どう考えても夏休み映画だと思うのに、封切りが昨日って・・・・・・。しょうがない、(大昔の)夏休み最終日に観に行きました。
「ルパン三世」。アニメのファーストシーズンから見てるわけですが。見たり見なかったり、ファーストシーズンと「峰不二子という女」は好きですね。面白い。特にファーストシーズンは子供の頃見た印象がすごく強烈で。いやあ、峰不二子っていいっすよねえ。こういう女、それまで日本には全くないキャラクターですもん。大好きです。こう、自立した悪女、というの、見つけられないんだ。
で、このアニメ、原作よりか全然面白い、という珍しいケースなんじゃないか、と。原作の漫画、つまんないんですよ。
で、この映画。小栗旬君は、こないだキャプテン・ハーロックだったのに、今度はルパンかあ〜〜。
色々言われてますが、面白いですよ。銭型警部のすっとこどっこいぶりがちょっとなあ・・・・・、っていう程度。
じゃあ、ダメっぽい部分はどこか?日本向けに「日本語」に統一しちゃったところかな。
おそらくは、普通の声優陣がタイの俳優さんの吹き替えをやってる(らしい)んですが、それがすごく浮いちゃうんです。俳優さんの語り口と違うんだ。なんとなく、わざとらしくなっちゃって。
あとねえ、テンポ感が曖昧なような。もうちょっと統一感があれば・・・・・・。
で、見れば見るほど、アニメのファーストシーズンの凄さがわかるというか。「ルパン三世」の主要キャラクター、全員が独特の話し方をする、これ、ファーストシーズンの声優陣が作り上げたものですよね。それがあまりにドンピシャだから、ずうっと継承されてるわけでしょ。よく考えるととんでもないことですよね。これができているアニメ、他にあるのは「サザエさん」くらいじゃないかなあ。
でね、実写版の難しさは、「アニメならこうなのに」が出てきちゃうことでしょうけど、それは、まあ、置いといていいんじゃないかと思います。アニメでおなじみのテーマ曲も使われてないですけど(それにも色々事情があったようですけど)、そういうの、あんまりこだわらなくてもいいんじゃないかな。むしろ、出てこないからよかったような気もする。
で、今回も「柔よく剛を制す」アクションがてんこ盛りで、結構でした。
公式サイトP.S どうもいただけないなあ、と思った点について、追加。ルパン達が何かの組織の一員、っていう設定はないんじゃないでしょうか?この人たちは、独立自尊だからかっこいいんでさあ、組織のメンバーっていう設定は違和感ありまくりでした。そのせいで、全体に納得感が出てこないんです。脚本の問題でしょうけども、このせいで、「つまんない」という感想になっちゃってる人、多いんじゃないかな。