まず動く

「動く」と,ものごとが見えてきます。仕事や旅などで動きまわり、そこで経験したことや見聞したことについて述べたいと思っています。ここで、「動く」という意味は身体だけでなく、頭も口もです。  いつまでも元気でありたいと願い、「動き」を実践しています。
 
2012/01/28 21:57:51|思い出
川越で英会話、池袋東急ハンズで買い物

 早いもので今日は1月最後の土曜日だ。毎週、土曜か日曜に川越にある英語喫茶へ通うようになった。ここは、エスプリラインが開いている英語喫茶で、朝10時半から夕方5時までの間、普通の喫茶店のように自由に出入りでき、外人や日本人と英語で気軽におしゃべりができる場である。午前11時に入店し、約1時間半ばかり2人のアメリカ人と3人の日本人でしばらくおしゃべり。そのうちに新しく2人が参加し1人が帰える。こうして、1時間〜3時間ぐらい英会話を楽しむ場(写真1)ができたので、週末で時間に余裕がある場合は川越までいくようにしている。

 今日は、英会話が終わってから東武東上線に乗り池袋へ出て、東急ハンズで実験用部品を買いに行く予定。西武線本川越から東武線川越駅とJR川越駅が一緒にある川越駅まで徒歩で約10分ほどかかる。英語喫茶は後者の川越駅に近い。本川越駅を出て川越駅まで来る途中に川越東武ホテルがあるが、その近くの交差点で誰もいないのに何やら露店商のような恰好をしたおじさんが手を動かし座っていた。近づくとどうやら3行4列に並べた測定器(手動カウンター)を操っていることがわかった(写真2)。写真には見えないが、おじさんの左下にももう1セット3行4列に並べた測定器が置いてある。24個のカウンターを操っているすごいおじさんだ。話しかけると悪いと思いながらも話しをしたところ、川越市委託の交通量調査のおじさんであった。5個ぐらいのカウンターを操作している姿は見たことがあるが、このおじさんはお腹で支えている12個と左下にも同様な12個のカウンターを操っているので驚く。聞くところによると、市内の交差点で一斉に行われているそうで、この交差点の反対側にももう一人同様の調査しているおじさんの姿が見えた。なぜこんなに沢山のカウンターを使うのかと聞いたら、トラック、バス、乗用車、普通車、営業車、特殊自動車などを見分けてカウントしているという。今日は晴天であるが今年一番の寒さだ。それなのに朝7時から午後1時までこの場所に座って前を通る車の数を数えている。ご苦労様ですと言って別れる。

 池袋に着いた。相変わらずにぎやかな街だ。東急ハンズも普段に比べ土曜日なので込んでいる。部品を買い、帰りがけに入口のところで箸にネームを入れる実演(写真3)を眺めていた。すると、ある夫婦が箸を買い、店員から何か言われているのが耳に入った。しかし、言われた当人たちは何を言われているのかポカーンとしている。店員は繰り返し「この箸は機械で洗ってはいけない、必ず手で洗ってください」と言っている。そこで、午前中に口ならししてきた英会話を使い ”Do you speak English?”とまず聞き、彼らがYesというので“May I help you?”で会話が始まり、店員の言ったことを通訳した。その後は、香港から観光で日本に今朝ついたところだということなどを話してくれた。こうして、午前に英会話訓練、午後にちょっとだけだがそれが役立った。

 東急ハンズを離れてからなにやら不明だが宣伝のぬいぐるみに出会った(写真4)。そのとき、我々の孫の年齢ぐらい女の子がぬいぐるみにすり寄っている可愛らしい光景を見た。土曜日だからか、ぬいぐるみの前の通りは写真のように大勢の人・人・人で溢れていた。朝9時半に家を出て、自宅に戻ったのは午後の4時であった。【2012.1.28】

写真1:英会話喫茶の入口
写真2:寒い中、車両通行調査をするおじさんと沢山のカウンター
写真3:箸にネームの彫刻を入れている光景とそれを買う香港人
写真4:ぬいぐるみにすがりつく子供と混雑する商店街

2012.1.28 記







2012/01/17 9:06:56|思い出
英語喫茶(English Café)で英会話を楽しむ!

 昨日の日曜日(1月15日)、以下に述べる川越のEnglish Cafeへ行った。川越にテレビ・コマーシャルでよく見る英語教材「スピードラーニング」のエスプリライン(Espritline)の本社がある。現役であった10年近く前にスピードラーニングの英会話を聴き始めてから、毎日ではないが今でも繰り返して聴いている。特に外国旅行へ行く数か月前になるとかなり熱心に聴く。それでも不安を感じ、Espritline English Café “Grand Central”(英語喫茶)という日本語をしゃべることが禁止され、英語でお喋りする楽しい場へよく出かける。その場が埼玉県川越市にある前述のエスプリライン本社6階である。川越は観光都市であるので、特に英会話に力を入れているようで街全体を英語が喋れる街にしようと努力していると聞く。その街にスピードラーニングの本社がある。

 英会話が収められているCDを聴くだけである程度の会話能力はつくが、やはり会話はしゃべらなければ上達しないし、実力もつかない。といって、日本国内で生活している限りしゃべる機会は皆無である。一たび外国へ行けば、英語圏なら当然だが、その他どの国でもホテルでは英語が通じる。そのホテルに泊まるわけであるから、最小限の英会話ができると世界中の旅を楽しめる。

 私はこの年になるまで、約30ヶ国へ行っているし、同じ国へ複数回行っている。それは、若いころは研究所・大学に勤めていた関係で学会発表や調査などでよく出かけたからである。年をとってからは家内と観光でよく出かける。それなのになぜ今まだ英会話をやっているのかというと、以下のような理由があるからである。

(1)海外の都市へ行くとまず市内観光英語ツアーに乗る。最近では、昨年10月にロスアンゼルス、サンフランシスコへ行ったときに両市の市内観光バスに乗った。バスのガイドは当然英語、その英語が分からないので、目で見る観光は楽しんだがガイドが説明することが理解できない。
(2)ミュージカルが大好きで、ミュージカル映画はよく観る。ロンドン、ニューヨークへ行けば必ず本場のミュージカルは観る。その時に歌を歌う内容は理解できないが、ダンスやゼスチャなどを交えた歌は楽しむことができる。歌の合間の会話が理解できず、席の回りで笑い声が聞こえるが我々は笑えないという悔しさがある。
(3)英語でしゃべる映画は字幕なしで鑑賞できるようになりたい。

 定年退職前にスピードラーニングを聴きはじめ、片道40分の車勤務の間、毎日往復の運転中に英会話を聴く努力をした。少しは実力がついたと思うのは、退職後に海外旅行に行ったときに気がついた。その例のひとつは、昨年のアメリカ西海岸の旅でラスベガスのホテルでのことである。チェックアウト時に請求書をみたら「Entertainment Fee」というわけのわからない項目があり、それに40ドルの料金請求額が目についた。つかさず「この請求は何か、また、意味を説明してくれ」と言ったところ、直ぐに請求書を引込め、40ドルを引いた新たな請求書をだした。このような事態に出会った場合、以前はとっさに判断できずまた文句も言えなかったし、その額を支払ったに違いない。また、部屋が寒いので換えてほしいと申し出たら、最上級と思われる立派な部屋に移れたこともある。

 上述のようなこともがあって、今でも英会話の練習をしている。その場がEnglish Caféである。この英語喫茶、以前はスピードラーニングの受講者を対象にしていた。しかし、昨年からシステムが変わり、誰でも参加できようになった。この場は英会話教育の現場ではなく、英語で自由におしゃべりし、楽しみ、お互いの交流を図る場である(写真1、2)。決められた時間に集まるのではないので、都合がつく時間に入場する。すると、ネイティブのスタッフが出迎えてくれ、すでに会話がはずんでいた場所に仲間入りする場合もあれば、テーブルがいくつもあるので枝分かれして、新しいグループをつくることもある。ネイティブ・スタッフが少ない場合は、日本人だけでグループができることもあるが、それでも日本語は全面禁止となっている。土曜か日曜の早い時刻に入場すると比較的空いていて、写真のようにネイティブ・スタッフを独り占めということもある。土曜の午後ともなれば、20〜30人も集まることもあり、にぎやかである。参加する人は、お互いを知らない。まずは、自己紹介から始まり、直ぐ話しの仲間にはいれる。あまりしゃべれなくても誰かが誘導してくれるので、英語が喋れたという自信が少しはつくであろう。朝10時半から夕方5時まで入場でき、1時間当たり1000円である。私は毎週2時間ほどおしゃべりをし、帰りに川越の繁華街を散歩し、本屋や電気店に立ち寄り、川越名物の焼き芋(写真3)を買ってから電車に乗り入間の自宅まで帰る。

 写真4のように、エスプリラインでは英語喫茶の他、クリスマスパーティを開催したり、伊豆高原で泊まりがけで英語づけのキャンプを実施している。それらに参加し楽しんだ様子は、私のブログ:2009年10月21日、2010年7月26日、2010年8月3日に投稿してある。【2012.1.15】

写真1:昨日(1月15日)のEnglish Café(英会話を楽しむ2時間)
写真2:昨年12月のEnglish Café(午前中は参加者が少ない)
写真3:川越からの帰り道で買う焼き芋(美味しい)
写真4:昨年12月の楽しかったクリスマスパーティ

2012.1.16 記







2012/01/12 10:46:50|研究・教育の思い出
あれから1年!

 去年のいまごろ、眞喜子と家中30ヶ所に設置した室内温度計の針を毎朝5時丁度に読み取っていた。それは、一昨年(2010年)の11月に二重窓と蓄熱暖房器を居間に設置したので、その効果を測るために行った。二重窓と蓄熱暖房器の効果を一般家庭で実測した例をみないので、この際にそれほど値段の高くない簡易温度計を求め、蓄熱暖房器を設置した居間を中心に、温度効果が表れやすそうな個所に求めた温度計を設置した。

 昨日(1月11日)の天気予報で、明日は今年一番の寒い日になるというテレビの天気予報があった。そこで、昨年設置したままになっている温度計が16ヵ所あったので、それらの温度計を使い、1年経った今朝3時に温度計測を行った。3時というのは、たまたまトイレに行くために起きた時刻であって、毎日この時刻に一度トイレに行くので、丁度よい機会かと思い気になっていた温度計測を行った。本来なら、日の出直前の一番寒い時刻である5時ごろの測定が良かったのかもしれないが、起きたついでで2時間早いが測定した。

 玄関の外に吊るしたアルコール温度計の針は、午前3時でマイナス2℃であった。写真1は、アルミ製雨戸内側のガラス窓温度計針が6℃を指している写真である。ところが写真2に示す二重窓内側(室内側)の温度計は16℃である。さらに室内の壁にセットした温度・湿度計(写真3)の針は23℃を指している。室内に設置してある温度計の針を全部読みとり、それを部屋の設定場所と対応させて示した図が写真4である。

 写真4に示したように、部屋の外の温度はマイナス2℃。もしも二重窓と蓄熱暖房器がなかったら、雨戸内側のガラス窓温度計が示している温度6℃が窓の温度である。それが、二重窓・蓄熱暖房器を設置した今では16℃であって、外窓と比べ約10℃も高い室内側温度である。昨年から使い始めた蓄熱暖房器は効果を発揮し、寒い冬場の住環境を快適な温度環境にしてくれている。年をとると関節が固まるようになるので努めて運動をするようにしている。それと同時に暖かい環境づくりにも配慮している。二重窓・蓄熱暖房器を設置以来、これまであった居間の空調設備の暖房スイッチを入れたことがない。正確に比較したことはないが、暖房に関わる電気代は若干安いようだ。それは、蓄熱暖房器は深夜電気を使い、しかも24時間(通電するのは夜11時〜朝6時までの7時間だけ)温風が出ているので、部屋の調度品や天井、壁などが温まっている。そのために、部屋を暖めるのに必要な熱エネルギーは少なくて済むのではないかと考える。

 我が家の構造は、蓄熱暖房器を設置した居間と寝室がつながっている。蓄熱暖房器を導入した理由は、寝室の温度も居間と寝室の仕切りを解放しておけば、温まると考えたからである。そのため、寝るときはその仕切りを解放したままである。写真4から分かるように、居間が平均20℃に対し寝室は18℃である。この温度程度なら夜中に起きても寒さを感じない。問題はトイレの8℃である。ここまで温めようとすると、全部屋冷暖房装置を考えなくてはならないので、そのような贅沢はできない。そこで、現状ではトイレに入る数分は我慢している。ただし、長期滞在の場合に備え臨時の暖房装置は備えてある。去年の今頃を思い出し、早朝の測定を行った。【2012.1.12】

写真1:二重窓の外側窓ガラス(部屋側)の温度計(6℃を指している)
写真2:二重窓の内側窓ガラス(居間側)の温度計(16℃を指している)
写真3:部屋の壁の温度計の一つ(温度24℃、湿度36%)
写真4:部屋の温度分布

2012.1.12








2012/01/12 9:04:27|思い出
晴天の成人の日にノルディックウォーキング

 1月10日は、よく晴れた成人の日。毎朝、暗い内に近所の公園でラジオ体操を済ませるが、日中は用事がなければ自宅にこもり、注射針や点眼容器使用性に関する小規模な研究を行っている。注射針がわずかな力で針先が変位するが、その変位量と力の関係が明らかになった。一方、注射針を穿刺するときの力は測れるようになっているが、予想した成果が得られず悩んでいる。試行錯誤で問題解決に向かっているので、いずれよい結果が得られることを期待し、実験を繰り返している。

 一方の点眼容器の使用性に関する研究は、人間が容器の周辺を押すと1滴の薬液がでるので、その時の内圧は測れるようになった。一方の容器周辺を指で押すときの力測定に関しては、硬い容器ならよいが、柔らかい容器に対しては圧力変換器に一様な圧力がかからず、目下その解決に奮闘中である。

 以上のようなことを毎日行っているので、晴天に恵まれた穏やかな日には散歩したくなる。そこで、せっかく歩くならノルディックウォーキングというわけで眞喜子をさそう。どこまで歩くかということを相談の結果、片道約30分で行ける入間コーヒー館へ行くこととした。

 我が家のそばにかつては汚れた川として有名であったが今では住民の努力できれいになった不老川がある。写真1のような川沿いに沿って歩くと、右手に茶畑があり、川には写真2のようなカモが数十羽飛来してきているのに出会える。不老川は台風シーズンになると川の水が溢れることもあるので、以前は土嚢が積み上げられていたが、現在、写真4のように沿岸工事が進められている。こうした光景を見ながら、歩きながら眞喜子と雑談を交え、ノルディックウォーキングを楽しみながら写真4のコーヒー館にたどり着く。

 午前11時半に家をでたので腹が空いた。ドリアンとコーヒーのセットを食べ、午後一時半に自宅に戻る。おおよそ2時間の散歩で、歩数は7000歩であった。今日はすでに早朝のラジオ体操のため近所の公園まで歩き2800歩を数えている。したがって、約一万歩も歩いたことになる。風邪もなくよく晴れ暖かい冬の成人の日であった。【2012.1.10】

写真1:不老川沿いをノルディックウォーキング
写真2:あまりきれいでない不老川だがカモが飛来している
写真3:沿岸工事を行っている不老川
写真4:やっと着いたコーヒー館

2012.1.12








2012/01/10 12:38:32|著書・解説・その他
本ができた!
 看護大学の先生方とベッド周り研究会をつくり、はや10数年を過ぎた。この間、忙しい先生方の時間の合間を縫って、宇都宮、越谷、東京と会場を変え、研究会を重ねてきた。これまで看護で研究といえば物差しとアンケート用紙によることが多かったと聞く。そこで、理工系の教員で力測定の経験があったこと、ロボットの研究も行ったことがあったお陰で人間の動作に興味を持ち、人の動きをデータ化することのお手伝いをしてきた。教え子の卒業研究生の一人が、「看護師の姉が自治医科大学出身で看護師は腰痛が多い」といっているということを教えてくれた。早速、自治医科大学へでかけ看護学の先生にお会いし、腰痛発症の原因をお聞きした。重い患者をベッドから車いすへ移乗するとか、ベッド上の患者を抱き起すとか、ベッドメーキングで上体を下げる、中腰になるような場合に脊椎障害を発症する可能性が多いことを聞いた。

 看護とは以上のようなことからつながりを持ち、看護師が患者を持ち上げる、抱き起す、患者自身が物につかまって起き上がるなどの動作研究を開始した。このとき手・足が発揮する力の測定を理工学系の我々が、看護師の動作を看護系で提供するということで、共同研究が始まった。看護のことを知らない理工学系側の人(教員、研究室所属大学院生、学部生)は看護動作の指導を受けた。動作に見合ったセンサー(主にはひずみゲージ活用)を使い、実験する看護動作に合わせて力測定変換器(手・足にかかる力の変換器や圧力変換器)を設計・試作し、実験を行ってきた。

 こうして、看護動作の実験を行いデータ化した結果は日本人間工学会やバイオメカニズム学会で発表してきたので、その発表を聴講した先生方からの申し出で、さらなる共同研究の輪が広まった。共同研究をするにも研究の打ち合わせや議論が必要なので、ベッド周り研究会をつくり今日に至った。研究の仲間は自治医科大学、埼玉県立大学、昭和大学、東京女子医科大学の看護学、東京電機大学では計測・制御工学、合わせて7名の大学研究者が集まり、小規模な研究会を持ち回りで行ってきた。会員の皆さんが持ち回りで、雑誌「臨牀看護」に研究の成果をやさしく解説した記事を連載で「ベッド周り応援隊のらくらく人間工学」として、2年間続けてきた。本書はその連載をもとにして加筆したものである。

 以上のいきさつがあって、ここに2冊目の本「看護に生かすベッド回りの人間工学」が今日2012年1月10日に第1版第1冊が発行になった。今日の発行までに、へるす出版の福田育生さんには、多大のご尽力をいただいた。ここに改めて感謝する次第です。【2012.1.10】

写真1:本の表紙
写真2:人間工学とは

2011.1.10 記