シネマ日乗

入間アイポットのユナイテッド・シネマ入間で観た映画の感想が中心になります(多分)。 ネタバレになってしまう可能性も・・・・・・。 その辺、ご留意ください。
 
2023/03/10 22:46:00|映画 か行
銀河鉄道999
 松本零士さんが亡くなられて、YOUTUBEで限定公開されたのを観る。この映画が公開された当時、「宇宙戦艦ヤマト」も出てたし、すごいブームだったですよね。「ハーロック」や「エメラルダス」のマンガは一応持ってるし。

 当時は結局見損ねちゃって、今さら観て思うのは、今だとどうしても感想が変わってしまうなあと。映画ってやっぱりその時代を映している部分が大きいから、観る時期って重要ですわね。

 お話の流れはおおむねどなたもご存じ、というのも凄い話だけど(そういう意味では古典文学と同格だと思う)かなり長い話をうまくコンパクトにまとめています。一種のロードムービーで、これはもう、映画の王道と言っていい。成程なあ〜〜〜。
 で、あれ?ってくらい女性が出てくる。彼女たちがキーと言ってもよさそう。そういう映画でしたっけ?子供の冒険ものと長らく捉えていたんだけど、なんか、違ってそう。。。。

 でね、メーテルさんなんですが。原作でも思ったんだけど、彼女、そんなにいい人でしょうか?だってなあ、自分じゃ何も決めて行動してないんだもの、この人。クレアさんの方が余程しっかりしてるような。自分できちんと決めて行動しているのがね。メーテルさんからは「意思」が感じられないんです。だから、鉄郎君が惹かれる理由がよく分からんのよ。

 とまあ、他にも今観ると突っ込みどころが多々あって困るんですが、むしろ、クレジットに驚いてました。作画の人数の少なさ・・・・。この当時はセル画ですもん、残ってるんでしょうか?一揃いあったら、200年後辺り「重要文化財」かも。あの表現をセル画でやるって、しかも、あの少人数でつくったんか〜〜〜。オソロシヤ。
 あと、ナレーションが城達也さんというのにもびっくりしたし、監修には市川崑氏の名が。ウッソ〜〜〜〜って感じですよ。少なくとも、子供向けにちゃらく作ったんじゃない、ことがクレジットからうかがえます。だから大ヒットしたんだろうな〜〜〜。子供って、子供向けと分かると、即離れちゃうから。







2023/02/11 18:10:00|映画 その他
RRR
 観たくてたまらなくて、アイポットでやってたんか〜〜い!ってことで観てきました。客多し。年齢層も性別も幅広い。こりゃあいい映画だぞ〜〜〜!の期待に違わぬ。

 いやあ〜〜、画面に飲み込まれる感覚は、本当に久しぶりです。とにかく迫力がたまらない!!もうね、今や、あれだけの群衆シーンを撮れるのはインドだけだと思うけど、それにしても、あの激しさよ。

 でね、観てて思う事。やっぱ、南蛮人は信用ならん。なにかというと、ヒトラーがやったことは云々、というけれど、あんた方、人の事言えるんかい?となってしまうのだよね。他国を略奪して、やりたい放題やって、というのは当時のヨーロッパ人(特に男)にとってはフツーの事で、ヒトラーって人物は、そういうのの集大成をやったってだけなんじゃないかなあ。

 となると、かつて日本がキリスト教を弾圧して、南蛮人を追い出した、のは、かなり良い政策だったんじゃないか、とすら思うのよ。



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2023/02/03 23:52:47|映画 やらわ行
レジェンド&バタフライ
 1月は全く映画館に行けず。昨年1年分の会計データがぶっ飛んだ、のが原因です。これをぜーんぶ打ち直して決算まで持っていくのに、丸々1ヶ月、ようやく解放されまして、まずはこの映画。去年から、かなり話題になってましたね。

 織田信長さんて、日本史上最大の有名人と言っていいと思う。何回大河ドラマで取り上げられたか・・・・。今期もやってますもんね。日本人なら、彼の人生の大まかな流れも、エピソードも知ってるわけで、しかし、その正室たる濃姫については、ほぼ0。これも不思議な話だと思う。そこにうんと肉付けして、それを綾瀬はるかさんが見事に体現しています。

 一方のキムタクですが、というか、信長の最大の謎は、なんといっても本能寺の変。これも超有名な話ではあるけど、理由がよく分からん、というのが最大のミステリーとされてますね。大河ドラマでも色々理由付けされて描かれてますけど、なんかどれもピンときてなくて。この映画で提示された理由が、実は一番腑に落ちたんです。な〜〜〜るほど、そういう事だったかもしれない。

 で、信長と濃姫の関係は、なんとなく「ホットロード」風でした。

 この映画で感心したのは、音楽が少なかったこと。いくらでも壮大な音楽をくっつけて盛り上げられるでしょ、そうしてないから、役者さん達の演技や美術にかなり注意を向けて観れた。安土城、残ってたら大変なものだったでしょうにね…。

 それにしても、キムタク(というか、木村さんはキムタクに見えなかったぞ〜〜)の父親が本田博太郎氏って、なんかスゴイ配役だったな・・・・。

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2022/12/31 21:03:05|その他
今年のまとめ
 11月以降全然観ていないんですが、その理由は「難聴」。低音感音性難聴でしたっけ?音が割れて聞こえるだけじゃなくて、とにかく聞き取りづらくて映画館で楽しめそうもなくて・・・・。

 ということで、今年は「ブラックパンサー」&「ジュラシックワールド」という所でしょうか。邦画はあまり観てなくて・・・、残念。「バイオレンス・アクション」って、結構面白かったけどなあ・・。ああ、「ドライブ・マイ・カー」って今年の映画ですか、なんか、今年はすごく長く感じますね・・・・。

 そういや、映画の感想(というよりしょうもない批判)をYOUTUBEなんかでしゃべるの、やめた方がいいと思うんですけどねえ、と紅白で環奈ちゃんを見つつ思うのだ。環奈ちゃん、可愛いよねえ。

 という事で、来年もよろしくお願いいたします。
 







2022/11/19 0:09:42|映画 は行
ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー
 楽しい映画ではないです。マーベル物でこういうのは初めてかもしれない。

 前の映画で主演されたチャドウィック・ボーズマンさんが亡くなったのは確かに衝撃だったけども、その喪失が映画の核になっています。俳優陣もスタッフも、その喪失感を抱えて映画を作ってたんだ、という事がよく分かります。

 もちろん敵が出てこないと話が転がらないから、敵は出てきます(しかも、やたら強くて、なんかヤな奴なんだ)。しかし、基本的には「喪失とどう折り合いをつけるのか」という所が登場人物各々について語られる、というのがつくづくアメリカ映画としては珍しい、というか、それがおそらく現実でもそうだったに違いない、と思うので、観ていて辛いものがありました。

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