シネマ日乗

入間アイポットのユナイテッド・シネマ入間で観た映画の感想が中心になります(多分)。 ネタバレになってしまう可能性も・・・・・・。 その辺、ご留意ください。
 
2014/01/01 20:30:33|その他
今年のまとめ
ってもう新年ですけど。

 そうですねー、期待しないで観た映画が結構いい、ということがよくあった。「Looper」とか「ホワイトハウス・ダウン」とか「47Ronin」とか。
 邦画がよかったですね。「そして父になる」は小津映画の後継と言っていいのではと思ったし。「終戦のエンペラー」とか、「図書館戦争」とか。
 コメディーが今一つでしたね。一番大笑いしたのが「ライジング・ドラゴン」だったなあ。

 今年はまず「黒執事」あたりからかな。んで「るろうに剣心」ですね。この辺はかなり楽しみです!!で、実はダークホースになるのでは、と思うのが「猫侍」。ドラマは超面白かったので、映画版が楽しみ!玉乃丞がやたらかわいいし。北村さんが面白すぎる!誰かが「眉毛3段活用」なんて言ってたけど、確かに。

 というわけで、今年も色々観ましょう。







2013/12/29 21:46:39|映画 その他
47RONIN
 面白かったですよ〜〜〜。力作じゃないでしょうか。

 要するに、日本という設定を借りた、ダークファンタジー、という位置づけになるんじゃないかと思う。忠臣蔵のモチーフをこういう風に借りてきてこういう映画を作る、日本製作だったらまずできないわけで、大いにアリだと思います。

 でね、日本を題材にした海外映画が出るたびに「こんなの日本じゃない」っていう批判が必ず出ますけどね、そういうの、ほぼ意味ないと思うんですよ。この映画なら、そういう批判はおそらく、大河ドラマだのTV時代劇だのとの比較から出てくるんだろうけど、その手の番組が「正しい」保証はどこにもないでしょ。
 この映画については、馬に乗り降りするとき、右側から乗ってましたね。これ、日本の方法なんですけど(ブリティッシュやウエスタンは左側から乗り降りする)、これだけで、もうOKサインを出しちゃいました!そういうのを訓練するだけでも大変なのだ、人馬ともに。

 物語はシンプルで分かりやすい。真田広之さんのソードアクションが炸裂しております。真田さんのアクションは、こないだの「ウルヴァリン」よりか数段いい!!その相手が浅野忠信ってのもいい!!そこにキアヌ・リーブスが絡む。その辺の味付けはなかなか面白いです。他の役者さんたちもしっかりしてます。ミスキャストがない、のはキャスティングを務められてる奈良橋陽子さんの力量によるものでしょう。



 非常に気になるのは一つだけ。この映画、ペイできるか?エンドクレジットが延々と続く、だけでも、相当金かかってそうなんですが・・・・・・・。しかし、ハリウッドスターと言えそうなのはキアヌだけだし・・・・・。真田さんも浅野さんも赤西君も、我々はよく知ってるけど、他の国では無名の役者さんたちですもんね。大丈夫なのか?元の物語も、日本では有名なお話だけども、外国では誰も知らないだろうしなあ・・・・・・・・。だから、もっと日本で支持されていい映画じゃないかと思うんですけども・・・・・・・・。

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2013/12/23 20:45:00|映画 さ行
ゼロ・グラビティ
 おっかねえ〜〜〜。今年2回目の「腰が抜けた」映画でした。ばててしまった・・・・・。

 場所も人数も極めて絞られた映画です。後半は特に、一人芝居状態といってもいい。なのに、緊張がキリキリ続いて・・・・・・。ったまらんっ!!いったいこりゃ、どうなっちゃうんだ〜〜〜!!の連続。

 主演はサンドラ・ブロック。彼女の出世作は「スピード」ですよね。確か10秒おきにトラブルが続発するみたいな話で、観たときの感想は「こんなの映画じゃない」でしたっけ。刺激だけなら、ジェットコースターでたくさん、というか。この「ゼロ・グラビティ」もいやんなるほどトラブルが連発するんですけど、ものすごくリアリティがあるんです。映画としての格をなにがつくっているかというと、音楽、というか、音。普通の映画と真逆、音がどんどんなくなっていく。これが物凄く怖い。宇宙空間は音なんかない、無線越しにしか音が伝わらない、そりゃ理論上は分かってますが・・・・・・・。もう一つは、完璧なSFX。撮影の視点はいろいろ変わるんだけど、実はクルーがすぐそばで撮影してます、というのをわざと分からせるような演出も入っているんですよね。物凄いリアルが伝わるんです。

 しかし、こういう事故、現実にありそうだから・・・・・・・・。現に、今行われているISSの船外活動の目的は「冷却装置の修理」だし。というか、冷却装置が壊れる、というのがおっかない話だ。宇宙ゴミの問題は以前から指摘されているし。ぞおっとしたのは、衛星があの手の事故で破壊されちゃったらどうするよ?ということ。GPSも通信もすべてが途絶えてしまう可能性。地球上も大混乱になるのでは?飛行機なんかも大変なことになってしまうのでは?だからね、古びたアナログ的な技術もきちんと残しておかないと、と。例えば、短波放送。衛星を介さないで地球上を網羅できる可能性のある通信技術はこれしかない。例えば、モールス信号。とりあえず、翻訳を介さないで、ある程度の遠距離でも情報をやり取りできる可能性のある通信手段としては、これくらいしか思いつかない。
 こういうこと、こないだの地震で思い知らされましたけど。電気がなくなる=暖房が効かない。となるわけ。石油ストーブを延々と使っているのだけど、このときは本当に持っててよかったあ、と思ったもんだ。石油ファンヒーターですら動かない、という事態になったわけだから。

 ところで、ちょっとぶっ飛んだこと。宇宙船も取説で操縦できるらしいですよ。この映画で、宇宙船の取説を読んで操縦するシーンが出てきたもの。いやはや、そんなもんなのか・・・・・・・。まあね、私なんぞは、薬用量なんか、ちょっと疑問があると本を見ますけどね。知ったかぶりするよりか、きちんと確認するほうが絶対安全安心ですから。にしても、宇宙船と取説・・・・・・。なんか、スゴイ・・・・・・・・。

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PS.この映画は絶対に3Dで観るべきだと思います。吹き替えはかなりしっかりしていて、観ていて違和感もなかった。映像を堪能するには字幕はツライのではないかと思う。

PS.2 観ていて考えてたのが「水没車から脱出する方法」。これ、絶対に覚えておいたほうがいいと思います。道具も揃えとこう・・・。







2013/12/11 20:59:02|映画 か行
くじけないで
 この映画の主演を務められた八千草薫さんが、毎日新聞のインタビューで「今70歳代の自分が90歳代を演じるのは、全く未知の世界という感じで難しかった」とおっしゃっていたのが印象強くて、何とか観ようと。観れてよかったです。

 非常に良い作品だと思う。
 なんというか、登場人物がみんな役を「生きている」感じがあるんですよ。主演の八千草さんはもちろん、周囲の方々も。武田鉄矢さんは自堕落な息子の役。こういう方がこの人の本来っぽい感じ・・・・・・。金八先生のせいでこういう役が回ってこなかったんでしょうけども。八千草さんを見ていると、なるほど、高齢者となると、ついつい一律に感じてしまうが、70歳〜90歳って実は20年もある、確かに全然変わってしまうのに十分な時間なんですよね。

 でね、この映画、ちょっと視点を変えてみると、どーしてオトコはこーなんだ?という話になっちゃうところがあるんです。

 やっぱり「仕事しろ、働け」圧力のせいなのか?戦時中は、召集されない若い男は「戦争に行かない」というか「行けない」ことがすごく後ろめたかったらしい。それが変形して「仕事しない、できないやつ」が後ろめたく感じられるようになったのかなあ?
 にしても、男って、どうして、自分の父親のダメなとこ、悪い点ばかり写っちゃうんでしょう?物事に対する対応の仕方・考え方の癖、その悪いところばかりが受け継がれてしまうのはなぜ??それがすごくリアルに目に映るから、観ていてヤダヤダ、と。同情する気が失せる。その理由は、「変わろうとしない」依怙地さですかね。ちょっと対応を変えてみりゃいいだけなのにさ。何がおっかないんだよ!!!

 この映画の中で、とよさんの詩に揺さぶられるのが男ばかり、というのは示唆的だな、と思う。

 こういう映画を観ていると、今の年寄りが死んじゃう前に、とにかく聞き取り調査をしないとまずいんじゃないかと。NHKはかなり丁寧に戦争中の話を掘り起こしているけど。民俗学等の専門家がきちんとするべきなんじゃないかな。

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2013/12/10 23:38:01|映画 その他
Love letter
 ずうっと観たいなあと思ってたんですけど。やっと観れた〜〜〜。

 余韻がずうっと残る映画だと思う。

 この映画のたくらみは、主人公の亡くなった(多分)婚約者が、最初から最後まで全く現れないところ。その人のいた家・部屋・友人・家族から推測するのかなあ、と思ってたら、中学時代のその人が立ち現われてくる。重要人物自身がついに現れない話というと「アルルの女」なんかまさにそうなんですけど、それとはまた別の方法です。どんな人だったか、そこからひたすら推測することを、観る側が求められてゆく。だから、映画が単純な「思い出話」にならないんですね。

 この映画の重要な小道具が「図書カード」。これ、若い世代の方は全く分からんでしょうね。個人情報保護法なんてのが存在しなかった時代は、新聞なんかにヘーキで自分の名前も住所も書き込んで「文通してください」なんてやってたんですよ、我々の世代は。今そんな事したら大変なことになりかねない・・・・・・・。で、図書館の貸し出し本には必ず抜き差しできる「図書カード」なるものが貼ってあって、そこに自分の名前を書き込んで図書館側に渡して、「借りた証明」としていた。疑いもせずに本名を書き込んでたんだから、すごい時代だ。この映画の製作は1995年、同じように図書カードが重要な役割を演じる映画に「耳をすませば」がある。驚いたのだが、同じ1995年製作なんですよ!!どっちかがどっちかの設定を借りたのかなあ、と思ったくらい。もっとも、「耳をすませば」の原作は少女マンガ、設定をもらう可能性は0ですよね。こういう偶然も面白いなあ・・・・・・。

 こういう映画を観ると、「今ならこんなの・・・・」ってなりやすいでしょうね。住所はグーグルマップで検索して、名前はFBで探して、とか。でもね、どんな形ででも同姓同名の人を見つけたときって、やっぱり、妙な連帯感というか、不思議な感じがするんじゃないかな。そういう感覚が変化することはないんじゃないか、と思うんですよ・・・・・・・。そうした普遍的な感覚が、この映画のキモで、だから古びない、今観ていて、全く違和感を感じないのはそこがきちんと描かれているからでしょうね。

 自分と同姓同名の人、実は名前だけ知っている。文学者でどこかの大学の教授でいらっしゃるはずなのだが。そしたら、同級生だったという方が患者さんにいらっしゃるのだ。教えてもらってビックリ!!!したもんです。世の中狭い、と思って。妙な親近感があったのだけれど、その後ますますそう思うようになった。こういう感じは、なんとも不思議ですね・・・・・・。