まず動く2

ブログ「まず動く」の写真容量が不足したため、ここに改めて「まず動く2」を立ち上げました。以前のブログ同様に、写真付き日記のつもりで投稿します。ご覧いただければ嬉しい限りです。
 
四大祭りの最初は秋田竿燈まつり!
 日本4大祭りである竿燈・ねぶた・よさこい・阿波おどりはまだ見ていない。JTBのクルーズ案内を見ると、「日本の夏!竿燈・ねぶた・よさこい・阿波おどりに沸くクルーズ・韓国12日間」が目つき、それらの祭りが船旅を楽しみながら見学できるというので、このクルーズを選んだ。その祭りの最初が秋田の竿燈祭りである。
 
 横浜港を8/4午後5時に出港、翌日の8/5は終日クルーズイング、そして、8/6の朝7時に秋田中島埠頭に接岸した。秋田の竿燈祭り、青森のねぶた祭り、仙台の七夕祭りは、東北三大祭りと言われている。この三大祭りの一つである仙台七夕祭りはMakikoが仙台出身ということもあって、何回か見たことはある。秋田の竿燈祭りと青森のねぶた祭り、それに高知よさこい祭り、徳島阿波踊りの日本四大祭りを一気に見ることが出来るし、同時に船旅も楽しめるというのが今回のクルーズである。秋田の竿燈祭りは初めてなのでどのような祭りなのか知らないので興味深い。
 
 本「ダイヤモンド・プリンセス」で訪れる祭り見物の最初は、秋田竿燈まつりだ。この日8/6は竿燈祭り最終日。入港するどの港にも接岸した船から、訪れた街の中心部まで往復する有料(無料の場合もあるが普通$10or$5)のシャトルバスが頻繁に通っている。そのシャトルバスを使い、秋田竿燈まつり見学に街中まで出かけた。停泊中の埠頭を出発し、観光し再び埠頭まで戻るツアーが各訪問港にはある。船内で予約する竿燈祭りツアーは、埠頭から祭り会場となる大通り(竿燈大通り)まで案内され、大通りの中央で道にそって設けられた長い桟敷に座ることができる。ただし、後述する海上運行ねぶたと花火ツアー($134、14,740円)や徳島阿波踊りツアー($119、13,090円)から推測すると結構な値段であろう。シャトルバスで街の中央部へ行けば、立見ではあるが、わずか$10で済む。秋田の出港が夜の午後11時であるから、日中と夜間竿燈祭りを見るには十分な時間がある。$10のシャトルバスに乗り、街中にでかけ地元の人達に交じって立見で見学するのが一番安くて、気楽に祭り見物ができる。
 
 夕方、シャトルバスで街中の指定されたバス停(文化会館)へ行き、そこから秋田名物の稲庭うどんを食べたく秋田駅方面へ歩く。途中、小型竿燈を実演(写真上段中央)している場所もあり、交差点の分離帯に目印になる中型の竿燈が立てかけてある(写真上段右)姿も見た。稲庭うどんが食べられる「無限堂駅前店」を発見(写真上段左)。ここで、うどんを食べ元気をつけて再び元来た道を戻り、秋田銀行本店近くの大通り端に座り込む。隣に2人の子供つれた主婦がいて、竿燈祭りの様子を知らせてくれる。その主婦がいうところによると、横になっている竿燈を立てる時の姿が見事だという。
 JR秋田駅から少し離れたところに竿燈大通りがある。さらにその通りは山王大通りにつながっている。竿燈祭りのメイン会場となるこの二つの大通りは、夕方になると交通規制が敷かれ、車両通行止めになる。沿道には座席確保のため明るいうちから青いビニールシートを敷き詰めてある。やや暗くなると、沿道および有料座席に観客が集まり出す(写真2段目左)。その多くは「ダイヤモンド・プリンセス」でやってきた外国人観光客のようだ。やがて、派手な格好をしたグループのパレード(写真2段目右)が始まり、続いて提灯が沢山ぶら下がった竿燈を横にして持ち(写真3段目左)、行進しながらメイン会場の竿燈大通りへ向け通り抜ける。技を競い合うこれらの竿燈は、各自治体、企業、大学などが作ったようで、その自治体や企業名が書かれた自動車(写真3段目右)が竿燈とともに行進していく。自動車に笛・太鼓を乗せ、お囃子を賑やかにならし、祭りをもり立てている。やがて、暗くなった7:25分になると合図と共に一斉に竿燈を立てはじめる。立てた竿燈の竹竿端を1人で手のひら、肩、腰に移し両手を広げる技を披露してくれる(写真下段)。子供の妙技も見ることができる(写真下段右)。
 竿燈の幹となる竹の長さは12m、重さは50kg、つるしてある提灯の数は46個とのこと。力四分、技六分と言われる絶妙なバランスで竿燈を手のひら、額、肩、腰などに移しかえる妙技がみどころである。【2018年8月6日】
 
平成30年8月24日(金)  自宅にて記す
 







今夜はフォーマル
午後5時、横浜山下大桟橋を離れ、クルージングの旅に入る。船が動き始めて直ぐにベイブリッジを通過。大きな橋を海上から眺めるチャンスは、そう滅多にないので貴重な体験だ。慣れない船旅だが、ロングステェイクラブ(LSC)会員が何人か一緒なので心強い。今日から11日間、7人の仲間が同じ席で夕食をサンタッフェ・ダイニングというレストランでとる。船内には11人のLSCの仲間がいるが、夕食を共にする仲間は7人である。他の4人は、クルーズを申し込みした旅行会社が異なっていたため、別席となった。出航後、直ぐに夕食だ。席につくとウエイターがメニューを渡しにくる。このメニューを見つめ料理をオーダーする。船は英国籍で洋式レストランなので、ウエイターは英語を喋る外国人である。彼らは片言の日本語を喋るが基本的には英語で注文が原則だ。幸いにもメニューは英語と日本語が併記されているので、料理名に指を指しなんとか希望の品は注文できる。しかし、日本語でカタカナ表記された料理名なので料理内容はなんとなく分かるが、それがテーブルに運ばれ食べてみるまで、美味しいかどうかは不明だ。出てきた料理が口に合わないときもたまにあるが、それは残さざるを得ない。ペットボトルの水(1リットル)は$4で有料だが、タップウオータといえば無料の水を注いでくれる。
 
 出航2日目(8/5)は、終日航海。今夜のドレスコードはフォーマル。正装する日はどうも終日航海する日のようだ。近頃ほとんど身につけることのない背広一着とネクタイ1本を持参してあるので、それを着る。女性達もそれぞれ綺麗に着飾った姿で夕食の席につく。華やかな姿で席につくと、いつもの夕食とは異なる別世界の雰囲気を感じる。食卓を囲んで喋ることはいつも通り、楽しく賑やかなお喋りで終始する。このような会食、お喋りができることに対し幸せを感じる。
 写真上段は横浜のベイブリッジを通過したとき、写真右は船内ツアーに参加しときに説明を受けている様子である。このような船内ツアーがないと、どこに何があるのか皆目分からないので助かる。クルーズ申し込みはJTBであったので、JTBが主催でこのような船内ツアーを行ってくれた。
 
 何年か前にハワイで4島巡り1週間のクルーズに参加したことがある。個人で初めてクルーズに参加したので、当然のことだが船内の様子は全く分からない。もちろん毎日のクルーズ船内で催されるもろもろの行事に関する情報は、配布される船内英字新聞でわかる。しかし、横文字で記された情報なので、思うように内容は理解できない。レストランや劇場、催し会場位置、開催時間など、配布された冊子記事を読んでも直ぐに理解できないことが多い。こうした理解不足で、確かにクルーズは良かったのだが情報の理解不足でかなり損をしたような気がする。本船では、「プリンセス・パター」(日本語版)と「JTB通信」の2冊子が毎日入り口ドア脇の郵便受けに配布してくれる。前者は船会社が、後者はJTBが用意したものである。「プリンセス・パター」には船会社が企画したエンターティメントや各種行事日程がびっしりと記載されている。もう一方の「JTB通信」は、顧客が迷わないための「JTB専属コーディネーター待機の案内」情報、船内の催し物で見落としたくない情報が記載されている。こうした毎日配布される冊子プリンセス・パターとJTB通信は、我々日本人にとってとても分かりやすく船旅を楽しむために有効ある。
 
 写真中左は夕方5時半にサンタフェ・レストランのテーブルにカジュアル姿でつき、料理注文の相談中。後ろに見える男性2人がレストランのボーイさんである。写真右はビュッヘスタイル(バイキング)のホライゾンコートという食堂の料理で、選べる朝食(昼食)である。水・お湯・お茶・コーヒーは自由に飲め、ここでの料理は自分の船室へ持ち込みも可能である。写真下段右は、船体中央の5階ホールではピアノの演奏で独唱が行われている様子である。この独唱は6階からも見えるし聴くことができる。写真下段左はフォーマルなドレスコードで夕食を終えたLSCの皆さんが音楽を聴きに集まった時に写した写真である。
 
 終日クルージングの場合、よく退屈するのではないかと心配する人がいる。しかし、音楽会、独唱、ピアノやギター演奏などいろいろなエンターティメントを分刻みで開催しているので、飽きることはない。1,000人も入れるのではないかと思われる大劇場では、連日のように夜2回、ミュージカル、ダンスショー、マジックショー、ピアノやトランペット演奏会などが催される。それに、別なところでは映画、ダンスパーティ、ミニゴルフ、ストレッチ教室、太極拳教室、写真撮影会、写真教室、ゲーム大会、クイズ大会など多彩な催し物が用意されている。
 
国別の乗船客数は以下の通りである。この数字を見ると全乗船客数は2,790人というから、日本人は乗船客の半数を占めていることがわかる。
日本→約1380人
アメリカ→約440人
オーストラリア→約310人
香港→約120人
カナダ→約115人
イギリス→約100人
ロシア→約55人
ニュージランド→約40人
台湾→約35人
 
このようなことで、外国人のための日本語教室、日本人のための英語教室がある。日本の遊び紹介ということでけん玉やコマの紹介と実演もある。乗客は日本人が多く、船員の多くは英語を喋る外国人で日本人船員は極めて少ない。そのため、英語を喋るチャンスは多々ある。英語教室に参加したが、RとLやthサウンド、その他の練習を行ってくれ大変勉強になった。【2018年8月5日】
 
平成30年8月22日(水)  自宅にて記す







「ダイヤモンド・プリンセス」号で日本一周クルーズ

 平成30年8月4日〜15日まで12日間、横浜から写真に示す「ダイヤモンド・プリンセス」に乗船し、東北秋田で竿燈祭り、青森でねぶた祭り、境港(鳥取県)でゲゲの鬼太郎で有名な漫画家水木しげる博物館、韓国釜山で焼き肉、高知でよさこい祭り、徳島で阿波踊りを見学し、再び横浜に戻るという船旅をした。今回は、我々夫婦の他にロングステェイクラブの会員が9名乗船したので、毎夕の食事が一緒にでき、家族のような雰囲気で食事しながら懇談を楽しむことができた。
「ダイヤモンド・プリンセス」は、2004年に日本の三菱重工業長崎造船所で作られた115,875トンとかなり大きな客船である。
船の諸元は以下の通りである。
◼乗客定員:2,606人
◼総トン数:115,875トン
◼全長:290m
◼全幅:37.5m
◼航海速力:22ノット(41km/h)

 食事するためのレストランは、5階にサボイ・ダイニング、ヴィバルディ・ダイニング、6階にサンタフェ・ダイニング、パシフィックムーン・ダイニング、インターナショナル・ダイニング、7階にサバティー二、海寿司などと名前の付いたレストランがいくつもある。7階のレストランは有料だが、他のレストランはワインやエスプレッソ・コーヒーのような特定の飲み物が有料だが、その他多くの料理、飲み物類は乗船料の中に含まれ無料である。夕食は高級レストランのようにウエイターが注文にきて、内容がよく分からない洋式メニューから、スターターだとかメインに書かれた料理を注文する。美味しければ、お変わりができるのでありがたい。

 14階にはホライゾンコート(ブッフェレストラン)があり、ここでは夜遅くまで軽食をとることが出来、普通のコーヒー、紅茶、ミルク、洋菓子を自由に飲んだり、食べたりすることが出来る。その他にも無料のアイスクリーム・バー、ピザ、ホットドック、ハンバーガーがあり、自由に注文しそれらを客室内へ持ち込むことができる。

 船内では普通には普段着で過ごしてよいが、終日航海(クルーズイング)するような日が3回あり、その中で夜の服装(ドレスコード)がフォーマルである日が2回ほどあった。そのため結婚式に参列するときのような服を持参し、ネクタイの締め方を忘れかけていたため苦労したことがあった。着飾ってレストランに行くことは、結婚式以外にこれまであまりなかったので気恥ずかしい思いであった。しかし、正装して美しく着飾った女性達と食事をとるのも良いものだと改めて感じた。

 船内の設備には、無料のプール、ジャクジー、フィットネス、有料の大浴場($15)、ドライ・スチームサウナがある。船首近くの6階と7階にかけて「princess Theater」という1,000人ぐらい入れるかと思われる大きな劇場がある。ここで乗船後直ぐに、安全のために救命胴衣の使い方や避難方法の説明があった。その他では、ミュージカル、音楽会、独唱会、マジックショー、ダンスなどプロの演奏やパフォーマンスが毎晩のように催された。

 上記した各種のレストランや設備が沢山あり、それらの設備を有効に使い切れずに瞬く間に12日間のクルーズイングを終えた。ハワイで4島を1週間で回るクルーズを行ったことがあったので、今回で二度目のクルーズである。

写真1:「ダイヤモンド・プリンセス」号
写真2:クルーズコース

2018年8月21日 自宅にて記す







2017/09/13 10:53:14|思いつくままに
iMac 修理物語
 使用中のiMacが1週間前から不調で、アップルケア(電話サービス)と電話による回復を試みていた。しかし、回復しないので、修理を依頼したところ昨日戻ってきた。1回の修理で一律七万円もする(新品;22万円)。購入してから5年が経つので、そろそろ危ないかなと注意していた。重要書類は、バックアップしておいた矢先に不調になった。iMacは、27インチと大きいディスプレイで重い。修理代が高いので新規購入も考えた。しかし、もし修理ができれば沢山の書類や写真、それに11月発表予定の研究論文予稿などのデータも失うことはない。このような理由で修理を依頼した。修理手順は次のようである。アップルケア係員と電話の指示で電源が入るかどうかから始まり、いくつかのキーボード操作で修理可能かどうかの指示を受けそれに従った。状況は電源は入るが、画面が真っ白、続いて真っ黒となり、再起動が始まり、そのくり返しが何回も起こる。いくつかの異なるパソコン回復操作を指示に従って行ったが、状況は同じだ。そこで、修理の話しがでて、修理するならその手順があるというので、その説明を受ける。こうして、搬送は本体だけを玄関口に置いておけば、黒ネコヤマト便が専用の搬出トランクを持って伺うという話になった。修理依頼は、インターネット上で行い上述の修理代金をカード決済すると終了で、後はiMacを玄関口に置いて待っていればよい。

 重いiMac購入時に入っていたダンボールは、大きいので処分。搬出時のコンポが心配であったが、指定した日時に写真に見るような立派なiMac専用ケースを準備して取りにきてれたので一安心だ。修理後は、搬出時と同じトランクに入れ、きれいに包装されて持ってきてくれた。修理内容は、「ビデオカードを交換し、総合診断テストを実施し正常であることを確認しました」というファイルが入っていた。

 iMacの他にMacBook Air、iPadを持っているので、メール交換に不自由はなかったが、大画面のiMacで仕事をしていたので、他の機種では文字が小さく目が疲れて不自由であった。5年間愛用し、慣れ親しんだiMacが修理され戻ったので諸々の作業を再開。この日の夕方、記憶では自宅から見える初めての虹が、iMac修理完了を祝ってくれるかのように突如現れた。【2017年9月7日】

平成29年9月13日(水)  自宅にて記す







2017/09/10 21:59:25|思いつくままに
ウナギ大好き!
 食べ物でなにが好きかと問われたら、間違いなく「ウナギ」と応える。それほどに好きなウナギではあるが、そう頻繁に口に入れるほどの余裕はない。恐らく、年に4〜5回かと思う。その一回だが、過日浅草の松屋デパート前にある「うな鐵 本店」で食べる機会を得た。なぜ、埼玉に住むのに浅草でウナギの食事をするかというと、ロングステイクラブ(LSC)に所属しているお陰で、毎月「お値打ちランチを食べる会」という食事会の案内がメールで届いたからである。そのランチ会が、上記の「うな鐵 本店」で行われた。
 
 「うな鐵 本店」は浅草松屋デパートと隅田川の間にあり、地下鉄銀座線の浅草駅出口5番から1分、東武浅草駅中央口から徒歩5分、浅草線浅草駅からA3出口から徒歩2分の至近距離にある。隅田川沿いで東京スカイツリーも見えるという立地のよい所である。店の案内によると、東京ではじめて開拓した江戸仕立ての浅草「塩ひつまぶし」、ここでしか味わえない、世界でオンリーワンの「塩ひつまぶし」と名打っている。案内を受けた当初、「塩ひつまぶし」の意味が不明で、早がってんして、「つ」と「ま」を入れ替えた「塩ひまつぶし」と読み違えていた。それにしてもおかしな食べ物だとウナギ屋に入るまで「ひまつぶし」とはどんなウナギが出てくるのかと楽しみであった。ところがテーブルに座りメニューをみたら、「炊きたてご飯が入った小さな”ひつ”」、それに「山椒(サンショ)塩」、「わさび塩」、「大葉と柚」の3つの小皿、それにお茶漬け用の汁の写真がでている。さらに、店員の説明によると、ひつのご飯(ご飯の上に白焼きウナギがのっている)は三等分して食べるという。@ひつのご飯1/3をお碗に入れ「山椒塩」を振りかけて食べる。A食べ終わったら次のご飯1/3をお碗に入れ「わさび塩」を振りかけて食べる。Bさらに残った1/3のご飯をお碗に入れ「大葉と柚」を乗せ、その上からお茶漬け用の汁をかけて食べるようにと指示がある。
 
 こうして「ひつまぶし」の「ひつ」は炊きたてのご飯を入れた入れ物、「まぶし」は塩をまぶすという意味であることが理解できた。ここに出てきた「ひつ」の大きさは50枚入りのCDやDVDのプラスチック容器サイズの木製で、ご飯入れである。つまり一人前のお鉢である。その昔、母親が鉄製の釜で炊いたご飯を「おひつ」に移していた姿を思い出したが、その「おひつ」の小型なものが、ここでの「ひつ」である。「ひつ」を使用する前にさっと水で濡らして炊き立てのご飯を移すと、適度に水分を調節し、ほのかな木の香りがうつり、冷やご飯になっても美味しく食べられるそうである。また、「ひつまぶし」の「まぶし」の意味も、振りかけるという意味であることも同時に理解できた。そこで、「塩ひつまぶし」というのは、おひつのご飯を三等分してお椀に移し、「山椒塩」と「わさび塩」をご飯に振りかけで食べるという意味であった。三杯目のお椀では、ご飯の上に大葉と柚を乗せ、汁をかけてお茶漬けとして食べる。「塩ひつまぶし」は「塩ひまつぶし」と間違えやすいと思うが、皆さん間違えなかったかどうか知りたいものである。
 ところで、「塩ひつまぶし」の味だが、山椒塩、わさび塩、大葉と柚のお茶漬けの3種の異なる味を楽しめ、とても美味しかった。これまで52回の「お値打ちランチを食べる会」が開催された。また来たいと強く思うレストランが多い中、今回の「うな鐵」は、ぜひぜひまた来たいと思うレストランの一つである。このことは、7月から8月にかけて読売新聞、関西テレビで紹介されたという有名な「うな鐵」であることからもその味がうかがえる。
 
 ウイークディの昼時であったので比較的空いていた。我々LSC会員16名が2階席に陣取り、会員相互の親睦を兼ね、美味しいウナギ(塩ひつまぶし)を食べ、普段あまり会えない仲間と会え、おしゃべりができた。このことは、LSCの「お値打ちランチを食べる会」の特質すべきとても素晴らしい集まりであるといつも思っている。毎回、思うが、いつも美味しいお値打ちランチを食する場を見つけ、仲間と親しく話せる場を作ってくれる幹事の皆さんに感謝・感謝・感謝!である。
 
 浅草は懐かしい。というのは、亀戸で生まれ、小学校3年のとき戦火を逃れるため集団疎開で山形へ、そして終戦直前(昭和20年3月9日の夜)に家を空襲で焼かれ、山形から帰ったら両親は向島に移り住んでいた。戦後、結婚するまで向島に住んでいた。その向島から言問橋まで近く、橋を渡ると浅草は直ぐ近くだ。中学校のころ、友人と追いかけっこして、浅草の映画館街、花屋敷の方まで逃げ、学校に戻ったら授業が始まっていて先生にこっぴどく怒られたことをよく覚えている。父親にも浅草の映画館に映画を観にたまに連れて行ってもらった記憶がある。浅草六区街の人混み、映画は「鞍馬天狗」「銭形平次」「丹下左膳」「エノケンの喜劇」などを観たような気がしている。上記したウナギ屋「うな鐵 本店」は当時からあったかどうか不明だが、浅草松屋デパートはよく覚えているので懐かしい限りである。
 
 埼玉の入間市から浅草の「うな鐵」へ行くには、西武池袋線で池袋、JR山の手線で上野駅、そして地下鉄銀座線で浅草駅へと2回乗り換えて行く。ところが帰りぎわに、浅草からバスで池袋駅へでられることを仲間が教えてくれた。そのため、1回の乗り換えで西武線に乗れ、自宅に帰れた。これまで、地下鉄が便利かと思い、地下鉄路線図を片手に、都内の移動は地下鉄を利用していた。ところが、今回のように、バスを利用すると乗り換えなしに浅草から池袋へ行けることが分かった。よく、都内の各所へ出かけることがあるので、今後は、地下鉄とバスの利用を考慮して移動することにしたいと思っている。【2017年9月6日】
 
平成29年9月10日(日) 自宅にて記す