シネマ日乗

入間アイポットのユナイテッド・シネマ入間で観た映画の感想が中心になります(多分)。 ネタバレになってしまう可能性も・・・・・・。 その辺、ご留意ください。
 
2025/01/08 22:10:04|映画 は行
ビーキーパー
 不死身のジェイソン・ステイサム〜〜〜。彼がバッタバッタとなぎ倒す、お話なんですが・・・・・。

 ビックリしたのは、この話、導入が、自分も身に覚えのある「ネット詐欺」なんですよ。あーこれ、思い出したあ!!とムカついてました。PCの広告をちょっとクリックしたら、いきなり警告画面が出て、ブーブー鳴って止まらない。で、慌てて、そこに書いてある電話番号なんかに電話しちゃったら最後、巧みに口座番号やらなんやらをハックされて、騙し取られるって奴。この手口、こないだもどこかの自治会の人が引っかかって、何百万もむしり取られてましたね。この詐欺ってすごくよくできてる。漫画か記事かをネットで読んでて、「次へ」っていうボタン(マンガや記事の次のページをめくるためによくクリックする奴、これにそっくりなのさ))を押しちゃった途端にブーブー鳴り出して止まらない。

 これ、自分もやられて。PCを乗っ取られたか、と一瞬ぎょっとするんだよね、で、「マイクロソフトのサービスに電話してください」なんて案内が出るもんだから、思わず電話しそうになる。しかーし、ちょっと待て、マイクロソフトのセキュリティサービスなんか聞いたこともないし、そもそもそんなとこに電話して繋がるんか?と我に返って、とにかくPCの電源を完全に落としてから、別のアンドロイドタブレットとかで調べたら、や〜〜〜〜っぱ詐欺。も一回PCを起こすと、警告も消えてる。あっぶな〜〜〜〜。

 で、この手の詐欺広告が出てるのが、ママスタだのヤフー記事だの、マトモそうなサイトだから腹が立つんですよ。そんな詐欺広告を掲載許可するってどういうことなの?

 で、主人公の言葉が沁みる「年寄りは、誰にも相談できない」って。そうなんだよね、自分より年下の人間の相談は受けるけど、相談する、のはできない。「家族に相談しましょう」という警察の呼びかけって全然意味がないんですよ。

 で、こういう詐欺がアメリカでも大流行りなわけ?と思って暗澹とする。なんなんだよ〜〜〜〜。

公式サイト







2025/01/01 20:45:00|その他
去年のまとめ
コメディー映画の秀作が多かった、と思う。ってか、コメディーを選んで観てたんでしたっけ?特にそういうつもりもなかったんですが。

 邦画なら、「八犬伝」がベストかなあ。洋画なら「シビルウォー」か「関心領域」か。「オッペンハイマー」もか。全部戦争絡みじゃないですか。やんなるなあ・・・・・・。

 いい加減本当の戦争を終わらせてほしい。プーチンさんてしょうがない人だと思うよ・・・・。







2024/12/20 10:01:45|映画 は行
ふしぎ駄菓子屋 銭天堂
 原作は児童書らしいんですが、銭天堂に来店する客は大人もいる、ってことで、「3歳児未満入場可」なんだけど、きっちり大人の鑑賞に応えるお話になっています。

 「願い事を1つだけかなえます」ってお話、古今東西多いですよね。「ドラえもん」シリーズは、ほぼほぼそんな話ばかりだし、「パタリロ!」にもあったような。宇宙人が来て、望みをかなえる薬を売りまくるんだけど、それにはトンデモナイ副作用があって〜〜。という。映画では、店主の売る駄菓子の効果や副作用っていうのが、「使う人次第」になる、というのがすごく面白い。ちょっと「笑うセースルマン」風なところもある話。

 にしても「駄菓子」っていうお菓子ジャンル、日本以外にあるのかしら?怪しい雰囲気の店構え&怪しいお菓子、ネーミングがダジャレ風なのも、いかにも「駄菓子」っぽい、こういう「子供が主たる顧客」という店の形態=治安がいい、という証拠でもあって、他国じゃ無理じゃないか、と思ってしまうのだが。

 お話の内容は、一歩間違えたらただただ説教臭くなってしまう所ですけど、天海祐希さん達役者さんのコンビネーションで、全然そうならない。小さいお話なんだけど、役者陣が子役も含め、大健闘しています。楽しいよ〜〜〜。

公式サイト

 
 







2024/12/18 22:04:19|その他
光る君へ
 このドラマが終わっちゃって、まだ呆然としてます・・・・・・。1年間、凄いものを見せられてた‥、という感じ。

 ちっとも平安じゃない平安時代、と観つつ感じたわけですが、一応源氏物語は読んでいるので、出てくるエピソードに「あ、それそれ!」となる事も多くて。一方、「枕草子」の有名な「香炉峰の雪」等々、これ、古文の授業で習ったよなあ、というのを映像で見せてもらう、ってかなり贅沢だったかも。

 源氏物語については、色々な見方・読み方があると思うのだけど、自分的にはどちらかというと「直木賞」系のお話で、読んでていて興味深いのは、衣食住の心配0の源氏さんなんだけど、しょっちゅう「出家したい〜〜=死にたい」って言ってる。あー日本人て衣食足りて鬱病になるんか、と思ったり。あと、宗教観。1000年前から、日本人の宗教観っていい加減だよなあ、と。出てくる宗教はおおむね仏教と神道っぽい奴(伊勢神宮の斎宮とか)で、仏教がどうもはるかに格上の扱い(出家しちゃった女君には、源氏さんは一切手が出せてないんですよね。斎宮にはそうでもないくせに)なんだけど、重要な神様として、「住吉の神」ってのが出てくる。読んだときは「?」となったもんです。明石の僧都=仏教に帰依している筈の人物が住吉の神なんて土着の変な神様の言う事を聞いちゃうってどゆこと?キリスト教だったら、それこそ「異教だ、サタンだあ〜〜!」ってなりそうなもんなのに。

 という事で、自分は「鬱病小説&宗教観小説」として読んだけど、まあ、色んな読み方ができる、多面性がすごい。そういうお話を1000年前にどうやって書いたのか?というのをフィクションをうまく入れて描く、ドラマに出てくる人物が、みんな魅力があって生々しい、楽しかった〜〜。

 で、「望月の歌」ですが。どうすんだろ?と思ったら、「小右記」に書かれてる状況をそのまま映像化して描いてくれてたので、あー成程、この歌について「だから道長は傲慢不遜な奴」っていうの、「切り取り」の極致じゃないか、と。今もしょっちゅうありますよね、言った事の一部をあげつらって的外れの非難ゴーゴ−って奴。それを1000年もやられてた、道長さんもお気の毒だと思う。「この世」って、多分「この夜」だと思うです、あのシチュエーションだったら。実資さんが書いた記録、別に道長さんが校正したわけでもないしね。

 美術・音楽も秀逸。オープニングは、まんまラフマニノフだなあと思ったのだけど、他の劇中曲も「これはサティ、これはラヴェル、あーこれはロックっぽいよなあ」って楽しくて。

 最終回は、泣かされましたね・・・・・・。
 







2024/12/04 23:18:01|映画 あ行
アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師
 面白かったですねえ〜〜〜〜。

 お話のテイストがちょっと日本離れしている、と思ったら、原作は韓国ドラマだそう。それを、内野聖陽さんをはじめとした芸達者な役者陣がめっちゃスリリングに見せてくれます。

 要するに悪い奴を引掛ける、それに税務署の堅物役人(で、なるべく波風立たないように仕事したいと思ってる)がのせられて片棒担いじゃう、で、敵味方入乱れて大騒動〜〜〜〜。やっぱ、詐欺のお話って面白いよねえ。この映画については、ドラマよりも多分話がすいすい進んで、大団円まで、というテンポ感が気持ちいい。

 名作「スティング」に対するオマージュ的なシーンもあって、見てて楽しくてしょうがなかった。
 それにしても内野聖陽さん、気弱な税務署員かと思ったら葛飾北斎だったり、なんか、スゴイですよ・・・・・・。何やっても違和感ないって、オドロキ!!なんですが、そういう役のつくり方がなぜか描かれてるシーンもあって、それも楽しかったわあ。

公式サイト