写真1は、今はほとんど見られないレコードの高級音楽再生システムである。この図で、もしもレコード針が傷んでいたり、すり減っていたりしたらどうなるであろうか。音を増幅するステレオ・アンプやスピーカー・システムがいくら高級であっても、これらの装置の入口であるレコード針がよくないなら、音を取り込んだところ(振動)でその音が雑音に侵される。その音(電気信号)を高級アンプで増幅すると雑音も一緒に増幅されるであろう。そのため、スピーカから出る音楽は、雑音交じりの聞きにくい音になることは間違いない。
人間の歯をレコードの針に例えると、歯の大切さがよくわかる。つまり、人の命を支え食物を咀嚼する部位が歯であるから、その歯が虫歯になっていたり、良く噛み合っていなかったりするなら、食べものの味は半減し、消化不良にもなりかねない。人間が生きていくために必要な食物の取り入れ口である歯は、以上の理由で極めて重要な役割があるので大切にしたい。
若いころ、痛くもない八重歯を抜くときに失神し、気がついたら歯科衛生士さんがうちわで顔を扇いでくれていたことを思い出す。それ以来、どうも歯科医院へ行くのが苦手になった。今から丁度20年前の平成4年、千葉県立保健医療大学のMa先生と「スケーラー(歯石を除去する刃物)の切れ味に関する研究」を共同で行っていたことがある。それが縁で、埼玉県川越市にあるMo歯科医院のMo先生を紹介していただき、今でもお世話になっている。Mo先生は名医で、虫歯やインプラントで歯の治療を受けたが痛くなく、その後の経過も順調で食べるもの何でもおいしくいただいている。
半年に一回、定期検診のために葉書で連絡をいただき今日1月6日は、その定期検診の日だ。午前10時の予約で、その時間に合わせて眞喜子と出かけた。Mo歯科医院へは自宅から車で順調なら40分で行ける距離にある。電車なら本川越駅からわずか3分ほどの距離にある。眞喜子も平成6年から治療と検診でお世話になっているので、彼女は18年間、私は20年間お世話になっている。この間、眞喜子は入れ歯を入れたが、極めて調子がよくお煎餅のような硬いものを平気で歯のいい私と対等に食べている。歯並びの見た目は入れ歯とは全く分からず、違和感もないという。
以上のようなわけで、半年ごとに検診と歯石除去、それに歯ブラシが当たっていないところの指導をいただく。Mo先生が名医である理由は、痛くないこと、歯の噛み合わせ調整がとても上手であることにある。噛み合わせ状況の判断方法は、歯に指を当てておいて、患者に歯ぎしりをさせる。歯ぎしりをしたときに発生する振動を指で感じ噛み合わせの良否判断と調整すべき個所が特定できるという神業をお持ちである。
Mo先生と一緒に写真を撮ったが、その時のポーズが面白く、私が前述したように失神したときに使った抜歯用の大型ペンチと太い注射器を手にしてポーズをしてくれた。ブログで紹介したいと申し出たが、そうすると「チョコレートが沢山送られてくるので困る」と言う。沢山送られたらお裾分けをしてくださいとお願いした。ということでブログ投稿はOKをいただいたと判断する。 これからも検診・診断でお世話になりますので、Mo先生どうぞよろしくお願いいたします。【2012.1.6】
写真1:レコード再生装置の概要 写真2:歯の検診中 写真3:大型ペンチを持ったMo先生と記念撮影 写真4:Mo歯科医院の前で
2012.1.6 記
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