| 2010年12月22日に蓄熱暖房器の設置工事を行い2ヶ月が過ぎた。設置工事といっても、大掛かりではない。蓄熱暖房器の電源電圧が200ボルトであるため、それを使用するための工事と、何しろ蓄熱用レンガが30個も入った重い蓄熱暖房器(全体重さ約200[kgf])であるから、それを設置する箇所の補強工事が必要となる。
蓄熱暖房器は、夜11時から朝7時までの深夜電力を使用し、夜中に前述した蓄熱レンガに熱を貯める。写真1は蓄熱・放熱の原理と構造を示す蓄熱暖房器内部の様子を示す。写真2はレンガを入れる前の200ボルトのヒーターを示す。写真3は、レンガを積み上げている様子である。写真4はレンガ30個を入れ終えた内部の様子、写真5は電気蓄熱暖房器外観を示す。
設置した蓄熱暖房器の型式、仕様などは以下の通りである。電気蓄熱暖房器ユニデール(8時間蓄熱型)、型番:VUEi50J、定額電圧:単相AC200V、定額消費電力:5KW(蓄熱)、28W(ファン・制御回路)、ヒーター本数:3本、蓄熱レンガ:30個、最大蓄熱量:40KWh(34,400Kcal)、全重量:215Kg、外形寸法:1076×672×250mm
蓄熱暖房器の蓄熱は朝7時に止まり、写真1に示したような強制放熱に入る。装置内には小型ファンが設置されているので、そのファンを回しておけば常に強制放熱をする。しかし、ファンを止めておけば自然放熱で、暖炉のそばにいるようにポカポカと暖かい。夜中の蓄熱中でもファンスイッチを入れておけば、その間も強制放熱をする。全レンガに蓄熱が完了する、いわゆる自動車のガソリンタンクの満タンと同じような満熱?状態に至るまで前日の夜11時から翌日の朝7時まで蓄熱を行う。目標とする室温は設定できるので、その設定温度に達するとファンは止まるようになっている。ただし、ファンは止まっても自然放熱は止められない。
写真6は建屋1階の部屋配置と蓄熱暖房器の設置位置を示す図で、蓄熱暖房器を設置した居間とその周辺の部屋との位置関係が分かる。この図で分かるように、主に居間を暖房する目的で蓄熱暖房器を設置した。しかし、慾を言うと、居間から続く寝室と書斎の2部屋の暖房もできれば有難いと願う。そこで、居間単独、居間プラス寝室、居間プラス寝室プラス書斎の組み合わせた3つのケースについて、各部屋の暖房効果がどれほどあるかを知る温度測定を行った。そのために、温度計を30個求め、各部屋にそれらの温度計を設置した。
蓄熱暖房器を設置してからは、温度を測定する部屋の組み合わせに従い、2010年12月22日〜2011年2月5日まで毎日3つの部屋の温度を測った。この温度測定作業は、すでに投稿した二重窓の温度測定と並行して行った。蓄熱暖房器の効果に関する結果は、まとめて次回投稿予定である。【2011.2.21】
写真1:蓄熱暖房器の構造と内部の様子 写真2:蓄熱暖房器のヒーター 写真3:蓄熱暖房器の蓄熱レンガ 写真4:蓄熱暖房器内レンガ組み込み完成 写真5:蓄熱暖房器の外観 写真6:建屋の部屋配置と蓄熱暖房器の設置場所
2011.2.21
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