最近理学療法士によるリハビリを受けている。目的は,もう20年以上続く右足首の傷み解消だ。10年程前に整形外科で診てもらったことがあったが,MRIをとっても『異常なし。歳のせい』で終了。
その後接骨院で診てもらい,効果があったが長く通うことはなかった。
今回相談したのは別の病院の整形外科。できるのはリハビリということになった。リハビリ室には理学療法士が配置されていた。
過去のことをいろいろ聞かれた。私が中学生の頃スキーで穴に飛び込んでしまい,右足首を捻挫したことが最も可能性のある原因のようだ。
指導を受けつつアレコレ会話しているのだが,その中で標題に関する話題があった。昨年11月に大動脈解離になり,救急車で運ばれて手術を受けた。その時,肋骨を含めて胸を縦に切り,さらにその下部を水平方向に切って胸を開き,大動脈の一部を人工血管で置き換えた。
今回胸筋筋膜というものの存在を初めて知ったが,その手術を行うと,当然胸の周囲を覆っている筋膜を切断することになる。術後は骨とともに一定の修復が行われているのだろうが,骨のように物理的に繋げたという状態は作り難いだろう。
この筋膜は,姿勢を保つのに重要な役割があるらしい。
実はこの筋膜について話を聞いていて,ちょっと思い当たることがあった。それは,手術前と後で,単車に乗った時上半身の力の入れ方が異なる点だ。術後は上半身,特に肩から腕にかけて,力が抜けていない。
その話をすると理学療法士から,筋膜を切ったことによる影響が残っているのかもしれないとのことだった。
術後,無駄な力が入っていることを自覚でき,力を抜こうとしても抜けきれない謎の理由の可能性が一つ,分かった気がした。
2025.7.20(日) |