都内で1泊し、ノルディックウォーキングで皇居を一周することを以前から考えていた。その日を2010年4月1日、2日と決め、東横イン浜町に予約を入れた。4月1日に行くことにしたのは、このころが桜の見どころと予想したからである。皇居一周の出発点をどこにするかを地下鉄路線図で調べたところ、入間市東藤沢で西武池袋線新木場行きに乗ると乗り換えなしで桜田門に行けることがわかったので、桜田門を出発点と決めた。
朝8時半に自宅を出発し11時半に桜田門に着いた。駅から地上に出るとそこは江戸城の桜田門前で、警視庁の建物も目前に見えた。門前でノルディックウォーキングの準備をしたあと、桜田門をくぐると1本の大きな桜の木が満開で、早速その前で記念撮影(写真1)。そこにはオーストラリアから来たという親子3人づれがいて、その男親にカメラのシャッターを押してもらい、相手のカメラのシャッターも押しやった。
桜田門をくぐると皇居前広場や日比谷公園が近い。我々は門を引き返し、皇居の周りを時計まわりに九段下を目指して歩きだした。というのは、反時計まわりはマラソンをしている人が多いと聞いたからで、彼らの走りを安全のため前方から見られるようにするためである。皇居堀沿いに歩いて行くとゆるい坂道(バス停「三宅坂(最高裁判所前、国立劇場前)」)があり、ここを通るころになると徐々に千鳥ヶ淵方面の桜が遠方に見え隠れし始める。多く人たちは桜見物のため友人らしき人たちとぶらぶらと歩いている。100人もいるかと思われる大きな集団の行列、組み立て自転車に乗って周遊するカップルなど様々な人に行きかう。我々のようにノルディックウォーキングをする人はいない。
やがて国立劇場前を通り、170本の桜が植えられてあるという千鳥ヶ淵公園に入ると丁度昼どきとあって近所で働くサラリーマンと思われるグループが桜の下でお弁当を食べている姿が目立つ。普通のお花見にはスーツ・ネクタイ姿で来ないと思われるので彼らはサラリーマンであろう。この近所には各国の大使館がいくつかあるようなので外国人の姿も結構見受ける。お花見シーズンになると公園でよく見るブルーのシートを敷き桜の木の下で宴会をする集団は、ここでは見られない。それは、この公園での宴会は禁止されているからである。屋台の焼きそば屋をみつけたので、我々もお腹がへったので1人前(500円)と水1本(200円)を高いと思ったが買う。公園内ベンチは全てふさがっていたため、縁石に座りこみ1人分の焼きそばを2人で食べた。
千鳥ヶ淵公園を抜け、しばらく歩くと今度は千鳥ヶ淵緑道という桜並木に入る。ここには桜が330本植えてあるそうで、それらは今が満開、開いた花弁のために周囲は明るくまばゆいばかりである。こうして満開の桜の下をゆっくり歩くのは初めてで心地よい。ここは都内でも有数のお花見の名所である。ここから見える皇居お堀の池や芝の緑がまぶしい。ここには池に浮かぶボートの有料乗り場がある。そのボートを背景にした桜と皇居の眺めはすばらしい(写真2)。眺めがよい所には人は集まる(写真3)。第二次世界大戦で外国で亡くなった兵士の遺骨を埋葬してある千鳥ヶ淵戦没者墓苑にも立ち寄り手を合わせてきた。
今日の天気は曇りとの予報であったが、幸運にも太陽が出てくれすがすがしいお花見日よりとなった。午後2時には浜町のホテルに入るが、チェックインにはまだ早い。荷物を預け、地下鉄で乗り換えなしで行ける新宿3丁目へ出かける。ここへ来た目的は、夕食のお弁当を買うためである。我々がよくやる手は、安いビジネスホテルに泊まり、デパートの地下でお弁当を買い、インスタントみそ汁をコンビニで求めてホテルで夕食とる。こうすると経費と時間の節減ができる。特に1万歩以上も歩いて疲れた日は、夜8時〜9時に寝る者にとって、遅くなる夜の食事がつらいのである。
4月2日、一夜明けた朝8時ごろ、約400本の桜が植えてあるという靖国神社の桜を見に出かけた。前日はよく晴れていたが、この日は雨模様でノルディックウォーキングができそうにもない。雨にあわないうちに神社内の桜を見て帰るつもりで出かけた。朝の神社入り口は写真4のように屋台のシートで見苦しい。これもお花見のシーズンのみと思われるが、もうすこしなんとかならないものかと思う。
雨がぽつぽつと降ってきたので、早々に地下鉄の九段下駅にもぐり、帰路に着く。途中、池袋のデパートに立ち寄りスポーツウエアを求めて帰宅する。帰宅午後2時。 【2010.4.1〜2】 写真1:ノルディックウォーキングの出発地点桜田門前の桜 写真2:千鳥ヶ淵緑道からの眺め 写真3:都鳥ヶ淵公園の賑わい 写真4:靖国神社入り口の見苦しい朝の眺め 2010.4.3
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