アイポットでこの手の映画をかけるというのは、やっぱコロナのせいでしょうかね?とすればある意味ありがたいことです。
10代の頃、東大全共闘崩れの奴に振り回されてえらい目に遭った。全共闘崩れの連中が予備校の講師とか塾の教師とかやってた時代で(笑っちゃいますよね、大学改革とかなんとか言ってたくせにさ、その大学に学生を押し込む方法を学生に教えるってね。どーいう矛盾だ?)、そいつらは決まって教室や塾という小さい世界で「俺様王国」をこしらえてて、子供にわけ分んない議論を吹っかけて論破して、嬉しがってたような。そいつの奥様が早死にしてしまってね。亡くなる前にうちに来てくださったのはよかった〜、けど、あの男、絶対許さん。あんたなんかより、奥様の方がよほど価値ある人間だったよ。
という事で、三島さんが東大で
「頭の切れるバカ」がうじゃうじゃいるとこに単身乗り込んでいって、訳の分からない話し合いをする、というドキュメンタリーです。別に三島が好きってわけでもないんですけどね。読んだのは「鏡子の家」って話くらい。この話にはやたらボディービルの話が(筋肉仲間って出てくる)出てきて変なの〜〜と思ってたら、三島さん自身がボディービルにはまってたそうで。
とにかく、何を話し合ってるのか、さっぱり分からんかった。結局学生どもは、なんとかして三島さんにマウンティングしたかっただけなんでしょ。あの態度の悪さ、トーダイに通ってる程度でえばるな!と思うんだけど、その後あんなんで社会で通用したのかどうか?
あと、ものの見事に「男子校」だった。臭かっただろーなー。ああいう小難しい屁理屈をのたまう奴って実践では使い物にならない(あーいう態度の悪い奴なんか誰も相手にしない)、のにそんな奴らがあの騒ぎの後、何事もなかったかのように社会でのうのうと暮らして、パワハラをしまくってたんだろ、と考えると、虫唾が走るのね。日本をダメにしたのはあんたらだ、と心底思ってんだけどね。
全共闘とオウム、構造はすごく似てるんですよ。取り合えずオツムの良さげなネームバリューのある大学に通ってた連中が国家転覆を企んでどうこう、その結果常軌を逸した行動に出てってね。映画の中で、歴史学者の方がおっしゃってたのが一番理解しやすかったんだけども、当時、テレビが出てきて、世界で起きている事を簡単に中継で観れるようになった、日本の場合もね。それで騒動が大きくなったこと、あと、東大というネームバリュー、例えば今でいうFラン大学で何が起きても「あすこのバカ学生」で片づけられたでしょう(今のコロナ騒動なんか、まさにそうですよね。あまり知られてない大学の学生がしでかしたことについて、大学に避難ごうごうというね)、それが東大ってだけで「なんか凄そう」とハッタリをかませるってわけだ。親の金で大学行ってて何やっとんじゃ、という常識的(と自分は思うが)な発言はなかった、のかなあ??
「楯の会」の人にもインタビューしているのだが、その方が「全共闘の人達、結局あの活動について、今ならどう総括されるんでしょうか、話をぜひ聞きたい」とおっしゃってて、そーだそーだ、と思ってしまった。
とりあえず、あいつらに国家転覆なんぞされなくて本当に良かったと思う。もし、そんなことが起きてたら、今頃ポルポトどころじゃない事態になってた恐れが高いから。ホント、ジョーダンじゃないですよ。全共闘世代には、さっさと死んでもらいたい。
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