我が家の前に狭い道路がある。その道路を隔てたところに小さな川が流れている。その川の土手に大と小の2本の桜の木がある。昭和42年に近所の人たちで力を合わせ8本植えた桜だが、いつの間にか6本が枯れ今では2本になってしまった。3人の子供たちが小学校へ上がる以前、この桜の木に彼らはよく登って遊んでいたことを思い出す。当時でも子供たちが昇って遊べるくらいの太い幹であったが、今ではさらに太くなり、30°〜40°傾く老木となった。それでも、毎年美しい花を咲かせ近所の人を和ませてくれ続けている。
桜を植えたころ、写真に見える桜の後ろの家はなく、そこは一面カブトムシやクワガタが生息していた林であった。また、自宅前の川は2mほどの小さい川だが、その川には沢山のエビガニが住み、子供たちはそれを捕まえるのを日課としていた。
この大樹となった桜を毎日ベランダから眺めることが出来るので、花が咲き始めてから毎日のように写真を撮っている。太陽光線の加減で、夕方の太陽に照らされた桜がきれいだ。しかし、思うような好天に恵まれないままに満開の時期を迎えた。今日は3月29日、そろそろ花びらが落ちるのが目立ち始め、路上は花びらで白く染まりだした。満開の時期を終えようとしている。ほんの1週間ほどの桜の開花劇であったが、その美しさが我々の心を癒してくれた。【2013.3.29】
写真1:3月24日、花びらが顔をだした桜 写真2:3月26日、2日しか経たないのにこのように見事 写真3:3月28日、ほぼ満開 写真4:3月29日、満開で美しい桜 2013.3.29 自宅にて記す
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