海浜公園を散歩しながら、遠方に見えるレインボーブリッジに向かって移動した。これから歩いて渡るレインボーブリッジが直前に見え、その登り口まできた。その入り口の門は閉ざされ、何やら異様な雰囲気だ。18人がその門に近づき、大きな縦書き看板を見て目を疑った。なんと「本日休館日」と書かれているではないか(写真1)。受付と思われる小屋の横には以下の文字が書かれてある。
ゲート開放時間 (4月〜10月) 9:00〜20:30 (11月〜3月) 10:00〜17:30 ただし休館日は全閉となります。毎月第三月曜日(祝日にあたるときはその翌日)
今日11月19日は、運悪く第三月曜日にあたっていたのである。参加者全員、唖然としたがいたしかたない。どこかで聞いたことがある“想定外”のことと全員あきらめ予定を変更し、どこへ行こうかと相談した。近くに大観覧車が見えたので、それに乗ろうかという案と、海上バスに乗って海からレインボーブリッジをながめ浅草まで行こうという案がでた。結局、浅草行きに決まりお台場海浜公園の海上バス乗り場まで移動。格好の良い海上バスで20分の船旅(写真2、3)、日の出桟橋へ、そして日の出桟橋で浅草行き海上バスに乗り換え、40分で浅草に着いた。
最初に乗った海上バスからはレインボーブリッジがよく見え、その真下を通過するので、刻々と移り変わるブリッジ周辺の景色が良く見える(写真4)。レインボーブリッジ上を歩いていたらこのような美しい橋の眺め、周辺の景色は見ることができない。レインボーブリッジ休館日が幸いし、普段見ることのできない海上からの美しいレインボーブリッジを見ることができた。日の出桟橋で乗り換えた海上バスは隅田川をさかのぼる格好で、勝ちどき橋、永代橋、両国橋、蔵前橋、駒形橋、吾妻箸などの橋の下を通過し40分の船旅を楽しみ終点浅草桟橋に着いた。浅草に近づくと、東京スカイツリーがよく見え始め海上からの東京スカイツリーの眺めも楽しむことができた。
日の出桟橋で乗り換える際、カリフォルニアから来たという親子5人の家族と出会った。3人の子供たちは小学生2人(男女)と女子高校生で、この時期学校は休みではないかと聞いたところ、サンクスギビングデェイ(感謝祭)で1週間休みだというので日本へ観光にきたという。父親はIT関連の技術者ということで、2日間有給休暇をとってきたともいう。母親のお父さんが朝鮮動乱のときに日本にきたことがあり、日本の良さを聞かされていていた親日一家ある。一家は浅草寺へ行きたいというが、娘が船内に手袋を忘れたことを降りてから分かり乗ってきた船へ戻った。そのため、我々グループと離れてしまった。我々夫婦は2週間先にハワイへロングステェイをするので、目下英会話の特訓中ということもあって、とてもよい話し相手ができ船上での40分間の英会話を楽しむことができた。(続く)【2012.11.19】
写真1:無慈悲な「レインボーブリッジ 本日休館日」の看板 写真2:お台場海浜公園から日の出桟橋までのモダンな海上バス 写真3:船上からレインボーブリッジの眺めを楽しむ 写真4:外国にいるような光景にも出会う
2012.11.23 自宅にて記す |