まず動く

「動く」と,ものごとが見えてきます。仕事や旅などで動きまわり、そこで経験したことや見聞したことについて述べたいと思っています。ここで、「動く」という意味は身体だけでなく、頭も口もです。  いつまでも元気でありたいと願い、「動き」を実践しています。
 
2010/07/26 3:47:20|思い出
楽しい英語喫茶 English Café!

  外国語教材企画・開発及び販売を事業目的とする「株式会社エスプリライン」という会社が小江戸川越市内にある。この会社がスピードラーニングという英会話教材を販売している。「毎日聞き流すだけである日突然英語が口から飛び出す」というキャッチフレーズがうたい文句の会社である。ゴルフの石川遼がテレビでよく宣伝しているので、ご存じの方がいるかもしれない。
 この会社の英会話教材を購入するといくつかのイベントに参加出来る会員資格が得られる。イベントには「イングリッシュ・カフェ」「イングリッシュ・ブーツ・キャンプ」「テレフォン・パートナー」その他がある。今日(2010.7.25)、このうちのイングリッシュ・カフェに参加したので紹介する。

 English Café は午後2時〜4時まで毎月1回日曜日に開催され、少ないときで30人、多い時で50人の会員が遠くは福島県や神奈川県から集まる。場所は川越本社の6階にある広い会議室のような教室で行われる。日によって異なるが外国人スタッフが3〜5人、片方の親が外国人あるいは外国生活が長い日本人で、日本語より英語の方が上手なスタッフが5〜7人が我々会員の話し相手になってくれる。英会話教室ではないので英語を教わる場ではない。英語圏の外国人・日本人スタッフが我々会員6〜8人のグループ集団の中に必ず1人入って話し相手、もしくは話題提供をしてくれる。その話題とは、自身(スタッフ、会員)の出身地のこと、最近旅行した国内・海外のこと、趣味、家族のことなんでも話題にする。前半1時間で話し合ったグループの席を、後半になると合図のもと全員が入れ替わる。これをビンゴ(bingo)と言っていた。

 今日私のグループで話題になったことは、グループ内の女性の1人が先月個人旅行でバンクーバーへ行って来たという。独身中国系カナダ人スタッフのマッチ(ニックネーム)の両親はバンクーバー郊外に住んでいるということで、カナダの話題で盛り上がった。バンクーバーは良い所だということがこの会員とマッチの説明でわかった。誰かが、ところで何日滞在し、航空運賃を除きいくらかかったかと質問があった。1週間の滞在で生活費は皆さんいくらかかったかと思いますかと逆に質問され、30万円、25万円などと推定金額の応えが出た。しかし、この30万円とか25万円というお金を英語で言おうとすると、簡単には出てこない。何回か試み、スタッフの助けを借りて、”Three hundred thousand yen“、” Twenty five hundred thousand yen”というところに落ち着いた。実際にかかった費用は「Twenty two hundred thousand yen」ということがわかった。
[もっと大きな数79,938,880の英語を何というかをネットでしらべたら、“Seventy nine million, nine hundred and thirty eight thousand, eight hundred and eighty.”とあった。参考までに]

 もうひとつ印象に残った話題がある。それは、グループのある女性は20歳の娘さんがいるという。独身のマッチが「そのお嬢さんは2年後に結婚する可能性があるか」と質問する。グループの一人が、この質問したマッチに向かってあなたはいくつかと聞くと23歳という。それでは、2年後には22歳になるそのお嬢さと25歳になるマッチを結婚させようという話になった。そして、マッチの結婚式にはこの場にいるグループ全員を招待しなさいということになった。この話題がきっかけで「お見合い結婚」は英語で何と言うかと聞くと“arranged marriage”という、また、ついでに「恋愛結婚」はと聞くと“love marriage”いうことがわかった。
 その他には、スイス旅行した会員から7月23日に発生したスイスの氷河鉄道転覆事故も話題になった。

  こうした、とりとめのない会話を英語で楽しく話し合うのがEnglish Caféであり、参加するたびに何かを得て帰る。ただし、日本語は厳禁であるので、2時間を長いと感じる人もいるかもしれない。参考までに、会費は1000円である。【2010.7.25】

写真1:川越駅近くのかわいい銅像。銅像の後は東武鉄道の線路、その線路沿いにエスプリラインがある。
写真2:賑やかな川越の繁華街の出口。この近くにエスプリラインがある。
写真3:毎回お世話になる親切なKazuさん(日本語をしゃべらない日本人)と誰からも好かれるマッチ
写真4:参加会員とスタッフ
2010.7.24記







2010/07/23 17:21:28|研究・教育の思い出
なつかしい昔の研究仲間に会えた!

 今から20年ほど前の1989年ごろ、放送大学のテレビ放送で「計測と制御」、「基礎電子工学」という科目を担当していた。今では工学系の科目はほとんど見当たらないが当時の放送大学では産業と技術コースがあって上記科目の講義があった。この大学にも卒業研究があって、理系番組を担当していた関係上卒業研究のテーマは実験的研究であった。その中で、「刃物の切れ味に関する研究」という面白い研究テーマがあった。幕張の放送大学本部の真正面に千葉県立衛生短期大学がある。この大学のM先生から歯の歯石除去に使うスケーラーの切れ味の共同研究の依頼があった。スケーラーは使っているうちに歯石が取り難くなる、つまり切れなくなるというので、そのスケーラーの歯の切れ味の研究である。

 刃物が切れるとか切れないという評価は、歯に見立てたプラスチックスを刃物で削るとか、鉛筆の芯を削るというような実験的研究である。刃物で物を削るときの引っかかり力を測定できれば、その力で切れ味が評価できないかということでその装置を製作した。卒業研究としてこの装置を考案・試作したのが放送大学第2回生のOさんである。Oさんは中小企業の社長さんで英語が堪能の極めてまじめな方である。装置製作と実験を行い卒業研究論文としてまとめ第2回卒業生として放送大学を去った。

 その後、私は放送大学から理系の私立大学へ移り、15年勤務した。定年退職し5年が経ったから、もうあれから20年以上が過ぎた。この間、M先生、Oさんとは数回お会いしたことがある。暫らくぶりでOさんよりお手紙をいただき、刃物の切れ味の研究をいまだに続け、千葉県立衛生短期大学から千葉県立保健医療大学へと変身した大学でM先生と共同研究を続けていると書かれ、装置に問題が生じたので相談したいという連絡を受けた。

 7月21日に千葉県幕張駅近くの大学に出向き、懐かしいM先生の研究室にお邪魔した。昔の実験装置に対面し、問題となっている力測定用のセンサ部を見せていただき、無事にその問題箇所を解決した。
 装置トラブルよりもお2人に会いたかった。久しぶりにお会いし千葉駅前デパートのレストランで夕食をともにした。20年前の私は50代、M先生とOさんは40代、一緒に研究した仲間であるので本当になつかしく、話しが絶えることがなく楽しいひと時を過ごした。当時の放送大学の卒業率は8%、つまり4年間で卒業できる学生は100人中わずかの8人であった。第1回卒業式には皇太子殿下、文部大臣、郵政大臣が出席され、それにNHK管弦楽団員による演奏もあるというすばらしい卒業式であった。その大学の卒業生がOさんである。
 M先生とOさんに、また、いつお会いできるか不明だが、実験装置に問題が生じることを願っている!【2010.7.21】
写真1:20年前と変わらない放送大学本部
写真2:研究者は今も20年前も変わらない?
写真3:千葉駅前に変なKOUBANがありました
写真4:千葉からの帰路、総武線錦糸町駅近くで建設中の東京スカイタワーが見えた
2010.7.23







2010/07/13 21:45:12|研究・教育の思い出
N.T.君の結婚式を兼ねた謝恩会!

 N.T.君、結婚式に招待頂きありがとう。披露宴では写真1のように華々しく2人で現れ度肝を抜かされた。また、宴席には2人して“Happy Wedding”の文字テープを持参し、その上プレゼントしたけん玉も目立つように手に持ってくれ一緒に写真に撮ってくれた(写真2)。
結婚式に招待されたTDU関係の皆さんは、2005年3月修了の大学院生と卒業研究に取り組みその2年前の2003年3月に卒業した皆さんである(写真3)。皆さんはO.K.研究室の店じまい最後の人達である。研究室を閉じて以来もう5年が経過した。研究室の主は後期高齢者手帳を持つようになった。しかし、この年齢になった今でも教壇に立て、講演を依頼されるのは皆さんのお陰であると感謝している。それは、以下に示すように当時あまり世間ではやられていない看護研究を実験的に行っていたお陰である。看護の人達は文科系に近い人たちが多いが、我々は速度、加速度、力、圧力、変位などを測る技術を持つ工学系の人間である。そのため、O.K.研究室は看護師の腰痛発症の原因を力学的に研究することから端を発し、看護大学の先生方と共同研究をするようになった。看護で問題になっているいろいろな点を人間工学的研究テーマとして幅広く取り上げ、以下に掲げるテーマを修士論文の研究、学部の卒業研究論文の研究として取り組んできたからである。

N.T.:ユーザを中心とした情報抽出に基づく福祉機器設計システム開発(修士論文)
S.D.:ストレッチャー移送に関する研究(修士論文)
S.T.:注射器操作の技術上達に関する研究(修士論文)
N.K.:立ち上がり動作に関する研究(修士論文)
N.S.:乗用車の駐車動作に関する研究(修士論文)

M.H.:ベッド上の患者移動時の摩擦力に関する研究
A.K.:沐浴時の新生児モデルを支える手の研究
S.Y.:ギャッチベッドの研究
S.T.:病院車椅子のずれと摩擦力の測定
A.K.:介助補助具の有効性(滑りボード)
U.T.:臥床者自力による臀部持ち上げ
I.K.:モンキーポールの使用効果に関する研究

N.T.君の結婚式に招待されたが、N.T.君には申しわけないが、謝恩会のような気分で卒業生の皆さんに会えて非常にうれしくもあり楽しいひと時を過ごすことができた。
改めてN.T.君、結婚おめでとう。心から結婚を祝福いたします。【2010.7.6】
写真1:華やかなステップで現れた新郎・新婦
写真2:“Happy Wedding”の文字テープで囲まれた新郎・新婦と友人
写真3:謝恩会もどきの集合写真
写真4:円卓でゼミ?
2010.7.13記







2010/07/13 21:36:46|思い出
N.T.君 感動の結婚式!

 平成18年(2006年)3月にTDUを定年退職して以来5年が経過した。研究生活から別れを告げたが、教育活動は相変わらず行い日々忙しい毎日を送っている。この間、狭心症手術2回、白内障手術両眼と日増しにどこかに欠陥が見つかりその都度修理し回復し今に至っている。

 送り出した卒業生も今では立派な社会人となり、仕事に忙しい毎日を送っているようでなによりのことと喜んでいる。年賀状のやりとり程度で、普段はすっかりご無沙汰しているが、ときたま、突然結婚式と披露宴の案内状が届くことがある。まだ、正規ではないが仕事の依頼があるので、結婚式に招待された場合、都合がつく限り出席している。趣味でけん玉をやるので、結婚式に出席する場合は必ず紅白のけん玉を新郎新婦にプレゼントする。時間が許す場合は、自身が演示すると同時に新郎にも披露宴で一緒にやってもらう。

2010年7月6日に福岡県出身のN.T.君と新潟県M.Kさんの結婚式と披露宴に招待された。南と北の出身者の結婚式とあって東京都内のホテルで盛大に行われた。「ユーザを中心とした情報抽出に基づく福祉機器設計システム開発」という難しい研究題名で工学修士を取得した新郎は極めて明るい性格なため友人も多い。大学学部時代と大学院時代の友人が大勢出席し結婚を祝った。
 結婚式はホテル内の教会で厳かに行われた後、新郎・新婦が式場外へでると大勢の参加者からフラワーシャワー(写真1)を浴び披露宴会場に移動した。移動の直前、足を止め教会を背景にツーショットの写真撮影をするが、突然現れた老人の影でNGとなる(写真2)。その影が消えたところでもう一枚撮る(写真3)。
N.T.君の結婚式には、いくつかの特徴的なことがあり参考になった。それは写真4のような肖像画に出迎えられたこと、また、衣装合わせ時に撮影したと思われる結婚衣装を身につけた2人の写真もあらかじめ飾ってあったことである。さらに受付には「ラブスポ」という新聞(号外)が全員に配布され、そこには2人のなりそめ、2年間の交際物語、両親への感謝の言葉、勤務先でお世話になった方々への感謝の言葉、2人の遠距離恋愛物語、新郎・新婦の理想の家庭像、新居のお知らせなど表裏紙面いっぱいに写真と解説が書かれてある。個人情報が騒がれているさなか、かなり詳しく新郎・新婦の内輪ごとが書かれてあるので2人の性格がこの号外で興味深く読み取れた。
 披露宴会場に入ると座る席に名札が置いてある。その名札の裏に以下のことが書かれてあった。
「O.K.先生 本日はお忙しい中ありがとうございます。先生には本当にお世話になりました。先生の生き方がすごく好きで自分も先生みたいな生き方をしていくため日々精進です。本日は楽しんでいってください」と。

宴もさ中、新婦友人の挨拶が終わるころ、その友人の誘導で新郎が新婦に向かって皆の前で「愛を誓う」場面があった。その誓いの言葉が真に迫り新郎は泣き出すという事態が起こった。その光景を見ていた参加者一同も、彼の誠実さとこの場面に至るまでの苦労を上述の号外で知っていたので、感動を与えてくれた。これまでにない、素晴らしい結婚式であった。【2010.7.6】
2010.7.13記

写真1:大勢の参加者よりフラワーシャワーを浴びる新郎新婦
写真2:教会前のツーショットに突然現れた老人の影
写真3:何事もなく結婚式を終えた新郎新婦の喜び
写真4:会場受付に飾られた本人より美男美女に描かれた2人の肖像画







2010/07/10 17:58:31|思い出
狭心症の手術、無事終了!
写真1 ステントを入れる前                 写真2 ステントを入れた後

6月23日に「また、狭心症になりました」を投稿しましたが、その手術が予定通り7月6日に終わりました。その様子をお伝えします。
 手術を受けた病院は所沢ハートセンターです。この病院は循環器が専門で院長の桜田真己先生は、関東で5本の指に入るほどの実力を誇る先生です。
最初に受けた時の狭心症の手術(平成18年7月14日)は非常に不安でした。そのときは夜中に胸が痛み救急車で搬送されて痛かったので手術したのです。ところが今回は、痛くはないのですが狭窄(きょうさく)箇所が3年経過後の精密検査で見つかりましたので、前回同様にカテーテルで狭窄箇所にステントを埋め込むという手術を行いました。2回目ですので手術の手順がわかっているので、気軽といっては何ですが安心して手術を受けることができました。ただ、痛くないのに手術するという気持ちはなんとも言えない変な気持がします。

午前8時30分に受付を始め、病棟へ移り、パンツ一枚で寝巻に着替えました。その後、入院診療計画書、室料支払に関する契約書、医療行為(検査・投薬・処置・手術など)名称/内容カテーテル検査及び治療の説明・同意書など、諸入院・手術手続き承諾書にサイン。そして心電図、胸部X線写真、心臓超音波検査を受け、その後、採血、点滴ルート確認後、長時間にわたる点滴(ソリスターT3号、500ml)を打ち始めます。この点滴は、手術中の心臓周辺の血管がよく見えるようにする造影剤を使いますので、それによる腎障害・アレルギーを守るためと聞いています。昼食前にこの点滴が始まり、昼食のオニギリ2個を食べ、午後1時に看護師の誘導で手術室へ移動。手術台に横たわり右手首に麻酔、消毒液を塗りカテーテル挿入。患者である私自身も心臓の血管、手術中の様子、冠動脈にカテーテルが移動して行く様子とその周辺の血管がよく見えます。右手は麻酔で麻痺しているが、そのほかの身体部位は健常なので、目をキョロつかせ6台ある手術用モニターを見ることができます。そのうちの2台から冠状動脈が映し出され、カテーテル挿入後には狭窄していた血管が広がり、血流が良くなる様子が克明にわかりました。手術室には主治医ほか医師、医用工学士、看護師の皆さん6〜7名がチームプレーで活躍されていました。主治医から、“右手首からカテーテル挿入”、“造影剤を入れる”、“ステントを膨らますのでちょっと苦しくなる”など随時情報を発していただけ、その都度、“痛くない”とか“苦しくない”と返事をしました。医師側からすれば、私から返事がなければどこかがおかしいと判断されるでしょう。こうしたところでも医師と患者の情報交換(フィードバック)の必要性とそうすることの重要性が理解できます。
写真1はカテーテル挿入前、写真2は挿入後の血管を示し、その血管が太くなっている様子がわかります。

手術そのものは30〜40分ぐらいでしたが、この手術に至るまでバイタルサイン(血圧、体温、心拍数など)の測定、心電図、超音波診断、レントゲン精密検査、点滴などが長く感じられました。こうして、今年3月に冠動脈に狭窄が見つかり、その3ヵ月後の7月6日に無事手術を終え、翌日には退院できました。手術の翌日にはシャワーOK、さらにその翌日にはお風呂OKとの許可が下りました。ただし、手首からカテーテルを入れたので、その入り口の傷口が開くことを避けるために手首に力を入れることは厳禁であると申し渡されました。

今回手術を行うことを怠り狭窄を放置していたら、ある日突然胸が痛み心筋梗塞にいたる可能性があります。こうして早期発見と手術の決心をしたお陰で、これからしばらく健康でいられ仕事に旅行にと残された人生をエンジョイできます。4年前同様に狭心症の手術をして頂いた主治医の桜田真己先生にここに深く感謝いたします。【2010.7.6】
2010.7.10記