せっかく電車賃かけて新宿まで映画を観にきたのであるから、高野フルーツ・パーラーで昼食をすませて、“BFG”を観て時間が許せば“君の名は”も観ようと、10月6日(木)まずは新宿タカノへ足を運んだ。高野にはフルーツ・パーラーとフルーツ・バー(バイキング)がある。前者のフルーツ・パーラーではサンドウィッチやピザなど簡単な食事が出来る。後者のフルーツ・バイキングは3,000円で高級フルーツやケーキが食べ放題のバイキング形式だ、ただし90分間で食べ終えることと時間制限がある。午前11時に到着したのだが、それでも2時間待ちというほどの盛況ぶり。2時間は待てないのでフルーツパーラーでフルーツ・サンドウィッチとコーヒーで昼食をすませる。
高野から新宿ピカデリーへは、道路を渡り紀伊國屋書店の裏に回れば、そこが劇場なので歩いて5分ほどで行けるのでパーラで時間調整。午後1時15分から始まる映画“BFG”をまず観る。ここ新宿ピカデリーは、半月前に来て感動の映画「歌声にのった少年」を観たので、劇場内の様子は分かっている。“BFG”は11階の客席数が少ない劇場で午後1時15分〜3時27分(118分)、アニメーション映画“君の名は”は4階の客席数が多い劇場で午後4時15分〜6時3分(107分)の放映時間であるとあらかじめ調べておいた。このように人気ある映画は客席数の多い劇場を選んであるようだ。
“BFG”とは「Big Friendly Giant」の頭文字を並べた題名でスティーブン・スピルバーグが監督した心優しい巨人(BFG)と孤独な少女の友情と奇想天外な冒険のファンタジー映画であるというので、監督の名声から観る気になった映画である。我々にとってあまり感動や印象にのこるような内容の映画ではなかった。
“BFG”が終わり30分ほど待つと“君の名は”が始まる。この映画は、アニメーションと実写を組み合わせた映像で、確かに画像はきれいだ。しかし、内容については我々にとってあまり理解できないうちに終わってしまった。我々が知る「君の名は」と言えば、1952年にラジオドラマで放送され、映画は佐田啓二(春樹)と岸惠子(真知子)が演じた、すれ違い恋愛映画であると記憶する。今から64年も前のことで、受験勉強に忙しい高校生であったころのドラマで、詳しいことは覚えていない。ただ、昔の「君の名は」はラジオで放送、映画で放映され、有楽町にあった数寄屋橋上で真知子と春樹がすれ違う場面とか、真知子が首から頭にかけてショールを巻いたスタイルは“真知子巻き”といって、大いに流行ったことなど、ごく断片的にしか覚えていない。今回のアニメーション映画「君の名は」のマスコミ広告を見たとき、直ぐに昔の「君の名は」を思い出した。マスコミの広告の絵を見ると今回の“君の名は”アニメーションであることが分かったので、見ないことに決めていた。ところが、マスコミの報道によると人気が上がり観客動員数が異常なほど高くなっているとある。もの珍しさに見てみようと思い“BFG”の後に“君の名は”を観ることにし新宿ピカデリーにやってきた。
1日に2本の映画を観たことはこれまでにない。その2本の映画が我々にとって印象にのこる内容でなく期待外れであった。映画より高野のフルーツ・サンドウィッチの方が美味しかったという印象が残る。【2016年10月6日】
平成28年10月21日(金) 自宅にて記す