シネマ日乗

最近映画熱がやや復活。旧シネマ日乗から、こちらに乗り変えます。 原則として、アイポットのユナイテッド・シネマ入間で観た映画の感想が中心になります(多分)。ネタバレになってしまう可能性も・・・・・・。その辺、ご留意ください。
 
2024/04/24 18:06:00|映画 あ行
オッペンハイマー
 内容が重いし、アメリカ近現代史をよく知ってないと(で、日本人の大半が知らない)理解しにくい話ですが、しかし、平日昼にも関わらす席が埋まっていた。日本人って凄いと思いますよ。客層も幅広い。ノーラン監督に対する信頼感、なのかもしれないけど・・・・・・。

 登場人物もやたら多いので、観る前に公式サイトで人物紹介位読んでおくといいかもしれません。映画は戦後から始まります。原爆落とした後ってことね。その後のシーンでオッペンハイマー氏の扱われようが、とても「戦争を終わらせた英雄」に対するものじゃないので、ええ?となるわけですが(この辺、アメリカ人は近現代史で習うのかしら?)。その理由っぽい話が続きます。ここで映画は過去に戻る。ノーラン監督らしく、時系列がいったり来たりしがちなので、ついていくのが大変。誰が誰なのか?までは理解しきれなかった点あり、まあ主要な人物については、何とか理解が追いついて、大体内容も考えてた通りだった。成程。

 一応科学界に携わってる人間として思うのは。もうさ、学会とかやめたら?論文ったって、最近は査読もままならない、再現性ないじゃ〜ん、みたいなのが増えてるという。だったら、いっそYOUTUBE上で発表しちゃえばいいじゃない。で、色んな批判や意見を受け付ける方が、科学研究をキチ集団の暴走電車にさせないのではないか。
 原爆開発中(なんかオウムに通ずるなあと思いましたけど)、このまま突っ走ったらどうなるか、多分誰もが分かってたと思う。なのに、そこんとこを曖昧にしてとにかく完成させにゃ、正義廚みたい(最初は、ナチスに対抗するため、という話になってました。オッペンハイマー氏ご自身がユダヤ系の人だったから、その辺はまあ理解できますが)になっちゃって、それに政治が引っ付いて、その結果、実験して、実行して、と。狭ーい世界でぐちゃぐちゃやってるからそうなる、と自分は理解したのだが。

 科学と政治が引っ付くとろくなことにならない、とは思う。でも、今や政治に科学は絶対に必要なものになってる。そのバランスをいかにとるか、やっぱり公平に公開して、しかなさそう。手段としてはやっぱりネットになっちゃうんでしょうか。後は教育。理解する能力を皆が手放さない事、か。
 


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2024/03/31 23:27:40|映画 た行
デューン 砂の惑星 PART2
 これ、観た人は「スターウォーズのパクリじゃんか」ってなるかもしれないんですけどね、トンデモナイ。原作小説は、自分が子供の時、既にハヤカワSF文庫になってた超古典。むしろ、おそらく「スターウォーズ」のエピソード5以降がこの作品にすごく影響を受けたんだろうな、という事が分かります。「スターウォーズ」エピソード4、つまり最初の作品が黒沢明を引っ張ってきているのは有名ですけど。

 だから、お話も凄く古典的というか、血脈だの、爵位だのって、なるわけですけど、それに伴う出来事や、背景の風景等々、よくもまあ、人の脳みそ一つで捻り出されたものよ……、となってしまうんですわ。で、これをよくもまあ映像化できる技術ができたものよ。。。。

 こうなると、デビット・リンチ版はどうなってるのか、知りたくなりますね。

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2024/01/26 20:11:03|その他
ゴジラ-1.0/C
 ゴジラが怖い、怖すぎる・・・・・・。

 という事で、モノクロ版。厳密な白黒というより、モノクロ色調と考えるべきなんでしょうが、観ているうちになんだか「昔のドキュメンタリー映像」を観ている気分になります。本当にあったことなんじゃないか、と。

 で、視覚情報が抑えられた分、音楽や音響に耳がいくようになって、改めて凄いなあと。映画館で観るにふさわしい。アカデミー賞が楽しみです。

 







2024/01/25 0:07:34|映画 か行
君たちはどう生きるか
 今年のアカデミー賞ノミネート作品に、日本から3作品が入ったので、ビックリ仰天・・・・。でもないか。

 そのうち「ゴジラー1」と「Perfect days」は、観た。ノミネートされて当然、という気もするのですよ。で、最後の1作品。かなり観るのは躊躇ってたんですが。宮崎さんに説教されたくないわい、というのがあって。

 とにかく、宮崎さんの映像マジックに騙されないように観よう、と注意しつつ、あーやっぱりなあ〜〜〜、という結論になっちゃう。

 「君たちはどう生きるか」という小説は、一瞬出てきますが、プロットにもなってない。宮崎さんのイメージが暴走したファンタジーといっていいのではないかと思う。相変わらず、妙なところが具体的に表現されてるんですよ。鳥の歩き方とか、食べ方とか。で、そうなるんかい!という納得感のなさよ・・・・・・。

 それもこれも、自分が家族嫌いだからでしょうね。そーんなバカな、ってなっちゃう。ああいう、とってつけたような話に落ちるんかい、と思ってムカつくんだよなあ。

 それにしても、どうしてこう、男親がダメダメなんでしょうか?別にヒーローでなくていいから、なんとかまともな普通の男親ってのを出してください。という事で、好きになれないんだ。アメリカで評価される意味が分からん〜〜〜。

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P.S なんかねえ、この映画、そもそもの設定が気持ち悪いんだ。空襲かなんかで主人公の母親が死んだ、そしたらその妹に手を出して、すでにやることやってます、という男親。で、戦争成金。こういうのを見せられて、いきなり「母親」を押し付けられた男子がどうなるか?普通はこう。20歳にして女から金を借りてギャンブルだの酒だの、で、財産食いつぶして落ちぶれて、それでも人のせいにしてばかり、という人物の出来上がり、になりますよ。戦争成金といえば、「犬神家の一族」もそうですけど、まあ、先がない。子供が観る映画で、そんな親を正当化するように描いていいのか?納得いかん。







2024/01/21 21:27:32|映画 あ行
エクスペンダブルズ ニューブラッド
原題は「エクスペンダブルズ 4」。ええー、これ、もう4作目なの?

 このシリーズ、なんだかんだで結局全部観てる気がするんですが、まあ、内容は大体同じ感じですよね、敵がいます。やっつけました。という話。今回は、スタローンさんはかなり下がって、ジェイソン・ステイサムが主役です。で、トニー・ジャーが相変わらずの切れるアクションを披露してます。こないだのドニー・イェンもそうですが、アジア系の本格アクションは、やっぱかっこいいですねえ〜〜。

 で、どうもこの映画、苦戦しているそうですが、なんとなく分かるなあと。まず、今って、割と「敵」をつくりにくい気がする。「ゴジラー1」はその辺が巧くて、戦争直後という時期を利用して話を膨らませています。しかし、今って、割合平和。そりゃ勿論、ロシアVSウクライナとか、あちこちで戦争は起きてるけど、21世紀が始まった頃の毎年・毎月・毎日のように自爆テロ、というのは落ち着いてる。なんかこう、「裏北斗の拳」みたいな感じに世の中がなってる現状。話をつくりにくいかも。

 映画そのものについては、夜&船上、というのが窮屈な感じ&何やってるのか、分かりにくいし、エクスペンダブルズの皆さんの作戦が雑過ぎて、こんなんでうまくいくんか?だめじゃ〜〜〜ん、という感じになっちゃうのがね・・・。という事で、脚本に問題があるかもしれません。

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