シネマ日乗

最近映画熱がやや復活。旧シネマ日乗から、こちらに乗り変えます。 原則として、アイポットのユナイテッド・シネマ入間で観た映画の感想が中心になります(多分)。ネタバレになってしまう可能性も・・・・・・。その辺、ご留意ください。
 
2024/07/21 20:00:00|映画 か行
キングダム 大将軍の帰還
 う〜〜〜ん・・・・・。どうなんですかねえ?

 これ、原作を読んで知ってる方と、自分みたくぜーんぜん知らないのとは、受け止め方が違うんだろうな。「原作通りで、再現度が凄い」とかいう感想を読むと、なんだかなーと思っちゃうんです。

 役者陣は、原作のまねっこ乞食じゃないぞー、となるんだな。

 話は、相変わらず地上戦を俯瞰してあーだこーだ、という感じなんですが(だから、デジャヴ感って感じ。食傷気味になってしまう)、なんかこう、味方側の死者については色々味付けしてるけどさ、敵方だって、似たようなもんでしょ、だから、醒めちゃうところがある。
 1作目の登場人物が一応出てきますけど、特に何もしないんですよ。何しに出てきたんだ〜〜〜?って感じになっちゃって。

 総じて1作目のダイナミズムが感じられない、という感じでしょうか。

 にしても、龐煖って人、強すぎ・・・・。

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2024/07/01 20:32:05|映画 か行
九十歳。何がめでたい
 今年一番大笑い〜〜〜。草笛光子さん、チャーミング!素敵!!
唐沢寿明さんのコメディー演技は初めて観た気がするんですけど、めちゃハマってておかしいったら。

 草笛さんのセリフ回しが非常にクリアで、これにも驚いてました。きっちりはっきり聞き取れる。これ、うまく行ってない役者さん多いから・・・・。90歳でいらっしゃるんですもんね、凄いよ〜〜〜〜。

 それと、草笛さんが着こなしてらした衣装、ああいう風に和服も洋服も着たいものだ〜。センスいい!それも目の保養になります。

 あと、周囲の役者陣も凄い布陣&劇中、佐藤愛子氏のエッセイを草笛さんが朗読する、というのもあって、超贅沢。これは観た方がいいよ!!

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2024/06/23 23:18:00|映画 た行
東京カウボーイ
 吉祥寺まで行って観たんですが、吉祥寺、何年ぶりだろうか?もうかれこれ20年は降りてないような・・・・・。相変わらず活気がある。で、ミニシアターがなぜか生き残ってる、というか、新しくできたのか?映画のラインナップが「意識高い系」だけじゃない、というのがミソのような。

 で、この映画。YOUTUBEで予告編を観て、なんか面白そうということで観に行ってみたわけですが、面白かったですね〜〜、佳作といっていいんじゃないかと思う。アメリカ製作なんだけど、主人公は日本人でそれを井浦新さんが演じています。助演に國村準さん、さすが。印象強いんだわ。

 主人公は、食品会社の事業継承を、「買収」という形で実行してる人で、だけど、その事業が続けていきたいものにはてんで無関心・コスパよく、ぱあっと利益が上がるように事業内容をどんどん変更しちゃう、という仕事をやってます。最初、日本のシーンではとにかくセリフが聞き取りづらいんですが、どういう訳か、主人公がアメリカに渡って、モンタナ州に着いた辺りから急にクリアに聴こえるようになる。英語だから?録音機材?ひょっとして音声の演出?そうね、日本にいる時の主人公はぜーんぜん人の話を聞いてなかったですもんね。

 モンタナ州にある、潰れかけの牧場をどうやって再建するのか、というお話なんですが、アメリカで和牛生産しようじゃないかという。これは、実際には極めて難しい。和牛は輸出禁止だし。ので、輸出禁止になる前にアメリカに持ってってた和牛の系統を探し出して〜〜、となるんだけど、日本人好みの味にするにはサシを入れなくちゃ、そのためには濃厚飼料をってことで、そりゃ無理ですよ、と言われちゃうのね。牧場の土は濃厚飼料(例えばトウモロコシとか)を育てられるような肥沃な場所じゃない、というわけよ。その辺、かなりリアルです。

 牧場を案内するからって、馬に乗らされて早速落馬したりして、なーんてやってるうちに、段々色々切り替わっていく、話はある意味ベタではありますけど、説得力があります。

 で、観てて面白かったのは、実用馬術としてのウエスタン馬術が垣間見える事。馬&畜産の現実を知っている人間なので、分かることがおそらく多い、だからかなり楽しんじゃいました。観にいってよかったわ。あ〜〜、モンタナ州のあの広〜〜い土地、馬で走り回りたい!!!

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P.S 英語が飛び交う映画の筈なんだけど、かなり笑えるシーンあり。英語セリフで笑っちゃうの、ジャッキー映画以来かも〜〜。

 







2024/06/19 12:05:01|映画 か行
帰ってきた あぶない刑事
土屋太鳳ちゃんの無駄遣い、にはなりませんでした〜〜。

 実は、このシリーズを観るのは初めてで、お約束のシーンも山とあるんでしょうけど、全く分からず。ただただ、舘ひろし&柴田恭兵お二人と周囲の人達のドタバタを楽しませていただきました。

 土屋太鳳ちゃんは、アクションができる貴重な方ですが、彼女の体のキレの良さが生かされてて、楽しかったですね。早乙女太一君がいい味出してます。狂ってく感じがいい。あと、今期大河ドラマで人のいいお父さんをやってる岸谷五朗さんがぜーんぜん違う役柄で出演してます。しかし、大河と同じく中国語を駆使するあたり、成程、と感心しきり。

 主演のお二人はもう、言わずもがな。何やってもかっこいいってなんなんでしょうねえ〜〜。

 もう一つ、横浜という土地柄が魅力的なんだと思います。風景がしっかりしているから、画面がへたらないんですね。

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P.S この映画、多分下敷きがフランス映画の「ハーフ・ア・チャンス」だと思うんですよ。未見ですが、アラン・ドロン&ジャン・ポール・ベルモンドというフランスのダンディ俳優お二人が共演していて、シチュエーションはクリソツ。「ハーフ・ア・チャンス」はぜひ観てみたい映画なので、どっかでやってくれないかしら・・・・。







2024/06/05 0:07:37|映画 か行
関心領域
 嫌だな〜〜、観たくないな〜〜、と思いつつ。観た後は、耳がおかしくなって。

 とにかく音が嫌だ。ずうっと収容所の音(叫び声・銃声等等々・・・)だけじゃなくて、なんか重低音がずっと流れててとにかくイライラさせられる。最初からその感じはあって、普通なら「きれいだな」と感じるはずの鳥の声がすごく不穏で耳に不快なんです。それを背景にして、収容所の所長さんとその家族の話が語られる。そんな音がずうっと聞こえる場所なんかによく住めるなあと思うんだけど、そこがこの映画のテーマでもあるんでしょう。

 なんとなく時期も分かるようになってるんだけど、どうやら、戦況がじりじり悪くなってる時期(1945らしい)で、収容所にどんどんユダヤ人が送られてくる、バンバン殺して燃やして、というのが激しくなって、最初の頃は灰をちょっと浴びたくらいで大騒ぎになって、体を洗いまくられてた子供らが、最後の方では、降り積もった灰で遊んでるんですよ。そういうお話です。

 まあね、20世紀は大虐殺の時代、といっていい。ナチスだけじゃありません、毛沢東もそうだし、ポル・ポトもそうだし、スターリンもそう。日本も危なかった・・・・・。なにって、全共闘よ。あいつらが日本を席巻しとったら、ポル・ポトの真似事位平気でやったでしょ。浅間山荘がいい例ですよ。連中が考えてたことって、形を変えてオウムに引き継がれましたけど、別の方向でも日本を浸食した。つまり教育よ。全共闘崩れがやたら教師になったもんで、我々の世代は大迷惑をこうむった。許さん。

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