シネマ日乗

最近映画熱がやや復活。旧シネマ日乗から、こちらに乗り変えます。 原則として、アイポットのユナイテッド・シネマ入間で観た映画の感想が中心になります(多分)。ネタバレになってしまう可能性も・・・・・・。その辺、ご留意ください。
 
2023/11/18 21:16:02|映画 か行
ゴジラ-1.0
 久しぶりに2本立て。一本目はこれ。かなりヒットしてるのが分かるような、席の埋まり具合でした。怖かった〜〜〜。

 神木隆之介君は、ここんとこ大活躍ですね、彼が主人公なんだけど、特攻をするはずが、機体に故障が起きたから、という事で、不時着する。そこには修理班がいるんだけど、機体不良は発見できなくて…、という所から話が始まります。ゴジラの現れ方、暴れ方、色々工夫されてるんですが、とにかく怖い。

 で、あれこれあって復員してみたけど、待ってたはずの家族は空襲で全滅、知らん女と、彼女が連れてた赤ん坊を居候させる羽目になって。。。と話が進みます。戦後の復興とか、その間のアメリカ・ソ連の話等が、リアルです。

 ところが、忘れかけてたゴジラがパワーアップして日本にやってきて、後はもう、暴れまくって東京をガタボロにしてしまう、それをどうすんだ?と話が進むのはいつものパターンといえばそうなんですけど、今回は政府が全く登場しません。全て民間・企業の力でどうにかする、という所が新しい。

 それに、今まであまりゴジラ映画で出てこないような人間ドラマがきちんと描かれていて、要は子供向けではないんです。戦争が裏テーマと言ってもいい。
 
 うーん、昭和のゴジラ映画も色々観てましたけど、ゴジラがいつの間にか正義の味方風になっちゃったのはなぜ?きっと、当時の子供にぜーんぜん味方がいなかったからだろうね。大人どもは説教するか、殴るか、怒鳴るか、理不尽の極み。んな連中をどうにかしてほしかったんだろうなー、子供は。ゴジラは本来は理不尽側だったはずだもの。この映画では、その理不尽が大きく描かれています。

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2023/10/16 0:01:59|映画 は行
BAD LANDS バッド・ランズ
 こういう犯罪映画ってあんまり観ないんですが。今回は予告編に流れてたバッハの無伴奏に引っ張られました。

 無伴奏ヴァイオリンソナタ&パルティータ、かつて5年くらいかけて全曲練習したわけですが、映画の中で、どういう風に使われるのか、興味があって。あとは、安藤サクラさんですね。彼女、凄いわ・・・・・。

 舞台の大阪・梅田やなんば、確かこないだの「ジョン・ウイック4」でも舞台になってた気がするけど・・・・・全然違うやん!!まあ、ハリウッド映画に出てくる「日本」は、おおむね「JAPAN]っていう架空の国だから・・・・。そこで、振り込め詐欺の片棒を担いで日銭を稼いでいる兄弟(姉&弟ね)がいて、受け子をやってる連中とつるんでます。で、あれこれ事件が起きて。。。。
 最初、どうにも設定がよく分からないので、もやっとるすのは「万引き家族」と同じ、そこからじりじりと状況が見えてきて、後半から展開が速くなるので、そこまでぐっとガマン、って感じかな。ああ、アイポットの映画の解説とはぜーんぜん話が違います。映画観ずに解説書いたんか?

 出来は非常に上質と思うんですが、困ったのがセリフ。どうにも聞き取りづらい。何言ってんだかよく聞こえなくて、話についてくのが大変でしたね・・・。録音に問題多々ありって感じ。残念です。

 安藤サクラさんは、底辺のダサイ女を演じておられますが、従って、服とかは全く目立たないもの。それで、あの存在感だもの、凄い方ですわ・・・・・。

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2023/10/08 23:01:04|映画 その他
MEG ザ・モンスターズ2
 4DXで観たんですが、結構人が入っててオドロキ。面白かったですねえ〜〜〜〜。

 サメ映画って、基本的な筋は同じだと思うんです。とにかく、サメが出てきます。でっかくて獰猛。人が食われるわ食われるわ、で、誰かがサメをぶっ倒します。めでたしめでたし。だから、それにどういう味付けをするか。もう一つ、重要だと思うのは、かの「ジョーズ」が出た後、あれを真に受けたバカな連中がホホジロザメを殺しまくったもんで、気の毒にホホジロザメは絶滅危惧種にまで追い詰められたんですね。危ないところで方向転換、人が食われるのは困る、サメが絶滅はもっと困る、となったから、だから、映画には「これはお話ですよ〜〜、茶番劇ですってば」というテイストが必要。この辺が、実に巧く作られています。

 ということで、今回はサメだけじゃなくて、ウジャウジャ色んなのが出てきて人が食われまくります。しかも、前半は海底ですったもんだ、という、いろんな話が出てきて、しかしスッキリまとまってて、よくできた映画だと思います。別に「1」を知らなくても全然OKっていうのもいい。アトラクションムービーとして、上等だと思います。4dXで観る甲斐ありますよ〜〜。

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2023/10/01 21:26:05|映画 ま行
名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊
 ムービーに食傷して、シネマを観たい、で、この作品。ごく狭い空間でゴージャスな謎解きを楽しみました。

 ポアロもの、以前観たのは大昔、まだ子供の頃の「ナイル殺人事件」。殺されちゃう人の役をオリビア・ハッセーが演じておられました。子供だったのに、すごく印象が強い。今でも「ミステリ〜〜ナイル〜〜〜」なんて主題歌を覚えてるくらい。謎解きがね、もう脳みそに刷り込まれちゃってるんです。

 だもんで、ケネス・ブラナー主演のポアロもの、前回は同じ「ナイル殺人事件」だから観ず。今回は、今まで多分映画化されてない作品じゃないでしょうか?いや〜〜怖面白かった〜〜〜‘。

 ポアロさんは探偵業を引退して、ヴェニスでのんびり暮らしてるんだけど、有名人だもんで、悩める人達がわんさか押し寄せてくる、それをボディーガードさんが運河に放り込む、なーんて暮らしをしてるんだけど、ある時、旧知の作家さん(クリスティー本人っぽく感じてしまった)が、せっかくハロウィンなんだから、ってんでパーティー&降霊会に参加しよう、とかなり強引に誘う。で、立派だけどオンボロなお屋敷で。。。。。、というお話。1夜の話だから、全て夜、画面が暗い暗い、ので、ホラー風の演出が効いています。軽くギャーギャー言わされてしまった・・・・・。

 でね、観つつ、あーこれ「犬神家の一族」っぽいなあ〜〜、と。最初に年が明記されます「1947」つまり、戦争直後。「犬神家の一族」も、どうやら同じ年に事件が起きた、という設定らしい。横たわってるのは「戦争」。これに人生を狂わされた人達の話なんです。戦争ってホント、罪深いよなあ・・・・。

 あと、このお話とほぼ同じ設定で描かれている漫画。「スケバン刑事」の和田慎二氏が描いた「深海魚は眠らない」ですね。屋敷自体が密室という・・・、観つつ思い出しました。多分、設定を借りてるんだなあと。起きる事件は全然別物ですけど。アガサ・クリスティーの凄さですわね・・・・。

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2023/09/29 23:43:00|その他
ジョン・ウィック:コンセクエンス
このシリーズって、今まで1作も観たことないんです。今回は、要は真田広之さんを観たかった、だけ、といっていい。そしたら、ビックリのビッグネームの方が共演してて、オドロキ。はっきり言って、ジョン・ウイック氏はどーでもよくなってしまいましたねえ。。。

 だってなあ、今回だけで、あの人、のべ100人くらいは殺してんじゃない?しかも、全然カタルシスがない。もう、早回しにしたくなりましたよ。

 彼よりか、別の人物が凄い。目が見えないくせに、バッタバッタとなぎ倒す、だーれだこの人、ただもんじゃない、と思ったら、なんと、ドニー・イエンでした〜〜〜〜、ひゃあ〜〜、ドニー・イエンVS真田広之っていう、アクション大魔王二人がやり合うって、凄くない???

 あとは、ロケハンかな。よくこんな場所見つけたなあ、という場所が次々に出てきます。他はめっちゃくちゃだからさあ、大体大阪では八重桜が満開、ってことは、晩春でしょ、なのに(しかも世界中の殺し屋から狙われてるって話なのにどーやって戻ったんだ?)NYに戻ってみたら大雪って、どうなってんのよ?

 という事で、確か最初は奥さん&犬の敵討ちの話だった筈なのに、全然話が変わっちゃってるんだもの。なんか無理に引き延ばされてるジャンプ漫画みたいな映画でした。「リボルバー・リリー」の勝ち。

 そういえば、おかしな兄ちゃんが出てきます。この人、どういう訳か、世界中の殺し屋が掴めないウイック氏の居所をなぜか簡単に嗅ぎつけるんですけど、どーやって?結局分からんかった。あと、変なスーツ。防弾チョッキよりも有効そうなんですけど、説得力がないんだよな〜〜〜。ヘンなお話だったな〜〜〜。

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