シネマ日乗

入間アイポットのユナイテッド・シネマ入間で観た映画の感想が中心になります(多分)。 ネタバレになってしまう可能性も・・・・・・。 その辺、ご留意ください。
 
2016/12/31 18:39:59|その他
今年のまとめ
 結局邦画しか観なかった、んですねー。「Smoke」は再見なので。洋画、危うし!!

 ただし、洋画で観たい映画がないわけじゃない。とりあえず、スターウオーズ ローグ1は観ないと。それから、なんだかんだ文句は言ってるけど、一応バイオハザードはどう終わるのか?を観なくちゃならん。どっちも4DXで見ましょう、その方が多分面白いでしょう。

 ということで、来年もよろしくお願いします。







2016/12/21 21:04:02|映画 その他
Smoke 
   21年ぶり、デジタルリマスター版での再上映。この時期にふさわしい上映だと思います。

 21年前にはケータイというか、スマホも存在しなかったんだなあ、と改めて思うわけです。じゃあ、そういうのがあったらこの映画のストーリー等々、変わってたかなあ、と思うと、変わらないだろう、多分。そういう普遍性を感じる映画は少ないでしょう。

 主演二人、ハーベイ・カイテルとウイリアム・ハート、二人とも最高じゃないでしょうか。特にウイリアム・ハートさん、この方は割とエラそうな役が多くて、なんか違うと思ってたんですけど、この映画では素晴らしい。

 この映画は好きなシーンが多い。中でも特に好きなシーンが3つあるんですけど、何回見ても揺さぶられます。二人で写真を見るシーン、みんなで気まずくタバコや葉巻を吸うシーン、もう一つは、ラストあたり。ラストが、元ネタのポール・オースター著「オーギーのクリスマスストーリー」なんでしょう。そこだけモノクロになって、歌がかぶる。いいなあ。。。。
 なんかね、犯罪被害者の方とか、そのご遺族とか、この映画をご覧になったら、少し楽になるのではないか、と。そういう暖かさがあるお話。シニカルなんだけど。混ざり方が絶妙なんですよ。基本的にはコメディーだ、というのも凄い。

 あと、音楽が非常に控えめなのが素敵です。だから、ラストの歌「Innocent when your dream」が効いてくるんだよね。

 最初の上映当時、映画館では観てなかったと思う。ので、映画館で観れてよかったです。恵比寿ガーデンシネマ、サイコー!!椅子はふかふかで音響もいい。で、なぜかユナイテッドシネマの系列館なんですね。従ってポイントが付いたのも良かったっす。ユナイテッドシネマカードをお持ちの方は必携です!

公式サイト

Innocent when your dream







2016/10/19 21:29:00|映画 た行
超高速!参勤交代 リターンズ
 続編ってやっぱり難しいです。どうしてもエネルギーが落ちる。今まで続編の方が凄いなあって思った映画って数えるくらいしかない。「ターミネーター2」とか。しかーしこのターミネーターシリーズも、3からはずっこけまくってて・・・・・。結局最初からやり直しみたいな感じになっちゃっいましたよね。そもそもいっとう最初の「ターミネーター」は、要するにB級映画で、スケールアップするのは割と簡単だった、という事情もある。

 ということで、悪役の陣内さんがやけに目立つ映画になりました。目のくまが面白かったぞ。往路(つまり前編)にあれこれ詰め込んで、その残りを復路の今回に突っ込んだ、という印象。話が途中でデカくなるんですが、やや苦しいか。それにしても、大岡越前まで出てくるとは・・・・・。苦しいけど、それをうまい具合にくっつけてなんとかつじつま合わせするあたり、剛腕の脚本といえます。TV時代劇を散々見ている我々世代あたりから上の世代向け。下の世代の皆様は、何を引っ張ってきているのか、なんのパロディなのか、よく分からないと思う。分かれば結構笑えます。

公式サイト







2016/09/21 23:04:05|映画 か行
君の名は。
 特に大きな宣伝もしていないのに大ヒット。観てみて、その理由がよく分かりました。

 プロットとしては「イルマーレ」かな。「イルマーレ」は、韓国映画では今でも一番好き。切ない、デリケートな感覚がね、素敵なんです。それがこの映画では拡大されて表現されている。

 アニメーションだから、自在に空間を切り取ることができます。それが、映画の構造に大きな影響を与えている。チケット売り場で、売り子のお兄さんが「大変混みあってまして」って言う、その理由が「リピーターの方が多いんです」と言ってらしたのだけど、確かに、も一度見て、映画の構造を確かめたくなるのだろうと思う。

 何回も引き戸が閉じるシーンが出てきます。それを物凄く低い位置からとらえている。その意味、かなり重要ですね。

 この映画を観て感動した方には、ぜひ、「イルマーレ」を観ていただきたいと思います。

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2016/08/28 22:03:00|映画 か行
後妻業の女
 「後妻」っていうのを簡単に変換しちゃうのにビックリです。

 実際にこういう商売があるみたいですよね。オバサンが一人、これで捕まったよね、確か。でも、犯罪にしなければいいわけです。よって、「一匹見かけたら、その30倍はいるんですよ」通り、なんでしょうね。

 最近は「プロ妻」ってのもいるらしい。金持ってて固い仕事してて、とゆー男を結婚相談所で釣り上げて、結婚して、3年くらいしたら離婚して、慰謝料がっぽり、を繰り返すんだとか。戸籍なんか、移動しちゃえば前科は分からなくなる(いや、たどればバレバレなんですけど)し、そこまで調べる男もいないんでしょう。

 男の側の結婚詐欺というのは古典的だけど、女の側もあるわけで、結局一番強いのはカネか、という結論。変形の「ネズミの婿入り」のような。
 にしても、全般的に女は自力で稼ぐ手段もあまりなく、稼げる額も大したことなく、今現在もかーんたんに貧困に突っ込んじゃう、結婚=就職に近い所もあるわけで。自立してないと、コバンザメみたいなこういう商売でしか食べていけなくなる、のか。やっとれん。

 例えば「俺物語!!」みたいなキュンキュン恋バナから20年もたつとこれかい、と思うとがっくりだね。人生暗いわ。つまんねーなー、というか、こういうの、ストレス極大という感じなんだけどね。で、稼いだカネをどう使うか、が映画にはあまり出てこなくて。どうしてたんかねえ?????

 大竹しのぶさんについて。かつて明石家さんまさんが、離婚会見の時、どういうわけか同じ場所でやったというエピソードを披露してて、その時「あの方は大女優でらっしゃるから、涙の出し入れなんか自由自在で」なんて喋ってましたが、この映画を観てさもありなんと思っちゃいました。ということで、芸能人多数出演のTVショッピング、絶対信用しちゃイケマセン。

公式サイト

P.S 使われてた家が「海街ダイアリー」の家と同じように見えて、それが気になりました。真っ向から対立するようなお話だものね。意図的なものを感じる。