まず動く

「動く」と,ものごとが見えてきます。仕事や旅などで動きまわり、そこで経験したことや見聞したことについて述べたいと思っています。ここで、「動く」という意味は身体だけでなく、頭も口もです。  いつまでも元気でありたいと願い、「動き」を実践しています。
 
2010/11/14 22:01:31|思い出
太極拳祭りに参加

 11月13日(土)、今日は第3回所沢太極拳祭りだ。入間市の小さな川沿いに住んでいるがその川の対岸は所沢市である。この川から徒歩10分のところに小さな和ヶ原公園がある。この公園で毎朝6時半より和ヶ原公園ラジオ体操会と称し、ラジオ体操、ストレッチ、太極拳と三本立ての健康増進のためのエキササイズが熱心に行われている。この公園に自宅から行くのには前述のように徒歩10分かかる。この10分を考慮しさらに10分早めた6時10分過ぎに我が家を出て、20分間ノルディックウォーキングをしながら公園に向かう。帰りの10分を入れると、ほぼ毎朝30分間はノルディックウォーキングを行っている。

 3つのエキササイズの中の太極拳場面には指導の先生がいる。しかし、参加者自身の健康に重点を置いているためか、上手になろうと思っている人はあまりいないようだ。先生の振る舞いを真似ている程度の練習だから、何年も練習している割にはあまり上手くならない。しかし、緩やかな音楽にのってわずか10分という毎日行う太極拳であるが、長年行っていると皆さんとなんとなく歩調がとれるようになり、楽しくもなるから不思議だ。第3回の所沢太極拳祭りが11月13日(土)に所沢体育館で行われるというので、ラジオ体操会に参加していて、太極拳も行っている人に太極拳祭り参加要請があった。

 私は健康のために参加しているので太極拳祭りに参加する意志はなかった。しかし、公園で太極拳のお世話や指導していただいている先生の立場もあり、参加することに意義があるというので、下手だが参加した。

 所沢体育館は、所沢航空管制塔や航空発祥記念館が近くにあり、その周辺は写真1のように閑静である。体育館に近づくにつれ(写真2)、緊張は高まる。なにしろ、普段自己流で手足を動かしている程度なので、上手く振る舞えるか心配だ。それに衣装がない。聞くところによると、普段着で背中に「和」という一文字が書かれたシャツ(これは以前、配布され持っている)を着ればよいということであった。会場に入ると、写真3のようにカラフルな太極拳専用の衣装を身につけて参加するグループもあって圧倒される。

 和ヶ原公園ラジオ体操会の仲間のところに集まると、皆さんそれぞれの服装なので安心。あとは、時間がきたら、グループの中央に位置するようにお願いしてあるので、太極拳が始まれば、その周囲の皆さんの振る舞いを真似するだけだと居直る。写真4のように中央先頭が指導の先生、中央の丸印の中が私、周囲には上手な方々がいるので、その姿・形を真似ればよい。といっても、徐々に片足立ちが困難になってきているので、片足にある重心を他方の片足にゆっくり移すこと、片足で立って両手を上げる姿勢など身体を安定させてゆっくり身体重心を移動させることは結構難しい。しかし、スローテンポの音楽にのって、ゆっくり身体を動かす太極拳は、健康づくりに良く難しいからこそ今日のような太極拳祭りや大会が開催されるのであろう。【2010.11.13】
写真1:所沢体育館へ向かう閑静な道
写真2:体育館目前のところで心臓パクパク
写真3:太極拳上級者に圧倒される
写真4:和ヶ原公園ラジオ体操会の演技(床面の中央丸印内に注目)

2010.11.14 記







2010/11/05 16:11:42|思い出
やってます ”ノルディックウォーキング”!

 2010.10.31(日) 小雨が降ったり止んだりの肌寒い日曜日。ササキクリニック院長の佐々木巌先生主催の城北ノルディックウォーキングクラブに参加した。内科医の佐々木先生は私の主治医で温厚でやさしい先生である。糖尿病の一歩手前であるということで、毎月一回健診でお世話になっている。もしこの月一の健診がなかったら、ノルディックウォーキングに出あえず、確実に糖尿病になっていたであろう。酒・タバコをやらないが、大食い早食いで家内に文句をいわれるとほどほどのブレーキをかけている。しかし、先生から言われると真に迫り聞かないとまずいと思い実行に移している。

 佐々木巌先生はスポーツマンで患者の診察のかたわら「フィットネスのためのノルディックウォ−キング ― 生活習慣病、メタボリックシンドロ−ムに最適な運動処方−、大学教育出版」とゆう本を書かれている。ただ歩くよりポールをもってノルディックウォーキングをすることにより、20%の運動量が増え、体重コントロールができることを強調されている。その上メタボリックで肥満、高血圧、血糖異常によいともいわれている。そのノルディックウォーキングが先生指導のもとで都立城北中央公園(東武東上線上板橋駅下車徒歩10分)において毎月行われているので、積極的に参加している。

 午前9時現地公園に集合し、佐々木先生指導の歩く前の準備運動。小雨が降ったり止んだりであったが、その後、山田コーチを先頭に園内を歩くこと約2時間。天気なら紅葉もはじまり快適な時を過ごせたと思うが、天候が悪くやや急ぎ足で歩く。寒いと思って着てきた外套を厚くなったので途中で脱ぐ。やや濡れたが気持ちよく歩くことができた。午前11時に歩き終え、山田コーチ指導によるノルディックウォーキング終了後の身体ほぐし運動(クールダウン)で今日のノルディックウォーキングは終了。

 その後、11時半に茗荷谷駅前のイタリアンレストランに移り、一緒に歩いた仲間と美味しい昼食。この昼食会もノルディックウォーキングのコースに入っているのでうれしい。ノルディックウォーキングもさることこちらこの食事会も大変楽しみにしている。今回の食事会には、小学校3年生の会員のお嬢さんが参加した。このお嬢さんはアメリカに長くいて、日本語より英語の方が話しやすいということを聞いた。この子が私の前に座ったので趣味の英会話も楽しむことができた。
 今日は、ノルディックウォーキング、美味しい食事、英会話と充実した一日を過ごすことができた。佐々木巌先生、有り難うございました。【210.10.31】

写真1:佐々木巌先生とノルディックウォーキング
写真2:山田コーチの後について歩く
写真3:ノルディックウォーキング終了後の身体ほぐし(クールダウン)
写真4:やや疲れ気味の眞喜子。しかし昼食会で元気回復、心配なし

2010.11.5 記







2010/11/05 6:24:58|思い出
人・人・人・人・人・人・人・人・人・人

 40年以上前であろうか、ホーカー・シドレーハリアーという垂直離着陸機が入間基地にやってきた。当時、航空宇宙技術研究所に籍を置き、ロケットの基礎研究や開発されたYS―11の疲労試験を行っていた。プロペラがなくジェットエンジンで上空へ垂直に飛び立つ戦闘機に非常に興味を抱き、ひと目見たいと思っていた。それが実現、入間基地で公開されたので見に来た。ジェット戦闘機が滑走しなくて、止まったまま垂直に上昇し、静止した状態で我々観衆に向け空中でお辞儀をするように機体の頭部を下げた。つぎに頭を上げたかと思うとそのままエンジン音を響かせ上空へ一気に登って行ったすばらしい光景を鮮明に覚えている。しかし、機体から発するエンジン音はものすごく、住宅が近い基地では絶対に使用できないと思った。

 入間市へ移り住んだ理由は、郊外で環境が良く、乗り物が好きで毎年来ていた航空ショーを自宅に居ながら見られるとの想いもあった。3人の子供が小学生のころ、彼らを連れて航空ショーを見に入間基地へよく出かけた。彼らが自立してから30数年がたち、航空ショーへは出かけなくなった。毎年、11月3日の昼過ぎジェット音が響くと家の外へ飛び出し空を見あげる。星、ハート、大円など大空に繰り広げられる動く白煙の花を自宅から見ている。

 数日前、航空宇宙関係の仕事をしていた時代に集めた航空宇宙関連の図書数十冊を所沢の航空発祥記念館へ寄贈したばかりのこともあって、今年の航空ショーに予定がなければ出かけるつもりであった。幸い11月3日は予定もなく、天気予報によると快晴、ブルーインパルスが飛ぶ13:30分を目安に早めの11時に家を出た。

 無風の晴天に恵まれたせいか、池袋方面からやってくる下り電車は超満員。通勤時間帯の上り電車のような混みようだ。西武池袋線狭山ヶ丘駅から入間基地がある稲荷山公園駅まで2駅だ。この駅でほとんど全員が下車、ということは全員が航空ショーへ行く。臨時改札口を設けたようだが、ホームに下りた乗客の数が多く一向に減らない。のろのろと改札口へ向け動く。改札口を出て入間基地正門入り口に向かうが、ここでも大混雑で門までの道路も人・人・人でいっぱいだ。

 基地内にやっと入れたかと思えば、そこではテロ防止のためか空港でよく検査される手持ちの金属探知機で身体周辺をなぞり、持ち物検査を行っているので、ここでも人がつまり動けない。この検査を受けるとやっと広い基地内に入れた。地上に展示されている航空機を見たいと滑走路に向かうが、すでに滑走路周辺は、ブルーインパルス飛行を待つ観客で陣取りされている。そのため、展示駐機中の航空機に近づけず、群衆の肩や頭で航空機の姿も見えない。あきらめ、ブルーインパルスが飛行する午後1時半を、群衆の後方で立ちながら待つ。待つ位置は路上で、その両側には格納庫と思われる大きな建物がある。真上の上空はよく見えるが、左右前方はその建物の影響があり低空で飛来する飛行機は見えない。建物の間をすり抜けるように低空飛行するブルーバックスの姿が一瞬見えるだけと判断。この一瞬でも、眼前を猛スピードで通過する航空機を見ただけも身震いがするほど感動。訪れた子供たちがこの一瞬かもしれないが、実物の飛行機が目の前を飛ぶ様子を見たということは、幼い心に感動を与え、科学にあこがれる源を植え付けることになるだろう。私の子供のころの強烈な思いでは蒸気機関車である。眼前を大音響の汽笛を鳴らし蒸気を吐き進む雄姿を見たことで科学技術にあこがれ、技術の仕事についた。

 わずか30分のブルーインパルスショーであったが、それ自体は感動し来てよかったと思う。降り立った機体を見たくてても写真4のように垂直尾翼だけ。超満員の電車、ホーム、自由に歩けない道路、超満員の基地内のことを思うともう来たくない。往きは目玉のイベントのブルーインパルスショーが始まる時間まで、人は徐々に会場に集まる。しかし、ブルーインパルスショーが終わった後の帰りは、人は一気に駅に向うので想像を絶する。基地内の通路、基地外の公道、電車はものすごい人が集中。基地から稲荷山公園駅まで人・人・人・人で自分の意志で思うように動けない。歩いて帰ろうかと思うが群衆の中から出ることができない。それもそのはず、臨時電車はでてはいるが、それは間欠的でひと電車が発車するたびにわずかな前進があるのみだからだ。電車に乗れるまで、1時間ぐらい動けず立って待っていたであろう。乗ったら今度は身動きできない超満員。わずか2駅の乗車であったがもみくちゃだ。すっかり疲れた一日であった。【2010.11.3】

写真1:ブルーインパルスの雄飛を見たかったのだが(基地内の展示写真より)
写真2:稲荷山公園駅のホーム人・人・人・人・人
写真3:入間基地入り口での所持物検査人・人・人・人・人
写真4:演技を終え滑走路に戻った機体が見えた人・人・人・人・人

2010.11.5 記







2010/10/31 20:04:28|思い出
ロングステイクラブ(LSC)北関東サロン会と鉄道博物館見学

 ロングステイクラブ、略してLSCクラブという海外旅行を主とし、国内旅行や同好会など旅や趣味を楽しむクラブがある。これは昔若く忙しく、今、定年退職し比較的暇が多い方々の集まりである。インターネットやメールを使い海外情報の交換を行ったり、お誘い旅行といって誰かが旅の計画を立て会員に呼び掛けしたりし、複数人で旅を楽しんでいる。年数回の情報交換を行う例会があり、集まった会員同士が直接情報交換をし、交流・親交を深めている。このクラブは日本全国に会員がいて、関西支部、東京支部、北関東、千葉などの支部がある。北関東は埼玉県在住の方々が主になり、北関東サロン会と称した支部会がある。その秋の例会が2010.10.28(木)大宮のソニックシティで開催された。

 当日は台風も接近し小雨が降っていた関係で、参加者は18名とやや少ない。サロン会は講演会として@ヨーロッパ鉄道の旅、Aシベリア鉄道体験 の二つの鉄道を使った海外旅行の話しがあった。@の講演は私が担当した。会場費はLSCクラブが支払うが、コンピューター、液晶プロジェクターは持参し経費削減を図っている。もちろん、参加費は無料である。インターネットで参加を呼びかけたが、ウイークディということもあって参加者は少ない。

 @の講演は9月下旬にヨーロッパから帰国したばかりのホットなニュ―スである。時間制限がありあまり詳しい話は出来なかった。まだ、一般的でない列車による個人旅行はめずらしく乗車券の求め方、ホテル予約のし方、観光のやりかたなどを説明した。なかでも、団体旅行では出来ないかと思うロンドン市内自転車ツアーの魅力を説明し、当事者にとっては非常によい思い出となったことを話した。日本人にあまり知られていない観光地、フランスのロスコフの美しい街を紹介し、ここからイギリスのプリマスまでフェリーで渡り、スコットランドのアバディーンまで列車の旅を楽しんだことを紹介した。

 Aのシベリア鉄道経験の話しも珍しく、今秋訪れたシベリア鉄道の体験が披露された。シベリア鉄道全線約9,200kmのうち、風光明媚なハイライトコース、イルクーツクからウラジオストックまでの約4,100km を体験乗車した話が紹介された。中でも停車中のトイレは使用禁止、早い紅葉、透明度が世界一の湖、お金持ちの別荘、庶民の別荘など珍しいところ、美しい景色の紹介があり時間の経つのを忘れるほどの興味ある講演であった。

 講演会終了後は、簡単な質疑応答、そして大宮の鉄道博物館へ移動し、館内を3時間ほど見学した。ここには、懐かしい蒸気機関車、電気機関車、初期の新幹線などの実物、列車シミュレータ、動く模型鉄道ジオラマなどが展示されてあり、鉄道フアンでなくても楽しめるところであった。また、開館三周年特別企画展「御料車-知られざる美術品」も開催中で、「走る宮殿」とも形容される御料車は見事であった。

 さらに、この会には夜の部もある。これは懇親会で「さくら水産」という居酒屋?で、アルコールを飲みながら支部会の反省やら旅の情報交換と親交を深める楽しいひと時であった。こうして外は雨であったが、楽しい一日を過ごすことができた。【2010.10.28】

写真1:スペイン、フランス、イギリス列車の旅路線図
写真2:ロスコフへ到着した1輌編成列車とロスコフ駅ホーム
写真3:シベリア鉄道路線図
写真4:シベリア鉄道の寝台車

2010.10.31 記







2010/10/23 10:29:05|小さな旅の思い出
秋の和ヶ原公園体操会バスハイク

 “春”は上田城、別所温泉、横川の釜めしを楽しむバスハイクであった。“秋”の和ヶ原公園体操会バスハイク(2010年10月21日(木))は、山梨県の西沢渓谷を散策し、赤松の湯ぷくぷくで温泉につかる日帰りバスハイクである。

 出発する前日の天気予報によると、翌日は終日雨とのこと。その当日、雨のバスハイクだとあきらめ雨戸を開けず集合時間の6時45分を家の中で待機していた。6時半、外へ出ると雨は降りそうで降っていない。出かける支度をして公園に着いたらすでにラジオ体操は始まっていた。雨が降っているものと早とちりしたため、体操に間に合わない。最近は、体操がやれる日に出来ないと損した気分になる。今では毎日の生活の中で体操することが習慣となり、その時間が貴重な存在になっている。

 バスハイクは年2回だが、毎日のラジオ体操と同じように、これに参加しないと損したという気分になるから不思議だ。これに参加するのも習慣になったようだ。

 笛吹川上流の流れが作り上げた西沢渓谷は、山梨、長野、埼玉3県が境を接する場所にあり、秩父多摩甲斐国立公園に指定されている。バスで所沢の和ヶ原公園からここまで約1時間半でこられる。西沢渓谷は、渓谷に一歩足を踏み入れると、やがて滝や瀞、奇岩などの素晴らしい見どころが次から次へと目前に現れるというところである。出発したときは、降っていなかった雨が途中で小雨になり、西沢渓谷入口に着いても降っているので傘をさし西沢渓谷を歩く。やや色づいた木々の間をぬい、渓谷に沿い歩くのは、風情があり大変気持ちが良い。足(歩く)を使い、口(おしゃべり)を使い男女合わせて24名がシニアハイクを楽しんでいる。渓谷を一周すると4〜5時間、途中で引き返すと2時間、我々は小雨ということもあり2時間コースだ。

 歩き疲れたころ、バスで笛吹川フルーツ公園の一角にあるフルーツパーク赤松の湯ぷくぷくに移動。ここは、富士屋ホテルの上の高台に立つ眺望が自慢の温泉施設である。ほうとうの昼食そして温泉につかる。ここの大浴場は眺望も存分に楽しめ大きく窓を取った石造りの浴槽で、その外にはここにも大きな露天風呂がある。素晴らしい眺望であるといわれているが、あいにく今日はこの天気で残念なことに外はなにも見えない。

 歩き疲れ、温泉でその疲れをとり、お腹を満たした後、帰路についた。途中、山梨名物のブドウ園に立ち寄りぶどうを少々求め、バスの中でカラオケ合唱をしているうちに予定通り午後6時和ヶ原公園前に着いた。【2010.10.21】

2010.10.23 記