シネマ日乗

入間アイポットのユナイテッド・シネマ入間で観た映画の感想が中心になります(多分)。 ネタバレになってしまう可能性も・・・・・・。 その辺、ご留意ください。
 
2015/05/18 15:42:00|映画 は行
ふたりにクギづけ
 絶っ対〜〜〜〜に面白いだろう、と思ってて、観たら本当に面白かった〜〜。

 とにかく笑える、映画館で観たら大笑いの揚句周囲ドン引きだったかもです。

 主演はマット・デイモンとグレッグ・キニア。この二人、結合性双生児ってことで、何でもかんでも二人セットなんです。お兄ちゃんは陽気でノー天気で目立ちたがり屋、弟は内気で奥手でアガリ症なんだけど運動神経はめっちゃいいし頭もいい、すごい凸凹コンビ!

 二人は田舎で(マサチューセッツ州ってド田舎らしいですね)ハンバーガー屋を営んでて、色んなスポーツをやっては大活躍!してるんだけど、お兄ちゃんはその他に、年1回のお芝居に主演するのが楽しみでならない。弟はそれが超苦手、なんだけど、とうとうお兄ちゃんが「ハリウッドに行って俳優になる!!」って言い出して、LAに行っちゃう、当然弟もいやいや引っ付いて・・・・。というお話。

 シンプルで笑いのツボ多し、話のテンポも速くて、面白いの一言なんですが、何気に凄いなと思うのは、二人でタッグを組んであれこれやるシーン。ハンバーガーづくりから始まって、野球・アイスホッケー・ボクシング・ケンカ等々・・・・・。いやあ、主演のお二人、ものすごく運動神経いいわ!!
 で、恋バナもありあり。LA在住の女の子と弟が3年前からメル友なんだけど、そこからうじうじしてるのをお兄ちゃんがけしかけてドタバタ〜〜、というのもオカシイんです。

 で、お兄ちゃんのおかしな野望は、アカデミー賞女優のシェリルさん(ご本人役で出演!)が出演するTVドラマで彼女の相手役になる、というトンデモ展開で実現します。で、弟をどうやって映さないようにするか、とかでてんやわんやになるし。

 で、シェリルさんのほかにも大女優、メリル・ストリープがまんまご本人役で出演されてます。彼女、相当楽しそうなんだ・・・・・・。ラストあたりはかなりびっくりして、嬉しくなっちゃいました。

 一応障碍者についての話なんだけど、自分的にはそれはただのプロットであって、ひたすら面白いや〜〜、という映画だと。この流れが「バリバラ」とかに継承されているのではないかな。観てよかったなあ、という余韻が強いな〜〜。あと、邦題が割とナイスなんじゃないでしょうか?確かにクギづけになるよ!!

公式サイト

「バリバラ」

 







2015/05/05 22:14:00|映画 か行
寄生獣 完結編
 獣医および獣医科の学生は必見だと思う。 

 多分そうなるんじゃないかと思ってはいたんですが、極めて深いテーマ性のある映画になりました。この手のアクション系映画でこう考えさせられるのは初めて。観るのはおっかなかったんですが、観てよかったです。読んではいないんですが、もしこういう切り口でこういうテーマを掘り下げているとすれば、恐ろしい原作だ・・・・・。また、それを(多分)きちんと映画にしているのも凄いと思う。

 ギャア、どうなっちゃうんだ?の連続なんですけど、それだけじゃなくて、セリフですね。自分ならどう言うだろうか?一つ一つのセリフが重くて、そのせいで観ていて息が詰まるんです。クライマックスシーンの一つがゴミ処理場というのも示唆的。

 まあね、我々獣医ってのは、人間と動物を取り持てる唯一の国家資格の持ち主だから、そこんとこ、ちゃんと自覚して資格を使わないとね。それは観終わった後、改めて思いましたけども。

 染谷将太君と橋本愛さんが実にいいです。あと、ご本人は出てきてはいないけど(いや、出ずっぱりともいえるか)阿部サダヲさんの存在感抜きでは、この映画は上手くいかなかったかも。

 この映画、何か賞を取ってしかるべきじゃないかと思うんですが・・・・・・・。

公式サイト
 







2015/05/04 17:02:00|映画 は行
バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)
 久しぶりに見ごたえあり!のアメリカ映画。アカデミー作品賞もうなずけます。

 主演がかつて「バットマン」を演じていたマイケル・キートン。映画自体は「バードマン」なるヒーロー映画の主演を演じていた元スター俳優、という設定なんですが、マイケル・キートンご自身が多少投影されている、かなあ?ご本人は、バットマンにとらわれることもなく結構色々やっていらしたようですが。

 この元スターだけど今は落ちぶれ気味の俳優さんが、起死回生を狙って(?)、レイモンド・カーヴァーの「愛について語るときに我々の語ること」をブロードウエイ演劇にして、その座長を務めてます。しかーし、どうもうまくいかない。劇場は素敵なんだけど、楽屋はきったないし、俳優陣もゴタゴタしてるし。プレ公演はトラブルばかり、こんなんで初日大丈夫なの?というお話。部類としてはコメディーじゃないかと思うんだけど。

 リハーサル中にケガして(このケガってのが、ドリフのコントみたいなんですけど)降板した俳優さんの代役としてやってきた奴を演じているのが、エドワード・ノートン。ぶっ飛んでます。そういやこの人、去年のアカデミー賞をこの作品と分け合った「グランド・ブタペスト・ホテル」にも出演してましたね。二つのアカデミー作品を二股かけて出演かあ〜〜。

 観てて思うのは。アメリカ人って目立ちたがりで寂しがりなのね・・・・・・。

 要するにそういう人達のお話なんですよ。
 
 まあ、そうでしょう。アメリカ人って、基本は故郷にいられなくなったハンパもんが落ち延びて成り上がって、という人達の集合体だものね。だから、すぐ名声だの賞賛だの、に憧れる。けど、それを手に入れちゃうと今度は寂しくてしょうがなくなる。こういう人に0で近づこうとする人っていないし、近づこうとしても、阻止されちゃうしね。じゃあどうすんのよ?となると、なぜか簡単にヤクが手に入っちゃったりするべ。アメリカの芸能人の転落パターンって、こんなのばかりですよねえ。やれやれ。

 で、この映画は「演劇の裏話」みたいな体裁を取ってます。映画の裏話を描く映画は割と多いような気もするんだけど、演劇というのはちょっと珍しい。出演者の皆さんがレイモンド・カーヴァーの小説を劇中劇で演じる、そのシーンは2シーン位だけど、やっぱり大変だったんじゃないかな。しかーし、そこは名優揃い。演技力合戦みたいで、コメディーなんだけど、ピリピリした緊張感もある。

 その中で、唯一10代のエマ・ストーンが鮮烈です。彼女、凄いわ〜〜。

 そんなわけで、映画として堪能できる作品だと思いました。「愛について・・・・・」という小説は読んだことないですけど、もしかすると、この映画の内容とかなりリンクするんじゃないかな。村上春樹が翻訳してるくらいだし。

 自分としては、ラストが好きです。この映画を観つつ以前アカデミーを獲った「アーティスト」を思い出してまして。「アーティスト」、いい映画だけどラストだけがどうも納得できなくて。これはすんなり入ってきました。成程ね・・・・・・・。

 あと、音楽がまことにいいです。殆どドラムソロ。これが映画の不穏さをかき立ててタマラン。で、それにチャイコフスキー・ラヴェル・マーラーなんかの曲がさらっさらっと混ざってきます。劇中劇のBGMとして重なってきたり。使い方が実にうまい。アカデミー音楽賞、こっちが獲っても良かったのではないでしょうか。

公式サイト

「愛について語るときに我々の語ること」
 







2015/04/22 23:10:00|映画 あ行
暗殺教室
 殺せんせー最高!!!

 で、観ててチクチク心が痛むんですわ。

 あーこういう首尾一貫性のある大人になってないなあ〜〜〜〜。そこんとこを子供につつかれるとしんどいな〜〜。

 ということで、入間市出身の方が描いてる原作の映画化。シュールなコメディで、手法はこないだやってた「ドラえもん」の映画と同じだと思うんですが、めっちゃリアリティーがあって面白いんです。原作はほぼ読まずに観たんですが、殺せんせーが何者なのか、なんで暗殺教室なのか、がきっちり分かるように手際よく紹介されてまして、簡単にお話に入り込めたのも◎ではないでしょうか?

 で、駿大がロケ地に使われてます。へえ〜〜っと思いました。確かに、この大学、ああいう奴いそう。あの大学にちょこっと聴講しに行った時、確かあれは法科大学院ができた当初だったと思うんだけど、誰だったか、弁護士になり放題ですよ〜〜みたいな事をぶち上げて、それを聞いた学生どもがやんやの拍手をするのを白けきって見てたもんです。弁護士って食えないぜえ、考えてもご覧、世の中そんなに訴訟ネタがあります?弁護士が増えれば増えるほど、仕事の奪い合いになって食えない弁護士が増えるばかりなり、になるのは目に見えてるじゃない、と思って。なのにあんなこと言って純朴な学生を騙して法科大学院に放り込んで金儲けする気だろうって。
 今の法科大学院の惨状は誰でも知ってるけど。

 まあそんなわけで、ご当地映画ではないけど、大変面白かったです。原作者の方は、こういうのを入間市の教育で考えるようになったのかなあ?いいのか悪いのか?よく分からんけど。身につまされる人もいるでしょうね・・・・・・・。

にしても、殺せんせーの声、ズバリそうでしょう!!という感じなんですが、それを嵐の二宮君が担当してるとはオドロキマシタ・・・。名演じゃないでしょうか?凄いと思います。

公式サイト







2015/03/23 23:47:00|映画 その他
Mr.ベースボール
 高倉健さんが亡くなられて、追悼ってことで随分色んな映画がTVで流れましたね。でもねえ、実はあまり好きな映画ってないんですよ、高倉さんの映画。いくつかは観てるんだけど。高倉さんの出演した映画で自分が好きなのは「ブラックレイン」とこの映画。ようやくBSで放映してくれました!!

 かつてMVPも獲得した大リーガーの強打者だったジャック・エリオットさんが、成績不振のせいでニューヨークヤンキースを解雇されちゃって、中日ドラゴンズに助っ人外人選手としてやってきて、あれこれあって、というお話。まずは「中日ドラゴンズ」という割と地味な中堅球団(失礼ながらね。でも、我らがライオンズも最近は中堅球団だからなあ・・・・・・)を舞台にしたのがナイス!!高倉さんはそこの鬼監督、という役回りです。

 なんか、久しぶりに観て、ジーンとしちゃってねえ。こういう映画だったかなあ・・・・・・。基本的にはB級ムービーなんですけど、この手の映画にこそ、その当時の考え方やモノの見方が現れるんですよ。

 一つ一つがさりげなく「日本」なんです。ジャックさんが連れてかれるおうちも日本の普通の田舎の風景の中にある。当時、どうやってこういう風景を取材したんだろう?ジャックさんがあてがわれるうちもおもいっきり「日本」だし。いや、日本風、という訳じゃないんですけどね。

 そして、ジャックさんの相手役、ヒロインの方が、実に凛としてるんですよ。こういう日本女性、確かこないだの「ウルヴァリン・SAMURAI」にも出てきたと思うけど。アメリカ人には、日本女性ってこういう風に思われてるんでしょうか?観ていて、逆に励まされるというか。こうありたいな、というか。

 もう一つ感じたのは、これは、男の人の「変化」を描いているのだな、ということ。男の成長物は数多いけど、変化を描いている作品は、実はかなり少ない。男って、ホント変化を嫌がるからさ。その辺をコメディーというオブラートに包んできちんと描いているのにちょっと驚いたんです。そっかー、そういう映画だったんかあ・・・・・・。

 高倉さんですが、セリフが多いんです。英語のセリフもかっこいいけど、最後にヒロインの方と話すシーンなんか、いいなあ〜〜、と。映画の監督さんは英語圏の方だから、日本語のセリフ回しにあれこれ注文を付けることはなかったと思う。だから、高倉さんの地の言葉が出てるようで、で、それがなんか、すごくこっちに迫ってくるんです。

 この映画あたりからだと思うんです。アメリカが割ときちんと日本を扱い始めたのって。キワモノ扱いじゃなくてね。日本の野球を馬鹿にせずにきちんと撮ってくれていることにも感謝!!