この映画はEテレで放映されたんですが、Eテレでアニメ映画を丸々1本上映、かつ、すぐに再放送、というのは尋常ではない、ということで、再放送を録画。なかなか観るきっかけがなくて、今日ようやく観れました。
うーん、どうなんだろう。すごく嫌な場所をえぐられたなあ、と。こういう話を観ると、どうしても、自分の小中学生時代を思い出しちゃうわけです。全く同じような出来事やら事件やら起きて、で、はっきり言って、そんなの、自分の血肉になんかちっともなってない。あのどんよりとした日々は葬り去りたい。そういう意味で、この映画は「きれいごと」じゃないか、と思っちゃうんです。
現実には、めちゃいじめる立場にあった奴って、そんな事実をけろっと忘れて今頃は社会の中核にいるんですよね。だから、企業でもいじめがはびこる。この映画の主人公の男の子みたいに真に受けて悩むなんてことはしていないはず、ですよ。
で、そういう小学生〜中学生時代を何とかやり過ごした自分としては、こういう映画を見ると「あーガッコなんかもうオワコンじゃない」という結論になっちゃう。自分がガッコと関わらなくなって30年以上経過、で、相変わらず同じような問題が繰り返されてる、のか、というのをこの映画に教えられたわけですけども、その理由は、学校という組織というか、システムに抜本的な問題があるから。どういう問題かというと、要は、特に理由もなく同じ世代の子供を一か所に詰め込んで、毎日毎日ぎっちぎちで生活させる、その距離感がよくない。組織として無理筋なんですよ、そもそも。
例えば、男って、バカで、アホたれなのに対して女の子は、すでにこまっしゃくれてる、言語能力が1年くらい違うんです。ので、男は女より1年遅れで小学校に入学させた方がいい。これは成長スピードの差という生物学的な話で、別に差別でも何でもないんだけど、こんなことを文科省に提案したら、役人が大爆発するでしょ。なぜ?共学にするなら、この位の配慮をしないと、この映画に出てくるような話はいついつまでも起きます。教師で、そういうことを理解したうえで指導してる人っているのか?
なんというか、子供時代くらい、のびのび自由に、のんきに暮らさせてやっちゃダメなの?嫌いな奴、相性が悪い奴と折り合いをつける方法なんか、子供の時期に身に着けさせる必要があるの?そんなの、距離感が理解できるようになる15歳以降で十分じゃないですか。
最近よく耳にする「8050問題」。50世代は自分の世代だからよく分かるのだが、我々の世代での、ガッコのいじめって本当に凄まじかったんですよ。人生の初めに人間に対する不信を植えつけたり、対人関係に自信を持てなくしちゃった、のは他ならぬ
学校と親だ。今の50問題当事者は人生かけて、それに復讐しているといってもいい。そんなことにエネルギーを費やさせている「教育」の結果ってなんなんだ?
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