まず動く2

ブログ「まず動く」の写真容量が不足したため、ここに改めて「まず動く2」を立ち上げました。以前のブログ同様に、写真付き日記のつもりで投稿します。ご覧いただければ嬉しい限りです。
 
釜山から日本海を渡り関門海峡へ
 8月10日釜山港を午後6時出港し、関門海峡へ向け一路舵をとり、関門海峡を通過してよさこい祭りの高知へ向かう。高知到着が一日おいた8月12日朝7時であるから、航海時間は37時間と長い。この時間と同じように長時間のクルーズは、8月4日横浜港を出航して8月6日に秋田港に着いた時で、38時間の長旅であった。この長い船旅の日(8/5)の夜のドレスコードはフォーマルであったことを思い出す。とすると、長旅の今日(8/11)の夜はドレスコードに違いないと思っていた。そのとおり、【夕食】ドレスコード:フォーマルであるというアナウンスがJTBと船側が毎日発刊する情報紙(JTB通信と船内紙プリンセスパータ)に掲載されていた。

 終日クルージングというと船内で飽きてしまうと思いがちだが、分刻みといってもいいくらいに細かい時間割で各種催しが開催される旨のアナウンスが、船内紙のプリンセスパターに載っている。催しに参加して音楽やダンスを楽しむ人、のんびりデッキで本を読む人、プールで泳ぐ人、お喋りを楽しむ人、人様々である。こうした催しに参加するかしないかは、乗船客の自由である。ロングステェイクラブの友人が10人いたので、大家族がそろって食事をするような雰囲気で毎日食事ができ、楽しい日々が連日続き退屈することはなかった。
 
 ドレスコードのフォーマルで夜の食事をたのしみ、各種催しに参加した翌日朝は関門海峡を通過。普段なら寝ているはずの今日は関門海峡を通過するというので早起きした。写真上左に示した大きな本船(横浜で撮影)が関門橋を通過出来るのかと思うが、写真右下の橋下を無事に通り抜ける。関門海峡を通過中、大小様々な船が行き交う。何年か前に埼玉から佐賀まで夫婦でドライブしたことがあり、その時立ち寄った壇ノ浦PAが海上からよく見える。この懐かしい場所を海上から再び見ることができるとは思いもよらなかった。【2018年8月12日】
 
平成30年9月24日(月) 自宅にて記す
 







焼き肉食べに韓国・釜山へ!
 8/9夕方の午後5時、境港を出航し韓国の釜山に向け航海。といっても夜中に船は航行するので、一寝入りすると外国の地韓国・釜山に翌朝7時に着く。国内の四大祭りを観るツアー船というのに、なぜ韓国へ行かなくてはならないのかと疑問に思っていた。それは、外国船籍の船は日本だけを周ることができない法律があるからだとのこと。そのため、船籍が英国の「ダイヤモンド・プリンセス」は、韓国に一度立ち寄って、再び日本に戻り日本国内を周遊するとのことだ。横浜港を出港して九州、四国、本州、北海道を経由して台湾、韓国、香港、中国、ベトナム、ロシアなど、どこか一つの国に立ち寄り、6日〜16日間かけ日本を周遊するクルーズが色々ある。今回我々が選んだのは、11泊12日で横浜、秋田、青森、境港、釜山(韓国)、高知、徳島に立ち寄り、再び横浜に戻るというクルーズである。これらの寄港地を見ると分かるように、日本から見れば外国である韓国の釜山に一度立ち寄る。その理由は、上述した通りである。

 境港を午後5時に出航し、釜山港国際旅客ターミナルには翌日の朝7時に入港というから、真夜中14時間航行する船旅である。釜山港に着いて下船あるいはツアーに出かける場合、ここは韓国なので、入国審査が当然ある。パスポートが必要であるという理由もこれで分かる。船内出口付近に韓国の入国審査員がいるので、船内でパスポートを見せ入国手続きを済ませる。それから下船時にクルーズカードを必ず示し、それを機械にかけてから下船が許可される。それは本人が下船したことを記録にとっておくからだ。下船し再び夕刻船に戻ると、まず出国審査があり、それに続いて乗船時にクルーズカードを機械に必ず通す。本人であることが確認できてから、お土産などの手荷物検査を行い乗船できる。このような厳しい検査があるので、乗船客以外の人は船の中にまず入ることはできない。

 韓国へ向けての航海中にツアーディスクで$69の焼き肉ツアーに申し込んでおいた。韓国釜山に着くと、そのツアーに申し込んだ客は、船内のあるレストランに集められ、人数確認とツアー概要を聞く。その後、入国審査は済ませてあるので、まとまって下船し待機していたバスに乗り込み焼き肉屋へ向かう。バスの中で日本語が堪能な韓国の女性ツアーガイド(写真中左)李さんが、バスの窓から見える建物などを説明してくれる。また、表面に氏名「季 連珠」、携帯電話番号が書かれてある名刺サイズの紙をツアー客全員に配る。裏面には、韓国語でこの人は「ダイヤモンド・プリンセス」の客であることが書かれてある。「この名刺の裏面を見たら、表面の携帯電話番号宛(李さんの携帯電話)に電話をかけて頂きたい」とも書かれてある。以上のような文章が表裏に書かれてある名刺を持って国際市場へ出かけた。まさか、自分たちは迷子にはならないだろうと思いながらその名刺を受け取っておいた。

 焼き肉屋での昼食は、写真中央に示すような肉が出される。オプションとしてチジミ(写真中右)も注文した。肉にしろ、チジミにしろ、日本で食べるような美味しさではない。期待外れであった。食後は、釜山国際市場に案内された。ここは、昔の東京の秋葉原電気屋街あるいは上野御徒町のアメ屋横町を思い出されるようなところである。
 
  ガイドブックによると次のように書かれてある。「庶民の生活に欠かせない衣類や雑貨、電子製品、家具、工具などが溢れる釜山(プサン)の名物市場「国際市場(クッチェシジャン)」。7,500坪ほどの広大な面積を誇り、約1,200のお店が軒を連ねています。「照明の通り」「マーケット通り」他、大きく5つの通りに分かれており、若者向けの洋服店やアクセサリー店、コスメ店も増え、地元客だけでなく、国内外から多くの観光客がやってきます。韓国映画や韓国ドラマの撮影ロケも良く行われ有名です。地下鉄1号線チャガルチ駅から近く、アクセス便利な場所に位置。釜山観光の際、是非立ち寄りたい観光名所です。1950年の朝鮮戦争以降、米軍部隊からの流出品や釜山港から入ってきたヤミ物資、中古製品などを避難民が売り始めたことが、「国際市場」のはじまりでした。現在は釜山を代表するほどの巨大市場にまで成長しましたが、当時は1坪ほどのベニヤ板で作られた小さなお店が無数に並んでいたそう。」
 
 広大な面積を誇る国際市場であるから、市場内を歩くとガイドブックに書いてあるように目移りする物が沢山並んでいる。韓国ウォンは日本円の約10倍である。5,000円を両替すれば、ちょっとしたお土産が買えるだろうと思い両替したところ、50,000ウォンが手に入った。写真下左のような市場内を歩き回るが、買いたくなるような品はない。孫用靴下13足で100ウォン、Makikoが10,000ウォンのワンピース買った程度で欲しいものがない。食べたいものがあっても焼き肉を食べお腹いっぱいで欲しくない。市場内を見学するにあたり、ガイドの李さんから今立って説明しているこの場所が集合場所なので、この周辺をよく覚えて市場内を見学するようにと言われた。歩き疲れたこともあって集合場所へ戻ろうとした。ところが覚えていたはずの集合場所が見つからず、市場内をぐるぐると歩き回り迷子になった。2人であっちだそっちだと同じような道を行ったり来たりした。集合時間が迫り焦りだした。ふとバスの中で渡されたガイド李さんの名刺を思い出し、とある乾物屋に入り、名刺を見せた。直ぐに電話をかけてくれ、李さんと話しがついた。その結果、店の前を左にまっすぐ行けばガイドの李さんが旗を持って待機していてくれるということだった。その通り、歩いて行くと直ぐにガイドの李さんが旗を振り出迎えてくれ、集合時間に間に合った。
 アメヤ横町は、1,2本の道があるだけなので迷子にならないが、ここ国際市場は縦横に何本もの道があり、売っている品も同じようものが多いので間違いやすく迷子になった。それにしても、釜山の人は親切だから遠慮せず道に迷ったらこの名刺を店の人に見せるとよい、と言ってくれたガイドの李さんの言葉通りになった。親切な韓国人に出会え、大変お世話になり感謝している。【2018年8月10日】
 
平成30年9月17日(月) 自宅にて記す
 







ゲゲゲの鬼太郎の街「境港」
 境港においても船から出かけるいくつかの観光ツアーはある。街中心のJR境港駅まで10分で運んでくれるシャトルバス$5もあるので、それを利用して街にでた。シャトルバスの行き先はJR境港駅までである。境港は、鳥取県の西北部、弓ヶ浜半島の最北部にある。天然の良港で江戸時代には、諸国の千石船が往来したそうで、日本第3位の漁獲水揚げを誇る漁業基地でもある。
 境港市は、漫画家水木しげる氏のふるさとでもある。JR境港駅前から全長800mにわたり「ゲゲゲの鬼太郎」に登場する153体のキャラクターのブロンズ像が並ぶ水木ひげるロードがある。道の外れに水木ひげる記念館がある。
 
 JR境港駅には鬼太郎列車が走り、駅前には鬼太郎交番が、そしてタクシーには鬼太郎タクシーと書かれてあるほどに鬼太郎は街で有名だ。それに道路に沿って構えているお土産屋は、ゲゲゲの鬼太郎に関するものばかりである。駅前の水木しげるロードを800mほど歩くと、水木しげる記念館に至る。そこまでの道両側には沢山の鬼太郎漫画に登場するキャラクターのブロンズ像に出会う。足を止めじっくり見ていて飽きない妖怪達である。そのブロンズ像には、駅前歩道を占有するかと思われるほど大きな像、滑稽な妖怪の像、大きな岩をくり抜いた中にうっかりすると見落としてしまいそうな小さな妖怪の像があるなど、153体もの沢山のブロンズ像を見ながら歩いて楽しめる道路、それが水木しげるロードだ。夏休みとあって、近県からやってきた旅行客や地元の子供連れで訪れた人達で賑わっていた。それに「ダイヤモンド・プリンセス」の外国人乗船客も加わっていたので、道路は賑わっていた。食事は船で食べられるが丁度昼時になったので、海鮮丼を食べたく数件の店を訪れたが、いずれの店も行列が出来ていて中に入れない。外で待つには真夏の暑さで辛いので、あきらめ船に戻って食事をすることにした。
 
 水木しげるロードを800mほど歩いた所で水木しげる記念館に至る。記念館の入場料は700円。ここには、「妖怪漫画」を一つのジャンルとして確立させた作品の数々が展示され、墓場から生まれた幽霊族の少年・鬼太郎が多種多様な妖怪たちと繰り広げる物語などが分かりやすく解説されてある。『ゲゲゲの鬼太郎』(ゲゲゲのきたろう)は、水木しげるによる日本の漫画作品、及びそれを原作とした一連の作品群の総称である。妖怪のイメージを世間に浸透させた水木の代表作でありある。1954年の紙芝居から始まり、漫画、アニメ、映画、小説、ドラマ、ゲーム、舞台など、半世紀以上に渡り様々な関連作品が作られていると説明がある。【2018年8月9日】
 
平成30年9月10日(月)  自宅にて記す
 







終日航海の日はどうして過ごす!
 東北の二大祭り秋田の竿燈祭りと青森のねぶた祭り夜間海上運行それに花火大会を見学できた。次の寄港地である鳥取県の境港に向け船は今夜遅く出航する。青森港を8/7午後11時出航し、翌日8/8は終日クルージング、そして8/9朝6時に鳥取県の境港に寄港予定である。終日クルージングをするときは、船上で何をして過ごすのかは気になるところだ。我々の場合、海外ロングステェイでも今回のようなクルージングをする場合でも、何か仕事?を持参して出かけるので、あまり暇をもてあますということはない。今回のクルージングでは、Koichiは、10月に開催される看護人間工学会という学会で発表予定の抄録「外反母趾と浮き指が片足立ち安定性に与える影響について」をまとめる仕事を持ってきている。Makikoも同様に10月にパッチワーク発表会があるというので、それを完成させなければならないので、趣味の仕事パッチワークを持ちこんでいる。したがって、こうした仕事が出来るので退屈することはない。仮に仕事を持ってきていないとしても、連日以下のような催しがあるので、積極的にそれらの行事に参加すれば暇をもてあますということはない。
 
★シアターでのショー(ミュージカル、演奏会、歌)、大型スクリーンで映画放映、各種セミナー開催などエンターティメントを楽しめる!
★プール・フィットネス・スパ・サウナ・ジャグジー・エステ・各種ゲーム大会・ウクレレ教室・ビンゴ大会・カジノ・各種ダンス講習、コーラス練習と発表、卓球、ヨガ・太極拳、毎朝のラジオ体操など盛りだくさんの催しがある!こうした催しに参加すれば、運動不足にならず、退屈さを解消しできる!
★食事、アフタヌーン・ティーを楽しめ、食事やお茶をしながら楽しい懇談が仲間あるいは船上で知り合った人達とできる!
★寄港地での下船・観光など退屈している暇はないが、大海原を終日デッキで眺めるもよしである!
★大海原を観ながら入れる日本式大浴場「泉の場(有料)」があるので疲れを癒やしてくれる!
 
 写真に示したように船尾に立って長い々大海原に描く波の軌跡を眺めているだけでも気分が落ち着く。この光景にあきれば、船長300mもある左舷・右舷の長いデッキの道を一回りすれば、結構な運動になる。疲れれば無料のコーヒー、ピザ、ハンバーガー、アイスクリームなどをそれぞれのスタンドへ行き受け取り一休みすればよい。終日クルージングの時は、LSCの仲間あるいは他県から来た人達と交流ができ、その土地の様子を聞くこともできる。また、乗組員は外国人、そして乗客の半数も外国人であるから、片言の英語で話し合う機会は多々ある。上記した日本式大浴場にアメリカ人親子がスリッパのまま浴室に入ってきたので注意をした。それがきっかけで、英語で話しを始めたこともあった。また、秋田竿燈祭りツアーを終え、帰りのバス停留場で待ち合わせたときに隣に座ったオーストラリア人と話しが出来た。船宿(ダイヤモンド・プリンセス)に着き、別れ際に小さなコワラの人形をMakikoはプレゼントしてもらった。習いつつある英会話の実践ができ、クルーズは嬉しい。【2018年8月8日】
 
平成30年9月8日(土)  自宅にて記す
 







第64回 青森ねぶた祭り
 8月下旬(8/25)秋田竿燈まつり(8/6)のブログ投稿後、九州から孫2人を引き連れ息子家族が入間の我が家に滞在。帰ったかと思ったら、どこかで風邪をもらい数日寝込んでしまった。このようなわけで、一週間ほどブログ投稿が出来ず今日に至った。やっと落ち着きをとり戻した。
 
 秋田竿燈祭りの行われた日の夜11時に秋田港を出航し夜通し航行。翌日(8/7)午前10時に青森港に入港。青森ねぶた祭り最終日の「青森ねぶた海上運行・花火大会」というツアーに参加した様子をここに投稿する。
ねぶた」と言われる大型の張りぼて人形を乗せた山車と、その周りで踊る「はねと」の大集団が「青森ねぶた」で有名である。何年か前に青森市内の「ねぶた」祭りで、大型の張りぼて人形を見たことがある。今回、夜間の花火大会とセットでねぶた海上運行が見られるというので、日中のねぶた祭りは見なかった。青森中央埠頭に設置された埠頭特別観覧席から海上を運行するねぶたを観ながら打上花火も見ることができるというので、ツアーで参加した。
 
 午後3時20分、停泊中の船内レストランに「ねぶた海上運行・花火大会ツアー」に参加する客が集められた。下船するとそこにはねぶた海上運行・花火大会会場へ向かうバスが何台も待機しているので、そのバスの1台に乗り込む。30分ほどで会場近くに着く。着いてみるとそこは「青い海公園」という海浜公園で、すでにねぶた海上運行と花火が見える公園内には沢山の椅子が並べられ、有料観覧席に(写真2段目右)指定されている。後ろの方は、市民が場所取りのために敷いた青いビニールシートが目立つ。
 
 「青い海公園」内には祭りで活躍した沢山のねぶた達が大きな囲いの中に納められ一般公開されている(写真上)。ところどころ空いている囲いがあったので聞いてみると、そこは今日これから海上運行する受賞したねぶたが置いてあったとのこと。今は、夜の海上運行のためそのねぶた達は海上の船に乗せてあり、まもなく観客の前に姿を現すという。午後7時00分より ねぶた海上運行、午後7時15分頃より 花火打ち上げが予定されている。
 
会場に到着してから、夜のねぶた海上・運行と花火大会が始まる時間まで約1時間半ばかりのは自由時間がある。ねぶたが展示されている公園内には、たこ焼き屋、焼そば屋、綿飴、鯛焼き、お土産などお祭り常番の出店が沢山並んでいる。このツアーは1人$134(約15,000円)とお高い値段なので、夕食が含まれているかと思ったのだが、その夕食は含まれていない。1時間半の自由時間で夕食を済ませよということのようだ(演示が終わって船に戻って遅い夕食を船内でとるなら無料)。ツアー費用は船から会場(「青い海公園」)のまでのバス運賃と花火大会会場の特別新埠頭観覧席代のようだ。花火大会のチケットを渡されたのでよく見るとA席4,000円と書かれている。ということは、バス代が11,000円ということになる。この運賃はどう見ても高いが、お祭り代金だと思ってあきらめている。今後、この種のツアーを選ぶ時には十分に気をつけなければならない。よい教訓になった。公園内の出店でたこ焼きと焼きそばで腹ごしらえ。上述の囲いに収めてあるねぶた達を身近で見学し、関係者がいるところで囲いが空のねぶたの理由を聞いた。その結果、ねぶた祭りで賞を得た7つのねぶた達は今晩のねぶた海上・運行パレードのために船に搭載されているという話しであった。それらのねぶたが見られると期待して、埠頭の中央埠頭特別観覧席で待機していたが、結局、ねぶた行進位置から我々が陣取った特別席までの距離があり、しかも闇夜の海上であったためその姿を良く眺めることは出来なかった。
 
 中央埠頭のA席に座れたのはよいのだが椅子の数が多く、目の前を航行する船上ねぶたまでの距離が遠く、よく見ることができなかった。ところが、遙か彼方に停泊中の「ダイヤモンド・プリンセス」はさすがに11万トンもある大型船なので、写真3-4段左に示すように意外と近くに見える。ツアーチケットを買わなくてもよかったような気がする。日中は暑く半袖姿でよかったが、日が沈むころになると冷え始める。長袖シャツを着るが寒い。ビニールシートの雨合羽を持って来たので、それを着ても寒い(写真3段右)。震えているさなかねぶたの海上運行と花火打上がほぼ同時に始まる。ねぶた行進は距離があって暗いこともあってよく見えない。花火は目前で打上げてくれたので良く見え素晴らしい。本来なら夜のねぶたの行進を見たかったのだが、それができず寒くて震えながらの花火観賞を楽しんだ。
 
 何人の乗船客がこのねぶた海上運行・花火大会ツアーに参加したか不明である。写真に見るように指定観覧座席の遙か向こうに停泊中の「ダイヤモンド・プリンセス」号が良く見えているので、船上からも花火を見ていたに違いない。チケット代が高く、場所だけの提供で、このように寒いところでの観賞ということが分かっていたら、船上から観賞すればよかったと反省している。
 
 打ち上げ花火大会のプログラムが配布されている。このプログラムを見ると花火の提供は、青森放送グループ、青森テレビ、各種企業・事業所、証券会社など合計で36の企業や団体からである。この中に29番 郵船クルーズ株式会社 「客船 飛鳥U」および30番 プリンセス・クルーズ客船ダイヤモンド・プリンセスの名が目についた。客船 飛鳥Uは青森港に停泊していなかったが、「ダイヤモンド・プリンセス」号は遙か彼方の目の前に停泊し巨体がよく見える。青森にやってきて、この「ダイヤモンド・プリンセス」の船会社が提供する打ち上げ花火が観られるとは思いもよらなかった。打上花火のプログラムが36番まである内の30番の「ダイヤモンド・プリンセス」の番になると【エントリーナンバー30. 特大スターマイン(速射連発花火)、「“客船ダイヤモンド・プリンセスより夜空いっぱいの感動体験この夏も青森の皆様に感謝の気持ちをこめて”」 提供/プリンセス・クルーズ客船ダイヤモンド・プリンセス】というスピーカーからのアナウンスが聞こえた。
 
 打上花火にもいろいろ名前がつけられているようで、「ダイヤモンド・プリンセス」が提供するスターマインというのは、=速射連発花火=ということのようだ。調べたところ、これは「いくつもの花火を組み合わせて連続的に打ち上げ、ひとつのテーマを描き出すもので、いまや花火大会をはじめ各種イベント、ショーを盛り上げるには欠かせない花形プログラムとなっているそうだ。短時間に大量の玉を打ち上げる景気良く華々しい演出は、スピード感にあふれ観客の反応も良いとのこと」であった。花火大会が終わると、「ダイヤモンド・プリンセス」号が終了の合図なのだろうか、汽笛を鳴らし、大会の終演を告げた。
 
 こうして、高いツアー料金を払って夜の「ねぶた海上運行・花火大会」を期待してツアーに参加したが、海上に浮かぶねぶたをよく見ることができず誠に残念であった。一方の花火大会は、これほどまでに近くで打ち上げる花火は、これまでなかったので非常に感動した。【2018年8月7日】
 
平成30年9月4日(火)  自宅にて記す