自分が太っているかそうでないのかを示す指数として、体格指数BMI(Body Mass Index)がある。この指数は適性体重を算出するために用いられていて、体重[kg]と身長[m]が分かっていると次式で求められる。 BMI = 体重[kg] ÷(身長[m]×身長[m]) 指数BMIの標準は22であって、18.5〜25未満の人は「標準体型」であるといわれる。25を越える人は、「肥満」の範ちゅうに入る。体重73kgf、身長1.72mの私のBMIは、上式で計算すると24.7、ぎりぎりのところで標準体型の中に入っている。しかし、おへそ周りを測る、つまり腹囲を測ると何と105cmもある。今現在、狭心症を患い3本のステントを入れていて頂いた心臓外科医の先生と糖尿病予備軍で内科医の先生にお世話になっている。月々の定期診断時、両先生に腹囲を測ってもらっているが、上記した数値が一向に変わらないので、食事に注意することと運動するようにと言われている。男性腹囲が85cm以上はメタボリック症候群と言われるので、確実にその仲間に入っている。 メタボリック症候群(英:Metabolic syndrome)というのは、内臓脂肪型肥満(内臓肥満、腹部肥満)に高血糖、高血圧、脂質異常症のうち2つ以上の症状が一度に出ている状態であるとう。内臓脂肪型肥満ではあるが、高血糖、高血圧、脂質異常症にはなっていないので注意は必要である。定期的な診断を受け、本格的なメタボにならないよう心がけている。 3ヶ月ほど前、所要で出かけることがあったので、かつて愛用していたズボンを履こうとした。10本ほど試したがいずれも履けない。XLサイズのズボンを改めて買い求め、その場を凌いだ。これまで履いていたズボンが履けなくなり、医者からは外食を避け、「パン、ご飯、うどん」などの白物を控えるよう忠告を受けている。また、「積極的に運動する」ようにともコメントを頂いている。このようなことがあったので、食事の白物は半分に減らし、片道徒歩15分ほどの距離にある近所の公園まで毎朝出かけ、ラジオ体操、ストレッチにはげんでいる。しかし、一向に体重の変化は見られず、腹囲にも変化は現れない。ある日、医師の診断を受けた際、機械の力を借りたらどうかとコメントを頂いた。それは、フィットネスクラブ、スポーツジム、健康センターなどで使われている筋トレ用の機械を利用して腹囲を減らす作戦である。これまで、筋トレ用機械のメカニズムには興味はあったが、筋トレ・マシンは使ったことはない。今思い出すと、一昨年、Jimmyさんというハワイ大学をリタイヤした先生とハワイで知り合いになった。その先生が在籍していた研究室に設置してある身障者の健康増進のために開発したというトレーニングマシンを見学させてくれた。それに座ったことがある程度で、それ以外トレーニングマシンには縁がない。 入間市には健康福祉センターがる。そこにはフィットネスクラブやスポーツジムにあるような筋トレ・マシンが沢山設置されてあり、多くの市民が利用している。問い合わせたところ、狭心症の既往症があるため直ぐには機械を使わせてもらえず、まずは医師の診断書を提出するように言われた。診断書を書いてもらうため、主治医のところに行くと、トレッドミルに乗り、心電図を測る。その検査結果を見て主治医は診断書を作成してくれた。この診断書を提出したところ、健康福祉センターの指導員が、センター内に設置されてある筋トレ・マシンの説明、準備体操のやりかた、機械の扱い方などを親切に教えてくれた。 この説明を受けた翌日から、自由に健康福祉センターを利用出来るようになり、はや2ヶ月が過ぎた。妻Makikoもメタボ傾向なので、一週間ほど遅れて一緒にセンターへ行くようになった。この施設は有料、一回の利用は65歳以上で200円、回数券11回で2,000円、1か月定期券で3,000円、3ヶ月で4,000円である。機械になじめないで止める人もいるようだから、最初は1回200円ごとに利用券を求めて入場したらどうかとコメントを受けた。最初の1、2回は、その都度200円で入場した。直ぐに機械になじめそうだし、汗を流す心地よさを実感出来たので、その後直ぐに1ヶ月の定期券を、そして今では3ヶ月の定期券を求め、センターに通っている。 最初に始めた時は、指導員から準備体操、基本的な「自転車エルゴメーター(ergometer)」、動くベルト上を歩く「トレッドミル(treadmill)」の扱い方を教わった。その他にもあまり聞いたことがない「ローロー(row -row)漕ぐような動作で背中を総合的に鍛える」「アブドミナルクランチ(前屈し腹部を鍛える)」「レッグプレス(スクワット(squat)のように腰と脚部を鍛える)」「アブダクター(両脚を開き股関節周辺部やお尻の横の筋肉(外転筋)を鍛える)」「アダクター(両脚を閉じ股関節周辺部やお尻の横の筋肉(内転筋)を鍛える)」という難しい名前の機械を扱う指導を受けた後、それらの機械に挑戦した。上記した筋トレ・マシンはカタカナと横文字で書かれてあるので何を意味するのかわからない。そこで、マシンに書かれてある名称を調べたところ、ここに示した図の機械であることが分かった。ここで、アブドミナル(abdominal)は腹部、アブダクター(abductor)は外転筋、アダクター(adductor)は内転筋という意味がある。このことから、筋トレ・マシンの一部は筋肉名を使い命名されたと思われる。 入間市健康福祉センターへ通うようになり、上記した機械を使い無理のない範囲でトレーニングを平均週4回行っている。センターは朝9時から午後10時(日曜日は午後5時)まで休みなしで利用できるので、時間の許す限りで出かけるようにしている。午前中は込むと聞いていたので、午後早く、夕方、夜間と出かける時間帯を変え、空いている時間帯を探った。その結果、夕食を済ませて1時間ほど間をあけ、午後8時ごろ出かけると比較的空いていることが明らかになった。この時間帯で1時間半ほど汗を流すのが我々夫婦にとって適切かと思い、夕食後1時間ほど経ったこの時間帯に健康福祉センターへ出かける習慣になった。運動を済ませ、自宅に戻りシャワーを浴びて寝ると、直ぐに深い眠りに入れる。 まだ、出てきたお腹を凹ます成果は顕著に現れない。実感として分かってきたのは、「良く寝られるようになった」、「和室の畳みやフローリングで座った状態からの立ち上がりが楽になった」、「就寝後のトイレ回数が減った」、「階段の上り下りが楽になった」、「足の爪切り時に前屈することが楽になった」などが挙げられる。今のところ血圧、心拍数は良好で、腹囲と体重に目に見える変化はないが、心持ち減ったような気はする。指導員によると、もう少し汗を流すことを続けると腹囲や体重減少の効果が現れるという。もうしばらくこの調子で頑張る予定である。【2017年8月16日】 平成29年8月17日(木) 自宅にて記す |