ムービーに食傷して、シネマを観たい、で、この作品。ごく狭い空間でゴージャスな謎解きを楽しみました。
ポアロもの、以前観たのは大昔、まだ子供の頃の「ナイル殺人事件」。殺されちゃう人の役をオリビア・ハッセーが演じておられました。子供だったのに、すごく印象が強い。今でも「ミステリ〜〜ナイル〜〜〜」なんて主題歌を覚えてるくらい。謎解きがね、もう脳みそに刷り込まれちゃってるんです。
だもんで、ケネス・ブラナー主演のポアロもの、前回は同じ「ナイル殺人事件」だから観ず。今回は、今まで多分映画化されてない作品じゃないでしょうか?いや〜〜怖面白かった〜〜〜‘。
ポアロさんは探偵業を引退して、ヴェニスでのんびり暮らしてるんだけど、有名人だもんで、悩める人達がわんさか押し寄せてくる、それをボディーガードさんが運河に放り込む、なーんて暮らしをしてるんだけど、ある時、旧知の作家さん(クリスティー本人っぽく感じてしまった)が、せっかくハロウィンなんだから、ってんでパーティー&降霊会に参加しよう、とかなり強引に誘う。で、立派だけどオンボロなお屋敷で。。。。。、というお話。1夜の話だから、全て夜、画面が暗い暗い、ので、ホラー風の演出が効いています。軽くギャーギャー言わされてしまった・・・・・。
でね、観つつ、あーこれ「犬神家の一族」っぽいなあ〜〜、と。最初に年が明記されます「1947」つまり、戦争直後。「犬神家の一族」も、どうやら同じ年に事件が起きた、という設定らしい。横たわってるのは「戦争」。これに人生を狂わされた人達の話なんです。戦争ってホント、罪深いよなあ・・・・。
あと、このお話とほぼ同じ設定で描かれている漫画。「スケバン刑事」の和田慎二氏が描いた「深海魚は眠らない」ですね。屋敷自体が密室という・・・、観つつ思い出しました。多分、設定を借りてるんだなあと。起きる事件は全然別物ですけど。アガサ・クリスティーの凄さですわね・・・・。
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