シネマ日乗

入間アイポットのユナイテッド・シネマ入間で観た映画の感想が中心になります(多分)。 ネタバレになってしまう可能性も・・・・・・。 その辺、ご留意ください。
 
2013/09/29 23:34:10|映画 あ行
ウルヴァリン:SAMURAI
 「X-MEN」のシリーズは観た事ないんですよ。今回は、やっぱり日本が舞台だということ&真田さんのアクションを見たい、という理由で観たわけですが。

 真田さんもいいんですけど、驚いた&とても嬉しく感じたのは全然別の点。

 女性が二人、どちらも実に凛々しい。一見お嬢様も、自立し、一人で問題を解決しようとする実力と根性がある。まさに「大和撫子」!!こうした日本女性の現代的なヒロイズムをきちんと描いているのは「下妻物語」以来かも。っていうか、どーしてアメリカ映画になっちゃうかなあ・・・・・・・。日本の男は女が怖いのか??

 福島リラさんも、TAOさんも、「目力」が凄い。これは、「ラスト・サムライ」でも感じた事ですけど。ちょっと惚れちゃいました。ウルヴァリンがいなくても、なんとかなったかもね、あの二人なら。

 話は二転三転します。思いがけない黒幕が出てきてビックリ!!ちょっとここまでは読めなかった。で、かなりまっすぐな映画で、そこも好きになりました。新幹線アクションは、ぜひ大画面で!!凄いよ〜〜〜〜!!!

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2013/09/09 23:43:00|映画 か行
キャプテンハーロック
 「風立ちぬ」が大騒ぎ。意地悪い言い方をすれば、世界遺産になった直後の観光地みたいな有様になってるようだ。
 しかし、日本のアニメーションはジブリだけじゃない。ので、この映画。何カ月も前から公開を楽しみにしてました。封切り日に観に行ったのは、本当に久しぶりのような気がする。

 フルCGアニメ、今まで観たのは「アップルシード」と「ファイナルファンタジー」。どちらもピンとこなかった。どうしても「つくりもの感」から抜け出せない感じがして。で、この映画はどうだろうか?
 とにかく、まずは映像に圧倒されました。

 最初に観たのは3D。映像に振り回されて、話に追いつけなかったので、次は2Dで。こんな短い間隔で観たのも久しぶりかも。2回観て、この映画の全貌がややつかめてきたかもしれない。しかし、これは、もう数回観ることになりそうだ。

 最初に観た時は、これは主人公はハーロックじゃないな、と思ったんです。ヤマかな、あるいは、周囲のいろんな人達の群像劇、とでもいうべきか。2回目に観て、やっぱりハーロックが主人公なのかな、と。印象が異なるのはなぜか、セリフが少ない上に一つ一つが意味を持つ。ちょっと聞き逃すと次の話にたどり着けなくなる。高い集中力が求められます。こんなにセリフから無駄が削ぎ落されているのも珍しい気がする。2回観てみて、聞き逃したセリフがパズルみたいに入ってきて、見えてきたものがあるんですね。

 松本零士作品は、もうね、自分はピタッとはまってる世代なわけです。ハーロックは誰もが憧れる人物だったんじゃないかと思う。この映画のハーロックは、そうした「理想的な人物」ではない。非常にしんどいものと向きあったり、逃げたり、といういってみれば「普通の人」だ。普通じゃない部分もあるわけだが、そうなりたくてなったわけでもなさそう。そこら辺が、一回目は違和感があったんですが、2回観て、その違和感が腑に落ちて、かなり感動しました。

 「るろうに剣心」でも思った事なんだけど、この映画でも、登場人物の誰もが、自分の信念に基づいて動く。ので、簡単に「善VS悪」という図式にならない。単純な構図を考えているとイライラするかもしれない。しかし、その複雑さが、それぞれの人物に陰影を与え、CGでありながら一人一人がきちんと「生きて」動き、語る。単にCGアニメの技術革新のせいでそうなるわけではない。これには驚かされる。

 それぞれの語りがいいです。アニメに言葉を吹き込んでいる方々の熱が伝わってくるようだ。きちんと聞き取れる、という基本もできている。ジブリ映画、申し訳ないが、声優じゃない人が話すセリフが全く聞き取れなかったことがあって。「もののけ姫」とか、ひどかったもんなあ。「風立ちぬ」も、そこに問題あり、という話が聞こえてくる。そこんとこだけでもう、観に行く気がなくなっちゃうんですよ。
 この映画、一回じゃ聞ききれなかったのは、セリフが聞き取れなかったせいではない、のが2回観て分かりました。明確に語られ、説明されている。無駄がないから、ちょっと取り逃がすと追いつけなくなりがちになるだけです。

 観ながら、福島やチェルノブイリの事を考えていました。結局のところ、問題は正面突破するしかない。その方法を模索し続けるしかない。その摸索を語る映画です。必見と思います。

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2013/08/21 0:19:38|映画 やらわ行
ワールド・ウォーZ
エンドロール終了後も、しばらく立てませんでした・・・・・。ちょっと腰が抜けちゃって・・・・・・。別にホラーってわけでもないのにこの有様だから、もうね、「貞子シリーズ」なんか絶対ダメ、無理っす・・・・・・。

 一見、ブラピが主演の「バイオハザード」フェイクっぽい話のようだけど、実は違う。と自分は感じたわけですが、それはつまり、自分が医療者だからですね。ある意味非常にリアルがあるんですよ。パンデミックが起きたらどうする?パンデミックという事態は、実は既に起きている。対象が人間じゃなかったから、もうみーんな忘れてるでしょうけどね。

 宮崎の口蹄疫。感染者を皆殺しにして事態を収拾した。殺したのは獣医師。自分も呼ばれる事態になったら行くつもりでいた。大動物の先生方は、あの事態を誰もが深刻に記憶しているんじゃないかと思う。一体どうやって広がっていったのか、どうすれば感染を止められるのか、「可哀そう」なんて言葉に、マジギレしかけてたんですよ。しょっちゅう牛肉食ってるくせしてなに言ってるんだ!!!牛を殺さなくちゃ牛肉にはならんのだよ!!!

 その皆殺しの対象が人間だったら?どうしますか?という話なんです。

 この映画、ブラピが事態の収拾を図る方法を見つけるんですが、ご都合主義、という感想は浅い。人間、切羽詰まると、物凄く頭が回転して、思いがけないアイディアが出てくるもんだ。それを支えるのは、経験と観察と発想。編み出す人に特徴的なのは「よそ者・若者・バカ者」。それをブラピが体現しています。

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2013/08/19 0:22:56|映画 は行
ホワイトハウス・ダウン
 今年のアメリカ製アクション映画、やたらホワイトハウスが舞台になっているような。ついこないだも似たような映画があったような・・・・・・。確か「GIジョー」でも出てきたし、えーと確か、「バイオハザード5」のラストシーンもホワイトハウスだったような・・・・・。
 で、ローランド・エメリッヒですが。この人の映画、観るたびになーんか話が上手くいきすぎで大味だよなあ、あり得んじゃん!とか思うことばかり、今回もそうじゃないか、と大して期待もせず観たんですけど。

 思いがけず、真に迫る内容の映画だったんじゃないか、と思う。

 そうなんですよね、強固過ぎるシステムって、それが破られちゃうと、それが大いにあだになる、という事は確実にある筈で。こうなったらどうしよう?という迫力を感じました。考えてみれば今までのエメリッヒ作品って基本自然が相手で、そのせいでご都合主義でもっていかないと話が成り立たない部分は大きかったかもしれない。今回はそうじゃない、もしかするとありそうな話だ、と。
 実際、軍需産業というのはとにかく究極の使い捨て製品である所の銃器類が売れなくちゃ困る、だから、戦争やってくれないと困る、という事態は充分あり得る話。大統領が戦争やめる、と言い出す=一番困る事態になりそう。こういう事を起こそうとたくらむことはあり得る。

 8月のせいだか、どうも色々考えちゃうんですが。単純にアクション映画としても面白いと思います。とにかくホワイトハウスがメチャクチャになりまして、ぶっ壊しつつのホワイトハウス名所案内的な所もありそう。占拠する側の思惑が二転三転しつつアドバンテージを取り続ける感じもなかなか・・・・で、エメリッヒ監督作品らしい、ヘンなおかしさが突然現れるから・・・・・・。
 大統領のジェイミー・フォックスさん、いい味出してます。最初の頃の字幕に注意!「兵役も経験してないくせに」というのが、かなり後で重要になってくる、なるほどなあ〜〜〜、と。

 この映画を観ていると、アメリカでも、色んな軍事行動に要する決済の手続きは、かなり煩雑だなあ、と。で、自衛隊。他国民を攻撃する可能性についてあれこれやってるけど、自国民に対しては?エジプト見てると、あり得ると思う。軍の良識だけが抑止しているわけで、この件は真剣に考えておいた方がいいんじゃないか、と思いました。

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2013/08/10 11:27:00|映画 やらわ行
ローン・レンジャー
 ジョニデが出てる映画って、どれも原則そこそこのレベルにある、というつもりでいるんですよ。「パイレーツオブカリビアン」のシリーズは観ていないが。で、この映画・・・・・・・。一言で言うと「つまらない」。

 何がいけないんだろう?多分脚本と編集かなあ?編集はお粗末としか言いようがないような。一つ一つのエピソードが全部途中で細切れになってしまってつながりが見えない。この話は老トントが子供にホラ話を聞かせる、みたいな設定になってるんだけど、劇中で子供が突っ込んでるんだもんなあ「どうやって牢屋から出たの?」って。自分も観つつ、そこが面白いんじゃない、どうして描かないんだ?とイラついてました。

 最後の列車のアクションもなにがなんだか・・・・・・。確か馬は、列車の中をドカドカ走ってたじゃないか、どうしていつの間にか列車と並走してるんだ?いつ降りたんだよ〜?列車は2つ出てきて、線路が交差したり並走したり、線路のつくりがよー分からん。こういうの、アクションの前にさりげなくどこかで説明(地図をもってきたり、カメラでパンしたり)を入れなくちゃ理解できませんよ。
 列車アクションの最高峰は、自分が観た範囲では「ポリスストーリー3」!やっぱりチェン様映画が一番!ってなっちゃいます。

 脚本については。とにかく劇中で「インディアン」が連呼されるから・・・・。字幕の林完治さん、しょうがなく「先住民」なんて当ててましたが。今時インディアンはないでしょう。人がバタバタ殺され過ぎる。ディズニー映画でこういうのってどうなんでしょう?この映画の対象は誰なのか?子供だとするとちょっと・・・・・・。
 ジョニデは、手抜きをしていないと思うんですよ。だからねえ、頭の上のヘンなカラスがねえ、なーんか安っぽくて・・・・・・・。

 ということで、今更ネイティブの人達が絡む西部劇という題材がそもそもいけないのかも、と思いました。

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