シネマ日乗

入間アイポットのユナイテッド・シネマ入間で観た映画の感想が中心になります(多分)。 ネタバレになってしまう可能性も・・・・・・。 その辺、ご留意ください。
 
2019/09/15 18:42:02|映画 は行
引っ越し大名!
 いや〜〜面白かった〜〜。時代劇ってTV地上波でこそ消えちゃいましたけど、いくらでも鉱脈があるんですねえ。毎年面白い時代劇映画が出る。今回も外してないです。

 要するに藩の引っ越しの話なんですが、古今東西、引っ越しって大変です。かなうなら、一生引っ越しなんかしたくない。でも、江戸時代の諸藩大名&その配下の皆さんはいきなり引っ越せって言われて、そのまま従わなくちゃならない。これに参勤交代もあるんだもの、ビンボーになっちゃうよね。どうやって、藩の財政を維持してたんでしょう?段々分からなくなってきてます。

 で、その差配を無理やり引き受けさせられたお兄さんが主人公、星野源ちゃんが、らしい感じでやってます。高橋一生さんは細っこい「どら平太」って感じ。井伊家の家臣としては、いつもいつもジトーっとした役回りだったし、この位はっちゃけた役をやりたかったんじゃないでしょうか、大暴れしております。すっごく楽しそう。
 で、江戸時代なんだけど、ちょこっとミュージカルの味付けをしてあるんです。しゃれてる。ミュージカル部分の監修を野村萬斎さんがやってます。面白いに決まってるわなあ。こないだの「ダンスウイズミー」は、ミュージカルって変じゃね、というところを使って映画に仕立ててましたけど、この映画は、ミュージカルがヘンに見えない、一つの回答になるのではないかと思います。

 星野君演ずる主人公のお兄ちゃんは、割とひきこもらーで、本の虫という人なんですけど、その知識が後々生きてくる、という筋立てですね。で、日本人ってなんでも几帳面に記録するんだなあ、と感心してしまった。で、それを取っておきたがるんだなあ〜〜。やっぱ、引っ越しは大変だわ。

公式サイト







2019/09/03 0:10:24|その他
リーガル・ハート 命の再建弁護士
 今期引き込まれてたドラマ。いやーよかったっす。

 テレ東のドラマBzシリーズは今まで見たことなかったんですが、今回は企業倒産等々、もう明日は我が身というお話なので、多少参考になるかなあと思って見始めたんですが、あっという間に引き込まれちゃいました。

 中小企業って、本当に後ろ盾がないんですよ。大企業だと、関わる企業・従業員等々影響が甚大だから、下手をすると国まで関与して、なんとかならんかとしようとするんだけど、中小零細については「あーじゃ、しょうがないですね」でオシマイ。不公平だと思うけど、中小零細は、根性で自力でどうにかしなくちゃならない。それで自殺という手を使う人も後を絶たないわけ。
 
 それを何とかするために経営者と一緒に尽力する、弁護士活動を描いたドラマです。反町隆史さんが主演。この方初めて見るんですが、やっぱかっこいいわあ〜〜。
 ただ、このドラマの良さは、勿論そこじゃないです。一番感心したのは「顔ハラ」じゃなかったこと。只今流行りの池井戸ドラマ、悪人面が悪い奴って、時代劇ならいざ知らず、現代劇でそれやるのは絶対よくない、と思って、やんなっちゃったんですよね。見る気失くした。それ、小林よしのりの漫画と同じ手口じゃない。
 小林よしのり、奴の漫画って、気に入った奴をよさげに描いて、気に入らん人を悪人面に描く、印象操作も甚だしい。それで大嫌いになったんだ。たかが漫画家のくせして偉そうにするなっつの。

 このドラマは、全くそういうことがなかったです。債権者の銀行の方等々、なんとかならんかと尽力してくださる方も多い。現実はそうでしょ。そこがちゃんと描かれてた。
 あと、このドラマでは、こうやって再建できますよ、という道筋を分かりやすく解説してくれたんです。これはありがたかったです。万一の時(というか、零細は百一くらいなんだ)こうすればなんとかなるかも、という手法が見えるような解説をドラマでやってくれたのを見たのは、初めてかも。

 例えば、DV被害に遭ってる人が、どうすれば逃げられるのか、きちんとドラマで解説してくれれば、助かる人って多いと思うんですけどね。以前、病院に逃げてきた人には教えまくったんだけど。

 役者さんたちのアンサンブルも最高でしたね。大好きな小池栄子さん、コミカルな橋爪功さん等々、上手い!!!と唸ってしまう〜〜。深刻な話題になりがちなんだけど、楽しかったです。続編も期待!!!

公式サイト

 







2019/08/29 23:59:03|映画 あ行
アルキメデスの大戦
 今年、今までのベスト1だと思います。映画に飲み込まれたのは、本当に久しぶり。

 太平洋戦争が起こる直前、軍備増強に走りまくっていた日本で、海軍が戦艦を造るか空母を造るかで揉めている、なんとか空母にしたい山本五十六が数学の天才のお兄さんを引っ張りこんで、戦艦の見積もりの不正を暴こうとする、そのお兄さんが主人公です。話がスリリングに進みます。いったいどうなっちゃうんだ〜〜〜!!
 で、しかも、観ている我々は、結局造られた戦艦「大和」がどうなったか知っている。それを、映画の冒頭でこれでもか、と見せられます。本当に残酷な・・・・。しかも、今まで見た事のない視点から見せられる。確かに、こりゃどうにもならん、というのを真から見せられるわけ。

 それに至る経緯は勿論フィクションですが、話の構造がとてもユニークなんですね。数学で対抗しようというのが。それをどうやって映画の中で見せていくのだろうかと思ったんですが、実に巧い。

 主人公を演じた菅田将暉君、さすが井伊家の跡取りじゃ、とどうしても直虎さんモードになっちゃうんですが。で、この映画には、大御所俳優さん達が山ほど出てます。舘ひろし・國村準・橋爪功・小日向文世・笑福亭鶴瓶等々・・・・。これだけ並ぶと、大体うまくいかない、筈なんですが、見事にミスキャストなし!!舘さんと橋爪さんのしょうもない言い争いなんか、実に笑える。巧いんですが、それが浮かないんですよ。

 うーん、男って、それにしても、ああいう階級だのなんだのってのがお好きなんですねえ。バカみたい。あと思う事。世の中の趨勢というものに竿刺して流れを変えるって本当に難しいんだなあ。今、馬にハミ使うな、蹄鉄やめろ、という活動を細々と続けているんですけど、世の中の常識が「馬にはハミ・蹄鉄」って固まっちゃってるもんだから、それにエビデンスで対抗しても全くダメなんですよ。もうね、最近は疲れちゃっててね・・・・・。でもねえ、国家資格者である以上、動物の代弁者でなくちゃならないから、やっぱりやめるわけにはいかない。そんなことを考えさせられました。

 冒頭のシーンは特に、大画面で観ないといけないと思います。

公式サイト 

P.S 戦艦大和、勿論CGで作られているんですが、なんとなく「ハウルの動く城」を思わせるんですよ。あれはなんだ???どういうことだ?ジブリが模しているのだろうか?







2019/08/28 18:18:00|映画 た行
ダンスウイズミー
 日本発ミュージカルっぽい映画、というより、実際は女の子二人のロードムービーに近い。主役の三吉彩花さん、健闘していますが、実は準主役(助演とは言えないなあ)のやしろ優さんが凄い。ありそうもなさそうでもなさそうな話がポンポン進んで、大笑いしてしまった。が、ちょっと考えさせられるとこもあり。

 胡散臭い催眠術師というか、手品師のおっさんにおかしな催眠術をかけられちゃった女の子、音楽が聞こえると、ムズムズしちゃって歌うわ踊るわ、で、大変なことになってしまう。催眠(?)を解いてもらわないと、とそのおっさんを訪ねると、すでにもぬけの殻、その場に借金取りが勢ぞろいという。。。。そこからおっさんを追っかけて北へ北へ〜〜〜〜。という映画です。最終的には札幌まで!!!

 でねえ、今って、どこもかしこも音だらけだよなあと思うんですよ。BGMがかかりまくってて。前いた病院はUSENと契約してて、USENの提供するBGMが病院に流れてたんだけど、そのBGMがどこ行ってもあちこちで聞こえるので、街中でも仕事を思い出しちゃって全然休まらない。それを思い出しました。なまじ楽器が弾けちゃうから、頭に音楽が残っちゃうんですよ。絶対に記憶に残らない音楽を提供してくれないと困るんだけどなあ、とUSENには申し上げたい。

公式サイト  

懐かしの山本リンダ







2019/08/21 13:23:00|映画 た行
天気の子
 題名が付けにくい映画です。もうちょっといい題名がないか、思いつかない〜〜。で、前作もそうですが、アニメーションでないと全く表現が不可能な世界を描いています。

 例えば、積乱雲は、簡単に10kmくらい膨らんで上昇するという。10kmって、エベレストより全然高いじゃないですか、そういう雲のダイナミックな表現とか、ひたすら雨が降る、その雨粒とか。アニメじゃないと描けない。しかし、それをアニメなら簡単に作れるかというと、作画であのレベルに持っていくのは至難の業じゃないでしょうか。アニメーションで雲を描くのは、難易度最大と聞いたこともある。

 映画での雨って、一番ありがちなのがハードボイルドの味つけですよね。「ブレードランナー」も、SFジャンルではあるけど内容はハードボイルドで、だもんだから、やたら雨が降るのだ。そうじゃない存在としての雨というのは、多分初めて見ます。雨が降ってばかりの東京で、なんとか晴れないか、それを実現できる力を持った女の子と、どこかの離島から逃げ出してきた男の子が主人公。新海監督は、スマホ等々の今どきガジェットと神がかったファンタジーとを融合させるのが実にうまいです。
 
 で、一方、このお話は、変形の「東京物語」ともいえます。「君の名は。」を観た時、ローアングルの絵とかが、あー小津的だなあと思ったんですが、今回は、物語がそれ。離島から(尾道じゃないかとつい思っちゃうんですよね)東京に出てきて、ひどい目に遭うというのがね、そっくり。違いは、若いもんには未来がある、のを新海さんは信じてる、というところでしょうか。私も信じたい。

 ということで、この映画は男の子向けだと思いました。そういうお話です。

 そうそう、彼はどうやら農工大に入ることになるらしい。後輩になるってわけかあ。いいけどねー。気候をいじるなら、やっぱりテクノロジーでどうにかした方がいいんじゃないかと思うから、頑張ってくれたまえ。

 公式サイト 

P.S この映画にある、大きな柱の一つが「現実」です。未成年者、ティーンと社会との関係がとてもしんどい。で、それが現実。そこを指摘した文章には、かなり共感しました。