シネマ日乗

入間アイポットのユナイテッド・シネマ入間で観た映画の感想が中心になります(多分)。 ネタバレになってしまう可能性も・・・・・・。 その辺、ご留意ください。
 
2013/04/20 21:25:05|映画 やらわ行
ワイルド7
 以前、アイポットで観た映画を再見。一応、自分は原作を同時進行で知っている世代、のはずですが。基本的には傑作という事になっているようだが、読んだ覚えのあるのは1冊だけで、その暴力描写がどうも好きになれず・・・・・・・。主人公軍団の名前も全く覚えず。アクションシーン(バイクをぶっ飛ばして銃をバンバン)というのだけはなんとなく覚えてた、位か。原作に対する思い入れはまあ、0ですね。予備知識もないし。

 で、映画をなぜ観たかというと、日本製のカーアクション・バイクアクションを知りたかった、ということ。 
 その辺は、相当なもんだと思います。よく日本で撮影できたなあ〜〜、と感心。特に冒頭のエピソードはなかなかのもので、おお〜〜!!とワクワクさせられた。

 物語は、いくつかのエピソードが連続して起こる、のを追っかけているうちに終盤に入っちゃう。「ワイルド7」というんだから7人編成なんだけど、そのうちどうやら人物像がつかめかけたのは2人くらい。後はなんだか、名札みたいな紹介で、しかも、その紹介文にあった特技的なものを披露するチャンスもなく、結局誰が誰やらよく分からなかった・・・・・・。映画館の大画面ではあまり感じなかったんだけど、小さなTV画面だと、映像の暗さが災いして、ますます見分けがつかなくなる。名前が分かった二人のうち、椎名桔平さんが演じていた「セカイ」なる人物がやたら存在感があって、他の人を食ってしまった感じもする。
 
 ということで、面白いような、そうでもないような・・・・・。どっちかというと、要は原作の設定を借りてアクションを楽しむ映画、と割り切る方がいいかもしれない。そういう意味ではかなりのレベルの映画だと思います。

公式サイト







2013/04/17 23:42:00|映画 やらわ行
ライジング ドラゴン
 あ〜〜面白かった!!ジャッキー・チェン様のコミカルアクションが炸裂!!してます!!大画面で観るべし!!
 こういう種類の映画をチェン様がもう撮らない、とおっしゃってるのは大変残念だけど、長生きしていただきたいので、いいです。しかし思うに、こういうコミカルアクションを発案して、構成して、実践して、という方は、もう現れないんじゃないかな・・・・・・。

 それにしても、チェン様の身体のキレ、動きのしなやかさ、とにかく凄いの一言・・・・・・・。でもって、アクションを効果的に見せる「場」の発想がまた凄い・・・・。こうきたか〜〜〜〜!!

 映画の成り立ちは、チェン様映画の王道を行ってる。筋はまあ、なんかよく分からんのですが、このJCトレジャーハンター物は行く先々でよく分からんことが起きて、しかし、なんとかなる、の連続。で、最後に「場」でもって大立ち回り、となる。途中で「11匹の猫」みたいなエピソードもあって。
 最近のチェン様映画でよく出てくるのが「言葉が分からん!なんて言ってるの?」って奴。だから、吹き替えじゃ面白くないんだよなあ〜〜、字幕でないと。翻訳者の方は大変だと思うけど・・・・・。今回も4ヶ国語位出てきたかな、日本語まで!そういうのをギャグにしちゃうんだから、全く面白いよ〜〜。

 考えてみると、ジャッキー・チェン監督作品なんですよね、これ。チェン様の監督センスって相当だと思っているんだけど、この作品もかなりすごいと思う。監督作品をもっと見たいです、これからは。


 観てて、つい考えちゃったのは、対馬から盗まれた仏像の一件。韓国側の言い分はほとんど言いがかりみたいなもんだ、と思うけど・・・・・・。

公式サイト







2013/03/28 21:57:01|映画 その他
TIME
http://www.foxmovies.jp/time/index.html?top

 観ようと思ってて、観てなかった映画。いささか無茶な設定でしたが・・・・・・。

 人間の寿命が基本25歳+1年、と決められてて、もっと長生きしたけりゃその時間を働いて稼ぎなさい、というのが規則になってる世界のお話。というか、一方は1日分の寿命を稼ぐためにあくせく働かなくちゃいけなくて、もう一方はなにやってるのかよく分からないが特に頑張らなくても山盛りに寿命がある。「金」の価値観がそのまま「時間」にシフトしてる。「LOOPER]と違うのは、時間の流れ自体を変更することがどうもできなさそう、な仕組みらしい点。

 ちょっと面白かったのは、どの人の外見も(100才だろうがなんだろうが)25歳で止まっちゃってる事。尤も最近は現実世界も同じ感じになってきてますけどね。

 主人公は「働けど働けど・・・・」って暮らしをしてて、そこへ大金、じゃない、長時間が転がり込んで、時間持ちゾーンに入りこんで、お嬢様を誘拐して、追っかけられて、と話が進む。すさんだ生活の筈なんだけど、とっても「良い人」風で、その辺がちょっと納得いかなかったんですけど。
 金は為替相場だのなんだので、実際の価値が変動するけど、時間は全くそういう事がない、から、その辺の設定は面白かったです。

 で、思うに。「続編」がありそうなエンディングって、考えものじゃないかなあ、と。そういう作りの映画、最近多いですけどね。

 







2013/02/24 23:13:00|映画 あ行
アーティスト
http://artist.gaga.ne.jp/

20世紀最後のサイレント映画(といわれている)はアキ・カウリスマキ監督の「白い花びら」。で、この映画が多分、21世紀最初のサイレント映画でしょう。傑作だと思います。人を思いやる気持ちっていいなあ、というのが滲んでくるような。

 これをユナイテッド入間で上映してくれたのは大変嬉しかったんですけども。久しぶりにWOWOWで観たけど、いい映画だなあ、と改めてしみじみ。

 個人的には、身近な人を大切にする、考え方や行動が結局世の中をよくすると思ってるんですけどね。上から「世の中を変えるんだあ〜〜」なーんてやるよりか、きっと効率もいいんじゃないか。

  この映画の重要な脇役がジャックラッセルテリア。アカデミーがらみの作品で犬が活躍、というと、自分が知っているのはジャック・ニコルソン主演(で、彼が主演男優賞を獲った)の「恋愛小説家」で、それ以来かなあ、と。








2013/02/20 23:36:00|映画 ま行
ムーンライズ・キングダム
http://moonrisekingdom.jp/index.html
 久しぶりのエドワード・ノートン!&この映画館のあちこちに出没しているブルース・ウイリス(だって他に2作品でしょ、でもって、こないだの映画でも出てるし)にビル・マーレイ、というなんだか凄い俳優陣を取り揃えて、で、この人たちはみーんな脇役なんです。主役は子供。というか、ティーンズ。
 映画のしつらえはノスタルジックでおもちゃっぽい、可愛らしいんだけど、考えてみれば、登場人物の誰もが全く笑わない。全編仏頂面ばかり、というのも珍しいか。そこら辺、好みが分かれそうではあります。

 
 1965年。イギリスの小さな島(そういえば、「東京家族」も島でしたね)で、おそらく夏休みなんだろうな、あれこれ事件が起きる、という話。思春期って確かにこんな感じだよな、と思わせる。大人は周りを右往左往するだけ。色んな問題があって、10あるうち2個くらいしか解決しないんですけどね。そのために断固行動するのが、子供の偉いとこ、で、もたもたぐずぐずしてて、なんとなく先延ばしにしちゃう、という解決(?)にしちゃうのが大人。しかし、そっちも一理あるし。最後は「岸辺のアルバム」みたくなる、けど、うんと希望のある結末になります。こんな感じが一番納得できる。

 こういう淡々としたお話が、自分的には割と好きなので、楽しんで観てましたが、普通の人は寝ちゃうかもなあ・・・・・・。こういう映画が、少なくなってきてるような気がする。最近の映画もドラマも、事件が起こり過ぎ。バタバタ30秒毎位に事件が起きてないと、客を引き寄せられない、っていう感じの話が多過ぎる。そういうのって、観てて時々バカらしくなっちゃうんですよ。

 エドワード・ノートン。この人はウディ・アレンの「世界中がアイ・ラブ・ユー」で観た。この映画は、多分ウディ・アレンの映画で一番好き。そこでの彼のキャラは「気の利かないお人よし」で、ほぼそれを踏襲している様な役柄です。自分的には、こういう役が向いているのでは?と思うんですけども。他の役は観たことないから分からないんですけど。
 で、ブルース・ウイリス。タフなおじさんじゃありません。引き出しの多い方なんだな、と。ビル・マーレイは、いつもの「しょうがない人」。で、子供たちが頑張っております。PG12指定なのはちょっと惜しいかもなあ。