今年初の邦画。で、キムタク主演の映画を観るのは多分初めて。なんだかバッタバッタ人が死にます。
この映画の特徴なんですが、剣戟が「痛い」んです。主人公の一人がいくら切られても刺されても死なないし、腕をちょん切られてもまたくっつくという変な人で、従って、やたら斬られる。最初はすごく腕の立つ人に見えてたんだけど、実はたいして強くもないのかなあ?と途中から疑問に感じたほど。まあ本人が「剣の腕が落ちた」とか言ってたから〜〜。そんなわけで、斬ったり斬られたりの描写がめっちゃ痛そうなんです。これは今まで見てきた時代劇でもあまり感じたことがないので、面白いと思う。
しかし、この映画、決定的な弱点というか、欠陥がある。なんですかね、主人公の一人の仇討ちをするとか何とか言ってる女の子。監督の三池さんはロリコンなのか?それともキャスティングした人か?脚本家か?一応は師範の一人娘だし修行もしてたようだし、仇討ちするんだから、相応に鍛えてもいただろうに、お話にならないか弱さ。ギャーギャー言ってるだけで、剣を振るうことすらできない。簡単に殺されそうになっちゃうし。それもさあ、何回もだ!!
親が自分の目の前でああいう目に遭ったら、で、それに復讐するとなったら、そう腹をくくった女の目は狂う筈。全然狂ってないし。途中で訳わからんことを言い出すし。あのさーあんた、どんな汚い手を使っても復讐するんだとか言ってたじゃん、じゃー、侍どもが大挙して押し寄せてきてる展開は大チャンスでしょ。一緒にやっつける側に回れよ。大体その服装はなんだ?!どう考えても動けそうもありません。せめてたすき掛けくらいしたらどうだ?
邦画って、こんなしょーもないおじょーちゃんしか描けないんでしょうか?もう一人出てきた女も青臭っ!!腕は立つんだから、さっさと殺しちまえばいいのにさあ、いきなりシュンとしちゃって、どっかいっちゃうし。で、出てきたかと思ったら、男をかばって死んじゃうってか。女が情けなさすぎです。極めて不愉快です。こんな女が「素敵」だって、思ってるんですかね?日本の映画人の皆さんは。これをカンヌに持ってったというのはかなり恥ずかしい気がしますよ。
そうそう、キムタクはなにやっててもやっぱり「キムタク」でした。その辺、カンヌの人達は気付かないだろうなあ・・・・・。
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