあらかじめ調べておいた。このように人気ある映画は客席数の多い劇場を選んであるようだ。

 “BFG”とは「Big Friendly Giant」の頭文字を並べた題名でスティーブン・スピルバーグが監督した心優しい巨人(BFG)と孤独な少女の友情と奇想天外な冒険のファンタジー映画であるというので、監督の名声から観る気になった映画である。我々にとってあまり感動や印象にのこるような内容の映画ではなかった。

 “BFG”が終わり30分ほど待つと“君の名は”が始まる。この映画は、アニメーションと実写を組み合わせた映像で、確かに画像はきれいだ。しかし、内容については我々にとってあまり理解できないうちに終わってしまった。我々が知る「君の名は」と言えば、1952年にラジオドラマで放送され、映画は佐田啓二(春樹)と岸惠子(真知子)が演じた、すれ違い恋愛映画であると記憶する。今から64年も前のことで、受験勉強に忙しい高校生であったころのドラマで、詳しいことは覚えていない。ただ、昔の「君の名は」はラジオで放送、映画で放映され、有楽町にあった数寄屋橋上で真知子と春樹がすれ違う場面とか、真知子が首から頭にかけてショールを巻いたスタイルは“真知子巻き”といって、大いに流行ったことなど、ごく断片的にしか覚えていない。今回のアニメーション映画「君の名は」のマスコミ広告を見たとき、直ぐに昔の「君の名は」を思い出した。マスコミの広告の絵を見ると今回の“君の名は”アニメーションであることが分かったので、見ないことに決めていた。ところが、マスコミの報道によると人気が上がり観客動員数が異常なほど高くなっているとある。もの珍しさに見てみようと思い“BFG”の後に“君の名は”を観ることにし新宿ピカデリーにやってきた。

 1日に2本の映画を観たことはこれまでにない。その2本の映画が我々にとって印象にのこる内容でなく期待外れであった。映画より高野のフルーツ・サンドウィッチの方が美味しかったという印象が残る。【2016106日】

平成281021() 自宅にて記す








2016/10/15 23:38:06|小さな旅の思い出
泊まりがけの「鎌倉花の寺めぐり」その2
 9月28日、「みなとみらい会」主催の「鎌倉花の寺めぐり」は北鎌倉駅に10時集合。すでに鎌倉に来ているので、朝10時の北鎌倉駅前集合はとても楽だ。朝からの猛暑で今日の散策は少々つらいところがありそうだ。訪れるお寺は@円覚寺(拝観料:300円)、A東慶寺(拝観料:200円)、B浄智寺山門のみ、C明月院(拝観料:300円)、D建長寺(拝観料:300円)、そして最後はE鎌倉八幡宮と6箇所回る予定だ。各お寺内の散策時間は15分〜20分と短い。北鎌倉から上記の各お寺までの移動時間はおおむね徒歩15分とってある。最後は「手打ちそば処鎌倉宮前」にて昼食を会員一同でとり、自由解散の予定だ。お喋りしながらの参詣と移動時間は、上記した時間では苦しいように思う。
 @の円覚寺は北鎌倉駅から近いので、ここまでは幹事さんと一緒に門をくぐることが出来た。広い寺の中、奇麗な花と緑の中に立ち入ると20分で引き上げるのは少々難しい。ついつい会員同士がお喋りしながら移動し、時間が経つのが早い。円覚寺を後にして、東慶寺、浄智寺、明月院、建長寺までなんとか歩く。明月院ではお座敷に上がり丸窓を通して美しい庭園を望む。ここで、寺の庭が美しいので会員の集合写真も撮る。
 
 普段あまり長く歩きつけていないことがあってMakikoともども足の痛みを感じる。ここ建長寺まできたところで丁度市営バスが通り過ぎ、建長寺前で停車。つかさず飛び乗るようにして乗り込み鶴岡八幡宮まで1停留所だけだが乗る。バスに乗ったため建長寺参詣はパスする。北鎌倉駅から鶴岡八幡宮がある鎌倉駅までJRの電車でわずか1駅なのだが、晴天に恵まれたお陰で暑いなか歩き疲れがでた。

 鶴岡八幡宮前でバス停を降り、鎌倉宮門前にある昼食会の「そば処宮前」まで、結構な距離を歩く。簡単な寺巡りの地図を手にして歩く。曲がり角を間違え、道端の店で“そば処宮前”へ行く道を聞く。やっとのことで「そば処宮前」の看板を見つけほっとする。案内の地図通り、鎌倉宮の3件手前だ。バスを利用したので、予定の時刻より30分も早く着く。こぢんまりした店に26人が座るというので、いつもなら店員が立ち働きするカウンター内側までにも客席を設け大賑わいだ。幹事さんの知り合いということで貸し切りにしてもらい、その上そば処というのに美味しいお刺身とお赤飯、蕎麦を振る舞ってくれる。
 店は貸し切りであったお陰で普段あまり話しをしない会員と食事しながら話しが弾む。ロングステェイクラブのこうした催しに参加するたびに、出会った会員からロングステェイに関わる新たな旅情報が聞け、楽しい時間を過ごせる。今回この「鎌倉花の寺めぐり」に参加したお陰で、昼食のそば処でKさんご夫婦と同席できた。Kさんからタイのチェンマイで2月初旬に「花祭り」が開催され、それはとてもきれいで見応えのある祭りだという話をしていただいた。同席した花が大好きなMakikoもこの話しを聞き、行ってみたいといいだす。帰宅後、チェンマイの詳しい旅情報をKさんからメールで教えて頂き、その上チェンマイの旅行会社も紹介して頂いた。2月初旬の花祭り時期に合わせ、来年1月末から2月初めにかけチェンマイへ出かけることを決めた。早速、ホテルと航空券の予約をメールで済ませた。

 ロングステェイクラブは、旅が大好きな人たちの集まりである。そのため、国内外の旅知識が豊富な会員が大勢いるので旅情報を教えてもらう機会に恵まれている。今回、「鎌倉花の寺めぐり」に参加したお陰で、来年2月のタイ旅行ができることになり、楽しみがまたひとつ増えた。【2016年9月28日】
 
平成28年10月15日(土) 自宅に記す
 







2016/10/13 22:45:00|小さな旅の思い出
泊まりがけの「鎌倉花の寺めぐり」その1
 ロングステェイクラブの組織の中に「みなとみらい会」がある。この会主催の「鎌倉花の寺めぐり」が9月28日に開催されるとの連絡メールが入り申込みし参加した。日帰りは可能かと思われるが、時間をかけて鎌倉をゆっくり散策したいとの思いで2泊3日のゆっくり旅の予定で、鎌倉由比ヶ浜近くのKKRわかみやに2泊の宿泊予約を入れた。
 
 桜木町駅前の映画館、横浜ブルグ13で映画「ハドソン川の奇跡」が上映中であることを知ったので、その映画を旅の初日の行きがけに観るため自宅を午前9時に出た。今では、横浜まで行くのに西武池袋線の武蔵藤沢駅(入間市)から乗り替えなしで横浜元町・中華街まで行ける。正午前に元町・中華街駅についた。この元町・中華街駅(みなとみらい線)と桜木町駅(JR根岸線)は平行に走っていて、近くではないことを終点の元町・中華街駅まで来て知った。2駅戻った馬車駅で下車し5〜10分程歩いたところにだと駅員に教わり、2駅戻り桜木町駅前の横浜ブルグ13に到着。まずは映画館と同じフロアにあるそば屋で腹ごしらえの蕎麦を食べ、映画館へ向かう。
 この映画はIMAXなので、シニア料金の1,100円に500円プラスした入場料だという。500円高いというIMAXは何なのか不明なので聞くと、スクリーンが大きいのと大音響の迫力ある映画だという。それなら面白かろうと楽しみに入場した。映写が始まると、確かに画面は大きくお腹に響く大音響だ。本題の映画「ハドソン川の奇跡」が始まる前にIMAXの威力を示すためであろうか、ガンガンと大音響。その音にMakikoはおびえ、この調子の映画なら終わりまで耐えられないと座席を離れ、劇場の外へでて行く。たまに様子見に座席に戻るかと思ったが、そのまま最後まで戻らず外で本を見て待っていたという。
 映画の大音響は、始まった当初の威力宣伝用で、普通の映画だとしか思えない。飛行機がハドソン川に着水するとき1箇所だけに大音響が流れただけであった。Makikoは入場料1,600円を無駄にした。映画は、乗客乗員155人の命を救ったパイロットの実話である。写真のように全エンジン停止で飛行機はハドソン川に緊急着水する。川の流れに浮かんでいる飛行機の翼に乗客が立って救助を待つ実際の写真と重ね合わせたシーンがあって迫力がある。この飛行機の着水時に大音響が発せられた。とても良い映画であったので、音におびえ、早合点し劇場外へ逃げたMakikoは残念がっている。
 根岸線桜木町駅から大船へでて乗り替え、鎌倉に向かった。この駅で江ノ電に乗り替え1駅目の和田塚下車、徒歩5分でKKRわかみやに午後4時到着。のんびりと大好きな風呂に入り、一寝入りし普段めったに食べられない豪華な夕食を楽しむ。【2016年9月27日】
 
平成28年10月13日(木) 自宅にて記す
 







2016/10/02 21:58:02|思い出
珍しい「ランチ会」と さびれた「ラジオ電気街」
 ロングステェイクラブの同好会のひとつに「お値打ちランチを食べる会」があることは何回も述べている。この会を通称「ランチ会」と呼んでいる。そのランチ会の41回目が東京秋葉原駅前のヨドバシカメラ8階レストラン街にある「串家物語」で開催された。
 ランチ会の幹事さんから送られたメール案内は、以下の通りである。
 
 自分で揚げるのが楽しい!!
 9月26日 (月) 11:30
  串家物語 ヨドバシAkiba 店
    串揚げ食べ放題  ¥1,620 
 串揚げのネタ約30種類・サラダ・お惣菜・ケーキ・フルーツ・お茶漬けetc.
 テーブルのフライヤーで自分の好きなだけ揚げて食べます。串だけではありません。ごはん・カレー・スープ・焼きそばetc. 
 今や秋葉原のランドマーク的な存在のヨドバシマルチメディアAkiba。見て廻るだけでも広く、ありとあらゆる電化製品の品ぞろえが半端じゃありません。食後は見応えある店内をご自由に!!幹事が旅行中の為、お申し込みの方にお送りする詳細案内は9月22日となります。
 幹事 T.T.
 
 以上の案内を見て、必ず行くぞと決め申し込みをした。その理由は、都電が走っていた頃の昔、高校から大学にかけ、路面電車の都電に乗って住んでいた向島から秋葉原が近い須田町へよく通ったからだ。秋葉原は、都電須田町を降りると直ぐだ。JR秋葉原駅ガード下は、真空管ラジオの真空管、抵抗器、コンデンサー、コイル、バリコン、電線などなど小物を売る店が軒並みに並んでいた。これでもなし、あれでもなしと部品を1つひとつ見つけては買い揃え、真空管ラジオを作った。真夜中になって完成させたラジオが音を発し、母親が起き出し「今何時だと思うの!」ととがめられたことが懐かしく思いだされる。
 その後、トランジスタ、IC(集積化回路)など半導体の世界になり、半導体部品が秋葉原電気街に並び始めた。真空管の原理を学び、ラジオを作れるようになったのに、今度は半導体であるトランジスタを使いラジオを作った。やがて、レコードが普及し始めると大音響でいい音楽が聴きたくなり、音声増幅器(アンプ)をトランジスタで作った。IC技術はさらに進歩し、微弱電気の増幅はもちろん、足し算、引き算ができるオペアンプという半導体素子が出回り、さらにLEDも手軽に買えるようになったので、実験的研究用装置作りに役立った。こうした、部品が秋葉原へ出向くと容易に入手できるので、研究所、大学に勤務するようになってからも秋葉原へはよく出向いた。それはもう40年以上前のこと、今では電車で秋葉原駅をよく通過するが、下車して以前よく通ったラジオ電気・電子街は立ち寄っていない。
 以上のようなことがあって、秋葉原駅周辺は大変懐かしいところである。秋葉原駅前のヨドバシカメラ8階で開催する「お値打ちランチを食べる会」の案内が届いたときは、何が何でも出かけていき、最近の秋葉原ラジオ電気・電子街を覗きたく、迷わず直ぐに夫婦2人の参加申込みをした。
 
 ヨドバシアキバは写真に見るように電気器具・電気用品専門の大きな電気のデパートで、電気製品ならここでなんでもそろうという感じだ。8階に行くと今度はレストランの街という感じのところにきた。ランチ会の場所であるレストラン「串家物語」を見つけるのに手間取ったが、店の前に幹事さんが出迎えてくれたので、直ぐにわかる。料理は一風変わっていて、小さく切った生の野菜や肉類が長い串にさして沢山置いてある。それらを自分で皿にとり、座席に設けられた175℃ぐらいの熱に保たれた油壺に入れ、パン粉をつけ自分で揚げる。味付け用のタレも3種類準備されているので好みのタレを選んで揚げたての野菜や肉の串を食べる。その他にもご飯、カレー、お新香、食後のケーキ、コーヒーなども無料で食べられ飲める。ビールやドリンクバーもあるが、こちらは有料。4人がけのテーブルに天ぷら油壺があるので、4人座り、好きな食材を自由にとってきて、自分で料理して食べるので楽しいし、美味しい。客の回転をよくするため、90分で店をでるという時間制限がある。この制限時間で、お腹いっぱいになるほど食べることができる。食べ終わった串は、用意された鉛筆立てのような筒に入れる。食べた串の数が分かるので数えたら、4人で平均20本ほどであった。沢山食べる人は30本を越えるそうだ。いずれにしても、こうした目新しい店がここ秋葉原にあることが分かった。
 
 食事後は自由解散なので、我々は前述したラジオ電気・電子街へ行った。昔と違って、派手な看板、広告が目立つ。昔はどこを歩いても電気・電子部品の小売り商店が多かったが、今では中国語の広告を掲げた免税店、アイドルグループの店、アニメの店など意味不明の店が目立つ。よく出かけた電気・電子部品の小売り店が並ぶガード下へ行ったが、買い物客は極めて少ない。シャッターが降りている店も目立つ。こうした、電気街を歩くのは好きなのだが、興味を示さないMakiko同伴なので、ラジオ電気街を駆け抜けるようにして家路についた。いつか、電気・電子街をのんびりと訪れてみたいと思っている。幹事さん!今回も珍しく、美味しいランチを紹介して頂き感謝しています。【2016年9月26日】
 
平成28年10月2日(日) 自宅にて記す