シネマ日乗

入間アイポットのユナイテッド・シネマ入間で観た映画の感想が中心になります(多分)。 ネタバレになってしまう可能性も・・・・・・。 その辺、ご留意ください。
 
2019/06/27 23:42:55|映画 さ行
ザ・ファブル
 つまらなかった。あーあ。
 岡田君、「タイガー&ドラゴン」みたいなのを期待してたんですけどねえ、あたしゃ。

 あーそもそも、「ヤングなんとか」系の青年漫画雑誌に出てくるお話って、どれもこれもつまんねーって話ばっかりでねえ。いい年した大人が何やっとんじゃ、てな感じでちっとも乗れないんですよ。こういうのに共鳴する青年諸君の頭の中がよー分らん。ということで、多分原作読んでもつまんねー、で終わっちゃうんでしょうね。

 特に、いきなり出てくる浪花節みたいな女が気に食わない。あんな女、妄想ですよ、妄想。ああいうのを「助けてあげなくちゃ」っていうのに、カタルシスがあるのかねえ、男って。バカみたい。こんなんだから、普通に自立した女をきちんと対等に扱って、っていう訓練がいつまでたってもできない、のか。

 アクションはまあまあだと思います。しかし、暴力シーンが多いのに、ちっともぎょっとしなかった。どんどんしらけちゃって。なにか、間違ってるんじゃないでしょうか、撮り方とか。

 ああ、インコ飼ってどうこうって、ちっとも「大事」になんか飼ってないじゃない、岡田君。あれじゃあ、インコ死んじゃいますよ。

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2019/06/05 21:34:12|映画 か行
キングダム
 同名漫画の実写映画化。最近多いです。この漫画も今のところ完結はしていないようなんですが。

 古代中国が舞台。簡単に言うと、秦の始皇帝が成り上がっていく、その最初期の物語になります。始皇帝といえば、やっぱり何かと大人物で、映画のテーマとしてしょっちゅう取り上げられてますよね。「始皇帝暗殺」はまんまだし、「HERO」もそうだった。ただ、この辺は、すでに成り上がった始皇帝をめぐるお話で、この映画とは時期が違う。もっともっと前のお話です。

 中国が舞台となると、絶対に中国でロケしないとまずい。日本では中国っぽい風景はまず撮れない。そしたら、本当に中国ロケをやっていて、それもかなり大規模で。こりゃあ凄い〜〜。中国側のスタッフも多い多い。日中合作としてもいいんじゃないかという感じ。あーこういう映画が作れるようになったんですね〜〜。

 お話の流れは、まあ、54巻も出ている作品だから、駆け足になっちゃうところもあるし、なんかこう、筋が「ブラックパンサー」と似ているなあ、と思ったんですが、ま、いいです。それよりか、アクションが壮絶。その辺も今までの日本映画離れしているかもしれない。バックの風景が大きいから、アクションが映えます。俳優さん達は、それぞれが渾身の演技をされていると思います。

 色んな人が出てきますが、なんとかついていけます。ただ、中国名を日本語でしゃべると聞き取りづらいですね。そこがちょっとなあ・・・。大沢たかおさんは助演男優賞を獲ってもいいんじゃないかと思う。出番は少ないんだけど、インパクトは強烈です。

 あと、映画で出てきたお馬さん軍団はどこで調達したのかなあ?エンドロールに出てこなくて。結構大群だったので。

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2019/04/07 20:40:04|映画 な行
ねことじいちゃん
 岩合光昭さんの写真展を、今、狭山市博物館でやってます。それを観た後にこの映画。カメラマンが映画監督さんって、大丈夫かなあとやや不安もありましたが。あと、主演を務められた志の輔師匠。実は志の輔師匠を観たくて行ったようなもの、ではありました。

 しかし、不安は杞憂でございましたね。そういえば、「世界猫歩き」も撮影されてるんだもの、動く映像を撮るのも隙がない。猫の魅力的な体の動きを捉えたシーンがあちこちに出てきて、よくまあ撮れたもんだと。人のドラマパートはどうかというと、どのシーンにも、なんとなく猫が映り込んでるんです。そこが面白い。猫0のシーンがほぼなかったんじゃないかな。

 志の輔師匠は、普段は落語で複数の人物を上半身だけで演じ分ける、という神業チックなことをおやりになってるわけですが、この映画では当たり前だけど全身で一人を演じる、勝手が違ってたと思うんですが、さすがといえよう。周りの老人軍団は大俳優軍団でもありまして、大変だったと思うんですけども、そこは猫がうまい事緩衝材になってたかも。

 実在の猫だらけの島(確か佐久島?)に暮らしている年寄りと猫の話。まあね、獣医としては、色々くちばしを挟みたくなるわけよ。猫を外に出して飼っちゃいけません、とか。ただねえ、日本の伝統的な田舎のおうちって引き戸だらけで、猫を家の中に押し込めておける構造になってないから。話はゆるゆる流れていきます(大体1年ね)が、勿論色々事件が起こる。なんというか「東京物語」の別バージョンととらえることもできなくもないなあと思いつつ観てました。

 銀胡蝶さんと小林薫さんのエピソードがなかなかナイス。小林さんは巧いなあ・・・・・。あと、久しぶりに殿、じゃない、柴咲コウさんを拝見できてよかったです。やっぱ、殿はかっこいいなあ〜〜。

 ということで、小品ではありますけど、質の高い、品のいい作品だと思います。ラストシーンが非常に美しい。日本ってこうだよねえと嬉しくなっちゃいました。

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2019/03/18 23:34:01|映画 か行
グリーンブック
 アメリカ版「翔んで埼玉」です。本当にびっくりしたんだけど、映画の中に意味も構図もそっくりのシーンが出てくる。この映画と「翔んで埼玉」2本立てで観れば、差別なんざバカらしくて〜〜〜、ってなる、んじゃないかな。

 白人と黒人のロードムービーなんですけど、これも同じだよね「翔んで埼玉」と。百美ちゃんと麗様の逃避行とね。1962年、アメリカ南部はまあ、今も差別感情は相当残ってると思うんだけど、当時はもっとひどい、そこへあえてコンサートツアーを行った天才黒人ピアニストがマネージャー兼運転手(というか、もう、用心棒も兼ねるわけだが)ってことでイタリア系アメリカ人を雇う。で、色々あって、というお話。素敵な音楽が沢山出てきて、花を添えます。
 助演男優賞を獲ったマハーシャラ・アリのピアノ演奏シーンが素晴らしいです。誰だって、あの演奏を聴けば掴まれちゃうよね。しかし、この人はクラシック畑の訓練を受けてて、当時流行してたブルースやソウルミュージックも、その歌い手の黒人歌手も知らない、という設定になってます。ある意味、どこにも所属できないでいる人なんですね。黒人の中にいても、高度な教養のせいで浮いちゃうわけ。
 一方、イタリア系アメリカ人のトニーは要するにNYのヤンキーですわね。普通なら、交わらない二人が、という話は、アメリカのこの系統の話としては定番で、名作「夜の大捜査線」や「ドライビング・miss・デイジー」とパターン的には同じなんですが。違うのは、やっぱり音楽ね。音楽が二人を溶かしていく。

 確かに、今でも、クラシック音楽に関わってる黒人の方って本当に少なくて、こんなことやってるから衰退すんだよ、と苦々しく思っているんだけど。

 ということで、「翔んで埼玉」と2本立てで観るのがオススメです!!で、「翔んで埼玉」という映画の凄さもよく分かります。アカデミー作品賞受賞作品と同じテーマを掲げて、あそこまでばからしく創れる、というのはとんでもない話で、そういう意味で「翔んで埼玉」って凄い映画だと思います。







2019/03/06 15:50:03|映画 あ行
アリータ バトルエンジェル
 原作は木城ゆきと「銃夢」。それをキャメロンがアメリカ映画に作り替えた、といっていいのか・・・・?4DXで観ました。

 といっても、お話自体は、どこかで聞いたような…、という感じなんですよ。敵がいて、でも、そいつを牛耳ってるさらに偉い敵がいて、みたいな。それを一つ一つやっつけて、という、なんかこう「すごろく」的なお話。ので、観るべきものはCGってことになるのかな。

 こういうSF調の映画、好きなのは「オブリビオン」なんですかが。その理由は、風景が綺麗だから。この映画には、いい風景は出てこないです。そのせいか、かなり「見疲れ」しました。4DXだから、ってわけじゃなさそうなんだよなあ。。。。正義と言われてもねえ、この言葉には最近ちっとも魅力を感じないもんだから。
 
 ということで、「翔んで埼玉」に1週目の興行成績No1.をもってかれちゃった理由がなんとなく分かる内容でしたね。続編は確実にあると思うんですけど(主人公のアリータの正体というか、今一つ分からないままなんだ)、どうなんだか?

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