久しぶりの映画。巷では「トップガン」がおおはやりのようですけど、自分的にはこっち。カンヌの評価が気になってまして。
筋を語るのは難しいんですが、一種のロードムービーと言えると思う。違法な養子斡旋をやってる奴らがいて、赤んぼ連れてあっち行ったりこっちに行ったり。韓国の(おそらく)代表的な都市や街を回ってるんですが、是枝監督さん、どうやってロケハンしたの?と不思議でしょうがなかった。「ブラック・レイン」を観た時、外国の監督さんが日本を見るとこう切り取るんかあ、と面白かったんですが、この映画については、韓国の方の感想をぜひ知りたいと思っちゃいました。
「万引き家族」でも思ったけど、脚本が秀逸。最初はなんか、設定等々よく分からないんです。それがちょっとずつ明らかになる、のに時間がかかるから、途中まではモヤモヤしてますね。そのモヤモヤ感が映画を引っ張ります。
「パラサイト」のソン・ガンホさんが一応主演なんですけど、一種の群像劇でもある、役者さん達が凄いんですが、どうやって演出したのか?役者さん達の実力がものすごいのか・・・・。
でね、「パラサイト」を観た時、ある重大な弱点(と自分は思った)に気づいたんですが、この作品は、それに対する一種の回答かなあと感じました。子供のために何をどうするのか?最終的には、全員がそれを基準に動くようになる。それに至る経緯がじっくり描かれています。それが、成程、という着地点に至る。納得できましたね。
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