| ロングステイクラブ、略してLSCクラブという海外旅行を主とし、国内旅行や同好会など旅や趣味を楽しむクラブがある。これは昔若く忙しく、今、定年退職し比較的暇が多い方々の集まりである。インターネットやメールを使い海外情報の交換を行ったり、お誘い旅行といって誰かが旅の計画を立て会員に呼び掛けしたりし、複数人で旅を楽しんでいる。年数回の情報交換を行う例会があり、集まった会員同士が直接情報交換をし、交流・親交を深めている。このクラブは日本全国に会員がいて、関西支部、東京支部、北関東、千葉などの支部がある。北関東は埼玉県在住の方々が主になり、北関東サロン会と称した支部会がある。その秋の例会が2010.10.28(木)大宮のソニックシティで開催された。
当日は台風も接近し小雨が降っていた関係で、参加者は18名とやや少ない。サロン会は講演会として@ヨーロッパ鉄道の旅、Aシベリア鉄道体験 の二つの鉄道を使った海外旅行の話しがあった。@の講演は私が担当した。会場費はLSCクラブが支払うが、コンピューター、液晶プロジェクターは持参し経費削減を図っている。もちろん、参加費は無料である。インターネットで参加を呼びかけたが、ウイークディということもあって参加者は少ない。
@の講演は9月下旬にヨーロッパから帰国したばかりのホットなニュ―スである。時間制限がありあまり詳しい話は出来なかった。まだ、一般的でない列車による個人旅行はめずらしく乗車券の求め方、ホテル予約のし方、観光のやりかたなどを説明した。なかでも、団体旅行では出来ないかと思うロンドン市内自転車ツアーの魅力を説明し、当事者にとっては非常によい思い出となったことを話した。日本人にあまり知られていない観光地、フランスのロスコフの美しい街を紹介し、ここからイギリスのプリマスまでフェリーで渡り、スコットランドのアバディーンまで列車の旅を楽しんだことを紹介した。
Aのシベリア鉄道経験の話しも珍しく、今秋訪れたシベリア鉄道の体験が披露された。シベリア鉄道全線約9,200kmのうち、風光明媚なハイライトコース、イルクーツクからウラジオストックまでの約4,100km を体験乗車した話が紹介された。中でも停車中のトイレは使用禁止、早い紅葉、透明度が世界一の湖、お金持ちの別荘、庶民の別荘など珍しいところ、美しい景色の紹介があり時間の経つのを忘れるほどの興味ある講演であった。
講演会終了後は、簡単な質疑応答、そして大宮の鉄道博物館へ移動し、館内を3時間ほど見学した。ここには、懐かしい蒸気機関車、電気機関車、初期の新幹線などの実物、列車シミュレータ、動く模型鉄道ジオラマなどが展示されてあり、鉄道フアンでなくても楽しめるところであった。また、開館三周年特別企画展「御料車-知られざる美術品」も開催中で、「走る宮殿」とも形容される御料車は見事であった。
さらに、この会には夜の部もある。これは懇親会で「さくら水産」という居酒屋?で、アルコールを飲みながら支部会の反省やら旅の情報交換と親交を深める楽しいひと時であった。こうして外は雨であったが、楽しい一日を過ごすことができた。【2010.10.28】
写真1:スペイン、フランス、イギリス列車の旅路線図 写真2:ロスコフへ到着した1輌編成列車とロスコフ駅ホーム 写真3:シベリア鉄道路線図 写真4:シベリア鉄道の寝台車
2010.10.31 記
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