本館のインペリアルフロアは、本館14階〜16階に位置する特別階。ここは1890年の開業以来、国際的にも高く評価されてきた、帝国ホテルならではの「おもてなしの心」を表現した上質な時間が流れているという階。
本館(本館7階〜12階)は、「伝統と革新」をテーマに品格と機能美を追求し、コーディネートを一新した階。
タワー館の高層階(21階〜31階)に位置する部屋は、部屋の広さが100m2以上のスイートから25〜35m2のスタンダードまで361室ある。
我々が泊まったのは、写真1で左上に見える一番高いビル(タワー館)25階で、スタンダードである。本館は上述のように7階〜16階までで超高級な部屋の集まりである。32m2のスタンダードの部屋といってもピンとこない。そこで、シティホテルとビジネスホテルの部屋のあらましを調べた。その結果、シティホテルの部屋は約20m2、ビジネスホテルの部屋は約16m2であることが分かった。これらの数値を畳の広さに換算すると、帝国ホテルのスタンダードは約18畳、シティホテルは約11畳、ビジネスホテルは約9畳ということになる。ビジネスホテルをよく利用する我々にとって18畳の部屋はかなり広く感じる。周辺を見渡すと家具類、机、椅子、ベッドなどは当然だがビジネスホテルより高級な品ばかりだ。気が付いたことは、バスタオルや普通のタオルが大きくて厚い。安ホテルに泊まると、紙のように薄いタオルが置いてあるところもある。シャワーの湯の出もよく快適だ。
ベッドには枕が3個、寝心地はよい。部屋にはWi-Fi環境(=無線LAN環境)が整っているので、到着後ただちに買ったばかりのiPadを取り出しメール送信テストをする。iPadを自宅外で使うのはこれが初めてだ。海外に出かけたとき、インターネット環境が整っているならiPadを使い、家族や友人に旅の様子を容易に伝えることができそうだ。その予行演習をするために持参した。
パソコンからテレビへ映像信号を送るケーブル(HDMI、RGBケーブル)も持参した。パソコン付属のDVD再生装置で、パソコン画像を部屋の大型テレビで観えるかどうかの確認も行った。しかし、テレビ側にHDMIとRGB端子はあるが、リモコン側に入力切換えスイッチがない。ホテルのテレビは、本体は一般家庭用と同じだが、リモコンがホテル専用に改良されてあることが分かった。そのためにHDMI、RGB端子に切り替えることが出来ない。こうして、重い思いをしてノートパソコンとiPadを持参し、自宅外(ホテル)で映像、インターネット、メールの使用性をチェックした。DVD画像の再生はホテルではうまくいかないことが分かった。年を取り動けなくなったら終日映画を楽しもうとテレビで放送される好きな映画(邦画と洋画)をダビングしDVDとBD(ブルーレイ)にコピーしている。いつの間にかその数が千を超えるほどに溜まった。こんなに多くの映画は一生涯かけても観終えることは出来ない。こうして、いつでも好きな時に観られる映画のコレクションがいつの間にか、観るということより集めることに興味をもつようになりそれが趣味になった。
集めたDVDをホテルで観えるかを知りたく上述の確認を行ったが失敗した。今年暮れにハワイでロングステイを計画している。その折り、溜め込んだ映像をゆっくり観ようかともくろんでいる。英語のヒアリングも比較的真面目にやっているので、洋画を字幕なしでどの程度理解できるようになったかのチェックもできるいい機会だ。この時の宿はコンドミニアムであるから、ホテルのテレビと異なるのでうまく行くのではないかと思っている。【2012.8.6】
注:HDMI(エイチ-ディー-エム-アイ)とは High-Definition Multimedia Interface(高精細度マルチメディアインターフェース)の略で、映像・音声をデジタル信号で伝送する通信インタフェースの標準規格。新しいパソコンにはHDMI専用の接続端子がついている。この端子を使ってパソコン画像を見るとアナログのRGB端子を使って映し出す画像よりきれいだと言われている。
写真1:日比谷公園から帝国ホテルを眺める(後方の高いビルに宿泊)
写真2:ホテルの部屋から見える皇居と池袋の高層ビル街
写真3:JR有楽町駅前のビックカメラ、その後ろに東京国際フォーラムが見える。線路は山手線、東海道線である
写真4:日比谷濠、馬場先門、馬場先濠、和田倉門が見える(右側手前の低いビルはGHQ?)
2012.8.29 記