1985年セローが発売され,国内向けは2020年に生産終了した。終了理由の主は,排ガス規制或いはABSへの対応がセローに相応しくないといった判断にありそうだ。
セロー類似車が各メーカーから発売されたが,それらは結局セロー以上の存在となることはなく,忘れ去られようとしている。
独創的という意味で,似た立ち位置にあったのがDT1だ。セローと異なるのは,他メーカーがカタログを飾るパワー競争を展開し,ヤマハがそれに追随してしまった結果,せっかくの初代のコンセプトを台無しにしてしまったことにある。セローは最後まで我が道を走り続けた。
単車単体で見れば,DT1はセローより数段上を走っていたものの,コンセプトの継承という面から,セローの方がずっと成功したといえる。
ところで,あちらこちらでセロー再開の期待が聞かれるが,次世代のヤマハには,全く新しい発想によるオフ車が発表されることを期待する。
2024.12.27(金)
PS 写真は,ヤマハ発動機のHPから借用した。 |