全豪オープンがようやく終わった、ので、やっと映画を観に行ける。
で、この映画。自分は原作もアニメも知らないで観たから、知っている人とは当然感想が違ってくるだろうな。観に行った理由は水嶋ヒロですよ、お久しぶりです〜〜!
「るろうに剣心」あたりから日本のアクション映画の特徴的なものがはっきりしてきたように思う。つまり「柔よく剛を制す」という。アメリカ製アクションって、でかくてごつい男やその類似品みたいな女が殴ったり銃をバンバン、辟易気味。でかくてごつい、んで弾が当たらない、勝って当たり前でしょうが。
に比べて、日本のアクションは、優男が豹変する、という感じ。流麗なアクションを繰り出してバッタバッタ、いいですよ、こういうのの方が。
この映画もその系譜。水嶋ヒロが披露しているアクション、とにかくかっこいい。
お話は、割とありきたりなんですけども。で、セバスチャンは悪魔だから、なんでもありなんですよ。都合よくあちこちに出没する。ので、あまりドキドキハラハラがない。アクションの質が高いので、安心してそれを楽しめる感じ。これがつまらなく感じられる人もいるでしょう。この辺でまず、分かれそう。次が原作との乖離。セバスチャンが仕えている人物は、原作では少年らしいのだが、この映画では男装の麗人、ということになっている。なぜそうしたのか?これはですね、要するに映画的なバランスというか、男だらけにならないようにしてるということかな、と。男装の少女、とすることで、映画的な色気が加わるんです。この手の映画で男だらけになっちゃうと、むさくるしくなる。でも、この変更が気に入らないとなる原作ファンは多そうだ・・・・・・・。
でね、自分としては、意外とセリフがしっかりしているな、と感じたんです。ラスト近くのセリフのやり取りが、実は一番緊迫感があって、これにどう返すのかな、とちょっとハラハラしちゃいまして。この辺は、水嶋ヒロが製作に関わっているのと関連しているのかな?文学賞を獲るような方だものね。マンガから引っ張ってきているセリフとは思えないし・・・・・・。
さて、この映画で「ああ!!」と思ったこと。去年NHKでやってた「仕事ハッケン伝」。北九州市フィルムコミッションを仕切る市職員の仕事を紹介した回に出てたロケ地とかシーンとか、この映画だったんですね〜〜〜!!ビックリしちゃいましたよ。あーこれだったのか!!と思って。そのシーンでは、NHKの番組がダブっちゃって、映画製作の現場の情熱みたいなものを倍感じ取れたような気がしてます。粗削りだけど、魅力ある映画と思います。
公式サイトNHK 仕事ハッケン伝