まず、この映画の原作が多くのおそらく若い世代に支持されているのだろう、という事が嬉しい、というか、有り難いというか。主演のお二人(岡田准一君と榮倉奈々さん)は、実写化するならこの人!という投票で共に第一位だったという。それにしっかり応えようとする熱演。そして実は、この話の内容は相当に深い。自由とは何なのか、という極めて難しい問いを投げかけている。この作品のエンターテイメント性も優れていると思うのだが、その中でそうした問いについて、登場人物の一人一人が真剣に考えようとしている姿がすがすがしい。
映画を観る時、いつも「これだ!!」というセリフを探しているんですが。この映画の言葉はこれ。
「正論を武器にするな」 全くその通りだと思う。自分の仕事は、いってみれば正論を患者さんにある意味押し付けるわけで、それを元手にすれば、やりたい放題相手を叩きのめせる優位性を持てる。絶対にそうしてはならない、というのをキモに銘じているのだが、それを言葉にできなかったので。
この言葉をつくった原作者・脚本家・語った岡田准一君に感謝したい。
公式サイト おまけ:誰もいない映画館、鑑賞者はあたくし一人か、と思いましてですね、ついつい「はあ〜〜〜??」とかかましてしまったり、好き放題、家で観てる感じになっちゃってたんですの。
上映終了後、さて帰ろうと思ったら。後ろに一人、誰かいたんだよ〜〜〜〜。暗闇の中で赤面、振り返らずにとっとっと帰りました・・・・・・。