シネマ日乗

入間アイポットのユナイテッド・シネマ入間で観た映画の感想が中心になります(多分)。 ネタバレになってしまう可能性も・・・・・・。 その辺、ご留意ください。
 
2019/03/06 15:50:03|映画 あ行
アリータ バトルエンジェル
 原作は木城ゆきと「銃夢」。それをキャメロンがアメリカ映画に作り替えた、といっていいのか・・・・?4DXで観ました。

 といっても、お話自体は、どこかで聞いたような…、という感じなんですよ。敵がいて、でも、そいつを牛耳ってるさらに偉い敵がいて、みたいな。それを一つ一つやっつけて、という、なんかこう「すごろく」的なお話。ので、観るべきものはCGってことになるのかな。

 こういうSF調の映画、好きなのは「オブリビオン」なんですかが。その理由は、風景が綺麗だから。この映画には、いい風景は出てこないです。そのせいか、かなり「見疲れ」しました。4DXだから、ってわけじゃなさそうなんだよなあ。。。。正義と言われてもねえ、この言葉には最近ちっとも魅力を感じないもんだから。
 
 ということで、「翔んで埼玉」に1週目の興行成績No1.をもってかれちゃった理由がなんとなく分かる内容でしたね。続編は確実にあると思うんですけど(主人公のアリータの正体というか、今一つ分からないままなんだ)、どうなんだか?

公式サイト







2019/02/25 23:58:00|映画 た行
翔んで埼玉
 公開を結構待ちかねてましたね。慌てて行ってみたら、月曜の夜の上映にもかかわらず、わらわら人がいる。大いに楽しんで観ちゃいました。くう~~~、封切り日に行けなかったのは残念無念。

 原作者は魔夜峰央さん。この人の「パタリロ!」は大好きで、愛読書に近い。ただ、「パタリロ!」のギャグネタって実は落語オチが多いんです。面白いに決まってるわなあ。「翔んで埼玉」は、人気に火が付いた時に購入して、そのまま病院の待合に置いてしまった。そしたら、なにかと患者さんが借りてゆく。今もどなたかに貸し出し中なんですよねえ。とりあえずは未完の作品なので、映画でどう決着するのか、楽しみにしてました。

  まあよくやるわあ、というくらい、確かに「茶番劇」!!でございました。ガクトさんは、かつて大河ドラマでも「GACKT謙信」でやってましたけど、ああいうコスプレ衣装が実にお似合いなんですよ。大河の時は、始まるときのテロップを観て、ガクトが出てなけりゃ即観るのやめる、という事をやってた女性陣は多かったんじゃないでしょうか。魔夜さんの漫画に出てくる男子軍団は基本マント姿って奴で、すなわち宝塚なんですが、それが似合う人って、やっぱりガクトさんしかいない。

 で、この映画、主人公は、実は二階堂ふみさん演ずる百美ちゃんなんですよね。で、二階堂さんをはじめとした、錚々たる俳優陣が本気でばからしいことをやってます。それは去年の「パンク侍」っぽいんですけど、はるかにこっちが洗練されてます。その辺は原作の力でしょう。

 ということで、自分的には百美ちゃんの金髪カツラが欲しいなあ、と本気で思ってしまった。

 あと、埼玉県人としては、色々問題もあるけど、埼玉ってかなり住みやすくていいとこです、というのを押さえていただいて、嬉しかったっす。ホント、名物的なのがないんだ、所沢名物が「焼き団子」と知ったときはマジがっかりしたもんなあ~~。

公式サイト







2019/01/15 23:21:00|映画 やらわ行
ロミオとジュリエット in Cinema
 あまりにも有名な物語のバレエ。音楽はプロコフィエフ、以前観たのは吉田都さんの引退公演で、英ロイヤルバレエの振付によるもの。今回はKバレエカンパニーの熊川さんの振付。超有名な「バルコニーのパ・ド・ドゥ」がどうなるのか、楽しみにしてました。

 とにかく美しくて~~。で、やはり、音楽なんですよね。プロコフィエフの不穏な音楽が悲劇へ一直線に進んでしまう若い二人に襲い掛かるようでね。。。

 原作じゃ、ジュリエットは、せいぜい13・4の少女といっていい人なんだけど、物語が進むにつれてどんどん成長する。一方のロミオは浅はかなままで、あーやっぱ男はダメだあ、という結論になっちゃってたんですけど、今回のバレエでは、ロミオもそれなりに頑張ってたんだなあという風に取れて、それはよかったと思います。あーそれなのにこうなっちゃう、悲劇が起きない方向にどうやっても向かない、というのがキツイ・・・・。

 このお話を更に翻案したのが「ウエスト・サイド物語」ですね。今回のバレエに、ふっとあのミュージカルの振付の影響が出ている感じがして、面白かったです。これはいい作品になりました。

映画予告編







2018/12/31 23:09:03|その他
今年のまとめ
 比較的観た年じゃないでしょうか。岩波ホールとか、行ったことない場所にも行ったし。

 邦画は「万引き家族」に尽きる感じですね・・・・。アカデミーはどうなるだろうか?洋画は、うーん、まだ「ボヘミアンラプソディー」を観てないからなあ・・・・。あまり印象に残った作品がないのだなあ。「メトロポリス」は、こないだのポール・マッカートニーのコンサートでもバック映像に使われててビックリしましたけども。旧作なので。これは!という話は新作から取り上げたいですもんね。

 気になること。子供の映画で優秀な奴がない。「スタンド・バイ・ミー」とか、ハックルベリーフィンみたいな、やつ。「ワンダー・君は太陽」はまあ子供の映画ではあるけど、もっとこう、はっちゃけた、大人を手玉に取るような奴。邦画では皆無。これ、なぜでしょうね?昔は「瀬戸内少年野球団」みたいな奴があったように思うんだけど。アイディアが出ませんか?青臭い、好きだ嫌いだ話って、すごく内向きで、こんな映画ばかりだと、なんとも面白くないんですよ。来年は、なにか出てこないか、期待しましょう。







2018/12/31 17:47:04|映画 その他
Ostwind 1・2
 これはドイツ映画です。この映画の存在は、FBだかYOUTUBEだかで知った。観たくて色々調べて、結局アマゾンでDVDを購入。これがなぜか、PC以外では観れないという・・・・。しかも、日本未公開作品ってことで、もちろん日本語字幕なんかない。吹き替えなんかトンデモナイ!DVDでは英語字幕は出るので、その英語を確かめつつ観ました。

 観たかった理由は、馬の映画だから。ただ、対象はおそらく子供~ティーンの映画なので、英語字幕も平易です。つまり、物語が比較的わかりやすいのね。

 ミカという子がいます。彼女は学校の成績も散々だし、教師からも問題児と思われてるし、親ともどうもうまくいってない。イラついて物に当たり散らしているのを見て、親が彼女を無理に母方の祖母に預けるんです。夏休み中、そこで勉強してろってことね。祖母という人は、かつて障碍馬術でチャンピオンだった、という経歴があって、乗馬クラブを経営してる。
 そこで彼女は、誰の手にも負えない荒くれ馬のostwindに出会う。彼女は、その馬に惹かれて、馬も彼女を信頼するようになって、というお話。

 この映画には、色んな示唆があるのだけど、馬乗りとしては、馬という生き物をただ「可愛くて、かわいそうな生き物」なんてやってないのが気に入りました。馬が本気になって暴れりゃ、人間は大怪我する。ただし、馬が大暴れするのには、必ず「理由」があるわけ。大方はそれを考えないで馬のせいにしてますけどね。共感できる点多々あり。あと、馬という生き物をとてもダイナミック&美しく撮っています。その辺どうやって撮ったんだか、メイキングを観て納得。巧い!!のは、さすが馬術大国だからでしょう。トレーナーの人が馬を知り尽くしているんですね。

  考えてみれば、ヨーロッパ映画ってフランス映画を除くと日本に入ってこないですねえ、なぜ??この映画会社はなかなか面白そうな子供向け映画を作っているようです。「インディジョーンズ」の子供版みたいな。もっと紹介してもいいと思うんだけど。

 この映画、なんとか日本で公開できないかなあ・・・・・。ネットででもいい。ドイツでは、なんと4までつくられている。ドイツの乗馬界にはかなり影響を与えている作品の可能性もある。いい映画です。馬乗りにはぜひ観てもらいたい。

予告編