最近単車購入の年齢が上昇し,日本自動車工業会がまとめた2023年度の二輪車市場動向調査によると、新車購入者の平均年齢は55.5歳と,21年度調査の54.2歳から一段と上昇した。調査年齢は10代~70代以上とのことで,概ね二輪車に乗る年齢層をカバーしているようだ。
リターンライダーと聞いて思い浮かぶのは事故。若い頃の感覚で乗っていても,体力や敏捷性の衰えは自覚の領域を超えているというものだ。
私自身は70代と,今話題の年齢層よりも20年程年上だ。仕事の関係で,若い頃数年間乗れなかった時期があったが,それ以外はずっと乗ってきた。
メーカーは,最も需要のある年齢層が欲しがる単車を造ろうとするだろう。そんな中で気になるのが,今持てはやされている機能や装備。私はいらないだろうと思う。というよりむしろない方が良いものがある。
いくつかあるが,一つはクラッチ操作なしでシフトアップ,シフトダウンできるクイックシフター。これを付けるなら変速も自動でできるDCT等の方が良さそうだ。
次はギアポジションインディケータ。これが必要な理由がどうも分からない。走行中,何速に入っていても,選択しているギアで必要な駆動力変化を得られるなら,あるいは駆動力変化をできるだけ小さくしたいなら,それは体感によって分かるからインディケータは邪魔だ。もしトルクバンドが狭いのなら,むしろ必要なのはタコメータで,ギアポジションインディケータに眼が行く時間があるなら他に回したい。
しかし装備されていて良いナと思うものもある。例えばトラクションコントロール。見ただけでは分からない路面の滑り易さの変化をクリアするために,これはかなり有用だろう。過去,路面μの変化が見た目分からずスロットルを開け,あっさりスリップダウンした経験からだ。
2025.6.13(金) |